富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

令和二年前橋市立月田小学校での活動報告  

2021年03月23日 18時15分04秒 | 世界遺産伝道師協会

令和二年前橋市立月田小学校での活動報告  

 

令和二年11月16日(月)前橋市立月田小学校で、四年生10名対象の学校キャラバンを行いました。

当校は児童数80名の前橋市内の小学校では二番目に在校生の少ない学校ですが、創立は明治11年と歴史ある小学校です。

本日担当の四名の伝道師が到着する時刻にはS教頭先生やお手すきの先生が外に出てこられて、駐車箇所を誘導していただき、続けて二階の図工室への機材搬入もお手伝いいただきました。

恒例の検温をして異常なしを確認してから、準備に取り掛かりました。

10名の児童数ですのでグループ分けはせず、三校時は講話を、四校時で座繰り体験をすることを皆で確認しました。

講話担当のK川尚允さんは本日が学校キャラバン初参加で、事前に準備した自作の映像を使って進めました。

・お蚕・まゆ・生糸・製糸・遺産と話を展開させて、富岡製糸場の東・西置き繭所や繰糸場の大きさを、群馬県庁やエジプトのピラミッドと比較するなど分かり易く解説しました。四年生になりますと新しい知識に対する興味も理解力も身についていますので、真剣に取り組んでいる様子が分かりました。最後にまとめとして「こうして学ぶことで感動と発見があると思います」と伝えると、皆さん納得した様子で、目を輝かせて大いに盛り上がって貰えました。

四校時は図工室に移動して、Y澤朗夫さんとK嶋静江さんが担当の座繰り体験をしました。先ずY澤さん・K嶋さんがデモンストレーションをしてから二人一組で、ハンドルを回す人とみご箒を持つ人と交代して体験しました。担当者の説明が良かったのでしょうか、みご箒を持つとお鍋の中をよく見て繭を上手に除けて、鍋肌に沿ってみご箒を動かしていました。又、煮繭した繭からどのように糸口が出るのかに皆さん関心があって、複数の糸口がスッと一本の繭糸になる様子にとても驚いていました。

接緒も体験しまして「あっ、くっついた」「はやっ」「いったー」などと賑やかでした。生糸が小枠に巻き取られて次第に厚みが出てくる様子には「ちりも積もっているからだ」と表現した児童がいて、「なるほどその通りですね」と返しました。担任のI先生からは「機械より手でやる方が良いものができると言った子どもがいました」とお聞きしました。

鍋底にたまった蛹を「くださいください」と喜ぶ子、「気持ち悪い」と逃げる子、「怖いもの見たさです」と手を出す子と様々です。

楽しく体験して貰えたのでしょうか、終わりの時間を気にして「5・6時間目もこれやりたい」と嬉しい発言もありました。

M校長先生にも子供たちの様子をご覧いただけました。

少人数のクラスではありましたが、それ故の親しさや暖かなまとまりを感じ取ることができました。

後片付けをして帰路につく途中で、当校直ぐ近くの近戸神社前を通りまして、三年ほど前の【蚕神調査】で当地を訪れたことを懐かしく思い出しました。

本日の担当はK嶋静江さん・K川尚允さん・Y澤朗夫さんとY田節子でした。皆様大変お疲れ様でした。  (Y田:記)

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「旧富岡倉庫乾燥場会議室」令和2年9月28日清掃活動

2021年03月13日 15時32分18秒 | 世界遺産伝道師協会

「旧富岡倉庫乾燥場会議室」令和2年9月28日清掃活動

 

9月28日(月)「旧富岡倉庫乾燥場会議室」の清掃作業を行いました。この建物は明治時代に建てられ、富岡倉庫繭乾燥場として使用されていました。旧い歴史の刻まれた由緒ある木造の建物です。1年ほど前まで「おかって市場」が約10年間営業していました。「旧富岡倉庫乾燥場会議室」の名称は、セカイト事務所のT橋陽一所長様が命名されました。

建物西側(間口5m奥行き9m)を今後パーテーションで囲み、セカイト会議室として使用するとの事です。「銀座まちなか交流館」の移転に伴いその場所を借用し活動させていただけることになりました。室内は無人の期間があったためか、内部は埃臭く、床には埃や塵がたまり、細かな砂ぼこりもうっすらと積み重なっている状態でした。

新型コロナウイルス感染症も少し落ち着いた9月28日(月)に、セカイト事務所のW田彗様、T良文康係長様、T橋陽一所長様、そのほか手が空いた職員の方々もお手伝いに来ていただき、伝道師5名と一緒に清掃作業を行いました。K藤功伝道師会長も来てくださり大変励みになりました。

天井の埃を払い、入口の戸は埃を払ってから雑巾で拭き、床は箒で掃いてから全員で雑巾がけをしました。テーブルは全体を雑巾で拭きました。建物西側の外周りには雑草が生えていたので、I川武男伝道師とS藤和男伝道師が草刈りをして、雑ごみの片づけをおこないました。

清掃作業後の室内外は、清掃前とは見違えるほどさっぱりとして綺麗になりました。室内の空気もスッキリして心地よく、気持ちも晴れやかになりました。皆様の清掃作業のおかげです。

外の上水道は通っていたのですが、シンクは無い状態だったので、I川武男伝道師がK藤会長とセカイト事務所と相談しシンクを購入し据え付けていただけることになりました。I川武男伝道師はシンク設置のために何度も店舗へ出向かれました。

新型コロナウイルス感染症の状況を注意深く考慮し、感染予防の消毒を徹底し、少しずつ室内外を整え、「旧富岡倉庫乾燥場会議室」にお客様をお迎えして伝道活動ができればと思います。今回の清掃作業にあたり、多方面に亘り、様々な事柄にご尽力いただいたセカイト事務所の皆様には大変お世話になりました。厚くお礼申し上げます。有難うございました。清掃作業に携わった本日の活動伝道師は、I田みち子、S藤和男、I川武男、K澤壮子、U原一美の5名でした。

(U原一美 記)

 

 

 

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前橋市立白川小学校での活動報告  

2021年03月05日 18時21分41秒 | 世界遺産伝道師協会

前橋市立白川小学校での活動報告  

 

令和二年11月5日(木)、前橋市立白川小学校で三年生19名対象の学校キャラバンを行いました。

赤城県道を北上し『一之鳥居』をくぐって『畜産試験場』を過ぎ、右手に『馬事公苑』が見えると白川小学校は直ぐ隣です。

学校北の松林から強烈な赤城おろしが吹きつける中、車のドアーが煽られない様注意しながら機材を下しました。

先ず職員室にご挨拶をして、本日の座繰り体験の会場が家庭科室であることを確認し機材を運び入れてから、いつも通り全員の検温をして異常の無い事を確かめてから座繰り器の設置をしました。

吾妻町ご出身のK校長先生から、当校の児童数は101名で、前橋市内の小学校では三番目に児童数の少ない小学校であることや、コロナ禍の影響で社会科見学や遠足などの行事は全て中止となって、運動会も徒競走とリレー、マラソン大会のみ実施したとお聞きしました。

一階廊下には【カイコはかせになろう】と今年三年生が養蚕をした様子を紹介するコーナーがあって、手作りのまぶしで営繭する様子も分かり易く展示されていました。

本日の講話はH岡誠さんが担当しました。導入部としてカイコの一生のDVDを見せてから、皆さんが育てたお蚕さんが作った繭が生糸になって、それを織物へと完結させる絹産業において、今日体験する座繰りがどの部分に当たるのか、又、世界遺産となった四つの絹産業遺産群の役割について要点を黒板に整理して示し、持参した現物や写真も見せながら丁寧に話しました。

三齢からの養蚕経験がある児童の皆さんは、カイコの一生のDVDを見て、自分たちが育てたお蚕の子供、蟻蚕の映像にとても驚いた様子でした。

座繰り体験はN木多恵子さんとM下寿美江さんが担当しました。

N木さんがこの座繰り器が二百年以上も前から群馬県で使われてきた歴史を話して「ただ一つ昔と違うものがありますがそれは何でしょう」と投げかけて、今日使っている電磁コンロが昔は薪を焚いていたことに導きました。そして、煮繭した繭から糸口を出して見せて、それがすぐに一本の繭糸となる過程を示してから、体験を始めました。

M下さんは座繰り器の仕組みを指さしで示して説明しながらハンドル操作を指導しましたが、特に男児があや振り棒の動きに関心を示して、覗き込むようにじっと見続けていました。

座繰り体験が終わった児童には厚紙の糸巻きと煮繭した繭を渡して糸巻き体験をして貰いました。予め糸口の出し方は伝えてありましたが、途中で切れてしまうと私たちに「切れました」と持ってくる児童や、みご箒を使って自分で糸口を出してみる児童と様々です。

三校時が終わって四校時に向けて講話と座繰りのグループを交替しましたが、中には「5分休みがあるからみご箒の使い方を教えてください」と熱心な男児もいました。

担任のS先生は中之条町のご出身だそうで、お爺ちゃんが養蚕をされていたそうです。

四校時が終わると次は給食の時間ですが「今日は給食まだですか?と誰も言わない」とはS先生の感想でした。

後片付けを済ませてK校長先生にご挨拶して退出の折、担任のS先生と男女の児童代表者が玄関に並んで見送りをしてくださいました。

通りに出ますと、この界隈は【蕎麦街道】と言われるほど、お蕎麦屋さんの多い地域ですので、古民家のお店で昼食を済ませてから帰路につきました。

本日の担当は講話のH岡誠さん・座繰り担当のN木多恵子さん・M下寿美江さんとY田節子の四人でした。皆様お疲れ様でした。(Y田:記)

 

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前橋市総社小学校での活動報告    

2021年02月21日 17時10分59秒 | 世界遺産伝道師協会

前橋市総社小学校での活動報告    

 

令和二年10月26日(月)前橋市立総社小学校で三年生二クラス53名対象の学校キャラバンを行いました。

当校は開校以来150年近い歴史のある小学校で、近くには総社古墳群・古代の神社跡・天狗岩用水などがあり、又、秋元歴史祭りでは伝道師協会が広報活動を行ったこともありました。

本日の三年生は二クラス53名の児童ですので、クラス毎に講話は教室で、座繰り体験は多目的室で交替して行いました。

M田悟さん担当の講話の報告は次の通りです。

小学校3年生にどこまで話ができるか心配でした。ただ春のころの3年生に比べると半年たったこの頃は理解力などが進みある程度分かってもらえるかなと期待していました。

 蚕の漢字の成り立ちから、「おかいこ、おかいこさん」と大切にされてきたことを導入としました。そして、町内の熊谷稲荷の絹笠大神の碑や山王集落等に残る総二階屋の養蚕農家の写真を映し、総社町の人々が昔から蚕を飼い、生活を支えてきたことを話しました。そこから、繭がたくさん売れたわけ、品質の良い糸をもっと多く売るために富岡製糸場がつくられたこと、今残っている製糸場の大きさと校舎の大きさを比べたり、座繰り製糸の体験と比べたりして世界遺産としての価値について話をしました。

 

 子どもたちは2クラスとも最後までよく話を聞いており、担任の先生の日頃の指導の良さがうかがわれました。日本にある世界遺産をたずねたとき、核兵器禁止条約が発効となるニュースと重なったためか、姫路城に続いて原爆ドームが上がったのは予想外でした。そのため予定外でしたが、負の遺産としての価値にも少し触れることができました。

 話を終わってみて、伝えたいことが多すぎて話が一方的になってしまったこと、理解の進んでいる子の発言から話を進めてしまったことが反省点となりました。特に最後に話した今とこれからの蚕と糸の話は、時間切れもあり、テレビCMでのシルク入りの食品・化粧品の例でしか具体的な話はできませんでした。最後はもっと余韻を残して終わりにすることが課題となりました。

座繰り体験はH岡誠さんとN木多恵子さんが、二台の座繰り器を使って行いました。

いつも通り持参した繭をポット煮繭して座繰り体験を行いましたが、担任の先生から、子供たちが育てたお蚕の繭があるので、それも糸にしてみたいとの要望がありました。

そこで、持参した繭での座繰り体験が全員終わった後で、先生からお預かりした子供たちが育てた繭を新たに煮繭しました。

50粒ほどの殆ど白い繭に少量の黄色い繭が混在する状態でしたが、全部一緒で構いませんとのことで、まとめて煮繭した繭を二台の座繰り器に分けて、希望者がハンドルを回しました。

通常でしたら巻き取られた生糸は、鋏を入れて小枠から外すことになりますが、本日はH岡さんの機転によって、当校の【郷土コーナー】にあった地元の製糸工場が使った古い小枠を、先生の許可をいただいて使いましたので、小枠に巻き取られたままの状態で残すことができました。

 

M田悟さんの講話にもありましたが、通学路に残っている大きな養蚕農家や、総社組という製糸工場もあったという地元名残りの小枠に、後世の小学生が育てたお蚕の繭を座繰りで巻き取るという、絹産業の伝承が文化として偶然残るということになりました。

子どもたちも皆で育てたお蚕の繭が糸になって、学校に保存されていた小枠に巻き取られてゆくことに喜びを感じている様子でした。

又、本日は2・3校時の活動でしたので集合時間の8時15分は児童の登校時間と重なって、先生方が学校前の道路で交通指導をされていました。

その時のエピソードを紹介させていただきます。

その交通指導をされていた先生の中にF岡校長先生がいらっしゃいまして、本日講話担当のM田悟伝道師が当校の校長先生をされていた当時、教諭として勤務されていた方でした。

この邂逅にお二人は驚かれたご様子でしたが、私は、M田悟さんが総社小学校の校長先生をされていたことを聞き及んでおりましたので、本日の担当にM田さんをお願いしたという経緯がありました。

M田さんが当校に勤務されていたのは15年近く前のことですが、当時同僚であった先生が何方かいらっしゃるかなと期待しましたが、校長先生になっておられたとは驚きました。

F岡校長先生も当日の様子を『学校だより』に「三年生の座繰り体験の講師の先生方は県のボランティアの方々でしたが、その中に、私が教諭として勤めていた時の校長先生であったM田悟先生がおられ、その元気な姿に感銘を受けました」とお書きになっていました。

数多くの学校を訪問していますと、時にはこのような巡り合わせに遭遇することもありまして、ご褒美をいただいたような気持になりました。

本日担当のM田悟さん・H岡誠さん・N木多恵子さんお疲れ様でした。  (Y田:記)

 

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渋川市立南小学校での活動報告

2021年02月17日 17時09分19秒 | 世界遺産伝道師協会

渋川市南小学校での活動報告

 

令和二年10月23日(金)渋川市立南小学校で、六年生26名対象の学校キャラバンを行いました。

当校六年生は毎年富岡製糸場見学が恒例となっていまして、その事前学習として毎年訪問している学校です。

校舎内に入りますと毎年感じることですが、木材を豊富に使った教室はとても柔らかな温かみを感じます。又、廊下と教室の仕切りがないため解放感があります。

(M田さんの講話)

先生方のお手伝いをいただいて、本日の会場三階の六年生の教室まで機材を運び入れ、準備に取り掛かりました。

一クラス26名の児童数ですが、座繰りを充分に体験できるよう、13名のグループに分けて、講話は教室で、座繰り体験は廊下部分のオープンスペースで行いました。

講話担当のM田悟さんは、自作のパワーポイントデータを使って解説しました。

(M田さん)

六年生ですので相応の理解力を考慮して、富岡製糸場を紹介する前の導入部として、世界遺産にはどのような価値があるのか、世界遺産創設のきっかけとなったエジプトの【アブ・シンベル大神殿】を取り上げて、ダム建設のため水没の危機にあった神殿を切り分けて、60メートル上に移動させた大事業を伝えました。

又、世界遺産には正しい事だけではなく負の遺産もあることにも言及して、原爆ドームや奴隷制度の遺産なども話しました。

その上で、富岡製糸場をはじめ他の三か所の絹産業遺産群の歴史と、日本の近代化に果たした役割を解説しました。

そして、「皆さんがこれから見学する世界遺産【富岡製糸場と絹産業遺産群】は日本だけの宝ではありません、世界の宝です」と結びました。

13名の児童は集中してM田さんの解説に耳を傾け、充分理解できた様子が見て取れました。

(N木さん)

座繰り体験はH岡誠さんN木多恵子さんが担当しました。

本日の六年生は三年生の時に養蚕を経験していますので、乾燥した繭は知っていましたが、煮繭した繭から簾のように糸が繋がっている様子を見ると一様に驚きの声が上がりました。

座繰り器の操作手順ものみこみが早くて、又、六年生で体格も良いので全員が両手を使って糸引きを体験できました。

(H岡さん)

途中で、「今年養蚕をした学年がありましたら、ちょっと見学させてはどうでしょうか?」と居合わせた教頭先生に座繰り担当者が提案しますと「今年はコロナの関係で養蚕は中止になりました」との事でしたが「それでは昨年養蚕をした四年生に見学させてください」と言うことになりました。

間もなく四年生が担任の先生の引率で到着しました。初めは六年生の座繰り体験や、糸巻きの様子をぐるりと取り巻いて見学していましたが、見ているだけでは何か物足りなそうな様子が感じられました。そこで皆で相談して、四年生にも予備にと用意してあった厚紙と糸口を出した繭を渡して、糸巻き体験をしてもらいました。

(H岡さんとN木さん 座繰り体験)

四年生の嬉しそうな様子を見ますと、この糸巻き体験は予定外のことではありましたが、これで良かったと皆で納得しました。

「ありがとうございました」と元気よく四年生が引き上げた後、六年生の希望者が二度目の座繰り体験をして、本日の体験学習は終了しました。

講話担当のM田悟さん、座繰り担当のH岡さんとN木さんお疲れ様でした。(Y田:記)

 

 

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