富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

秋のバラフェスタ活動報告(10/20)

2024年11月05日 08時40分19秒 | 世界遺産伝道師協会

10月20日
秋のバラフェスタ(蚕糸記念館*)での活動報告

今回の活動は、世界遺産広報・座繰り及び桑の木クラフト体験でした。

活動の概況は、次の通りです。

1.来訪者の状況。

前日の夏日から一転して気温20度を下回り風速も6mという活動となりました。

この気候の影響なのか、午前9時の集合時のお客様は数人程度で日中も疎ら、例年の1割位と思われます。

 ・座繰り体験者は30人  ・桑の木クラフト体験者は数人。

 やはり、来客減は悪天候が要因と思われる。

2.体験者の声等(アンケート参照)

 ・40代の女性友人同士二人(吉井町)
  座繰りでの糸のとり方など詳しくお話を聞き、いろいろ知ってよかった。

 ・小学生連れの親子家族三人(茨城県・古河市)
  ネットでバラ園を知った。バラ園周遊中に座繰り体験の掲示を見て立ち寄った。シルクがこのようにして作られることを親子で学べ思いがけなく良い体験ができた。

  体験終了後にスタッフが「群馬県の世界遺産、分かりますか」と訊ねた。
  返事は「分かりません」でした。

  ・・・少し時間を頂き、世界遺産や座繰り体験をツールにした広報活動を説明すると近いうちに是非訪ねたいと興味を示してくれた。

 ・ツアーの初老女性二人(深谷市)
  「渋沢栄一記念館」近く在住スタッフが女性に質問した
   それでは「田島弥平旧宅」も近いですね・・・と尋ねると・・・
    返事は「それって何ですか」でした。思わず自らの耳を疑いました。

 登録から10年が過ぎ新な地道で丁寧な活動を要する実感をさせられた一日でした。

参加伝道師は、A見 隆、K嶋静江、M下寿美子、Y澤朗夫の4人でした。
前橋市文化財保護課のY田さんには、お世話になりました。

*前橋市「蚕糸会館」
 1912年に建てられた建造物。国立原蚕種製造所前橋支所として建てられた。当時、日本全国で6箇所に建設された内、唯一の建造物。かつては蚕の飼育方法や品質改良、病気対策など研究して大きな業績を上げた。

(Y澤朗夫メモより)

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企画展示のご案内 「馬に乗る蚕の神仏展」

2024年10月30日 10時44分49秒 | 世界遺産伝道師協会

企画展示のご案内

「馬に乗る蚕の神仏展」

 

伊勢崎にある世界遺産構成資産の一つ、「田島弥平旧宅」の案内所(旧境島小学校)の東に「島村蚕のふるさと会」が運営する「境島村おもてなし広場」があります。

これまでも蚕糸関連資料の企画展示が行われていますが、現在「馬に乗る蚕の神仏展」が行われています。

「蚕影山大神」「養蚕祖神」「駒嶽大神」「保食大神」など、馬に乗った蚕神の掛け軸が40点以上が所狭しと展示されています。

これらは養蚕農家の蔵に眠っていたものだそうで、養蚕の繁栄を願った気持ちが伝わります。

展示は長野県のものが多いように感じましたが、群馬県内では見慣れない蚕神ですが、是非ともご覧いただきたいと思いました。

会場には伝道師仲間のS絛さんがスタッフとして頑張っています。

なお、開館日は毎週日曜日のみとなっていますのでご注意ください。

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「富岡市立高田小学校」で学校キャラバン

2024年10月28日 10時28分33秒 | 世界遺産伝道師協会

「富岡市立高田小学校」で学校キャラバン

 令和6年10月15日(火)晴れ、富岡市立高田小学校で3年生1学級10名を対象に学校キャラバンを行いました。

 9:20、4名の伝道師が体育館西側の駐車場に集合し、機材を3階の音楽室まで運びました。
一番重いコンテナボックスは教頭先生が運んでくれ、「降ろす時は給食用のエレベーターを使いましょう。」と、安心の一言を言ってくれました。校長先生にあいさつするとともに学習予定を伝え、早速準備に取り掛かりました。

 10:20、集合した児童とのあいさつ、伝道師の自己紹介で、キャラバンがスタートしました。目安は講話30分、休憩10分、座繰り45分です。

 講話担当はY澤さんです。
児童は膝の上に担任手作りの「ワークシート」を置き吉澤さんに注目しています。
講話の内容を事前に板書し、写真資料を豊富に取り入れ質問を投げかけながらの講話は、テンポ良く進んでいきます。
「上毛かるたの○まは?」と問われると、「繭と生糸は日本一」と、静かだった教室が盛り上がってきました。カイコが大型テレビ画面に映ると、「オオー。」の声が上がりました。
迫力の画面とともにカイコを育てた経験からの一声だったのかな。「富岡製糸場と絹産業遺産群は世界の宝物だね。」とまとめ、講話は終了しました。

 休憩を挟んで宮下さん、Y野さんが担当する座繰り体験です。
座繰りの周りに集まった児童は、手順や注意点を聞きながらも早く体験したいという気持ちで座繰りを見つめています。

 2人一組になり、M下さんの「ハンドルは繭の方を見ながら、みご箒はカタカナのノの字を書くように速く回して!」のアドバイスで、児童は交代しながらスムーズに作業を進めます。
「この繭はみんなが育てたカイコが作った繭だよ。」と、M下さんは伝えることを忘れません。児童の集中力が高まったようです。さらに、繭糸結びの体験も加わり、児童の興味は繭に集まりました。
「上手上手。」と、Y野さんが声をかけ応援します。
糸口を取り出し小さく切った厚紙に繭糸を巻き取る活動(通称:糸巻き巻き)は皆夢中です。
校長先生の見事な座繰り作業を応援し、皆で巻き取った生糸に担任がハサミを入れて座繰り体験は終了しました。切る音をしっかり聞き取ろうとする児童の表情は、初めての体験への好奇心が見て取れるステキな瞬間でした。

 終わりのあいさつの前に感想を尋ねると、「大変だったけど楽しかったです。」「もっとやりたかったです。」と、進んで手を挙げて応えてくれました。
当番の発声で「ありがとうございました。」と、児童、伝道師が声を揃え終了となりました。

 本日参加の伝道師はM下禮子、Y澤朗夫、Y野まゆみ、O形の4名でした。

               (O形 榮一 記)

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神津牧場もみじ祭り

2024年10月23日 11時04分32秒 | 世界遺産伝道師協会

 神津牧場もみじ祭り

群馬県下仁田町恒例のイベント「神津牧場もみじ祭り」が令和6年10月20日(日)10:00~15:00快晴の下、開催され参加致しました。

会場現地に9:00着、準備に取り掛かり活動をスタート致しました。

時折吹き付ける寒風が、あの暑かった夏に耐えた肌を襲います。

海抜1000mの神津牧場、温度は摂氏10℃です。ここはもう冬の様です・・・にも拘わらず、世界遺産伝道師協会のブースのお客様は家族ファミリーが朝早くから押しかけて、会場はいっぱいのお客様の賑わいです。

会場は世界遺産富岡製糸場と絹産業遺産群の構成資産の一つ「荒船風穴」が近くに所在します。

世界遺産関連パネルに目をやる人や町の資料館で世界遺産「荒船風穴」のビデオ見て勉強してから来ましたが、解らない事たくさんありますと、質問等があり、お話しすると納得しましたと、喜ばれて下さいました。

「まゆクラフト」作りに熱中の家族ファミリーちびっ子達、皆さまご機嫌で、お渡しした「世界遺産パンフセット」とそれぞれお手製の「まゆクラフトぐんまちゃん」を お持ち帰りになられました。

「ありがとうございました」

イベントは他に天体望遠鏡観測・白樺焼き印コースター作り・子牛の体重当てクイズ・壮大な牛の行列等があり、それぞれ大人気でした。

賑やかに楽しく過ごしている間に終了時間の午後3:00時となりました。

用意したパンフセットも100部終了しました。後片付けして場長に御礼ご挨拶、次期のイベント「神津牧場花まつり」の参加要望をして活動終了致しました。

本日の活動はH野里美・Y村和子・Y井恵美子・I川武男伝道師4名でした。

(I川武男 記)

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「富岡市立妙義小学校」で学校キャラバン

2024年10月10日 10時54分45秒 | 世界遺産伝道師協会

「富岡市立妙義小学校」で学校キャラバン

 令和6年10月2日(水)晴れ、富岡市立妙義小学校で3年生8名を対象に学校キャラバンを行いました。

 12時25分、妙義山が目の前にそびえ立つ校門前で、校長先生が4名の伝道師を出迎えてくれました。その場であいさつを交わした後、会場の体育館に機材を運び入れて座繰り体験の準備をしました。
担任の先生とは事前に連絡を取り合っていたので、準備がスムーズに進みました。
また、10月とは思えない気温が高かったため、大型扇風機をセットする配慮をいただき大助かりでした。

 準備も整い児童も到着したため、開始予定時刻より少し早目にキャラバン開始。
まず児童とのあいさつ。「よろしくお願いします。」と、8名のそろった声。
続けて伝導師から自己紹介。学習内容と注意点も伝えて、宮下さん大塚さん矢野さんの指導による座繰り体験がスタートしました。

 予定時間は45分。
    座繰り機を囲むように集まった児童に、宮下さんが繭を見せ糸口から取り出した繭糸を指しながら、箕ご箒の使い方やハンドルの回し方を説明します。続いて大塚さん、矢野さんが分担して児童の脇に付き座繰り体験が進行します。8名の児童だけに個別指導は徹底します。児童は緊張感もあり無言で作業を続けます。
その時、担任が持参した懐中電灯の光を鍋の中の繭に当て「見てごらん白く光っているね。」と。鍋の中でゆっくり回る繭は本当に白く光っていました。「これは学校で育てた繭だよ。」と、さらに担任の一言。
児童のモチベーションを高めてくれたのは担任の先生でした。

 交代で座繰り体験が済んだ児童には宮下さんが「糸付け」の指導をします。
「右手を出して。」と、繭と繭糸を握る動作を何回も繰り返しながら、繭を湯の中に落とし糸付けを体験させます。片手での動作に戸惑う児童も、手を添えての指導でスーと繭糸がからめとられていきます。「ほらスーといったろー。」と、褒められると児童も小さなほっくりをしました。
さらに全員が座繰り体験を終了すると、煮繭を渡して「繭糸の出し方」の指導です。
こうして繭から生糸が座繰り機を通して生み出される過程を児童は学習することができました。最後に担任が一人座繰りを体験し、巻き取った生糸をカットして座繰り体験は終了しました。
ハサミが入ったときのジャギジャギという音を、皆がじっと耳をすませ聞き取ったのはもちろんのことです。

 終了後の感想を求めると、3人の児童が手を挙げて発表してくれました。

〇(座繰りは)大変な仕事だということがわかりました。

〇楽しかったです。

〇もっとやりたかったです。

児童の言葉に伝道師は、皆頷いて聞いていました。 

 手早く片付けを終え簡単な反省会をし、就学時健診と重なる忙しい中、丁寧な案内板を用意して頂いた学校へのお礼を胸に、互いの労をねぎらい体育館を後にしました。

 本日参加の伝道師はM下禮子、O塚初子、Y野まゆみ、O形の4名でした。

                    (O形 榮一 記)

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