上毛新聞社では、「21世紀のシルクカントリー群馬」キャンペーンの一環とし
て、郷土群馬の絹の物語を伝える『シルクカントリー双書』(全10巻)を刊行中で
す。
本年度は、第7巻「南三社と富岡製糸場」、第8巻「富岡製糸場事典」を刊行
しました。なお、第8巻については、本伝道師協会が編集しております。
この度、この2巻の発刊を記念し、次のとおりイベントが開催されますので、
皆様のご参加をお待ちしております。
開催日時 平成24年2月11日(土) 13:30~16:00
会 場 上毛新聞社 本社1階 上毛ホール
前橋市古市町1-50-21(JR新前橋駅下車 徒歩5分)
入 場 無料 定員 150人(先着順)
事業概要 第1部 ・講演「南三社と富岡製糸場課」
講師:双書第7巻「南三社と富岡製糸場」筆者
富岡製糸場総合研究センター所長 今井 幹夫氏
・スライド上映「写真集 富岡製糸場」
フォトグラファー 吉田 敬子氏
第2部 シンポジウム『富岡製糸場事典の可能性』
パネリスト
今井幹夫氏
吉田敬子氏
近藤 功氏 富岡製糸場世界遺産伝道師協会長
笠原 実氏 富岡製糸場世界遺産伝道師協会
山内美奈子氏 ㈱文化財保存計画協会 研究員
コーディネーター 藤井浩論説委員長
その他(エントランスホール)
パネル解説、座繰り体験:富岡製糸場世界遺産伝道師
書籍販売:上毛新聞社
(財)群馬県教育文化事業団では、演劇を通して県内における舞台芸術の
振興と、香り高い文化の地域づくり、創造力豊かな県民文化の向上及び
人材を育成する「演劇制作事業」の一環として、公募したキャストによる
『絹の国から』~紡がれた想いを繋げるために~ の演劇公演を行います。
近代群馬の発展に寄与した養蚕・製糸、その時代の人々などを演劇を
とおして広報することで、世界遺産を目指す「富岡製糸場と絹産業遺産群」を
側面から支援していきます。
平成24 年8月に行う本公演に先立ち、お話の一角を紹介するプレ公演を
開催します。
日 時 平成24年3月11日(日) 13:00?
場 所 群馬県生涯学習センター 多目的ホール
入場料 入場無料(申込必要)
お問い合せ
直接、教育文化事業団へお願いします。
(財)群馬県教育文化事業団 事業課 担当:倉林
〒371-0801 前橋市文京町2-20-22
電 話:027-224-3960
FAX:027-221-4082
※詳細は、(財)群馬県教育文化事業団ホームページをご覧ください。
→http://www.gunmabunkazigyodan.or.jp/
1月17日、15時30分より19時まで、JR前橋駅で今年最初の活動を行いました。 先月も前橋駅でPR活動を行いましたので、「前にもらったから・・・」と受け取って頂けない方もございましたが、「お知り合いにお渡し頂けるようにお願いします」と言いましたところ、受け取って下さいました。
K.O伝道師が女子高生3人に説明をしていると、周囲の方も興味を抱いている様子でした。
パネルの前にご婦人が立ち止まり、「お友達が製糸場で働いていらして、内を見学させてもらった」と懐かしそうに話して下さいました。帰り際に、「ご苦労様」と言って頂き、寒くなり始めていた駅の構内でしたが、暖かく感じました。
近藤会長もお見えになり、一緒に配布して頂きまして、今回は1200部、配布することができました。
17時ごろからは風も少し強くなり、とても寒い場所でしたが、わざわざ手袋をはずして、受け取って下さる方もいらして、うれしく存じました。
伝道師の方からも受け取りながら「ありがとう」と言ってくれたと笑顔で話して下さいました。
駅構内は人の流れもせわしなく、声をかけにくく、ひと声がなかなか出ません。
しかし、私のように、昨年11月末に、伝道師初心者マークのものが、配布の際、「ご苦労様」、「頑張って」との声をかけて頂けますのも、先輩伝道師の方々のこれまでの活動があってのことと存じます。
まだ、2回の配布経験しかございませんが、世界遺産登録への関心は高いように感じました。
本日、参加された伝道師の方々
Y.I、K.O、T.N、I.K、K、T.S、T.K、Y.S、K.A、K.K、K.T 計11名でした。
(K.T記)
平成24年1月21日(土)~22日(日)の日程で、はじめてイオンモール太田でキャンペーンを実施しました。
22日(日)に参加した私たちは9時より会場づくりを行い、伝道師12名と世界遺産推進課の3名、総勢15名で「開催実施要領」を伝達確認後、各部署を手分けして対応しました。
パネル展示コーナーでは、構成資産を4か所にした新しいもの、ぐんま絹遺産マップ(地区別)などが並べられました。
解説は「世界と日本との技術交流」を中心に置きました。興味を示した方の中から、登録への進捗状況や可能性などを質問されました。また、パネルをメモする方も居りました。
ぬり絵、座繰り体験、まゆストラップ作りの各コーナーとも大人気で、特に座繰り体験は一回一人でする関係で、お子さんたちは順番待ちで大変だったようです。記念に座繰り糸を喜んで持ち帰りました。
工女ぐんまちゃんが出て来ると、お子さんたちが大勢集まり、握手したり、そっと触ったり、記念撮影をしたりで、一番の人気でした。親御さんたちも、わが子を撮影し満足そうでした。
私は、太田市只上町に生まれ18年間過ごしました。そんな関係でイオンモール太田は故郷に帰ったようで懐かしく思われ、知人が居ないか話しかけながら、お住まいを訪ねてみると、やはり太田市の方が多く、知人には出会いませんでしたが、一番印象に残った方は、80代の老夫婦で「片倉製糸時代」に主人はボイラーマン、婦人は工女をしていたと言う方がお見えに成りました。元気そのもので、伝道師に成りたいと言って居ました。
太田市以外では、前橋の方も居り、富岡製糸場には大変興味を示してくれました。この方は、埼玉県の姉さんと待ち合わせのために来たと言っていました。
また、栃木県足利市の方も数人お見えに成りました。足利も織物の町ですから、富岡製糸場と絹産業遺産群に興味を示してくれました。
東毛方面の方々に接して、「富岡製糸場と絹産業遺産群」にどれ程、興味を示してくれるか心配でしたが、話を聞いてくれた方々は、理解度が高く、また、学校の先生や子育て中の親御さんたちが、体験を通じ教育や思い出に絹産業(体験コーナーなど)を考えたいと申して居りました。このことは、地域にあって支部が真剣に活動を行っている証と感じとれました。(K/O:記)
【第1日目】(10:00~17:00)
昨年5月の県とイオン㈱による「地域活性化包括連携協定」の締結を記念して、イオンモール太田で「シルクカントリーぐんま世界遺産キャンペーン」が開催され、その中で伝道活動を行いました。
当日は、雪まじりの雨という天気でしたが、午前9時より準備を行い、開店時刻前には細かな打合せも終了し、準備万端整いました。主な活動は、チラシの配布、パネルの展示・解説、工女ぐんまちゃん、DVD上映等でした。天候の影響か、午後からは多くの買い物客がおとずれ、活動場所のセントラルコート(1F)も狭く感じられるほどでした。
パネル解説の中で、「どうして、足利が入っていないの」という素朴な質問から、「富岡製糸場から実際に稼働している碓氷製糸農業協同組合の工場も見学コースに入れると、見学者にうったえる大きさが違うのではないか」という意欲的な意見もうかがうことができました。
また、30年ほど前まで絹織物を生産し、現在はカーテン生地を生産しているという工場主の方は、当時の絹産業の様子や現在までの機織機の変遷(レピア式、エアジェット式等)などについて熱心に話をされ、改めて現在にいたるまでの絹産業の歴史について考える機会にもなりました。やはり、地域柄、太田周辺の桐生、足利の方も多く、絹産業に対する関心の高さを感じました。
時折、店内に流れるインフォメーションからの当イベント案内や「ぐんまシルクWAONカード」販売で、企業としての協力を感じると共に、関係7団体の活動の一端を垣間見る機会になりました。 (Y.S記)
上毛新聞記事
http://www.raijin.com/news/a/2012/01/22/news06.htm
大泉ユネスコ協会主催「わたしが撮ったユネスコ世界遺産写真展」が大泉文化村で開催され、会場では1月21(土)・22(日)の両日、伝道師協会東毛支部による「富岡製糸場と絹産業遺産群」のパネル解説を行いました。
2日目となった22日(日)はY.N・N.T・M.Kの3名が参加し、午前9時から午後4時まで活動しました。前日に比べ来場者はやや少なかったようですが、熱心に伝道師の説明に耳を傾ける方も多く、有意義な伝道活動となりました。
会場には、大泉ユネスコ協会の会員が撮影した世界遺産の写真展示に加え、説明文付きの世界遺産広報写真展示や、昨年世界遺産登録となった平泉・小笠原の解説パネルも並ぶ中、「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、一般市民にとって展示パネルを見ただけでは分かりにくい『産業遺産』であることから、私たち伝道師の解説は欠かすことの出来ないものであること実感しました。
次回の「世界遺産写真展」は2年後に予定とのこと、大泉ユネスコ協会の方からは、「次回開催時には「富岡製糸場と絹産業遺産群」の動向が楽しみですね。がんばってください。」と、応援を頂きました。
(記:M.K)
寒さが一層厳しくなる中、10名の伝道師、9時30分に集合。10時開店となり一般来店者と共に2階のイオンホールに入る。他団体と共働で会場のセッティング作業に入る。
今回は太田NPO・ボランティアフェスティバル参加団体との協賛。
芸能:アップバンド他5団体
展示:NPO法人群馬ユースセンター他10団体
歌あり踊りあり、パネル展示、あそびコーナー、ぬり絵、マスコット作り等で大いに盛り上がりを見せた会場となった。伝道師協会は入口の右に繭クラフトコーナー(担当:S.N、Y.I、C.S)、中央近くにぬり絵コーナー(担当:H.O、M.K、M.S)、チラシ配布(担当:N.T、S.Y、S.B)、総括にY.Nのメンバーにて活動する。
会場はフードコートへ行く所で、前を若い親子連れ、おじいさん、おばあさんとの家族連れ、若いカップルがひんぱんに往来する状況。
チラシ配布はベテランの築比地氏は手馴れたもので、要点よく説明してチラシを渡している。さすがだと思う。
私にとっては久しぶりの伝道活動だった。人に接して自分を伝える楽しさに心なしか深みにはまっていく自分を不思議に思う。
チラシを渡し、頑張ってください、ご苦労さん、早く世界遺産になると良いですね、何度か声を掛けられた言葉だがうれしさは変わらない。繭クラフト、お絵かきコーナーとも30~40人の子供さん達が製作に熱心に楽しく遊んでいかれたようです。私たちチラシ配布活動は280人位の人に渡せたかな?
伝道師の皆さんお疲れさま。ありがとうございました。
終わりにふと思うこと。
私は1964年若き日エジプトのアスワンハイダムを見学し、ナイル川を南下し目にした上部を残し水面に沈みゆく神々の社、アブシンベル神殿の石像、カイロの歴史博物館のラムセス二世のミイラ、これらの記憶が私の伝道活動に踏み込ませた心の記憶だ。
富岡製糸場が日本の近代化の礎になったことを人々の心の中に思い起こさせることが出来ればと思います。
(S.B・記)
県民による世界遺産登録推進イベント「シルクカントリーぐんま世界遺産キャン
ペーン」が開催されます。
このキャンペーンは、「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録運動を推進
するとともに、
県内に残る絹産業遺産とその誇り高き歴史を活かし「シルクカントリー」と呼ばれ
る群馬県の 地域
づくりに貢献することを目的に開催されます。
また、昨年5月に群馬県とイオン株式会社が「地域活性化包括連携協定」を締結
したことから、
イオンモール(株)の協力により開催するものであり、県も後援しています。
【日程】
平成24年1月21日(土)・22日(日)10:00~17:00
【会場】
イオンモール太田(太田市石原町)1階セントラルコート 他
【主催】
シルクカントリーぐんま連絡協議会
【共催】
イオンモール株式会社(イオンモール太田)
【後援】
群馬県
【内容】
(1)1階 セントラルコート
両日
・「富岡製糸場と絹産業遺産群」等のパネル展示・解説、協議会構成団体の活動
紹介
・世界遺産登録推進PRビデオ等の上映
・当日会場内で「ぐんまシルクWAONカード」購入の方へオリジナルエコバッ
グプレゼント
・群馬県のマスコット「ぐんまちゃん」が明治時代に富岡製糸場で働いていた工
女姿で登場
21日(土)
・桐生買場紗綾市(買場紗綾市でお買い物をした方が対象の“お楽しみ抽選会”あ
り)
・無料体験(布ぞうり作り、上州座繰り、機織り)
22日(日)
・無料体験(まゆストラップ作り(先着500名)、上州座繰り、工女ぐんま
ちゃんのぬり絵)
(2)2階 セントラルコート上通路
両日
・目で見る島村の歩み写真展&パネル展示
特別研修会(第二回)を開催
平成24年1月12日(木)午後6時より、県庁28階281-A会議室で、「特別研修会(第二回)」を開催しました。
この一連の特別研修会は「富岡製糸場と絹産業遺産群」の価値と構成資産について、昨年10月31日の「国際シンポジウム」で方向性が示されたことにより、今後の伝道活動にとって極めて重要な内容であることから複数回の開催とし、多くの伝道師の方々に参加してもらうためです。
なお、この報告書は、前回(第一回)の報告書と重なる部分はあえて避け、今回の研修会での特徴的な部分のみを報告することにします。
今回の講師は世界遺産推進課井上昌美主幹を迎えて、伝道師24名と世界遺産推進課職員3名が参加し、日下部中北毛支部長の司会で開会しました。
近藤会長のあいさつ要旨
・昨年の平泉の登録後、富士山と鎌倉の世界遺産登録に向けた推薦書が了承され、今月提出されることになった。
・今日の研修会では、4つの構成資産に絞られた経緯についてと、それぞれの資産の繋がりを理解してほしい。
・今月28日(土)に第三回の研修会を予定しているが、第一部は世界遺産推進課長の松浦利隆氏にお願いをしております。また、第二部として、我が国の「製糸技術の発展史について」と題して、市立岡谷蚕糸博物館館長の高林千幸先生(伝道師)の講演があるので、今日参加された伝道師の方も都合をつけてお聞きください。
・本日の講師は、文化庁に出向されていた経験をもつ井上さんに、お話していただくこととなっております。
講演の前に、これまで群馬テレビで伝道師協会の活動状況がニュースなどで放送された画像のダイジェスト版を視聴した後、講演に移りました。
・平成21年に発足した「群馬県世界遺産学術委員会」では、10資産のおかれている現状から①国指定が困難な資産(旧上野鉄道関連施設、旧甘楽社小幡組倉庫)②産業遺産でない資産(薄根の大クワ)③同種の資産(東谷風穴)の4資産を外し「田島家住宅」加えて7資産への絞り込みを行った。
・平成22年11月の第2回国際専門家会議で7資産とすることとしたが、構成資産について、富岡製糸場との関係の深い資産、評価基準(2)と(4)に適合する養蚕・製糸業の技術交流、技術革新を示す資産で構成すべきである。
・「平泉」で柳之御所を構成資産から除外するようにとのイコモス勧告が出されたことを踏まえ、構成資産について一層の精選も考慮すべきである。
・平成23年10月の第3回国際専門家会議を受けての「国際シンポジウム」で岡田保良氏(群馬県世界遺産学術委員会委員長・国士舘大学教授)が「第3回国際専門家会議の成果」と題して、4資産に絞り込んだ報告がありました。
・「富岡製糸場と絹産業遺産群」の価値は、19世紀中ごろから20世紀にかけて生糸の大量生産を可能にした養蚕製糸分野における技術の交流と革新にあることが確認された。
・登録の価値を証明するための評価基準は、交流を示す(2)と、科学技術の集合体の顕著な見本である(4)が適用できることが確認された。
・構成資産は、富岡製糸場と深い関連を持ち養蚕製糸分野における技術革新の場であることを重視し、富岡製糸場、田島家住宅、高山社跡、荒船風穴の4つの資産とするのが適切であるという結論になった。
・資産の範囲や緩衝地帯の範囲は概ね適切に設定されていると評価された。
・推薦に向けた取組が、今後も順調に進めば、2014年夏頃の登録が期待できると思われる。
国際シンポジウムで小林万里子文化庁記念物課文化遺産室長が「日本の世界遺産を巡る状況」と題しての講演がありました。
・世界遺産の課題 遺産数の増加、地域間不均衡、保存管理
・地元の一つ一つの地道な取り組みが重要。
・ぐんま絹遺産ネットワークは良い取り組みであり、文化庁としても参考としたい。
・世界遺産暫定リスト記載済みの国内候補は現在12件、準備の整ったものから推薦
する。
・「富岡製糸場と絹産業遺産群」は準備が整ってきており、来年度(平成24年度)にも推薦書を出せるように地元と力を合わせていきたい。
〇スケジュール
・2012年9月30日までに、推薦書暫定版をユネスコ世界遺産委員会へ提出
・2013年2月 1日までに、推薦書をユネスコ世界遺産委員会へ提出
・2013年 夏から秋かけて、ユネスコの諮問機関(イコモス・国際記念物遺跡会議)が現地調査。
・2014年6月~7月に開かれる、ユネスコ世界遺産委員会で登録の可否を決定。
講演終了後、若干の質疑を行い午後7時40分今回の研修会を終了しました。
(S.N記)
“武尊山麓の蚕稲荷神社”
武尊山の懐に抱かれた地にあります。
推定樹齢300年の天王桜、ライトアップも美しい一本桜を目指し、ザゼンソウ群生地の駐車場へ。
神社の案内板が出迎えてくれます。
さらに先、砂利道を鳥居まで行くと、その先は徒歩約15分で石段へ。
中央に蚕稲荷、右に穴観音、左は、地元の偉人、永井紺周郎と妻いとが、永井流養蚕法(コシャリを防ぐ、いぶし飼い)を県下に広めた成果がうかがえるお堂があります。
その中には、多数の奉納キツネ(焼き物)が所狭しと並んでいます。
豊蚕祈願し、良い蚕ができたとお礼し、奉納されたキツネなのです。
鳥居の神額は、たいへん見事な細工です。
〔利根郡片品村針山地内〕
駐車場あり。
【Y.I記】