富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

富岡製糸場世界遺産伝道師協会WG『絹遺産研究会リポート』第3号

2016年03月21日 22時47分22秒 | 世界遺産伝道師協会

富岡製糸場世界遺産伝道師協会WG『絹遺産研究会リポート』第3号

 

3月8日(火)13:30から第3回目の研究会を、県庁会議室においてオブザーバー参加2名を含めた8名で行いました。

 

 始めに、お出でになった近藤会長からご挨拶をいただいた後、第2回目の発表者であるM田伝道師から、「韮塚直次郎」に関する最新の研究成果等について、パワーポイントや配付資料を用いて約2時間余りに亘ってお話を伺うことが出来ました。

 

 参加者各位は、富岡製糸場の歴史の中で裏方に徹した韮塚直次郎の生涯には様々なドラマがあったことや、これまで各種論考を発表されてきた経緯等を含めて興味深く拝聴させていただきました。 

 

 繰り返しのご案内となりますが、本研究会は、各人の研究・関心テーマについて発表し、アドバイスをいただきながら研究内容を深化させていく会です。当分の間は毎月第2火曜日を会合開催日と定め、経費削減のため、要すれば事前に発表内容をメール・FAX等で事前配布し、各人でプリントアウトして持参するといった取り決めがある以外は参加者の裁量にお任せするといった緩い会則で研究会を進めております。

 

 興味がある方は、是非研究会に参加していただき、皆様の御知見を伺わせていただければ幸いです。

 

(A.T記)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

初の「東武北千住駅」で世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の広報活動

2016年03月21日 22時26分06秒 | 世界遺産伝道師協会

初の「東武北千住駅」で広報活動

 

 3月10日(木)、東武北千住駅で広報活動を行いました。企業担当のK下部理事、事務局のK原さんの折衝で昨年10月の浅草駅に続き活動が実現しました。

北千住駅は、JRや東武鉄道、東京メトロなど4社5路線が乗り入れ、各線相互間の乗り換え客が多い駅です。4社合計の1日平均乗降人数が約150万人、東武鉄道だけで約44万人というマンモス駅です。この活気あふれる駅での反応にも興味が湧きます。

活動開始は12時からなので、この機会に自主研修をしようと、参加者7名は隣の南千住駅前に10時に集合しました。M田睦理事の案内で目的地に向かいます。駅から徒歩で数分の「千住製絨所(せいじゅうしょ)跡」です。

明治12年に設立された被服生地製造の官営工場です。国産の羊毛を使用し、軍服や制服等を製造することが当初の目的でした。第2次大戦後は民間の毛織会社所有になりますが、幾多の変遷を経て、富岡製糸場の約2倍という広大だった敷地はスポーツセンターや草野球場、警察署等に姿を変えています。現在はスーパーの店舗横に数メートルの煉瓦塀が当時の面影を残すのみです。

見学後、北千住駅に移動。駅内の食事処で慌ただしく昼食を摂ります。食事後、活動場所として指定された改札口付近のコンコースで東武鉄道事業本部営業部北関東営業支社(館林)工藤秀樹様を交え、簡単な自己紹介・打合せを行い活動に入りました。「メイン」と「ぐんま絹遺産周遊ガイド」、「ぐんま絹遺産」の3種を組ませたパンフレットの配布です。

張り切っていたのに出足は悪くほとんど受け取ってもらえません。乗換え客が多く先を急ぐためかとガッカリしかけた頃から次第に受け取る人が増えてきました。立ち止まって話を聞いてくれる人、思い出や経験談を話してくれる人もいました。一旦通り過ぎてからパンフレットを受け取りに戻ってくれる人もいます。

「富岡製糸場に行ってみたいが現在は混んでいますか、行き方は」という声も数名からありました。かつて高崎の製糸工場で働いていたという女性は「懐かしい、パンフレットをください」と近寄って来ました。父親が南牧村出身という女性は「知り合いの多くの若い人が製糸場の見学に行って来ました」。また「日帰りツアーはありますか」と問い合わせる人。連れていた子供に「行ってみたいね」と話すお母さんもいました。

高価なカメラを持った男性は、先日製糸場で撮ったという映像をカメラの画面で見せてくれました。「駐車場が分りにくかった。もっと標識を増やして」。外人と連れ立った人から「英語のパンフレットはありますか」(持参しないことを悔やみました)。渡したパンフレットに目を落とす人には参加伝道師が対面解説をしています。製糸場に行ったことのある人は少数派です。他の3資産についてはほとんど知りませんでした。「遠くからご苦労さまですね」と言葉をかけてくれる人もいます。

活動終了の3時にあと10分というところで持参のパンフレットが配布完了となり、参加者から拍手が起こりました。

今回の参加者はK下部、N嶋弘、M田睦、A木、K谷、F縄、I上雄の7名でした。 

指定されたコンコースの中で、7名が守備範囲を阿吽の呼吸で変えながら、配布・解説する様子はみごとです。曇り空で気温は低かったのですが、動き回る体には比較的活動しやすい1日でした。

充実した活動と研修ができて満足な参加者は、終了後近くのコーヒー店で一息つき帰途に就きました。休むことなく活動された参加者の皆さん、お疲れ様でした。

今回の北千住駅での広報活動に関して活動スペースを提供してくださった東武鉄道㈱、長机を借用させていただき活動に便宜を図っていただきました工藤秀樹様に御礼を申し上げます。

 

            (Y.I 記)

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ジョイフル本田 新田店で初の世界遺産活動を行いました

2016年03月21日 22時18分54秒 | 世界遺産伝道師協会

ジョイフル本田 新田店で初の世界遺産活動を行いました

 

3月20日(日)春分の日にジョイフル本田新田店で初の活動を行いました。彼岸の中日のため参加者が集まるのか心配でしたが、伝道師の皆様にK下部の思いが繋がり募集人数の5名(I上雄二、M井透、T比地則雄、A井春江、K下部)で活動するができました。

企業担当理事としてこのエリアで集客力のある活動場所を探し、世界遺産課栗原秀和主任に交渉をしていただき今回の活動が実現しました。

ジョイフル本田新田店はホームセンター、ガーデンセンター、エクステリアセンター、ペットセンター等を備えたホームセンター業界でトップ10内に位置し埼玉県北部・栃木県などからも来客のある100万人の商圏を有する店舗です。

三連休初日の前日は1万人を超えるお客様が来場とのことです。

活動場所は屋外ということだけでしたので天候が気になります。1週間前の予報は雨マークで心配でしたが、数日前から雨マークが消えましたので安心でしたが、今日は予想以上に北風が強く活動が悩まされました。

資材を世界遺産課に引き取りに行ったときに活動場所は正面玄関と聞きましたが、場所の確認のためオープン前の9時にまず挨拶に伺いました。

活動は幟2本とパンフレット3種の配布です。

結果から言いますと老若男女を問わず、パンフレットの受け取り率が良く、県内の他地区とは世界遺産に対してまだかなり反応が違うといった印象でした。富岡製糸場に行かれた方もおりましたが、まだ見学されていない方も多く、駐車場や混雑状況についての質問も多く寄せられました。また無料駐車場からの道案内が足らないといった意見もありました(行ったけど製糸場の場所が分からずに帰ってきたという方もおり、また行ってみますとのことです)。田島弥平旧宅の修理に携わったという男性もいました。

用意したパンフレットが終了次第16時を待たずに活動終了です。日下部の保管分のメインパンフレットも加えて、14時にほぼ配布完了しましたので活動を終了しました。

渡辺英輔店次長様から伝道活動への協力依頼のお話をいただき、早速今週の23日(水)に打ち合わせをさせていただくことになりました。想定外のことで今回の活動がきっかけとなりWIN-WINの関係となりますように切に願っています。

本日の活動で挨拶させていただきました渡辺英輔次長、吉野総務係長、寺門様には大変お世話になりました。改めまして御礼を申し上げますとともに今後ともよろしくお願い申し上げます。

世界遺産課栗原主任には今年度、初活動先との橋渡し・折衝役を引き受けていただき、各所で活動の機会を得ることができましたことに対し厚く御礼を申し上げます。

今年度の活動は今回のジョイフル本田が最後のようです。世界遺産登録年に勝るとも劣らない内容の濃い活動ができたのではないかと思っています。

 4月からは第15期の新しいメンバーも加わり、活動の機会も加えていきたいと思っていますので気持ちを新たに頑張っていきましょう。世界遺産・ぐんま絹遺産・日本遺産、まだまだ我々の活動は続きます。伝道師諸兄の活動参加を期待しています!

 

(K.K 記)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2016年イオンモール高崎[シルクカントリーぐんま世界遺産キャンペーン]で活動

2016年03月17日 14時44分03秒 | 世界遺産伝道師協会

2016年イオンモール高崎[シルクカントリーぐんま世界遺産キャンペーン]で活動

 

3月12(土)・13日(日)の二日間、イオンモール高崎1階セントラルコートで世界遺産キャンペーンを行いました。

セントラルコートは無料体験イベントの「繭クラフト」「ぐんまちゃんの塗り絵」コーナー、生きた蚕に触れるコーナーや生糸から織物を展示、文化継承プロジェクト「校旗をつくろうプロジェクト」参加44校の中からイオンに近い3校の校旗を展示、お菓子で作った四資産の展示。特別展示は農業生物資源研究所による“すごいぞ!カイコの底力「光るシルク」の着物・帯の展示”、絹と天然繊維・化学繊維に触れていただく展示、など、これまでにない展示物も多く、また通路では子供用世界遺産パネルや4資産の見どころ、などなど、今回新たに作成されたパネルも多く、解説も詳細にできるようになりました。

今後は活動場所に合わせパネルをいろいろと組み合わせて活用ができると思います。

工女ぐんまちゃんも各日5回登場、記念撮影する親子ずれが行列をなしていました。

12日は会長、I上雄二、K嶋静江、O田三枝子、I川武男、N島進、広岡誠、Hきみ江、U原千鶴子、K下部。13日は会長、N嶋弘副会長、M田睦、I崎正始、M山貴美子、K谷美千代、S田道代、T井八千代、S田敏子、K下部の各日10名で活動、各自が自分の持ち場を自由に選択し、状況に合わせて交代しながら活動しました。

 初日の12日は行く途中から雨が雪交じりとなり肌寒く人出が心配されるような出だしでしたが、午後2時頃からは各コーナーが体験希望者で休む間がないほどでした。

生きた蚕に触れられない女性が増えたのは憂慮すべきですが、養蚕が身近で無くなった証拠でもあります。そんな中でフランス人の女性のご家族、インド人のご家族が熱心に子供さんと説明を聞いてくれる姿に感銘を受けました。お母さんより子供の方が生きた蚕に自然に触れることができる今のご時世を、養蚕が盛んだった明治から昭和の「お蚕さま」と言って大事に育てた先人の皆様にはどのように映りますでしょうか。

13日も午後になると大勢の来客で各コーナーは終日賑わいました。

昼食も交代で急いで済ませて現場に戻るといった状況でした。

 イオンの近辺は養蚕が盛んだった地区で、地元の人たちから養蚕に携わったという話を多くお聞きしました。

 生きた蚕の説明をしながら具体的な説明の場面ではパネルに誘い説明をさせていただきました。お菓子の模型から生きた蚕に誘導したり、パネルから模型にお誘いしたり、といった具合に各コーナーに誘導できましたので、解説のバリエーションが増え、解説内容も具遺体的に踏み込んでできましたので理解いただきやすくなったと思います。

 二日間、参加された伝道師の皆様はどのように感じましたでしょうか。先日東武北千住駅での活動と比べると、地元の皆様の話を聞いていただく姿勢の違いを強く感じました。

 県外の皆様にもっと関心をもっていただくよう企画をしたいと思いますので、伝道師諸兄には、今後とも積極的な活動参加をお願いします。 (K.K 記)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヘリテイジ仮面のリーダーが富岡市青少年健全育成功労賞を受賞しました。

2016年03月14日 20時25分05秒 | 世界遺産伝道師協会

富岡製糸場世界遺産伝道師協会の演劇部門を統括し代表で、ヘリテイジ仮面ショーを手掛けて、正義のヒーローヘリテイジ仮面が世界遺産の富岡製糸場を世界遺産候補の時から守り続ける演劇を”まちなか演劇隊”として13年間続けて富岡に定着し、子供たちの心を健全に育成してきた富岡製糸場世界遺産ん伝道師協会副会長中島良員氏が、その功績が認められて、此度、富岡市青少年センター運営協議会会長と富岡司教委員会教育長との連名で「富岡市聖書ぷ年健全育成功労賞」を受賞しました。

手作りでヒーローを生み出し、ヘリ手じ仮面ショーも年々進化して、今では舞台のステージを独占してショーが運営できるほどに成長してきました。この間、幾多の青少年に感動を与え、富岡製糸場への関心を喚起し、夢を育ててきたことでしょぷ。その功績は絶大なものがあります。

益々若返ったヘリテイジ仮面がこれからも、世界遺産と美香製糸所と絹産業遺産群をPRし、少年少女たちの心を育ててくれろモノと期待しています。おめでとうございました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

世界遺産伝道活動報告(石段ひな祭りでの伝道活動;平成28年3月5日6日)

2016年03月08日 19時58分20秒 | 世界遺産伝道師協会

伝道活動報告(石段ひな祭りでの伝道活動;平成28年3月5日6日)

 

伊香保温泉石段ひな祭りでの伝道活動の報告です。

参加した伝道師は、5日は、O澤直希、S澤美代子、S藤英子、N屋和幸の4名、6日は、K藤功、K下部邦彦、I上雄二、T平和子、N屋和幸の5名でした。

活動内容は、パンフレットの配布でした。

この石段ひな祭りも平成3年3月3日に始まってから今年で26回目とのことです。

今回は、石段ひな祭りのアンケート調査をしており、そのお手伝いもさせていただきました。両日とも天気に恵まれ 比較的穏やかな気候のもとで実施できました。

無料の“お餅”の配布、1日目は、“甘酒”のふるまいもありました。

両日とも 予定の11時前からパンフレットを配布しましたが、そのタイミングが一番配布できたような気もします。

 「せっかくだから富岡製糸場に行きたい」と言って道を尋ねてきたお客様もいらっしゃいました。

また 「4か所全部行ったよ」というお客様も少しずつ増えてきたようです。

石段ひな祭りは、石段にひな壇を作って その場所に 1日目は地元の子を、2日目は公募の子をお雛様の格好をして座ってもらう競争率の高い記念すべき催しです。

25年も続くと子供が大きくなって再び伊香保へ訪れてくれることもあるでしょう。

長く続けているといろいろな副次効果もあると思います。

我々の活動も 長く続けることによって 効果もだんだん大きくなり持続するはずです。

地味な活動ですが、今回のように 地元の伊香保が元気になれば、訪れるお客さんも増え群馬の世界遺産にもついでに寄ってもらえます。

役員の方は、前日までの養成講座から4日連続での活動でした。

また 場所を提供していただいた 伊香保の皆さん どうもありがとうございました。

伊香保へのお客さんが増え その副次効果で世界遺産へのお客さんが増えます。

ますます 一緒に頑張れたらと思います。

これからもよろしくお願いいたします。

(K.N記) 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

第15回富岡製糸場世界遺産伝道師養成講座を開催

2016年03月07日 20時18分55秒 | 世界遺産伝道師協会

第15回 伝道師養成講座を開催

 

 富岡製糸場世界遺産伝道師協会と群馬県企画部世界遺産課の主催で「第15回富岡製糸場世界遺産伝道師養成講座」が3月3日(木)~5日(土)の3日間、16名の受講生を対象に開催されました。

 養成講座1日目(3月3日)は、群馬県庁29階292会議室で午前9時30分からの受付でしたが、受講生の皆さんは早めに受付を済ませておりました。

 午前9時45分からの開講式は、世界遺産課活用推進係岡田係長の進行で富岡製糸場世界遺産伝道師協会近藤会長と群馬県世界遺産課布施課長からの挨拶に始まり、世界遺産課活用推進携係栗原主任によるオリエンテーションで開講式を終え、休憩の後、1日目の講義が始まりました。

講義1:「世界遺産の基礎知識と日本の世界遺産」と題して富岡製糸場世界遺産伝道師協会近藤会長から「世界遺産条約と世界遺産リスト」「世界遺産の義務とメリット」「世界遺産の登録プロセス」「世界遺産の登録基準」「世界遺産としての産業遺産」「日本の世界遺産」と「日本の世界遺産暫定一覧表記載資産」についての講義が行われました。

講義2:「絹産業の基礎知識」と題して富岡製糸場世界遺産伝道師協会町田理事(企画調整担当)から「蚕糸業のあらましーシルク産業の姿―」「製糸工程のあらましー生糸を作るにはー」「わが国の蚕糸絹業の概要」「群馬県蚕糸業の現状」「群馬県の主な絹産地」についての講義が行われました。

講義3:「『富岡製糸と絹産業遺産群』の価値と概要」と題して富岡製糸場世界遺産伝道師協会中嶋副会長から、「顕著な普遍的価値」「各構成資産の概要」と「構成資産の関係」では技術革新と世界との技術の交流を示すもので、富岡製糸場を中心に「高山社跡」「田島弥平旧宅」「荒船風穴」は技術の集合体であるとの講義が行われました。

講義4:「富岡製糸場の歴史と文化について」と題して富岡製糸場名誉顧問兼富岡製糸場

総合研究センター今井幹夫所長より「近代的な製糸技術・技術者の導入」「近代的な工場制度の導入」「工女募集と派遣された工女」「富岡製糸場を模範として設立された器械製糸場」「労働時間と生産量との関係」「繰糸機の変遷」など、丁寧な講義を受けました。

講義5:「文化財保護法の概要と近代化遺産」と題して富岡製糸場世界遺産伝道師協会近藤会長長から「文化財保護法の概要」「近代化遺産」についての講義が行われました。

本日の締めくくりの講義6:「伝道師の心得について」と題して、富岡製糸場世界遺産伝道師協会日下部理事(企業担当)から、「伝道師協会の目的」「世界遺産“「富岡製糸場と絹産業遺産群”」の価値の理解を深め、合わせて「日本遺産、ぐんま絹遺産の普及啓発を行う」とし「個々の伝道活動や広報活動の具体例」を挙げながら、伝道師としての心得を話されました。

 午後5時近くの終了でしたが、受講生の皆さんには、疲れも見せず熱心に受講されていました。

養成講座2日目(3月4日)は現地研修です。

受講生16名と伝道師6名、県職員1名と特別参加で3日目の講師である佐滝さんの24名が参加して、午前8時に高崎駅東口を中型バスで出発し車内では、町田理事の挨拶と、道すがら、これから向かう構成資産について現地解説と重複をしないように事前学習として基本的な説明を行いました。また、関連するDVDも併せて放映しました。

 最初の現地研修地の伊勢崎市境島村の「田島弥平旧宅」には、午前9時に「田島弥平旧宅案内所」に到着しました。ここで伊勢崎市の解説指導員が出迎えてくれ挨拶をした後、「案内所」内で、養蚕農家群や島村の沿革などのビデオで説明を受けてから、「田島弥平旧宅」に向かい約30分間の解説を聞きましたが、受講生の皆さんは、これまでにあまり見たことのない総櫓の建物を目の当たりして見とれておりました。

 次に、藤岡市高山の「高山社跡」に向かいました。予定どおりの午前11時には到着です。「高山社顕彰会」の解説員が待ち受けておりした。

「長屋門」は現在、解体修復中で、その姿を見ることはできませんでしたが、釜屋と便所は、すべに修復を終えており、きれいな姿を見ることができました。

母屋前での概要説明を聞いたのち後、母屋の中に入り蚕室の模様や高山長五郎の養蚕飼育法「清温育」など約30分間の丁寧な説明を受けました。初めての蚕室に受講生の皆さんは興味深げに見ておりました。

続いての見学地は、「荒船風穴」ですが、その前に昼食を下仁田駅前の常磐館でおいしく摂りました。その後、時間に余裕ができたので、上信電鉄下仁田駅のすぐ傍にあるレンガ造りの{下仁田倉庫}を町田理事の案内で見学しました。

「荒船風穴」は、冬季の閉鎖となっており現地に入ることができないため、荒船風穴の模型や資料等を展示している「下仁田町歴史館」へと向かい、ここでは下仁田町文化財保護課の職員によるビデオで「荒船風穴」について、そして館内の展示物について約40分にわたって、分かりやすい解説をいただきました。

本日の最終の見学地は「富岡製糸場」です。場内での解説は解説員指導員の松本さんの案内で一巡しました。受講生の皆さんは満足した様子でした。また、帰り道には製糸場近くの伝道師協会が活動拠点としている「富岡銀座まちなか交流館」に立ち寄りました。

 帰途のバス車内では、これまでの見学地を再確認するなど充実した研修を終えて午後5時30分無事、高崎駅に到着し、二日目の現地研修を終えることができました。

養成講座3日目(3月5日)は、まず、292会議室で午前9時30分から日下部理事の司会で、講義7として、中島理事(広報担当)から「伝道師協会のあらまし」を、資料に基づき伝道師として伝道活動を行うのにあたっての種々の決め事など細かい説明を行いました。続いて「伝道活動について」として、井上理事(研修担当)が「パネル解説」の方法について、引き続き伝道活動の中で行う「上州座繰り体験」を岩崎理事(県担当)が、「繭クラフト(ぐんまちゃん)作り」を市川理事(市町村富岡・西毛担当)が、受講生を2班に分けて、それぞれの体験を行いました。

休憩後、会場を県庁2階ビジターセンターに移して行われましたが、ここからは伝道師

協会の会員も参加する「研修会」としての位置づけとなり、多くの伝道師が加わって受講することになりました。

講義8:「世界の世界遺産と世界遺産“富岡製糸場と絹産業遺産群”」と題して、NPO産業観光学習館特任講師佐滝剛弘氏より、世界中の世界遺産を見てきたことをベースに多角的な知見を織り交ぜながら、「富岡製糸場と絹産業遺産群」について、「活性化への共通の取り組み」「日本の世界遺産登録の歩みと今後」など、軽妙な語り口で話されました。

昼食休憩後、養成講座としての最後となる講義9:「世界遺産保存のための防災を考える」と題して、日本イコモス国内委員会理事、国立文化財機構文化防災ネットワーク推進室研究員益田兼房氏による講義が行われました。「都市と農村の景観的魅力と防災力をたかめて、暮らしの質の向上と永続的な観光に生かす」「文化財の危機管理=種々の価値の担保方法検討」などについて、落ち着いた口調で言葉巧みに話されました。

講座の全てが終了しましたが、この研修を締めくくる「テスト」を行いました。持ち時間30分で、選択問題が30問で30点、与えられた課題に自己の考えを述べる記述問題が70点の計100点です。この結果は閉講式の前となります。

 

 テストの後は「養成講座を受講して感じたこと」をテーマに受講生は2分間の持ち時間の中で発表を行いました。「受講前と今とでは世界遺産「『富岡製糸場と絹産業遺産群』の知識を含め、考え方が違ったことを実感した」、「伝道師協会に入会し、伝道活動に参加してみたい」などの心強い発表がそれぞれありました。

 テストの結果は、すべての受講生が好成績であったことの報告があり、修了証書が近藤会長から受講生一人ひとりに渡されました。

 閉講式では、近藤会長から全体の感想を含めての挨拶が述べられ、本講座の全日程を無事終えることができました。

(S.N 記)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「群馬児童館」(高崎市足門町)における世界遺産キャラバン活動について

2016年03月06日 23時53分32秒 | 世界遺産伝道師協会

「群馬児童館」(高崎市足門町)におけるキャラバン活動について

 

 3月5日(土)午後に実施した群馬児童館におけるキャラバン活動について報告します。当初、児童館側の積極的な告知により、約30名弱の参加が予定されましたが、校区内でのインフルエンザ流行のため、ご父兄を含めて17名の参加者となりました。

 

 始めに、世界遺産課にお願いして作成していただいたA3判の児童用パネルを使って、「富岡製糸場と絹遺産群」について紙芝居風にお話をさせていただきました。

その際、群馬町は昔養蚕が盛んであったこと、今でも越屋根を残した家が数多く見られることに触れると、頷く参加者が数多く見られました。

 

 次に、座繰り体験、繭クラフト及びぬり絵の3グループに分かれて体験学習を開始。今回の活動は、時間的余裕があったためか、一通り体験が終わり、気になる体験学習に何度も挑戦する積極的な参加者が多かった様に思います。

 

 特に座繰り体験は、養蚕製糸業の一部を疑似体験できる絶好の機会。煮繭の中に透けて見える蛹に関心を持ち、臆することなく触れたり、持ち帰って家族にも見せたいという参加者が多く見られたのが印象的でした。群馬県民のDNAは、しっかり受け継がれています。

 

 また、繭クラフトではI川武男理事からお借りしたカッター台が大活躍、参加者に安心して体験してもらうことが出来ました。

 

 そして今回の活動については、佐藤館長をはじめとする職員の皆様にもご協力いただきスムーズにキャラバン活動を行うことが出来ました。この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。

 

 参加伝道師は、名簿番号順に、O田三枝子伝道師、O形栄一伝道師、N木多恵子伝道師、H岡誠伝道師及びT越朗伝道師の5名でした。

 

(塚越朗 記)

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「世界へはばたけ 富岡製糸場 ~まゆみとココのふしぎな旅~」第6刷発行

2016年03月01日 20時23分57秒 | 世界遺産伝道師協会

今人気の子供向け世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産」の解説書『世界へはばたけ 富岡製糸場 ~まゆみとココのふしぎな旅~』が第6刷として増刷になりました。

子供向け解説書で初版第1刷は平成18年3月31日です。編集は富岡製糸場世界遺産伝道師協会 発行は上毛新聞社、購入は各書店にお申し込みください。富岡製糸場の売店でも販売しています。定価800円+税です。大人にも優しい解説書です。入門書としてご活用ください。

構成

プロローグ「空から製糸場」

その1「探検・発見!びっくり製糸場」

その2「ナゾをさくる”時の旅”」

その3「シルクカントリーぐんま」

その4「世界遺産と富岡製糸場」

エピローグ 「ゆめはどこまでも」

富岡製糸場の歩み

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

伊勢崎市・本庄市・深谷市が生んだ「偉人が語る絹の文化」DVDが完成

2016年03月01日 19時08分42秒 | 世界遺産伝道師協会

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は平成26年6月世界遺産に登録されました。富岡製糸場は一躍脚光を浴びて観光地となっています。しかし、世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」が4ヵ所の資産から成り立っている人はかなり少なく、さらに、この世界遺産を成立させるもとを作り出した人々については殆ど語られず知られていません。そこで伊勢崎市、本庄市、深谷市の3市は連携してこの3市で育ち世界遺産・絹産業に貢献した人々を地域の人たちに理解してもらおうとその足跡をDVDにまとめました。子供が見ても理解できるように工夫もしてあります。

収録した人物 田島弥平 渋沢栄一 尾高惇忠 韮塚直次郎 木村九蔵

伊勢崎行政県税事務所等から関係機関等に配布されると思いますが3市のみならず幅広く活用されることを願っています。

著作 群馬県伊勢崎行政県税事務所

協力 伊勢崎市・本庄市・深谷市・埼玉県北部地域振興センター・特定非営利法人NPO産業観光学習館・ぐんま島村蚕種の会

資料提供 渋沢栄一記念館(深谷市)・公益財団法人 渋沢記念財団(東京都北区)

監修 富岡製糸場世界遺産伝道師協会

製作 群馬テレビ

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする