富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」伝道活動・「富岡銀座まちなか交流館」は笑顔のオアシスですね

2014年09月30日 20時24分57秒 | 世界遺産伝道師協会

世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」伝道活動 笑顔のクラフトスナップ集

「富岡銀座まちなか交流館」はオアシスですね

富岡製糸場世界遺産伝道師協会の主催で、土、日、祭日(AM10:00~16:00)

開催されている富岡銀座まちなか交流館は世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」のパネル解説、並びに、繭クラフト無料体験コーナーが大人気で連日大盛況です。

秋晴れに恵まれた9/27(土)28(日)まちなか交流館は一日140名様のお客様の、ご来館がありました。

世界遺産「富岡製糸場」見学の行きと帰りに、お立ち寄りになられ、世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産 富岡製糸場・田島弥平旧宅・高山社跡・荒船風穴のパネル解説を伝道師にお聞きになられ、また、本物の繭に、お手を触れられる、無料体験まゆクラフト作りに、挑戦され、伝道師のやさしい指導で、2014ゆるきゃらグランプリで1位を走る ぐんまちゃんを作られ笑顔で、お土産にお持ち帰り戴きました。

備え付けの「お客様ご感想メッセージノ―ト」には、ありがとうで、埋め尽くされております。


お客様の声と喜びの写真をご紹介致します

・ひととき、心和む時間、ありがとうございました。          {愛知県の方}

・ちょっと寄ってみたら、まさかー、手づくりストラップを、作ること事が出来るとは思いませんでした、良い思い出になります。       {神奈川県の方}

・また来たいです~ありがとうございました。             {埼玉県の方}

・世界遺産は製糸場だけでない事、教えて戴きありがとうございました。 {栃木県の方}

・伝道師の皆様ありがとうございました。いろいろな事,教えて戴き、ありがとうございました。 世界遺産になってよかったですね。    {東京の方}

・ ゆるきゃらGP 福島も負けないぞ                {福島県の方}

・滋賀県からの参加です、ありがとうございました。          {滋賀県の方}

・黄色のまゆの存在、初めてしりました、可愛いい、ぐんまちゃんが出来て良かった。                  {東京の方}

・ぐんまちゃんを夫婦で作れてありがとう、              {愛知県の方}

・ここ(交流館)は、オアシスですね、親切にありがとうございました。 {福島県の方}

・ぐんまちゃん、ランドセルに付けて皆んなに、自慢したいです     {太田市の方}

・富岡で、じぶんで作ったお土産が出来て楽しかったです。       {神奈川の方}

・富岡製糸場見学の後だけに、繭を使ってのぐんまちゃん作りは興味を引くものであります。上手に出来る人、出来ない人、個性が出て

楽しい企画ですね、ありがとうございました。良い思い出になります。 {宮城県の方}

 

まだまだ沢山の、ありがとうメッセージを戴いて、おります。

本日の活動伝道師は Y.N K.N T.Iでした。

(T.I 記)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界遺産田島弥平旧宅をバスで巡る方に、シャトルバスの案内です

2014年09月30日 10時27分40秒 | 世界遺産伝道師協会
田島弥平旧宅をバスで巡る方に、シャトルバスの案内です。
 
◆運行日 土日・祝日運行 (平成27年1月1~3日は運休)
  運行期間:平成26年4月5日~平成27年3月29日
 
◆料金 無料
 
◆シャトルバス時刻表
行き
 東武伊勢崎線境町駅南口発 ⇒ 島村蚕のふるさと公園(田島弥平旧宅最寄)着
    ① 9:25発             9:47 着
    ②10:40              11:02
    ③12:40              13:02
    ④13:40              14:02
    ⑤14:40              15:02
   *⑥15:45              16:07
 
帰り
  島村蚕のふるさと公園   ⇒  東武伊勢崎線境町駅南口
    ①9:55発              10:17着
    ②11:10              11:32
    ③13:10              13:32
    ④14:10              14:32 
    ⑤15:10              15:32
   *⑥16:40              17:02
 
*第6便の運行は4~10月の土日・祝日(11月~3月は一日5便の運行)
 
◆停留所
  途中の停留所は中島会議所、利根川水辺プラザ公園、上武大橋南、境島村公民館があります。
 
◆島村渡船を利用する場合は利根川水辺プラザ公園停留所で下車
 
◆田島弥平旧宅の見学は16時まで。
 
(お問い合わせ)
  伊勢崎市経済部文化観光課 0270-27-2759
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

現地学習会「沼田・片品方面の絹産業遺産 を訪ねる」富岡製糸場世界遺産伝道師協会

2014年09月28日 17時30分47秒 | 世界遺産伝道師協会

現地学習会「沼田・片品方面の絹産業遺産を訪ねる」

 

9月16日(火)9時、近藤会長を始め21名の伝道師が県蚕糸技術センターの駐車場から参加者の車5台に分乗し、関越道で沼田市に向かいました。秋晴れの気持ちよい日です。

最初は2年ぶりに訪れる「薄根の大クワ」です。蚕と桑の専門家である小野伝道師に解説をお願いし、その豊富な知識に聴き入ります。約1500年の風雪に耐えてきた大木は、樹木医の治療も受け、豊かな葉を茂らせていました。

大クワから2kmほど北上し、狭い山道を200mほど進むと「利根風穴」があります。案内表示等は一切無いので「ぐんま絹遺産」の中でも探すのが困難な場所の1・2位に入ると思います。ここも手前の広い道の脇で小野伝道師の解説を受けてから山道に入ります。

荒船風穴に比べると、見落としてしまいそうな小型の風穴が1基現れます。石積みもしっかり確認できます。長年放置され、土砂などで半分埋もれかけてはいますが、山側には風穴の横幅の3倍位の長さの石垣も残っています。明治40年に開業し、昭和16年まで稼働していました。地下3mの石積みに2階建ての土蔵形式の建屋があったそうです。思ったとおり参加者は、ちょっと拍子抜けという感じでした。

 

利根風穴を後にして、旧鈴木家住宅に向かいました。関東には珍しく、東北地方によく見られる茅葺屋根・曲屋形式の大きな古民家です。

主屋に対してL字型に曲がった突起部分に「うまや」があります。同じ屋根の下で家族のように馬が暮らす風景を思い描きました。

当家は代々名主を務めた家柄です。かつては検地等の役人も宿泊し、書院造りを備えた上段の間が設けてあります。建築後、養蚕のため2階に板を張るなど増築・改修をしています。天明5年(1785)の建築と推測されています。

参加者は黒光りする立派な梁や柱、見事な装飾の長押などに感心して見入っていました。主屋の南には4つの立派な蔵が並び、脱穀や製糸に利用された水車が落ち着いた佇まいを見せています。事前に説明をお願いしてあったので、当館を管理している組合長と女性二人が出迎えて、お焼きや漬物、しそジュースなどを振舞ってくださいました。参加者は感謝しながらいただきました。大変美味しかったです。

当館から徒歩30秒の日帰り温泉「しゃくなげの湯」で昼食を摂り、くつろいだ後、紅葉にはまだ早い園原湖に沿って進み、片品村の永井紺周郎関係施設に向かいます。紺周郎・いと夫妻は明治初年から明治後期に渡り、火力を積極的に利用する「永井流養蚕術」(焚火飼い)の普及に努めた養蚕家です。

 

しかし、体験的な実地指導が中心で文献資料をほとんど残さなかったので、養蚕農家の減少とともにその事績が次第に忘れられていく現状がありました。そこで近年、地元ではその功績を伝える取り組みを始めました。

この日も永井家の当主を始め、5~6人の関係者が出迎えてくださいました。まず紺周郎夫妻と一族の墓に参り、持参の線香と花を供えました。その後、「桑蔵」とこの7月に村の重要文化財に指定された明治21年(1888)設立の「養蚕伝習所」を案内していただきました。

紺周郎の住居は安政年間に建てられ、現在の住居は昭和60年頃に建て替えたものだそうです。ここから100m西に推定樹齢300年、県の天然記念物の天王桜の巨木があります。

紺周郎家を辞し、途中にある道の駅川場田園プラザでみやげタイム・トイレタイムを取った後、充実した気分で前橋市に向かいました。

 最後に、現地で温かい対応をしてくださった永井啓之さん、永井留治さん、戸丸俊一さん、戸丸廣安さん、貴重な資料を提供してくださった笠松亮さん、歓迎の持て成しをしてくださった旧鈴木家のスタッフの方々、大クワ・利根風穴の解説をお願いした小野功一伝道師に感謝いたします。

        (Y.I記)

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

島村の世界遺産と座繰り体験 第2回座繰り体験と繭クラフト

2014年09月26日 20時15分50秒 | 世界遺産伝道師協会

時期が外れてしまいましたが、活動報告で漏れてしまっていたものをアップします。楽しい夏休みの活動でした。

島村の世界遺産と座繰り体験

第2回座繰り体験と繭クラフト

日時 平成26年8月17日(日)

午前の部 10:00~12:00

午後の部 13:00~15:00

スタッフへの講習 15:00~16:00

会場 サンデンコミュニケーションプラザ

参加者・午前中17名・午後10名

午前のパウチの数・36名

午後のパウチの数・22名

小枠に巻いた数12個

スタッフ・10名  講師・4名

今年も暑い夏が続いています。夏休みと言う事で子供と保護者対象の座繰り体験と繭クラフトです。小学生は是非夏休みの作品にしてもらえたらと考えました。そして暑い日が続いている中出来たら涼しいところでとサンデンコミュニケ―ションプラザをお借りしての座繰り体験となりました。

講師とスタッフは朝、9:45分の集合とお願いしましたが、伝道師の方々は9時過ぎに現地に来て下さいました。「1時間前の集合は当然です」と言われました。私としては繭クラフトを体験している間に座繰りの準備をしてもらおうと思っていましたので9:45分集合としましたが、でもスタッフは早くと言うのは必要の様ですね。反省、みちくさ塾は皆さんより少しでも早くと来ていたので良かったです。

10時 繭クラフトから始まりました。今回用意したのは磁石を付けたフクロウです。

スーパーで前日スチールの缶のお茶(みちくさ塾からのプレゼントです)を用意しまた、その上にフクロウを立てます。

参加した小学生に「中のお茶は飲んでね」と言うと、なんと「ええ?消費期限は大丈夫?」と日付を見る「ええ?昨日買ってきたんだよ。大丈夫」と私、そんな会話に時代を感じてしまう私でした。

今回伊勢崎くらしの会で「小枠に糸をまかせてくれ、小枠は持っていきます」と言う事でしたので、普段みちくさ塾でお世話になっているくらしの会です、しかも伊勢崎消費生活展に展示したいと言う事です。特別と言う事で座繰り器を1台((K嶋さんにこの1台を見てもらう)専用で小枠に糸まきました。その時に私の方でもみじの葉をパウチの中に入れたら面白いかなと用意したものが有ったので、それを小枠の中に巻き込んでみたらとても素敵に出来上りました。

くらしの会の会長さんも桑の葉を用意していた。

どれもいい感じです。生糸の中に巻き込んだ葉っぱは以外萎れなくて乾いても大丈夫でした。

この小枠の中に小さい電球をセットしてみたら素敵な行燈が出来ました。我が家の玄関で夜になると柔らかい光を灯しています。

他の2台をM山さんとY澤さんに見てもらいました。体験者の糸をパウチする方はA見さんとスタッフとして来ていただいたT平さんに指導していただきました。

第1回と違って何か糸の下に色紙を置いたらきれいなのではないかと、折り紙を用意、一緒に私の繭クラフトを作った時に余った繭を取っておいたものを使ってパウチをしました。

色々入れすぎてぷかぷかしてしまった人もいましたが、きれいなものが出来ていました。

坐繰りでは途中ポットをつないだブレーカーが落ちてしまいM山さんにご苦労をかけしてしまいました。S沢さんも大奮闘です。M山さんから「繭煮は鍋で煮て押し蓋をしなければだめです」と言われても、私たちは簡単に出来るポットを選んだので、有る物でやってほしいと思いながらも色々勉強させていただきました。そして来月は鍋での繭煮も見せていただく事を約束したのでした。

また前回座繰り体験に参加してくれた伊勢崎から来て下さった方から連絡が来て、生糸をパウチした作品を下敷に敷いて花瓶を置いて花を挿したい。繭の花を教えてと言われました。

早速繭の花を教えに行き、皆さんで作り地元の作品展に展示しました。こうして作品として飾って頂けることをとてもうれしく思いました。

 

講師

富岡製糸場伝道師協会から

K嶋静江・M山貴美子・Y澤朗夫・A見隆

4名の先生が来て下さいました。

スタッフとして伝道師の

T平和子・S澤美代子両2名の方

参加者としてA井春枝・M井かつ枝

皆様お忙しい中有り難うございました。

T.K記

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2014年伊香保祭りで三日間「世界遺産!富岡製糸場と絹産業遺産群」の広報活動  (中北毛支部)

2014年09月20日 22時14分30秒 | 世界遺産伝道師協会

2014年伊香保祭りで三日間「世界遺産!富岡製糸場と絹産業遺産群」の広報活動  (中北毛支部)

 

9月18日(木)~20日(土)の三日間、2010年から活動させていただいている伊香保祭りですが、今年は“世界遺産登録!応援ありがとう”という気持ちを込めて広報活動をしました。

すっかり秋本番となった三日間でしたが、19日は活動終了後に18時から「樽みこし」の見学をすることができ、活動と祭りを楽しむことができました。

18日はN木多恵子、S水政之、K川尚允、N屋和幸、K下部、19日はN島進、S藤昌男、T柳枝芸子、K嶋静江、K下部、20日はK藤会長、M田睦、I上雄二、G閑忠夫、K下部の各日5名で活動しました。

各日とも前橋方面からは蚕糸技術センターに10時に集合し、10時半過ぎから祭り本部のある伊香保商工会に挨拶を済ませ石段街中段の警備本部テントを拠点として、メインパンフレットと子供用パンフレットに伊香保観光協会から預かった「伊香保旅手帳」も加え広報活動を行いました。

今年の活動はパンフレットを多く配布することではなく、「富岡製糸場と絹産業遺産群の価値と4つの構成資産」についてパンフレットを使い丁寧に説明させていただくことに主眼をおきました。

昨年までと違い富岡製糸場を見学してきたという人、明日見学を予定しているという人が大変多かったという印象です。

ただ「世界遺産は富岡製糸場だけ」と理解されてる方々が多く、そこで丁寧に説明すると皆様一様に理解をしていただけました。加えて割安チケット情報や、車で見学するという方々には駐車場の情報提供等をさせていただくことに務めました。

“ここで情報を頂けて大変有難い”と喜んでいただきました。また“一般客はお断りということですが”、“伊香保からどういったらいいですか”、“時間はどの位かかりますか”、“駐車場はありますか”などの質問も多くありました。

登録が実現した今、これまで以上に一人一人にじっくり語りかける広報活動の必要性を感じた三日間でした

三日間、祭り本部の伊香保商工会様には大変お世話になりました。また居酒屋「再会」の女将様にはお心遣いいただきました。その他多くの関係者の皆様にお礼を申し上げます。

 参加された伝道師の皆様には各日とも長時間にわたる活動、お疲れ様でした。

 

(K.K記)

観光客に気軽に語りかけ、丁寧に「世界遺産富岡製糸場と絹産業遺産群」の内容・価値について説明し、観光案内にまで話題を広げて大変実りある伝道活動を天出来たと思います。”世界遺産登録ありがとうキャンペーン”も終盤に近づき、伝道師として、しっかりと世界遺産としての価値、また、群馬が展開している”ぐんま絹遺産”について、大切に考えていただく活動に結び付けての伝道活動の重要さと、その可能性が、ありがとうキャンペーンの中にも内在しており、伝道師の取り組み次第でキャンペーンの位置づけの価値の向上につながることを、伊香保祭りで体感できたと思っています。こちらの語りかけに10分、15分と時間を割いてくださった観光客の皆さんにお礼を申し上げます。(会長記)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

岡谷・諏訪方面現地研修会・片倉工業創業の地や片倉館、新スタイルの市立岡谷蚕糸博物館を訪ねる

2014年09月18日 23時26分19秒 | 世界遺産伝道師協会

岡谷・諏訪方面現地研修会

 

 9月11日(木)、46名(事務局1名含む)の参加を得て、平成26年度第3回研修会が行われました。研修場所は「市立岡谷蚕糸博物館」「(株)宮坂製糸所」「旧片倉本部事務所(中央印刷(株)」「初代片倉兼太郎生家」「片倉館」です。

 

 高崎駅を7時50分に出発し、10時半ころには「市立岡谷蚕糸博物館」へ着きました。車中では数冊の本の紹介があった後、町田企画部長から見学場所の概要の説明を聞き、事前学習を行いました。

 「岡谷蚕糸博物館は、明治から昭和にかけて岡谷が日本製糸業の近代化を担った歴史と精神を後世に伝えようと、1964年(昭和39)に開館。蚕種、養蚕、製糸に関する機械類、標本、記録資料など約3万点を超える資料が収蔵・展示されています。平成26年8月1日に岡谷市郷田の旧農業生物資源研究所跡地へリニューアルオープンしました。製糸器械の発展が実物を時系列で展示し、技術革新が目で追いかけられること、そしてその中のいくつかは、隣に併設された宮坂製糸所で操業していることで大変充実した学びの時間を持つことが出来ます。

 岡谷市は製糸に必要な水が諏訪湖から大量に入手できたことなどにより、明治8年には製糸工場が約200、女工は4万人までに栄えました。その後の昭和恐慌で倒産していき、昭和30年代には『東洋のスイス』といわれるまでに精密機械工業で復活を遂げていきました。

昭和14年に片倉組(現・片倉工業)が富岡製糸場を合併するまでに、2回、富岡製糸場の払い下げの入札に挑戦したが失敗し、初挑戦から48年かかって手に入れた」ということなどを説明していただきました。

 博物館内は高林千幸館長が実物を見ながら丁寧で分かりやすく解説をしてくださいました。最初に見たものは、官営富岡製糸場の創業時に使用していた生糸の水分検査器です。館長が検査器の胴体に「鶴亀、松竹梅」がフランスで描かれたということを説明してくれました。明治5年に創業した富岡製糸場で使用したフランス式繰糸機、明治8年に武居代次郎がフランス式とイタリア式の良い所を取って開発した諏訪式繰糸機の説明や、1909年(明治42)に日本が中国を抜いて世界一の生糸輸出国となるまでの経過などを約50分に亘ってお聞きしました。

 壁面には「1910年(明治43)、製糸家が共同出資して働く人たちの診療を主とする平野製糸共同病院を設立した」ときの写真や岡谷の年表などがあり、繰糸機や繰糸器具などが展示されています。

 館内には岡谷市東銀座にあった「宮坂製糸所」がそのまま入り、上州式座繰り器などで糸を取る様子を見学できました。このような動体博物館は世界に例がないとのことです。

 90分の見学が終わり、隣接する岡谷商工会館で歓談しながら昼食を摂りました。午後は片倉関連の研修です。

最初に旧片倉組本部事務所を訪ねました。1910年(明治43)に片倉組の事務所として建築され、初代、二代片倉兼太郎の活躍の拠点となりました。明治時代に建てられたレンガ造りの数少ない製糸工場事務所で、平成8年に国登録有形文化財に登録されました。現在は片倉工業株式会社の印刷部を継承した中央印刷株式会社の事務所として使用されています。平成24年5月の研修では内部も写真撮影が出来ましたが、今回は禁止となっていました。

初代片倉兼太郎の生家は事務所から歩いて5分くらいの場所にあります。約450坪の敷地に150坪ほどの茅葺き屋根の建物で200年以上経過しているということです。平成11年7月、国の登録有形文化財に登録されています。

初代片倉兼太郎・1849年(嘉永2)~1917年(大正6)は、明治、大正時代の代表的製糸家で「製糸王」と称されました。その足跡は次の通りです。

「1873年(明治6)、豪農片倉市助が自宅の敷地内に10人取りの座繰り製糸を始めた。長男の兼太郎が明治9年に家督を相続し、明治11年には天竜川畔に水車を動力源とする洋式器械製糸32釜の垣外(かいと)製糸場を創業した。

翌年、仲間と開明社を結成し、明治27年、開明社から分出して天竜川畔に360釜を有する大規模な三全社川岸製糸場を建設した。次の年、一族で片倉組を結成し組長となり、以後、片倉組は年々規模を拡大し、長野県外にも製糸場を数多く有し、大正6年には工場20余、釜数1万を数え、わが国製糸業界の筆頭に躍り出た。大正6年に兼太郎が没した後も、会社は片倉紡績(株)・片倉工業(株)として発展していった」。

 

 

最後の見学地は諏訪市湖岸通りにある国指定重要文化財の片倉館です。以下は敷地内の案内板より抜粋。

【片倉館は昭和3年(1928)に、当時日本の代表的製糸業者片倉家が、地元の人々の福祉施設として建設した温泉浴場です。

建物は日本の浴場では稀な西洋風に設計され、尖塔と煙突、傾斜の強い屋根は、非対称の美を表現し、ヨーロッパの古都を思わせます。また内部には動物意匠の装飾、ステンドグラスのはめ込みなど、童話風の趣があります。建物の基礎は湖岸の軟弱地盤に適する工法が採用され、今日まで耐震性の強さを証明しています。

設計者は森山松之助で、台湾総督府などの建築を手がけた昭和初期の建築家です。

指定平成23年6月20日 諏訪市教育委員会】

浴場棟には入りませんでしたが、背景にして集合写真を撮りました。その後、会館棟の内部へ入ると、外から見ると洋風でしたが、中は純和風に出来ていました。その違いに驚くように設計されているということです。大広間の舞台へ上がると、目の前の諏訪湖が一望できます。皆が舞台へ上がったところで集合写真をパチリ。良い記念となりました。

見学場所では雨に降られることなく全行程を終え、一路、高崎駅へと向かいました。

近藤会長が「片倉のルーツを訪ねる良い研修でした。大きな成果を上げることが出来て感謝しています。活動時に役立てていただければ有り難いです」と結びました。

駅には予定通り19時20分に到着し解散となりました。

(Y.N 記)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

公共交通機関で「富岡製糸場と絹産業遺産群」を見学希望される方への情報提供です。

2014年09月15日 21時14分17秒 | 世界遺産伝道師協会
公共交通機関で見学を希望される方への情報提供です。
 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 電車を利用して「富岡製糸場と絹産業遺産群」を見学
 「ぐんまワンデー世界遺産パス」が発売されています
 
JR,東武鉄道、上信電鉄、上毛電気鉄道、わたらせ渓谷鉄道のフリーエリア内の
普通列車自由席(快速含む)が一日乗り放題です。
 
◆パス代金  おとな 2,100円、  こども1,50円
 
◆利用期間 2014年7月1日(火)~12月31日(水)
 
◆発売期間 ご利用開始日の1カ月前からご利用日当日までの発売
 
◆きっぷのお求め
        フリーエリア内にあるJRの主な駅の指定席券売機、みどりの窓口、びゅうプラザ、
        および主な旅行会社へ
 
◆注意事項●新幹線を含む特急列車やSL/リゾートやまどり・東武鉄道りょうもう号等にご乗車の
        場合は、別に特急券や指定席券等が必要です。
       ●わたらせ渓谷鉄道トロッコ列車はご利用いただけません。
       ●自動改札機はご利用できません。係員のいる通路をお通り下さい。
       ●払い戻しは有効期間内で未使用の場合に限り、この切符を発売している箇所で
        取り扱います。(220円の払い戻し手数料がかかります)  
       ●列車の運行不能及び遅延による払い戻しはいたしません。
 
◆アクセス
  富岡製糸場 JR高崎線 高崎駅乗換 上信電鉄上州富岡駅から徒歩 約15分
  高山社跡   JR八高線 群馬藤岡駅からバス約35分
  荒船風穴   JR高崎線 高崎駅乗換 上信電鉄 下仁田駅からタクシー約30分
  田島弥平旧宅JR高崎線 本庄駅からタクシー約20分
           JR両毛線 伊勢崎駅からタクシー約35分
           東武伊勢崎線 境町駅からシャトルバス(土日祝のみ運行)約22分
 
(JR東日本高崎支社)ぐぐっとぐんま観光キャンペーンのチラシから作成
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
9月13日(K.K)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『まるごとわかる!世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」建築ガイド』を出版

2014年09月14日 20時16分53秒 | 世界遺産伝道師協会

富岡製糸場世界遺産伝道師協会の建築ワーキンググループが力を合わせて『まるごとわかる!世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」建築ガイド』を上毛新聞社から出版しました。

10年間世界遺産登録運動を継続し本年6月に世界遺産登録を実現した。県民運動の主翼を担ってきた富雄亜製糸場世界遺産伝道師協会の世界遺産登録記念出版になりました。厳しい環境の中から運動を開始し、粘りに粘って、県民の皆様とできるだけ1対1でお話しできるようにと、各種イベントでは懸命に皆様に語りかけてきました。平成19年1月23日国が富岡製糸場と絹産業遺産群を世界遺産の暫定リストに搭載することを発表すると、そこから、運動に対する反応が変わり、伝道師協会も運動の室・量ともに幅広い運動を展開してきました。その過程で子供向けに「世界にははたけ富岡製糸場」を発刊し、富岡製糸場の理解を深めていただくために「富岡製糸場辞典」を出版してきました。この2冊の書籍はお陰様で好評を得て多数の皆様に活用していただいています。

世界遺産登録が実現した今、世界遺産・富岡製糸場と絹産業遺産群を訪れてくださる人々が膨大な人数になってくださっています。産業遺産は一見しただけではその価値を理解できない場合が多いので、見学にあたたって絹産業遺産群をわかり易く簡略に解説してある書物を読んでからでかけていただくと遺産の理解が進むのではないかと考え、わかり易さを追求し、写真・イラストを多く使い、文章も一般の人向けに噛み砕いた形にしました。長文の解説はやめて、できるだけ簡略にと項目ごとの解説は短文にするように努めました。

従来の研修から学んだこと、今回の建築ワーキンググループの研究会で学んだことをメンバー全員で手分けして、学んできた側からの視点を大切にして本書をまとめてみました。

著作・編集は富岡背市場世界遺産伝道師協会建築ワーキンググループで行いました。監修は群馬県文化財保護審議会専門委員の村田敬一先生[博士(工学)]にお願いしました。出版元はいつもととおり大変面倒見のいい上毛新聞社事業局出版部にお願いし担当者には大変お世話になりました。

定価は1200円+税です。書店でお求め下さい。品切れの節は注文していただければありがたいと思います。在庫は今のところ十分にあります。絶対にお勧めのガイドブックです。伝道師協会の強みを生かした。現場対応のガイドブックです。

ぐんま絹遺産にまで視野を広げて書いています。世界遺産の4資産(富岡製糸場・田島弥平旧宅・高山社跡・荒船風穴)の他、新町屑糸紡績所、ぐんま絹遺産の富澤家住宅、旧碓氷社本社事務所、碓氷峠鉄道施設、中之条町六合赤岩重要伝統的建造物群保存地区、桐生市桐生新町重要伝統的建造物群保存地区、もしっかり取り上げています。

その他、「コラム」や「ちょっと寄り道」など話題も盛りだくさん、大変楽しい本になっています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「ゆうあいフェスティバル」で初、世界遺産の広報活動事

2014年09月14日 10時47分57秒 | 世界遺産伝道師協会

「ゆうあいフェスティバル」で初の広報活動 

9月7日(日)、渋川市の群馬県立ゆうあいピック記念温水プールで行われた「第16回ゆうあいフェスティバル」で初の活動をしました。

上記の温水プールを経営する群馬県社会福祉事業団から世界遺産推進課に参加の打診があり、中北毛支部長が承諾して実現しました。

スポーツやイベントを通じて障害者・健常者の交流を図り、共に生きる地域社会づくりを目指して開催するものです。

会場は水沢観音から東に約1500mの高地にあり雑木林に囲まれた緑豊かな環境です。

フェスティバル当日、室内プールでは水泳記録会、トレーニング室等では養護学校生徒の作品展示や紙芝居等、ロータリー広場では和太鼓演奏・コーラス・器楽演奏が行われました。そして駐車場のスペースでは福祉施設バザーのテントや農産物・ラーメン・焼きまんじゅうなどの販売テントが15張ほど並んでいます。その一画のテント2張が「富岡製糸場特別ブース」として伝道師に提供されました。

当日、参加伝道師中6名が8時前に蚕糸技術センターを出発する頃は、勢いよく雨が降っていて実施できるのかと心配するほどでした。しかし、会場に近づくにつれ小降りになり、到着時にはすっかり止んでいました。前橋と草津から参加の2名も同じ思いだったそうです。誰が晴れ男(晴れ女)だったのかなどと冗談も出る嬉しさでした。

直ちにテント内に机・椅子を並べ繭クラフトと桑の木クラフトのコーナーを作ります。パネル8枚を並べ、テントの柱に8本のノボリを巡らすととても良く目立つブースになりました。

パンフレットはメインと子ども用を用意しました。簡単な開会式の後、9時半からイベント開始です。想像していた以上に来場者が多く、各テントも人だかりができています。特に子どもが目立ちます。繭クラフト、桑の木クラフトともに多くの体験希望者で賑わいました。ほとんどが周辺地域の小・中学生や幼児とその保護者でした。毎年このフェスティバルを楽しみにしているという親子もいました。

学校で蚕を飼ったという小学生もいます。繭クラフトに使用した「ぐんま黄金」の繭は薄黄色なので、染めたのですかという質問が数名からありました。繭クラフトを双子の女子が体験し、その後間もなく三つ子の女子が来ました。クラフトに使うリリアンを4色並べ、選んでもらうと同じ顔の3人がそれぞれ違った色を選んだので笑ってしまう場面もありました。桑の木クラフトの赤見さんも休む間がありません。

午後になると会場の周囲には霧が立ち込めてきました。それに伴い次第に肌寒くなってきました。やはり伊香保を間近にした高地なのだと実感しました。

少ないながらもパネルに見入り、解説を熱心に聴いて下さる方もいました。

2時を回ると急に人の姿がまばらになり、他のテントが片付け出したので、頃合いを見て資材の片付けに入りました。繭クラフト、桑の木クラフトともに体験者は150人程になりました。

午後3時近く主催者に挨拶をして緑に囲まれた会場を後にしました。

活動参加者は、K下部、S水政、A見、T久井、N屋、I井玲、T、I上雄の8名です。

伝道師の皆さんには肌寒い中での精力的な活動、お疲れ様でした。

最後に会場の責任者で、伝道活動に理解を示され、好位置を活動場所に設定してくださったK藤さんに感謝いたします。

            (Y.I記)

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

 ◆世界遺産荒船風穴を地元タクシーで巡るお得なツアー◆(下仁田町のパンフレットから)

2014年09月10日 18時47分33秒 | 世界遺産伝道師協会
 ◆荒船風穴を地元タクシーで巡るお得なツアー◆
 
世界文化遺産に登録された「富岡製糸場と絹産業遺産群」の中の
「荒船風穴」を上信電鉄、下仁田駅からタクシーで巡るツアーです。
 
*1.荒船風穴は12月1日~3月31日まで冬季閉鎖となります。
*2.各ツアーご利用の方に、1台につき2000円の町からの助成があります。
   詳しくは各コース申込の時に確認下さい。
*3.下仁田町ホームページをご覧ください。
 
●コース1 風の歴史コース 所要時間2時間
  下仁田駅⇒荒船風穴(滞在30分)⇒神津牧場(滞在20分)⇒下仁田駅
   ツアー基本料金6000円 今なら4000円にてご案内(2000円助成の場合)
 
●コース2 風と緑のじゅうたんコース 所要時間2時間30分
  下仁田駅⇒*ふるさとセンター(滞在30分)⇒荒船風穴(滞在30分)⇒神津牧場(滞在20分)⇒下仁田駅
     *荒船風穴に関する資料を展示しています。(観覧料100円、高校生以下無料、毎月曜日休館)
   ツアー基本料金7500円 今なら5500円にてのご案内(2000円助成の場合)
 
●コース3 風がつくる季節コース  所要時間3時間30分
   下仁田駅⇒荒船風穴(滞在30分)⇒神津牧場(滞在20分)⇒*妙義山周辺(滞在60分)⇒下仁田駅
      *中之嶽神社、さくらの里
   ツアー基本料金10500円 今なら8500円にてご案内(2000円助成の場合)
 
◆ご利用について
 ●タクシー1台につき、4名様までご利用できます。
 ●有料施設入館料は、別途お客様負担となります。
 ●施設の休館日はツアーは中止となります。
 ●特典の内容は変更、または中止となる場合があります。
 ●見学時間の延長、指定コース以外の場所への立ち寄りはできません。
 
◆申込先
 ●上信ハイヤー㈱下仁田営業所 0274-82-2429
 ●成和タクシー有限会社      0274-82-2078
 
(下仁田町作成のチラシより作成)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする