“大きな繭がある蚕影様”
明治18年2月建立。
石祠の台石には、多くの人々の名が、数段にわたり書いてあります。
JR両毛線、駒形駅から養蚕農家や桑園跡などを見ながら散策することをおすすめします。
駐車場なし
〔前橋市小屋原町稲荷神社〕
(Y.I記)
“大きな繭がある蚕影様”
明治18年2月建立。
石祠の台石には、多くの人々の名が、数段にわたり書いてあります。
JR両毛線、駒形駅から養蚕農家や桑園跡などを見ながら散策することをおすすめします。
駐車場なし
〔前橋市小屋原町稲荷神社〕
(Y.I記)
平成23年9月28日、群馬県知事が上京して文化庁長官と会談し「富岡製糸場と絹産業遺産群」の早期世界遺産登録への取り組みを要望しました。
会談後、群馬県知事は「来年度、世界遺産への推薦は大丈夫と確信した」と話した通り、文化庁内での「富岡製糸場と絹産業遺産群」の評価は暫定リストに載っている他の候補地よりも準備状況の良さは、十分に評価されていると思います。
地道に準備を進め、世界遺産委員会に近い外国の産業遺産専門家からアドバイスを受け、世界遺産へのストーリーも世界に通用する方向性が明確になり、そのストーリーに沿って構成資産の絞り込みも進んでいます。
県民運動もしっかりと展開出来て、富岡製糸場世界遺産伝道師協会を含む各団体が協力し合う”ぐんまシルクカントリー連絡協議会”の活動も展開され。群馬県民が群馬の絹産業遺産群の重要性を認識し世界遺産運動を支援し、早期の世界遺産登録を願う気持ちが盛り上がり、絹遺産を後世に伝えようという機運も高まっています。
群馬県では「ぐんま絹遺産」を選定登録し、ネットワーク化して保存活用し、県民の財産にしていく方向が明確になっています。世界遺産になる中核の産業遺産とそれらを生みだし支えてきた周辺の絹遺産・施設を大切に残して行こうとしています。
このような確実な準備の進展や構成資産の質の良さ、さらに歴史的に果たした世界での役割などを考えても、次の世界遺産候補は「富岡製糸場と絹産業遺産群」であるということになったのだと思われます。
この時点で「富岡製糸場と絹産業遺産群」を次の推薦候補として絞り込んだことは”産業遺産”の世界遺産登録についても文化庁がしっかりと取り組んでいくということを表明したことであるとも思われます。
活動を始めて7年の歴史を作ってきた富岡製糸場世界遺産伝道師協会は「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録を見通して、今後とも文化庁・群馬県・関係市町村、そして県民・市民、関係団体がともに連携して世界遺産運動を展開し、登録の実現を見たいと思います。
このことに関する平成23年9月29日の上毛新聞記事(1面トップ記事)
http://www.raijin.com/news/a/2011/09/29/news01.htm
読売新聞群馬版の記事
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20110929-OYT8T00114.htm
群馬県は、県内に残る養蚕、製糸、織物に関わる建造物や民俗芸能等を、「ぐんま絹遺産」として30件登録しました。
今後、登録した「ぐんま絹遺産」をネットワーク化し、これを活用した地域振興、観光、文化的事業の形成を目指しています。
「ぐんま絹遺産」とは?
群馬県が、ぐんまの「たからもの」として登録した絹の遺産です。県内に残る養蚕、製糸、織物などの建物や場所、お祭りなどがたいしょうです。
群馬県では、ぐんま絹遺産をこれから多数登録して、それらをネットワーク化することで地域振興、観光、文化的事業などに役立たせて、群馬をもっともっと元気にしたいと考えた施策です。
この30件を紹介したパンフレットが完成し、配布されています。各種世界遺産活動で配布されるほか、パンフレットについての問い合わせは群馬県企画部世界遺産推進課TEL027-226-2326まで。
登録された30件は次の通りです。
1.旧蚕糸試験場事務棟(蚕糸記念館)=教育・研究=所在地:前橋市敷島町262(敷島公園ばら園内)。問合せ先:前橋市文化財保護課TEL027-231-9875
2.旧関根家住宅=養蚕=所在地:前橋市西大室町2510(大室公園内)問合せ先:前橋市文化財保護課TEL027-231-9875
3.春日神社太々神楽=養蚕=所在地:前橋市上佐鳥町368-1 問合せ先:前橋市文化財保護課TEL027-231-9875
4.前橋の養蚕・製糸用具及び関連資料=養蚕=所在地:前橋市敷島町262(敷島公園ばら園内)問合せ先:前橋市文化財保護課TEL027-231-9875
5.船津伝次平の墓=養蚕=所在地:前橋市富士見町原之郷乙539 問合せ先:前橋市文化財保護課TEL027-231-9875
6.馬場重久の墓=養蚕=所在地:北群馬郡吉岡町北下329-1 問合せ先:吉岡町教育委員会TEL0279-54-3111
7.下郷の大クワ=養蚕=所在地:渋川市渋川1274 問合せ先:渋川市文化財保護課TEL0279-52-2102
8.田島家住宅=養蚕=所在地:伊勢崎市境島村 問合せ先:伊勢崎市文化財保護課TEL0270-63-3636
9.下南室太々神楽=養蚕=所在地:渋川市北橘町 問合せ先:渋川市文化財保護課TEL0279-52-2102
10.吉田芝渓の墓=養蚕=所在地:渋川市御蔭4098,4092 問合せ先:渋川市文化財保護課TEL0279-52-2102
11.大クワ=養蚕=所在地:渋川市北橘町 問合せ先:渋川市文化財保護課TEL0279-52-2102
12.養蚕新論版木=養蚕= 所在地:伊勢崎市境島村 問合せ先:伊勢崎市文化財保護課TEL0270-63-3636
13.伊勢崎の太織=織物=所在地:伊勢崎市曲輪町 問合せ先:伊勢崎市文化財保護課TEL0270-63-3636
14.金井研香筆 境街糸市繁盛之図=流通=所在地:伊勢崎市西久保町2-98(伊勢崎市立赤堀歴史民俗資料館) 問合せ先:伊勢崎市赤堀歴史民俗資料館TEL0270-63-0030
15.旧富岡製糸場=製糸=所在地:富岡市富岡1-1 問合せ先:富岡市富岡製糸場課TEL0274-64-0005
16.碓氷峠鉄道施設=流通=所在地:安中市松井田町坂本 問合せ先:安中市学習の森TEL027-382-7622
17.黒沢家住宅=養蚕=所在地:多野郡上野村楢原200-9 問合せ先:上野村教育委員会TEL0274-59-2657
18.旧碓氷社本社事務所=製糸=所在地:安中市原市2-10-16 問合せ先:安中市学習の森TEL027-382-7622
19.妙義神社青銅製燈籠=養蚕=所在地:富岡市妙義町妙義3 問合せ先:富岡市文化財保護課TEL0274-62-1511
20.貫前神社唐銅製燈籠=養蚕=所在地:富岡市一ノ宮1535 問合せ先:富岡市文化財保護課TEL0274-62-1511
21.旧上野鉄道関連施設 鬼が沢橋梁=流通=富岡市南蛇井、下仁田町大字白山 問合せ先:富岡市文化財保護課TEL0274-62-1511 下仁田町ふるさとセンターTEL0274-82-5345
22.旧小幡組製糸レンガ造り倉庫=製糸=所在地:甘楽郡甘楽町大字小幡852-1(甘楽町歴史民俗資料館) 問合せ先:甘楽町歴史民俗資料館TEL0274-74-5957
23.高山社跡=養蚕・教育=所在地:藤岡市高山竹之本236-1外 問合せ先:藤岡市文化財保護課TEL0274-23-5997
24.荒船風穴=養蚕=所在地:甘楽郡下仁田町大字南野牧甲10690-1外 問合せ先:下仁田町ふるさとセンターTEL0274-82-5345
25.富岡製糸場工女の墓(海源寺)=製糸=所在地:富岡市富岡150 問合せ先:富岡市文化財保護課TEL0274-62-1511
26.富岡製糸場工女の墓(龍光寺)=製糸=所在地:富岡市富岡1093 問合せ先:富岡市文化財保護課TEL0274-62-1511
27.旧上野鉄道関連施設 下仁田倉庫=流通=所在地:甘楽郡下仁田町下仁田430-1 問合せ先 下仁田町ふるさとセンターTEL0274-82-5345
28. 群馬県立日本絹の里=教育・研究=所在地:高崎市金古町888-1 問合せ先:群馬県日本絹の里TEL027-360-6300
29.碓氷社万国博覧会英文表彰状=製糸=所在地*安中市上間仁田951(学習の森ふるさと学習館)
30.柏木沢の蚕影碑=養蚕=所在地:高崎市箕郷町柏木沢1936 問合せ先:高崎市文化財保護課027-321-1292
31.大林馬道の大クワ=養蚕=所在地:高崎市中室田町5158 問合せ先:高崎市文化財保護課027-321-1292
パンフレットについての問い合わせは、群馬県企画部世界遺産推進課TEL027-226-2326まで。
富岡製糸場世界遺産伝道師協会では毎週土曜日・日曜日・祝日に富岡市「銀座まちなか交流館」で繭クラフト(ウサギ、ネコ、パンダ)やパネル展示解説を行っています。
先のT.Iさんのレポートで心配になり本日活動いただいている伝道師の方にお礼と激励ができれば・・・と、午後になって交流館に出かけてみました。行ってみましたら、活動されているのがベテランの役員さんで、H.Nさん、Y.Tさんのお二人でした。全く心配のいらないお二人でしたが、こうしたベテランばかりでの活動は、活動している人に疲労がたまり、次の展開に支障も出てきます。最近伝道師になられた方も、このような小規模の活動から手がけてくださるとありがたいと思いました。
この会場の繭クラフトに参加された方の「お客様の声」から最近の書き込みを引用させていただきます。
9月23日
◎楽しかった!!(うさぎ)
◎けっこうむずがしい(ねこ)
◎まゆが予想以上にかたくて、びっくり!!
◎カイコのまゆは思ったより固かったので驚きました(ウサギ)
◎うさぎとパンダを作ったけれど、カッターを入れる位置に失敗しちゃった・・・しかし、それも味があっていいのかな?いい記念になりました。by YOKOHAMA
◎中々上手に出来ました。by 横浜
◎うさぎつくってたのしかったです。
◎パンダがうまくつくれた!(S)
◎パンダをうまく作れたし、富岡製糸場も楽しかったです(by埼玉)
◎うさぴょんとたまを連れてかえります、たまの毛がたいへんなことに!たのしかったです。(by 東京)
◎黒ねこを作った(by 群馬県民・富岡)
◎埼玉・・・めずらしい思いがけないうさぎちゃんをとてもやさしくおしえていただきました。
◎かわいいウサギができました!とてもよい経験ができました。ありがとうございました。(高崎)
◎童心にかえって、楽しかったです。(高崎)
◎うさぎとパンダをつくりました。上手に出来ました。(新潟)
◎ウサギを作りました。まゆ玉が思ったより固くて意外でした。子供も楽しくできました。(板倉町)
◎まゆをはんぶんにきったとき、さなぎがこわかったです。でもかわいくできてよかったです
◎パンダを作りました。「かいこ」の糸がふしぎで、固くて、丈夫でした。初めて触るものだったのです。新鮮で楽しかったです。(高崎)
◎パンダを作りました。まゆがかたくてたいへんでした。楽しかったです。(高崎からきた)
◎ボランティアガイドのO.Kさんがとても親切でした。お話が丁寧で、一人ひとりのお客さんを大事にされていた。誇りを持たれているお話で楽しい時間でした。いつまでもお元気で有り難うございました。(from館林)
9月25日
◎パンダを作りました。ボランティアの人がとても親切に教えてくれて、とても上手くできました。どうも有り難うございました(O)
9月23日富岡銀座交流館の「世界遺産推進活動」の報告をさせて いただきます。
AM9:00~から準備をはじめ10:00ごろ世界遺産推進課の秋山さんが 繭クラフトの 資材を届けてくださいました。
11:00~から お客様のご来館が始まり、一時は座る場所クラフト道具も不足して、お客様に 大変ご迷惑を お掛けいたしました。
又、本日も会長の参加要望のメールの甲斐も無く私一人の活動で昼食も取る 暇もありませんでした。
16:00迄、お客様は途切れなく来館されました。県内、東京、横浜、埼玉、新潟のお客様が多く、お出でに成られました
本日はお子様連れのファミリー客様が多いように思われました。
クラフトの実施者は 32名
パネル解説 5名
チラシ配布 5名 でした
以上で報告を終了いたします。 (T.I記)
25日(日)には、一人でも多く伝道師の方々が活動に参加されるよう願っています。(I.K)
2011年8月30日
【妙少自然の家、ぐんまキッズ・アドベンチャー】での世界遺産活動
☆ 富 岡 支 部 ☆
夏休み中の8月9日、「自然体験で自分に挑戦!」をテーマに「絆を深める7日間」を合い言葉として、群馬県内小中学生を対象とした「ぐんまキッズ・アドネンチャー」が「妙義少年自然の家」において開催されましたが、県内各地(東毛エリア含む)から参加の小学生<高学年が中心>が集い、「自然環境の中で体験・挑戦!」と指導者の下、和気藹々、元気・闊達にテーマに取組み、キャンプ体験学習<7日間>している様子が窺われ、好感が持てました。
「上州座繰り」では、参加者全員が、「上州座繰り」の体験ができ、「生糸」作成方法を学習することができました。
「繭クラフト」作成においては、全員「パンダ」を作成しましたが、和気藹々の自由闊達な雰囲気の中で、今までにない作品を仕上げることができました。
【女子の作品例】
(1)パンダの耳に「リボン」がつけてあり、更に「リボン」は「カラフル」にデザインされていました。
(2)パンダの首に「マフラー」が巻かれていました。
勿論、「カラフル」にデザインされています。
【男子の作品例】
*パンダの右手に「竹槍?」らしき物を持たせた
作品があり、「これは?」と聞いた処、「笹」との事。
⇒若年者<小学生>の感性並びに柔軟な発想に
改めて感心しました。
今後の世界遺産推進活動の「良き協力者」を期待しつつ、短い時間(約3時間)でしたが、充実した活動を終了しました。
伝道師協会よりは、Y.T、S.O、Y.T、H.Sが参加しました。
(H.S記)
9月17~18日、前橋公園・臨江閣でシルクや絹文化に触れてもらうイベントが開催されました。
伝道師協会では、絹の原点である座繰りでの絹糸作りを来場の方がたに体験していただきました。会場の別館大広間では、この他にパネルを展示しチラシを配布しました。本館の日本間では繭クラフトや生糸を展示し見学していただきました。
人気の第24代淵名姫(猪熊かおりさん).同赤城姫(青木理実さん)のお二人も和服姿で来場者の案内役を務めておりました。時間が取れたところで座繰り体験のモデルを御願い致しましたところ、快よく御受け下さいました。有難うございました。体験されている間は勿論のこと,その後もカメラマンの方がたや着物姿のお客様が沢山御見え下さいましたので張り合いがありました。
御客さまから「座繰りは、左手で座繰器のハンドルを回し、右手でなべの中の繭をみご箒でかき回していれば糸が取れるのか」との質問がありました。「ここへ来るまでの先人の多大な努力のたまものであること、よい糸を引くには多くの経験が必要なこと」など目に見えないものなどを説明し、体験を通して味わっていただくよう勧めました。
着物姿で体験しながらも我々伝道師と話が弾み、次の体験希望者に交代してからも、
また順番待ちの椅子に座られて楽しい話をして下さった方、楽しいひと時を過ごしていただき良かったと思いました。
スイス人の男性(千葉県に住み2年)・・スイスには養蚕の歴史は無い・・・座繰り体験をしていただきました。蚕についての質問から、意欲的にパネルも1枚づつしっかり見られ、話を聞いて下さいました。日本がイタリヤへ蚕種を輸出したことは知っていました。 帰国の際は、この体験のことなどを土産話にしてほしい旨お願いしました。
昭和60年に臨江閣で結婚式を挙げたという男性が左官正服を見せてくれました。式にはさぞ艶やかな着物を着られたのだろうと想像しました。
体験した生糸は2種類のパンフレットと一緒にビ二-ル袋に収めてプレゼントしました。
このイベントは、シルクに関わりの深い前橋・伊勢崎・桐生・足利の4市が連携し、「両毛線沿線のほほん着物さんぽ」~あるいて発見! たべてほっこり! 生糸と着物と歴史にふれよう~ と銘打って初めて企画されたもので、前橋市は前橋観光コンベンション協会が群馬DCと併せて実施したものです。17~25日の間の土日に4市で開催されています。
参加した伝道師は、9月17日はT.N・K.N、9月18日はT.M・S.Kでした。また日下部支部長が両日とも午前中主催者と調整、準備等を行うため参加しました。
座繰り体験者は17日・18日の二日間総数で約90名でした。体験者と何名かの同伴者もおられ、一緒に楽しんでいただけたと思います。
前橋観光コンベンション協会藤田朱美係長様には各面でご配慮をいただきまして、お陰さまで円滑な活動ができました。ここに厚くお礼申しあげます。
(K.N 記)2011年9月19日(月・祝)坂本真綾がNECフィールディング世界遺産劇場第17回―富岡製糸場―で爽やかに熱唱しました。
真綾さんはステージ上から「世界遺産劇場で前から歌ってみたいと思っていた」とこのステージで歌うことを楽しみにしてきてくださったことを話し掛けて、満員の観衆に今日のステージの期待を高めてくれました。
会場は、富岡製糸場の中庭一杯に椅子を置き、3000席は前後更に左右の両サイドとも椅子の置ける限界までギリギリに整然と配置され、立錐の余地もないという言葉がぴったりの状態になっていました。
東京からのツアーバス、新幹線と上信電鉄を使い上州富岡駅で下りて徒歩で製糸場にたどり着いて人たちで富岡製糸場はあふれていました。
17日の東京スカ パラダイス オーケストラの時は会場の仮設トイレは全て女性用で行列でしたが、今回は半分が男性用で男性用が行列でした。フアン層の違いがこんなところにも出ていました。
坂本真綾さんは優しい、やわらかい歌声で観客を魅了してくれましたが、この日、昼間は猛烈に蒸し暑く、真綾さんもリハの時はあれほど暑かったのに!というほど開演時の天候の激変でした。風が強くマイクを鳴らし、気温は下がり真綾さんが「寒い」というほどになりました。
6時の開演で数曲歌うと雨になってきて、カッパタイムになり、入場時に配られた簡易カッパを身につける。真綾さんが色々呼びかけて、ピアノにもテントが出てくるが、真綾さんのの雨対策が後になりました。
中断後、澄んだ歌声が会場一杯に響き、心地よい歌声のなか、雨中を経験した野外コンサートが終わりました。
上信電鉄は用意できる最大限の車両を用意して帰宅する観客が新幹線に間に合うように万全の手配で臨んでくれました。
富岡製糸場が3000人規模の野外ステージとして活用できること、これからも文化活動をしていく立派な会場として活用に出来ることが確認された世界遺産劇場ではなかったでしょうか!
今回の世界遺産劇場・世界遺産大学を準備してくださった、群馬県、富岡市、NECフィールディング、そして具体的に動いていただいたSAP、関係者の皆さんに、いい企画を有難うございました。と、お礼を申し上げたいと思います。
富岡製糸場世界遺産伝道師協会も来場いただいた皆様に繭クラフトを楽しんでいただき、参加者との対話で富岡製糸場の世界遺産運動にご理解を頂きました。活動してくださった伝道師の皆様もご苦労様でした。
毎年9月18日は蘆花祭、19~20日は伊香保まつりと開催日が決まっています。
今年はDCの開催期間中でもあり、祭りの3日間世界遺産運動をしました。初日の18日は富岡製糸場での世界遺産劇場と重なったため我々に代わり、伊香保商工会が「伊香保旅手帳」というパンフレットと「世界遺産パンフレット2種類」をセットにして観光客に配布してくださいました。当日は天候にも恵まれ700セット(1400枚)も配布していただきました。
我々は19・20日の二日間活動しました。
19日は10時半に祭り本部の伊香保商工会に集合し、11時半から石段街の中段の警察官詰め所のテントを拠点として前日同様3種類のパンフレットと繭2個セットをプレゼントしながら活動しました。約800セットを配布し終えた15時半頃から心配していた雨が降り出し、強く降ったり止んだりの繰り返しのため17時で活動をやめました。翌日は終日雨の予報でしたので当日分として持ち込んだ1300セットを配りきろうと参加5名(中嶋紀、中島進、梨木、松島、日下部)で決めて取り組みましたが、1000セット(2000枚)が精いっぱいでした。観光客は関東近県だけでなく岡山・大阪・京都・静岡から青森まで多くの県から来ており、流石に人気の温泉地であることを実感しました。
活動終了後は祭り本部で一休みしてから、石段街に出かけ祭りの呼び物の樽みこしの躍動を楽しみました。
20日は朝から終日雨の中、傘を差しながらの活動となりました。5名の伝道師(I.K、H.N、K.O、Y.I、K.K)は連日の活動にも関わらず殆ど休まずに17時まで活動。平日と悪天候のため配布目標を500セット(1000枚)と決め、17時には何とか目標をクリアすることが出来ました。昨日の坂本真綾の世界遺産劇場を見てきたというカップルが数組いました。雨の中で足を止め我々の話をじっくり聞いていただいたけました。
伊香保まつりは初めてのY・M伝道師に感想を聞きますと「東京・埼玉・千葉からの方が多く、説明を熱心に聞いて下さり、楽しく活動ができた。活動終了後に伊香保まつりをみることができ楽しかった。」ということでした。
またT.N伝道師は「岐阜では蛹を“ドッチ”というのだそうだ。これから製糸場に行き坂本真綾のコンサートに参加するという人がいた。明日富岡に行ってみると言ってくれた人がいた。富岡が知れ渡っていると感じた。」との感想でした。
3日間を通じ、伊香保商工会狩野事務局長様を始めとする祭り本部の皆様から暖かいもてなしをいただきました。渋川旅先案内人の飯塚弘美様には昨年に続いて差し入れをいただきました。活動拠点そばの郷土料理「再会」の女将さんからお客様にパンフレットを配っていただけるとのお話をいただきパンフレットを預かっていただきました。そのほか多くの祭り関係者の皆様にもご支援をいただき、ここに改めまして厚く御礼を申し上げます。
知名度の高い伊香保温泉での活動は、居ながらにして「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産運動を全国に発信するに絶好の機会となりました。
(K.K記)
平成23年9月19日(月・祝)富岡製糸場東繭倉庫で世界遺産大学が行われました。3倍の倍率の抽選を通過した幸せの人たちが聴講しました。
(講演から心の記憶に残ったことなどのメモ)
第1部
「絹とファッション」森 英恵先生
どのようにしてファッション界におはいりになり、どのようにしてパリでご活躍なされるようになったかのお話の中で大切なことを色々とお聞きしました。
◎ルーツのない人間はどこへ行っても馬鹿にされる←森先生はアメリカで仕事を始める前に3年間日本文化の勉強をしてアメリカに渡った。
◎ルーツは大切に 日本人は自分のルーツを持つことが必要!絹→日本のもの
ファッションショーは花を生けるように美しいと思ったのが、ファッション界に入るけっかけになった。
ココ・シャネルの作るシャネルスーツを買い求め、それを着ることで着る物の基本を学んだ。
日本人としての自分の黒い髪、真っ直ぐな髪の特色を知り、それを活かした美の追求が必要との思いを持つようになった。
(質問から)
物静かな人から、あのような熱い作品がどうして生まれるのか?
作品を手で作り上げていくことが大切。現在、造花にしても、翅の職人にしても後継ぎがいない、手を使った仕事をしていきたい。
◎皇后さまのご養蚕を知り、胸が熱くなった。絹は私たちに大切なもの。絹に磨きをかけて世界の注目を集めたい。絹の文化を大切にしたい。 第2部 未知の夢「先端技術の苦闘と感動」川口淳一郎先生 「はやぶさ」はサンプルリターンを達成することが、使命だった。
小惑星探査機「はやぶさ」の快挙はアメリカから「 フォン・ブラウン賞」を受賞した。サイエンス誌で2度も表紙を飾った。
「はやぶさ」←群馬県との関係
糸川英夫博士はかつて中島知久平の中島飛行機で「隼」野設計に関係していた。戦後、ペンシル型ロケットの生みの親である。
糸川博士の名前が小惑星について「いとかわ」となった。
糸川英夫とフォン・ブラウン←ペンシル型ロケット
「はやぶさ」を製造したのは株式会社IHIエアロスペース エンジニアリング ( 群馬県富岡市藤木)
「はやぶさ」への取り組み”他の国がやらないことをやる”
「やれない理由を探す」文化でなく、「こうすればできる」という文化(糸川先生)
「はやぶさ」の成功は”技術より根性”で生まれた。
ディスプレイだけで仕事をしてはいけない。現場に行くことが大切。
日本は「製造の国から創造の国」にならなければならない。
富岡製糸場を世界遺産として残すことは、大切な現場を残すこと。
上毛新聞記事(世界遺産劇場・世界遺産大学)
http://www.raijin.com/news/a/2011/09/20/news01.htm