コロナで予定していた3つの旅が消えてしまった。
残念だったという気持ちはあるが、むしろしんどい思いをせずに
済んだとほっとしているかもしれない。
5泊もの用意をして早朝のフライトで北海道へ飛ぶ。
これまた早朝のフライトで屋久島へ。
無理な計画をたてたものだと、今はそう思う。
もう旅は出来ないのかもしれない。
せいぜい近場のお気に入り宿で、湯につかりおいしいものを食べる。
それがピッタリの宿、芦原温泉のグランディア芳泉。
7月初め3度目のグランディア芳泉。
福井県民向け、県内宿泊半額補助という事で、この日宿泊客は多かった。
これを使っての予約の63%が芦原温泉に集中したらしい。
料亭遊膳で文月特別懐石の夕食。
先附はウニ豆腐。
福地鶏卵で作られた卵豆腐にウニが乗るジュレ掛け。
卵豆腐の下に敷かれたジュンサイ。
竹の器を使い、天の川をイメージした逸品。
2人分が盛られた八寸。
飾りや器は前回の方がいいが、今回も手の込んだ料理の数々に大満足。
ほうづきを割ると、西京味噌に漬けた温泉卵の黄身に
削ったカラスミをまぶしたものが現れた。
鮎の子うるか
特産のトマト越のルビーフォアグラ寄せ。
とうもろこしと思って口に運んだら、芯は真薯だった
タコの柔らか煮と蒸しアワビ。
刺身は、若狭ハタ(珍しい)、シマアジ、中トロ、イカ、もう一つは何だったかな?
右は梅肉、左は泡醤油。
白身魚や貝類は梅肉で、脂ののった中トロは、泡醤油で食べるのがお勧めとか。
椀は鱧のお吸い物。
出しがいい味です。
素麺かぼちゃも出世してるね。
焼き物色々。
前回、脚付の皿で供され、演出に驚いたが、今回は地味なお皿。
ウロコが付いたグジを食べるのは随分久しぶり。
30年ぐらい前まで、グジ(アマダイ)はよく食卓に上ったが、
最近では手の出ない高級魚になってしまった。
他に若狭牛の麹焼きなど。
福井丸岡産の石臼挽そば粉で手打ちされた冷たい蕎麦。
キーンと冷えた蕎麦で口の中がさっぱり。
大きい荒削りの鉢。
随分軽い。
漆器の軽いのは、木地がプラスチック製だと思い込んでる私。
でも、まさか芳泉さんでプラスチックはないでしょう。
両手で包み込むとしっくり手に馴染む。
いいなぁ~。
漆器にも目が行き始めた。
近くの鯖江にはうるしのさと会館があり、展示即売されている。
この次、芦原へ行く時に立ち寄ってみよう。
で、器の中には揚げ物が。
〆は鮎ご飯。
お釜がテーブルへ運ばれた。
う~ん、おいしい!
鮎もさることながら、このかやくご飯の味は今まで食べた中でも最高においしい。
調味料の割合、教えて欲しい。
すでにお腹はいっぱいだったけど、食べれるだけ食べた。
卑しいわ。
デザートです。
朝食はバイキングではなかった。
食事処も前夜と同じ遊膳で。
残念ながら鮭はちょっとカスカス。
スイカのデザートは出たが、コーヒーはなかった。
ほんとに食事はおいしい。
総料理長 部谷 保氏
料理長 石井 隆一氏
3度目のグランディア芳泉の食事は以上です。
今、朝の4時。
しんどい旅は嫌だと言いながら、始発近くの電車に乗り関空へ。
Peachの宮崎便で鹿児島へ飛び、妙見石原荘と神の郷温泉のお泊り旅です。
妙見石原荘は実に15年ぶり。
どう変わっているか楽しみです。