富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

「ガイド・解説員レベルアップ研修」に参加して

2018年01月31日 18時51分33秒 | 世界遺産伝道師協会

「ガイド・解説員レベルアップ研修」に参加して

 

 1月26日(金)午後1時から藤岡市総合学習センターで、世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」のガイド・解説する団体等の構成員を対象に世界遺産を構成する4資産を総合的に解説できるためのレベルアップを目的に開催された研修に参加しました。

この研修の実施はシルクカントリーぐんま連絡協議会が行いました。

 内容は、「ガイド・解説員に役立つ話し方」の研修と世界遺産を構成する4資産の最新情報等を各資産のある市町の担当者から、そして締めくくりに近藤会長から世界遺産を構成する「4資産のつながり」についての講義となっておりました。

 なお、この研修は1月24日(水)には富岡市の富岡市生涯学習センターでも同様の内容で行われており、両会場とも大勢の参加者が席を埋めておりました。

 県世界遺産課岡田活用推進係長の進行で始まり、シルクカントリーぐんま連絡協議会近藤功会長の挨拶の後、本研修の講師、安海玲子コミュニケ―ションコーチが紹介されるとともに「ガイド・解説に役立つ」研修がスタートしました。

内容は「ガイド・解説員になった理由」「ガイド・解説員とは?」について、それぞれが自己診断をし、続いて、ガイド・解説員を「お客様が見るのは?」について、最初に伝わるのは外見で、ほぼ一瞬で判断をされること、そして「話すポイント」は受け手が聞いてくれように、話し手は発信の仕方を工夫する。このため聞き取りやすい速度は1分間に350文字程度で、速度を実践してくれ参加者は納得の様子でした。

若干の質疑の後、安海コーチの研修が終了しました。

 休憩を挟み、次は「世界遺産登録以降の各構成資産の取組と今後の展望」てして、始めに「富岡製糸場」を富岡市世界遺産部富岡製糸場保全課の磯貝さんが、次に「田島弥平旧宅」を伊勢崎市教育委員会文化財保護課の須藤さんが、続いて「高山社跡」を藤岡市教育委員会文化財保護課の嶋村さんが。最後に「荒船風穴」を下仁田町教育委員会文化財保護係の高瀬さんが、それぞれの構成資産について世界遺産登録後のこれまでの「保存整備状況」や今後の「整備計画」などについての発表がありました。

 続いて、シルクカントリーぐんま連絡協議会近藤功会長から、「富岡製糸場と関連遺産群」として世界遺産委員会決議文(抜粋)の紹介と「4資産のつながりを考える」として関連図とともに「明治40年代の原料繭統一の実用化に向けた取り組みが世界一の生糸輸出国となったことを、しっかりと伝えてもらいたい。」と述べられていました。

以上で今回の研修は終えましたが、思うに伝道師として、この研修で得られたことを実践の場で活かしたいと改めて思ったところです。

(N島  進 記)

 

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JR新前橋駅での世界遺産伝道活動を1月24日に行いました。

2018年01月28日 15時36分06秒 | 世界遺産伝道師協会

JR新前橋駅での伝道活動を1月24日に行いました。

前々日の大雪の後でもありとても寒い中での活動でした。

当日の参加者は、N澤正尉、Y田節子、N木多恵子、A井啓子、N屋和幸の5名でした。

年間を通して活動回数が減る12月から2月にかけてJRの駅を活動場所として選び、12月の前橋駅に続いての第2回目の新前橋駅でした。(2月は伊勢崎駅の予定です)

時間は、15時から19時ということで平日なので通勤・通学の乗降客が対象になりました。

活動内容は、パネル展示・説明とパンフレット配布です。パンフレットは、メインパンフレットに“きぬめぐり”のチラシ+“きぬめぐりスタンプラリー”の紹介の3種類です。

“きぬめぐり”のチラシは、若い人向けにスマホのアプリの紹介にもなるということで今回追加しました。(前橋駅での学生のキャッチ率が低いということでの反省です。)

最初のうちは、“きぬめぐり”のチラシを中心に配布をしてみようということで実施しましたが、興味のない方は、スマホのアプリと言っても反応を示す方は、少数で年齢層には関係ない感じでした。(若い層へのアプローチは、もっとアッというような仕掛けが必要なようです。)

途中からは、気にせず用意した3種類をセットで配布しました。

今回は、前々日の大雪の後遺症もあったのかとても寒い中での活動で前橋駅に比べて乗降客も極端に少ないように感じました。

今回も 寒い中、暑い気持ちで参加してくださった伝道師の方 ありがとうございました。

これに懲りずに引き続きお願いします。

また お世話になったJR新前橋駅の唐沢駅長並びに高崎支社の鈴木さんありがとうございました。

これからもよろしくお願いいたします。

(N屋 和幸 記)

 

 

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第22回 絹遺産研究会報告

2018年01月19日 20時38分14秒 | 世界遺産伝道師協会

第22回 絹遺産研究会報告

 

12月12日(火)、午後1時30分より3時30分まで県庁13階の131会議室において第22回絹遺産研究会の例会を開催しました。

例会当日の朝突然、発表予定者から発熱の為、欠席するとの連絡が入りました。M田伝道師に相談したところ、かねてから調査をしていた事項があるので発表してもよいとの返事をいただき急遽お願いし、例会を開催することが出来ました。

長野県上田市上塩尻の座摩神社の鳥居近くに建てられている「信濃国蚕業頌功碑」を中心に『信州に「座繰り」を伝えた上州人』と題して約1時間発表していただきました。

主な内容は

1.「信濃国蚕業頌功碑」(のぼせ糸の碑)の概要説明と碑文についての解説。

2.信濃国の蚕業先駆者10名と信州が生糸生産日本一になった背景。

3.碑文の中に書かれている、上州の高山要七なる人物についての考察。

4.高山要七が製糸(繰糸)の方法を教えたと碑には書かれているが、糸挽き道具は何を使ったか。

  具体的には「座繰り器」か「牛首」か?

などについて現地調査と、『群馬県蚕糸業沿革調査書』(明治35年)、『群馬県蚕糸業史』

(昭和30年)、『信濃蚕業沿革史料』(明治23年)、『信濃蚕糸業史』(昭和12年)などの文献にあたられ、考察された内容について発表していただきました。

 後半のフリートークの時間では、信濃国の先駆者たちは上州で行われていた最先端の糸挽き技術を求めたのではないか。それは牛首ではなく座繰りではなかったか。しかし、信州に伝えられたとされる文化5年(1808)には座繰り器は発明されていなかったという研究論文が発表されていることなどが紹介されました。そのほか、明治20年に「頌功碑」が建立された背景。信州人と上州人との性格の違い。高山要七の出身地の旧富士見村原之郷の養蚕指導者たちについてと話が広がって行きました。

 また、研究会員から蚕神調査において得た、新治の蚕神「お諏訪様」の珍しい木の人形の写真や、薮塚の「白いと蚕影神社」の建立式の写真と由緒書きの紹介などがあり、午後3時30分散会しました。

(T比地 規雄 記)

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富岡銀座まちなか交流館 世界遺産富岡製糸場と絹産業遺産群について「12月の伝道師協会活動報告」

2018年01月17日 07時17分32秒 | 世界遺産伝道師協会

富岡銀座まちなか交流館「12月の活動報告」

 

 「お客様ご感想文ノート」と「活動日誌」より抜粋した文章を報告致します。

 

◯12月2日(土)天候も良く、団体のお客様も上町駐車場午前中12台有り。団体でいらしたお客様がバスに戻られるまでに10分位あるということで繭クラフトに参加してくれました。K下部伝道師が積極的に説明されている姿勢も内容も大変に勉強になりました。また、K下部伝道師の外を通る方への呼びかけで沢山来館につながりました。手分けしてこの様なやり方も必要かと思います。24組のお客様に参加していただきました。大変有難うございました。(活動伝道師 M田夕香 K渕秀子 Y村和子 K下部邦彦 K池 昇)(K池 昇 記)

・富岡製糸場の素晴らしい遺産の処で5人で楽しい体験ができました。有難う。(埼玉)

・とても簡単にかわいいストラップが作れました。みんなにみせてあげたいです!(静岡)

・大阪から来ました。楽しくぐんまちゃんを作れました。(大阪)

・オリジナルぐんまちゃん上出来です。詳しい御説明していただき有難うございました。(兵庫)

・可愛いストラップを作らせていただき有難うございます。(高知)/福島・茨城・栃木・群馬2・埼玉・千葉4・東京6・神奈川2・静岡2・大阪・兵庫2・高知(計24名・グループ)

 

◯12月3日(日)天候に恵まれ多くの来館者がみられた。4資産パネル解説についても多くの人が興味を持って真剣に聞いてくれた。特に若い女性が熱心に解説を聞き質問もしてくれた。4資産について世界遺産という視点から少しでも理解してくれたのかと思う。繭クラフトも楽しそうに取り組んでくれ「良い思い出ができました。」とうれしそうに出来た作品を持って後にしていった。繭や蚕について体験した来館者は少なく、蛹も知らない人が多かった。そのような場合には繭や蚕について少しでも理解が深まるよう伝道にあたった。来館者が楽しく体験してくれた一日であったと思う。これからも若い人達に養蚕や4資産について理解を深めてもらいたいと思う。(S藤裕子 N嶋 弘 K澤壮子 I井規雄)(I井規雄 記)

・繭を触り子どもの頃を思い出しました。懐かしくうれしくなりました。(山形)

・東京から初富岡製糸場来ました。ステキな街と人に感動しました。また来ます♪(東京)

・初めてのマユキーホルダー作り楽しかったです。また温泉入りがてら来たいです。(神奈川)

・ぐんまちゃんのおじいちゃんにたましいをいれてもらいました。(長野)/宮城・山形・群馬・千葉4・東京4・神奈川・長野2・大阪

(15)

 

◯12月9日(土)天候に恵まれお昼を境に大勢の来場者が体験に訪れました。特に印象に残ったのが、マレーシア出身で今は群馬高専の学生さん2名が楽しく繭クラフト作りに挑戦してくれました。繭をみるのは初めてという事でとても興味深く質問をしてくれました。川崎市から訪れたご夫婦のお客様は、富岡は3回目で、今回初めてこの交流館に立ち寄り、繭クラフト体験をし、作品を早速インスタアップし、交流館での活動状況を情報発信していただきました。さらにフェイスブックにもアップしてくれるとの事でした。(Y村和子 U原一美 K山正男)(K山正男 記)

・幾度となくきていますが初めて繭の群馬ちゃん作りとても愛らしく出来嬉しかったです。(群馬)

・大好きな「ぐんまちゃん」お守りにします。(千葉)

・富岡が気に入って3回目です。群馬の方々の温かさが好きで来ています。今回ぷらっと入った交流館、また寄らせてもらいます。インスタアップしました。後程フェイスブックにもあげます。(神奈川)

・熱心に色々と話を聞かせていただき蚕に対する愛情を感じました。有難うございました。(福岡)/

群馬2・埼玉・千葉4・東京・神奈川・福岡2・マレーシア2・不明(11)

 

◯12月10日(日)師走とはいえ外気は暖かく、かつ快晴の良い一日でした。来場者は少なかったものの、県外からの養蚕に興味のある来場者がありました。初めての富岡銀座まちなか交流館での活動でしたが、他の伝道活動はしていたので特に初めてということも意識せずに活動を行いました。富岡町中ガイドの会の塩谷様が、お客様を製糸場にお連れになり帰りにお寄りになりました。(S田道代 U原一美 S藤和男)(S藤和男 記)

・家族で楽しく体験させていただきました。有難うございました。(埼玉)

・気軽に立ち寄れてよい思い出になりました。親切にしてくださって有難うございました。(茨城)

・無料での体験はすごい!!(山梨)

・蚕の形のチョコレートを買いにきました。ストラップ有難う💛(三重)/茨城2・栃木2・埼玉2・山梨3・三重2(11)

 

◯12月16日(土)天候に恵まれた穏やかな一日でしたが、12月も後半となったせいか製糸場への来場者は少ない様子。団体もバス4台との事でした。それでも昼頃から親子連れを中心に交流館には思ったより多くの方が立ち寄ってくださいました。埼玉・神奈川などの関東からのお客様で、忙しい年末にもかかわらず、クラフト作りに楽しそうに取り組んでいました。寒く慌ただしい年末の時期なのに訪れてくださる方々に感謝の気持ちで一杯です。心からのおもてなしをしなければと改めて思う一日でした。(Y村和子 U原一美 S藤裕子)(S藤裕子 記

・よく見かけるストラップ、こちらで行っていたのですね♡また誰か連れてきたいです。(群馬)

・可愛いストラップ作れて楽しかったです。スタッフの方が優しくて良い思い出になりました。(群馬)

・孫と楽しい時が過ごせました。有難うございました。(埼玉)

・家族で訪れました。繭は素晴らしい。(神奈川)/茨城・栃木・群馬4・埼玉2・千葉・東京・神奈川(11)

 

◯12月17日(日)快晴ですが風は冷たく、人通りはまばらでした。お客様は、ゆっくりと丁寧に楽しんで繭クラフトを作られていた方が多い印象でした。会話も、伝道師さん達それぞれの個性を発揮し、ゆったりと話せたように感じます。本日の富岡市交流館担当の山田さんも今日はお客様の話しに気さくに入ってくださり、伝道師も助かりました。とても和やかな雰囲気になったと思います。(S川文子 S井広志 U原一美 M田夕香)(M田夕香 記)

・ぐんまちゃんの繭玉ストラップが作れて楽しかったです。また、一から自分でできるので初めての経験ができました。有難うございました。(埼玉)

・生糸の歴史を知りました。(東京)

・小3の息子が繭を見たことがなかったのですが富士屋さんの紹介でこちらへ来て物作りを通して知ることができて良かったです。(神奈川)

・昔を思い出す繭でした。広島の話も楽しかったです。(広島)/栃木・群馬4・埼玉4・東京2・神奈川・広島(13)

 

◯12月23日(土)12月に入り観光バスの台数もお客様の足も減少。仕方のない事も見聞きする中で、今日もお客様の立ち寄って下さる事を期待し、交流館前に立ち並ぶ旗やパネルなどしっかりと取り付け、館内丸テーブルには10名程が体験できる様に準備しました。お客様が「何だろう」「やってみたい」「体験して良かった」「また来たいです」「有難うございました」と、今日も出会いと学びが多い一日でした。今日のお客様はゆったりとお過ごし下さいました。町中ガイドの会の篠原様が製糸場にいらしたお客様をお連れ下さいました。S井・S野伝道師がご一緒に、又、愛する会の上原孝子伝道師が所用で来館されました。(U原一美 Y村和子)(Y村和子 記)

・今日は繭クラフトを体験できてとても楽しかったです。かわいいぐんまちゃんの繭、大事にしたいと思います。(埼玉)

・まゆを工作してみてすごくかたいことがわかりました。ぐんまちゃんも上手にできたのでまた作ってみたいです。(埼玉)

・東京から来ました。駅から親切にご案内していただきまして有難うございました!!(東京)/埼玉3・千葉・東京・神奈川(6)

 

◯12月24日(日)本年活動最終日です。本日製糸場の観光バス0台、個人のお客様のみ1千人を少し超えたとの事でした。交流館に立ち寄るお客様はやや少なく感じましたが、ゆったりと繭クラフト作りを楽しまれ、4資産の説明をじっくりとお聞きいただき、時間をかけてご感想を書いて下さいました。「繭にさわるのは初めてです。」とおっしゃるお客様がほとんどで喜んでいただけて嬉しい思いでした。K山伝道師が所用で来館されお手伝い下さいました。製糸場市職員三木さん他1名がお見えになり「お客様ご感想ノート」「活動日誌」御覧下さいました。お客様と伝道師との和やかな活動の一日が終了し、2017年度の活動を無事終了致しました。

伝道師の皆様、本年度の御活動、本当に有難うございました。本年も多くの伝道師の皆様と一緒に活動する事ができ心より感謝しております。来年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。お立ち寄りいただいたたくさんのお客様本当に有難うございました。(N嶋弘 O田三枝子 K澤壮子 U原一美)(U原一美 記)

・お父さんと一緒に体験したのは生まれて初めてでとても楽しかったです。群馬ちゃんてとてもかわいいけど自分で作ったのは特にかわいいです。大事にしたいと思います。(群馬)

・初めて来てとてもステキな町でした。まゆがとてもきれいで大事にしたいと思いました。(東京)

・スタッフの方のお話しに感心しました。熱意のあるお話しが聞けました、有難う。(愛知)/栃木・群馬3・埼玉2・東京2・神奈川・愛知(10)

 

◎お客様の県の内訳:宮城1・山形1・福島1・茨城4・栃木6・群馬16・埼玉15・千葉14・東京17・神奈川8・山梨3・長野2・静岡2・愛知1・三重2・大阪2・兵庫2・広島1・高知1・福岡2・マレーシア2・不明1(計104(名・グループ))

12月中旬に「上武絹の道」カレンダーを近藤会長・日下部伝道師よりいただき、16日(土)より、お世話になった各所と活動伝道師の方へお配り致しました。また、お客様へプレゼント致しましたら皆様大変喜んでくださいました。有難うございました。

影山伝道師より高山社のチラシを、横田伝道師より荒船風穴のチラシを、県世界遺産課の石原・田中様より田島弥平旧宅のチラシを持参していただいております。有難うございました。

富岡銀座まちなか交流館にお寄りいただいたお客様、そして活動伝道師の皆様、本当に有難うございました。(U原一美 記)

 

 

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伊勢崎市立赤堀小での學校キャラバン・世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」

2018年01月08日 17時21分41秒 | 世界遺産伝道師協会

伊勢崎市立赤堀小での學校キャラバン

 平成29年11月 14日(火)

 12:55~16:00

  3年生94人(3クラス)

 曇り空の中赤堀小に着きました。校長室で上西校長先生にご挨拶をして、岡田教頭先生のご案内で教室に行き座繰りの準備をする。

図書室での解説なので伝道師全員そこで皆さんの前でご挨拶をしました。K井は今年の夏も3年生とは繭クラフトで行き会っているので「夏に来ました繭クラフトのK井です」と話すと何人かが「ああ~」言ってくれて覚えていてくれた様です。

半分の児童はY澤伝道師の解説を聞いてもらいましす。今回、私たちはY澤伝道師のお話は聞くことが出来ませんでした。

人数が多いので2台の座繰りを使っての体験となる。14時~14時40分、半分の児童が座繰りの所に来ました。1台をH岡伝道師とI上伝道師が受け持ち、もう1台を渋澤伝道師とK井が受け持ちました。2組に分かれて体験します。上州座繰りで繭から糸を引く体験です。 渋沢・金井の方はハンドルを回す子と繭を足していくせっちょをする子で進めました。ハンドルを50回まわす間に2個くらいの繭を入れていきます。糸出ししてある繭の糸を巻き上がっている糸に近づけるとピッと入っていく糸に子供たちはそれなりに何かを感じてくれたようで「おう!」と感嘆する。繭がだんだん解けていくと中からさなぎが出てくる。子供たちは興味津々、「あれはなに?」「きっとさなぎだよ」といった声も聞こえる。私は鍋からさなぎを網ですくい出して「はいあげる」というと「わーいらない」と言いつつ手が出てくる。怖いもの見さですね。

そしてさなぎと一緒に有る小さい脱皮殻を見せて「これなんだと思う」と言うとう「うんち!」という。「違うよ蚕は何回脱皮するんだっけ?」と聞いてみるが、あっそうかこの学校では確か3眠配蚕だったと気が付く、すると確か2回の脱皮しか体験していないかもしれない。でもいいかと「蚕は5回脱皮します。4回は蚕の内に脱皮します。ではもう一回はどこで脱皮しますか?そう繭が出来上がって蚕からさなぎになる時に脱皮します・その脱皮がらがこれだよ」というと「へ~~」ともう嫌だといわず、我先にさなぎを触ります。

H岡伝道師I上伝道師の方ではなぜか子供たちが奇声を上げている。何だろうよほど面白い事しているんだなと思いつつも、こちらも皆一生懸命糸取りの体験をしてくれました。いつものことですが煮繭やこまごましたことに気を使って動いてくださるのがY田伝道師です。

 最後森先生が連れてきた子供達はおしゃべりをしていても、「はい、静かにしますよ」の一声で 

ピタッと黙ってしまう。先生ってすごいなと思いつつ体験も終わり、15時30分から片づけをして日も短くなってきて、夕方の色濃くなってきた赤堀小を後にしました。

H岡 誠  I上 雄二  Y澤 朗夫  

Y田 節子  S澤 美代子 K井 拓美

  (K井 拓美 記) 

                                                                                                                                                                                                      

 

          

 

                     

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世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」伝道活動報告(JRキャラバン前橋駅;平成29年12月20日)

2018年01月07日 18時57分46秒 | 世界遺産伝道師協会

伝道活動報告(JRキャラバン前橋駅;平成29年12月20日)

 

JR前橋駅での伝道活動を12月20日に行いました。

当日の参加者は、M田睦、U澤祐一、A井啓子、S澤美代子、S田敏子、N屋和幸の6名でした。

年間を通して活動回数が減る12月から2月にかけてJRの駅を活動場所として選び、その第1回目の前橋駅でした。(1月は新前橋駅、2月は伊勢崎駅の予定です)

時間は、15時から19時ということで平日なので通勤・通学の乗降客が対象になりました。

活動内容は、パネル展示・説明とパンフレット配布です。パンフレットは、メインパンフレットの1種類で臨みました。

駅の乗降客でパンフレットをもらってくださる方は、年々減ってくる感触でした。

特に 学生のキャッチ率が低くなんとなく悲しくなります。

今まで メインパンフレットと子供用を主として配布していましたが、学生用というものも必要なのではという意見も参加した伝道師から出ました。また アプリ 「きぬめぐり」を紹介するようなパンフレットのほうが、学生には受けるのではという意見もありました。

それでも 寒い中 参加した伝道師は、さすがで 気が付いたら800部ぐらいは配布していました。

寒い中、暑い気持ちで参加してくださった伝道師の方 ありがとうございました。

また お世話になったJR前橋駅の内山副駅長並びに高崎支社の鈴木さんありがとうございました。

これからもよろしくお願いいたします。

(N屋 和幸 記)

 

 

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 渋川南小学校での学校キャラバン(世界遺産・富岡製糸場と絹産業遺産群の啓発活動)報告

2018年01月05日 21時19分24秒 | 世界遺産伝道師協会

        渋川南小学校での学校キャラバン報告

 

 

11月6日(月)渋川市南小学校で学校キャラバンを行いました。

本校は毎年訪問しているお馴染みの学校で、教室と廊下の仕切りがない広々としたオープンスペースになっているのが特色の学校です。

今日対象の六年生は、16日(木)に富岡製糸場見学が予定されていて、その事前学習としての学校キャラバンとなりました。

その為広岡さん担当の講話の内容は、六年生ということも考慮して、富岡に官営工場が建てられることになった背景について、当時の世界的事情や日本の現状、絹産業の歴史など多岐に亘り、特に、品質を安定させるための技術革新、技術交流にも話が及び、四資産を強調した中身の濃いものとなりました。

又、いつもの質問に対しての自己採点評価も、三年生でしたら50点のところを、

六年生ですから25点などと、六年生を意識する内容となっていました。

20名の児童を10名ずつに分けて行いましたので、別のグループは梨木さん担当の座繰り体験を行いました。

六年生ですので初めから両手を使って糸を引いてもらいましたが、みご箒の使い方のコツもすぐに呑み込んで、糸を絡ませることもなく上手に両手が使えるようになりました。

煮繭した繭を手に取って「どこから糸が出てくるのか印がありますか?」などと話しかけながら糸口の出た繭を手渡して接緒も全員が体験しました。

校長先生もお見えになって「この座繰りの様子を、蚕を育てた三年生にも見せたい」と仰って、急遽三年生を迎えに行き、給食の準備で既に白いかっぽう着姿になっていた三年生も見学に駆け付けたという一幕もありました。

校長先生は、ご主人のご実家が渋川市有馬の養蚕農家だった関係で、三年間は繁忙期のお手伝いをされた経験がおありだそうです。ご実家は既に三十年ほど前には養蚕を止めて、当時の桑畑はキュウイ畑になっていることもお聞きしました。

毎年訪問している当校ですが、陽の光が差し込む木造の広々とした校内はとても居心地の良いひと時でした。

本日の担当のH岡誠さん、N木多恵子さん、大変お疲れ様でした。  Y田記

 

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富岡市黒岩小学校での学校キャラバン報告

2018年01月03日 08時43分27秒 | 世界遺産伝道師協会

富岡市黒岩小学校での学校キャラバン報告

 

平成29年11月1日(水)富岡市黒岩小学校で四年生対象の学校キャラバンを行いました。

本日は諸事情によりN島進さんとY田の二人担当となりました。

活動場所は昨年同様機材搬入には好都合の、駐車スペース前の体育館の予定でしたが、都合で四階の多目的教室に急遽変更となってしまいました。

学校仕様の階段を大きな荷物を持って足元が見えない状態で昇るのはとても不安でした。一歩一歩確かめながら慎重に運んでいますと、今日これから座繰り体験をする四年生男児が「お手伝いします」と手助けして下さいました。

四年生の児童数は15名で、いつも通り「お鍋には熱いお湯が入っていますので」と注意喚起をしてから、N島さん指導で座繰り体験が始まりました。

先ずはN島さんがお手本を見せてから一人ずつ交代でハンドルを回して、二巡目からは右手のみご箒も使ってみました。慣れてきますと右手と左手のバランスも取れるようになってリズムよく糸が引けていました

手持無沙汰の児童がないようにと、今日も厚紙で作った糸巻きを用意して「糸巻き巻き」をして貰いました。次第に白い糸が巻かれて目にもはっきりと成果が見えるので、皆さんとても熱心に取り組んでいました。

最後の質問時間には「繭からいつ蛾が出るのですか」「ハンドルと歯車の仕組みはどうなっているのですか」など次々と質問が出されて、学校養蚕やこの座繰り体験に熱心に取り組んでいる様子がよく分かりました。

機材撤収を済ませてから、公務でご不在だった校長先生が戻られた校長室でお茶をいただきながら、当校の現状や、学校養蚕の様子などお話をお聞きしました。

当校は全校生徒が80名の学校で、現在の一年生は7名、来年の入学予定者は5名ですが、再来年は20名入学が見込まれていることなどお聞きしました。

又、校旗作成プロジェクトにも応募され、厚紙でまぶしを作るなどいろいろと工夫されているそうです。

本日はN島進さんとY田の二名だけの担当となってしまった上、四階までの機材の上げ下ろしと、中島さんには大変お世話になりました、お疲れ様でした。

                               Y田記

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謹賀新年 ー世界遺産登録4周年の年を迎えてー

2018年01月01日 20時06分54秒 | 世界遺産伝道師協会

謹賀新年

                                      富岡製糸場世界遺産伝道師協会 会長 近藤 功

新しい年を迎えて、輝かしい1年を創造してゆく時間が始まりました。

昨年1年間は伝道師協会の皆様のご努力で、締めくくりには地方自治法施行70周年を記念して「都道府県及び市町村の行政に積極的に参画し又はコミュニティづくりに熱心に取り組んでいる民間団体、住民自治組織等」として総務大臣表彰を受けました。伝道師協会の活動は単なる文化活動の域にとどまらず、地域を元気にさせ、地方自治を進める力を発揮しているということをサントリー地域文化賞に続いて評価していただいたものと考えています。

 

世界遺産登録の実現で「群馬県民に自信と誇りを」の思いで続けてきた伝道師協会の活動が、地域を元気にし、様々な活動を呼び起こし文化だけでなく県民の生活そのものを元気にしてきたことに伝道師自身が「自信と誇りを」持って、さらに活気のある活動を展開していかなければならない世界遺産登録4周年の年が巡ってきたということになります。

そこで、新年に当たり今年度のいくつかの抱負を記してみたいと思います。

先ず最初に確認したいことは、これまで伝道師協会は聞いてくださる人一人一人に対話して理解の輪を広げてきました。この基本は今年も変わりません。パネル解説をさせていただく人を大切にお話をしていく、繭クラフト、座繰りに参加してくださる人一人一人を大切にし世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の理解を深めていただく努力を惜しまないで活動することを忘れずに行きたい。

 その基本を大切にしたうえで新しい視点も取り入れていきたい。

第1点は伝道師協会に若い力を招き入れたいということです。世界遺産登録3周年の伝道師協会の記念の会で講演をいただいた群馬県立女子大の新井先生からの提言もあり、学生部会を立ち上げてみたいと考えています。学生ですので動ける時間も制限もありますが学生でできることを考えいただき、学生の視点で伝道師の活動に参加していただく事で伝道師の皆さんが学生の若さに触れてその活力を吸収し気持ちが若返ればこれからの活動も進化していくのではないかと考えています。県立女子大だけでなく、大学祭で今迄つながりのある県内のいくつかの大学に当たって考えてみたいと思います。

 第2点は平成30年中には世界遺産センターが形になる予定ですので、企画展の経験もある私たち伝道師がセンターの運営に関われるところはしっかりと関わって、充実した世界遺産センターを作っていきたい。活動回数は多くなるでしょうが、長い経験を生かして伝道活動に当たりたいと考えています。少なくても伝道師に与えられた貴重な仕事は期待以上の成果が上がるよう行動していきたい。

 第3点目は、下仁田町が取得した春秋館の保存活用や。都市計画マスタープランの変更で島村の農家群の保存が難しくなっている現状を何とかしないとバッファゾーンが危ない。伝道師協会としてできることはやっていきたい。世界遺産の6年に1回の報告が自信をもってできるように伝道師協会としてできることはしっかりとやっていきたい。

 「世界遺産になって、ここまで来た、もう私の仕事は終わったと思わないでください」息の長い持久競争はこれからがスタートでやらねばならないことはまだまだ山積です。伝道師協会伝道師がいつまでも若さを保てるように、この一年の活動を頑張りたい。

 素晴らしい年のスタートが旭日の如く輝かしい気持ちで走り出せることを願っています。

蚕神の調査も今年纏まります。伝道師協会の普及・調査の活動の力はどこに向かっても誇れるものです。今年も立ち止まらずに充実した活動でさらに飛躍できる年であることを祈念しまして新年の挨拶といたします。伝道師協会は今年も頑張ります。

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