富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

「藤岡蚕(さん)マラソン」での「富岡製糸場と絹産業遺産群」伝道活動

2013年01月14日 18時42分00秒 | 世界遺産伝道師協会

「藤岡蚕マラソン」での伝道活動

 

1月14日、第1回上州藤岡蚕(サン)マラソン(兼第51回藤岡市民マラソン大会)が、全国から多くのランナーを迎えて行われ、そこで伝道活動を行いました。

 

このマラソン大会は、「高山社跡」がその構成資産の一つとなっている「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産候補となったことを記念して、多くの方々に高山社跡を見ていただきたいとの願いから、標高差240mのコース設定を新たに行い、従来の藤岡市民マラソンを発展させて開催されたものです。蚕マラソンはSUNマラソンと読み、太陽のようにいつまでも輝き続ける街づくりにつなげて行きたいとの、市の願いがこめられているそうです。参加ランナーは、北は岩手から南は兵庫まで総勢3,511名という大規模なものとなりました。

 

この日は朝から冷たい雨が降り、標高の少し高いところに住んでいる参加伝道師の中には朝起きたときには既に雪が降っていて、決死の覚悟(?)で家を出た方もいる厳しい環境でした。会場の藤岡総合運動公園の近くまでは順調で、7時には集合場所に着きそうだ、と安心していたところ、最後の1kmのところで車が全く進まなくなりました。なんと7時30分の集合時間には間に合わず、会場に到着したのは8時近くになってしまいました。当然、参加ランナーの多くにも遅刻者が続出し、大会スケジュールが30分繰り下げられました。

 

会場に設けられたテント内での活動準備が一苦労です。本降りの雨のためテント外でのパネル展示は断念し、テント内の机の上にかろうじて富岡製糸場と高山社跡のパネルだけを立て掛けて、あとは「ぐんまちゃん」繭クラフト用の机を準備すると、もうテント内は満杯状態です。

 (合羽を着たまま繭クラフトに挑戦する小学生ランナー)

 

準備が完了したところで、早速伝道活動の開始です。テント前に人はなかなか通らず、グランドの方まで行ってビラ配りを始めました。傘を差し荷物を持った来場者にビラを配り、何とか受け取ってもらいました。しかし、10分もするともう手の感覚がなくなってしいます。ホッカイロを貼り付けたポケットに手を入れて暖を取り、またビラ配りの再開。これもすぐに限界に来て、テント外でのビラ配りはあきらめました。

 

やがて、ゴールした第1グループのランナーたちが温かい飲食物をとりに行く途中でテントの前を通過するようになりました。ランナーたちはびしょ濡れ状態で声を掛けるのも気の毒なくらいです。それでも保護者に付き添われた児童たちや、家族・友人のゴールを待つ応援者が繭クラフト作りに参加し始めました。

  (長野県から参加された親子連れご家族が繭クラフトを体験)

今回、繭クラフトには「ぐんま黄金」を使用しました。「ぐんま黄金」の説明をすると「これは着色したんですか?」とか「こんな繭があるんですか」などと興味を示してくれるのをきっかけに話がはずむ、という効果もありました。天気の神様、次回は走り終わったランナーや応援者にゆっくり説明できる天気をお願いします!

 

活動には事務局から高橋補佐・山口さんが、また伝道師は岡田(三)・長谷川・津久井・佐藤(英)・村井・塚越・高橋(年)・近藤(基)の8名が参加しました。特に4名の新入会伝道師の方々は大変厳しい環境でのデビューとなりましたが、これに懲りずに今後も活躍していただけることを期待しています。でお疲れ様でした。

 

(M.K記)

 

藤岡で蚕マラソン 高山社跡PR
http://www.jomo-news.co.jp/ns/4013582286843489/news.html

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