晩秋の「弁天ワッセ」で広報活動
11月3日(日)、9時から弁天ワッセで恒例の広報活動を行いました。
弁天ワッセは弁天通りの中心にある、大蓮寺の弁財天例大祭です。通りの中央には新鮮野菜を始め、日常雑貨などの露店が並びます。大蓮寺の脇には若者たちの生演奏や歌のスペース、時平伝道師所属のソバ打ち愛好会の実演と販売のスペース、そして伝道師の活動スペースという定位置が毎月の風景となっています。
今回の活動内容はパネル解説、パンフレット(メインと子ども向け)配布、繭クラフト(ぐんまちゃん作り)です。秋らしい日差しでしたが、少し風があります。パネルを載せたイーゼルの脚同士をビニール紐でつなぎ、テーブルや椅子の足に括りつけて倒れるのを防ぎます。
新鮮野菜の店では早くも数人の主婦が品選びをしています。常連の方や近所の店の方とは、ごく自然に「おはようございます」、「ご苦労さまです」の挨拶が交わされます。大蓮寺のご住職も、気さくに声をかけて行かれます。ここには居心地の良い空間が広がっています。これも毎月の伝道師の地道でたゆまぬ活動が生み出した賜物です。
この日は常連の方以外の通行がことのほか多いように感じました。繭クラフトのテーブルに親子が座ります。その後ほとんど席が空くことなく繭のぐんまちゃんが作られ続けました。「のほほん着物散歩」の方でしょうか、着物姿の女性グループも繭クラフトを楽しんでいました。
パンフレットを受け取り、話しかけにも気持ちよく乗ってきてくださる方が多いので、いい雰囲気の活動になりました。世界遺産で国宝というダブルの栄誉は多くの人々にインパクトを与えたようです。「世界遺産からいくらも日が経っていないのに、今度は国宝だって。すごいね。」「これで群馬も知名度が上がるかねえ。」と話も弾みます。「パンフレットを知り合いに渡す分もいただけますか」という方もいます。吾妻出身の92歳だという女性は、10代から本庄にあった従業員が100人もいた製糸工場に勤めていたそうです。その後前橋の三俣にあった交水社に移ったのですが、どちらの工場でも初めからカセ作り(出荷用に生糸をねじる)という難しい仕事をやっていたと懐かしそうに話していかれました。前橋には製糸工場の煙突がたくさんあり、煙があがっていたそうです。
富岡製糸場以外の3資産の存在を知らない方もまだまだいる一方で、4資産中の複数の資産を訪れたという声も多くなっています。
昼食は、これも恒例になっている時平伝道師の手打ちそばをいただきます。ソバはもちろん、美しく作られた心づくしの副菜やデザートに舌鼓を打ちました。
活動は一気に人の通りの少なくなった14時で終了しました。終了間際に中央通りアーケードで芋煮をふるまっていた、前橋芋煮会からお誘いがありました。群馬と福島の食材コラボで作られた芋煮をいただき、体の中も心も温まり活動の締めとなりました。
たくさんの人々との交流があって充実した一日でした。伝道師の皆さん、お疲れ様でした。
今回の参加者は、K下部、M田睦、N島進、K川、N屋、T山、I上雄の7名でした。
(Y.I記)