山形弦楽四重奏団 ブログ

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山形Q 練習日誌64-vol.7(中島記)

2017-06-07 23:15:40 | 練習日誌
 山形は「べに花」の季節。暑くなるし、忙しくなる時期でもありますが、この花のように生き生きと過ごしたいものです。


 ということで山響スクールコンサートの谷間の今日も、元気にリハーサルなのです。

 
 その昔、ある人が新婚生活をこのように語りました。

「妻が女中と料理について相談しているのを聞いたり、経師屋や左官に仕事を指図したり、鍋や皿を買ったりするのは、何と楽しいことでしょう…そして、夕方家でゆっくりと幸福に過ごせて、しかも一人ではないということが、私にとっていかに素晴らしく気分のよいことであるか。言葉ではうまく言い表せませんが、私はあまりにも幸福すぎて、どうしたらそれに対して十分な感謝の気持ちを表すことができるのか、わからないくらいなのです。」

…もちろん私ではありません。女中とかいないし。

 これは、メンデルスゾーンの言葉です。彼が28歳、結婚して半年の頃、友人に宛てた手紙です。純粋に「幸せいっぱい」なのと、それを友達にそのまんま伝える彼の純情さが眩しい。…どこまでも心が清潔な人なのです。彼の音楽と同じです。


 今日の練習もそのメンデルスゾーン中心。今回演奏する「第5番」はまさに、上の手紙を書いた頃に作曲されたものです。

 「新婚うきうき」の気持ちで演奏しなければいけないのです。

 新婚が遠い昔になった人も、まだまだこれからの人も、記憶と想像力と空想力をフル回転させて音づくりに活かしたいところ。

…いろいろな意味で、まだまだ険しい道のりなのでした。素晴らしい曲ですが、とにかく難しい。練習あるのみ。

チラシを貼らせていただいたり、置かせてもらう活動をしています。
 ただいま9箇所
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