富岡製糸場世界遺産伝道師協会設立20周年記念事業
「記念講演会」並びに「記念祝賀会」を開催
9月8日(日)、「富岡製糸場世界遺産伝道師協会」は、設立20周の「記念講演会」並びに「記念祝賀会」を行いました。
「記念講演会」では、ご来賓の臨席を賜わると共に伝道師と一般の聴講希望者を含め多くの皆様に参加して頂きました。
午後1時30分の定刻に土屋理事の司会で「記念講演会」を開始しました。
まず始めに「富岡製糸場と絹産業遺産群の世界遺産登録10周年の歩み」を映像で紹介した後、主催者を代表して富岡製糸場世界遺産伝道師協会近藤会長より挨拶を行いました。
ここで、本日ご多忙の中、出席頂いたご来賓の皆様からのご挨拶は群馬県地域創生部新井薫部長(山本知事代理)に始まり、世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産を有する榎本富岡市長、臂伊勢崎市長、また、上毛新聞社内山取締役会長より温かいお言葉を頂きました。
時間の関係もあり、多くの他のご来賓の皆様については司会者よりご紹介をさせて頂きました。
ここで「記念講演会」となりますが、その前に報告として笠原副会長より「富岡製糸場世界遺産伝道師協会20年間の軌跡」と題して、スライド映像をもって当協会の活動体系や年度別活動回数の推移、活動状況などが報告の後、
元上毛新聞社論説委員長藤井 浩 氏による
「民と力と世界遺産登録~伝道師協会が動かしたもの~」
と題しての講演をして頂きました。
要旨は次のとおりです。
1.代表的な文化運動(精神運動)としての世界遺産登録運動
・民の力が意識を変える
・県民の多くが自分の遺産として価値を共有
2. 伝道師協会の苦難の道のり
・プロジェクト当初の県民の戸惑い
・自主的、手弁当による地道な活動
3.身近な大切なものへの愛着、自信と誇り
・忘れ去られようとしていたものに光
・絹産業、絹文化への記憶、思いを呼び覚ます
4.心の運動、戦争のない、平和な社会のために
・「戦争は人の心のなかで生まれるものであるから、人のこころの中に平和のとりでを築かなければならない」(ユネスコ憲章前文)
以上のような大変貴重なご講演を頂きました。
ここで「記念講演会」は終了しましたが、最後に参加者全員による記念写真を撮影して滞りなく終えることができました。
引き続く「記念祝賀会」は、午後4時から会場を「ラシーネ新前橋」に移して行われました。
「記念祝賀会」はご来賓の皆様方及び伝道師を含めて総勢50名余のご参加を得て、土屋理事の再びの司会で始まりました。
はじめに主催者を代表して富岡製糸場世界遺産伝道師協会近藤会長の挨拶の後、ここもご多忙の中、ご臨席を賜った榎本富岡市長、臂伊勢崎市長や上毛新聞社内山取締役会長から改めて、ご挨拶を頂きました。
そして笠原副会長の乾杯の発声で「記念祝賀会」を開宴しました。
開宴後、しばらくの歓談の後、宴たけなわの中、司会者の土屋理事より、学識経験者の皆様や関係団体の皆様には指名させて頂くことを提案し、了承していただいた後、「自由な発言」をお願いしたところ、多くの方々から、それぞれの立場から世界遺産の登録に向けた苦労話や文化財の保護等にかかわった体験談を含めた貴重なお話をお聞きすることができ、大変に有意義な時間を過ごすこととなりました。
楽しい時間は過ぎるのが早いもので閉会の時間となり、伝道師でもある富岡市世界遺産推進部結城部長の発声で全員による万歳三唱を持って〆としました。そして午後6時に富岡製糸場世界遺産伝道師協会設立20周年「記念祝賀会」を閉会しました。(N島 進 記)
※本文は、伝道師通信より一部抜粋しました。