富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

世界遺産登録推進コラボレーション商品峠の釜めし 世界遺産登録応援記念レッテル版』の発売

2013年12月28日 19時40分08秒 | 世界遺産伝道師協会


世界遺産登録推進コラボレーション商品峠の釜めし 世界遺産登録応援記念レッテル版』の発売決定について

 「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録に向けて、国民全体の理解促進と意識高揚を図るため、県が企画を募集した「コラボレーション商品」について、採用となった商品の発売が次のとおり決定しました。
1 発売概要
(1)発売者名
    株式会社 荻野屋
(2)商品名
    峠の釜めし 世界遺産登録応援記念レッテル版
(3)商品概要
    県内外の多くの皆様に親しまれている「峠の釜めし」に、新たに世界遺産登録をPRするフレーズと、富岡製糸場の錦絵を入れた掛紙を使用して発売。 (デザインは次の写真のとおり)

 

(4)発売開始日
    平成25年11月28日(木)
(5)価格
    1,000円(税込み)
(6)販売場所
    ・群馬県内荻野屋店舗
     (横川店、富岡店、上信越道横川SA店、横川駅、高崎売店、高崎駅、安中榛名駅等)
    ・長野県内荻野屋店舗
     (諏訪店、佐久店、長野店、軽井沢駅構内、中央道諏訪湖SA、姨捨SA等)
    ・関東、中京の有名百貨店駅弁大会 ほか
    ・東京駅、上野駅、長野新幹線車内販売
(7)販売予定期間
    平成26年7月まで
(8)販売予定数量
    1,182,000食(平成26年3月までの数量)

2 発売の経緯
  県では、9月から10月の間、全国に対するPR効果が高い商品の発売に関する企画提案を公募し、審査の結果、上記商品の発売企画を採用しました。 これについて、今回デザインが決定し、発売開始となったものです。

 

 

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『上州藤岡蚕マラソン』での”富岡製糸場と絹産業遺産群”の世界遺産広報活動

2013年12月28日 11時43分40秒 | 世界遺産伝道師協会

『上州藤岡蚕マラソン』での広報活動

 

  本日11月24日は、12月が間近とは思えぬほどの暖かい晴天。前回第一回の『上州藤岡蚕マラソン』は予想外の大雪に見舞われ、参加者、運営・関係者共々に大変でしたが、今日は約2000名近くの参加者と、その御家族などで大賑わいでした。

 

 小学生が走り終わると徐々にイベントスペースに人が流れてきて、まゆクラフトもいつの間にか席がいっぱいに。子どもだけでなく、大人の方々もやり始めると無言になり真剣です。出来上がると、ニッコリ嬉しそうでした。隣のブースが「高山社を考える会」で、チラシの配布や人呼びなどご協力いただき、なごやかに、スムースに進めることができ交流を深めることも出来ました。

 

 参加者は全国からいらしていて、隣の埼玉県からも随分来ていました。パネルの所で足を止めて見入っている人に声をかけると埼玉県の方が多く、世界遺産に興味・関心を持っていることがわかります。マラソンが目的の方もコースが高山社跡の前を通るので、自然と興味を持てるようです。「頑張って下さい。応援しています」というお言葉をいただいたり、「近いうちに行ってみます」という方もいました。藤岡蚕マラソンの目的の一つである、高山社跡を県内外へPRするということは、確実に浸透しつつあるのではないでしょうか。

 

 朝薄暗いうちに家を出発し、今日の活動に参加されたK藤さん、S楽さん、Y島さん、お世話様でした。

 

R,I 記

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富岡銀座まちなか交流館 世界遺産広報伝道活動・2013の最終日

2013年12月26日 23時03分59秒 | 世界遺産伝道師協会

富岡銀座まちなか交流館 世界遺産広報伝道活動 伝道師協会富岡支部

快晴の天候に恵まれた11月30日(土)富岡銀座まちなか交流館にて、本年最後

(12/1~3/31冬季休館)の世界遺産登録候補「富岡製糸場と絹産業遺産群」の

広報伝道活動がAM9:00から行われました。

 

オープンと同時に、埼玉県の伊奈学園中学校PTAのお母様グループの代表の方が

お見えに成られ、製糸場見学後10:30から、まゆクラフト40名様の予約をして

いかれました。

会場が狭いので、2班に分かれ交代で、クラフト体験をお願い致しました。

早速2階から、テーブルと椅子を追加、クラフト工具も追加しました。

10:30より40名様お見えになられ、交代で可愛い「まゆクラフトぐんまちゃん」を伝道師(I井信子 T岡功 I川武男)のお手伝いで作られ、

富岡製糸場見学の、お土産が出来ましたと、大変お喜びになられ、笑顔でお持ち帰りに

成られました。

帰られた後は、嵐が去った様な雰囲気でした。

 

午後からK沢壮子 O田静雄 N木多恵子伝道師も応援に来て戴き、まちなか交流館の

最終日活動は盛大に行われ、16:00幕を閉じました。

 

富岡製糸場課、富岡まちづくり課の皆様、ご協力ありがとうございました。

ご近所の、商店の皆様ありがとうございました。

 

そして本年「富岡銀座まちなか交流館」での広報伝道活動を戴いた、伝道師の皆様

活躍ありがとうございました。

来季(4月)オープンの節は、また宜しくお願い致します。

(T.I)記

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富岡銀座まちなか交流館で世界遺産伝道活動(富岡製糸場と絹産業遺産群)伝道師協会富岡支部

2013年12月23日 21時07分20秒 | 世界遺産伝道師協会

富岡銀座まちなか交流館で世界遺産伝道活動

(富岡支部)

 

少し冬の気配が感じられる三連休の11/2(土)~4(月祝)富岡、銀座まちなか交流館で世界遺産候補「富岡製糸場と絹産業遺産運」の広報伝道活動を行いました。

11/2(土)、11/3(日)は、平常通りの活動で、パネル解説とチラシ配布、お客様に大人気のゆるキャラ「ぐんまちゃん」の繭クラフト体験を行いました。

お客様は、とてもお喜びになられ、(世界遺産のお話が聞けて、そのうえ本物の繭で、手づくりのお土産が出来ました、早く世界遺産になって下さいね)と笑顔で沢山の応援のお言葉を戴きました。

11/4(月祝)は、富岡まちづくり課の主催企画で「第7回富岡まちなか手づくり市」がAM9:00から開催され、手芸品、木工品、手織り品等や焼そば、ちくわ、その他食べ物店、新鮮な野菜類の出店で「まちなか交流館」を挟み、銀座通り300mは、600人の人、人、人で埋め尽くされ大賑わいでした。

まちなか交流館の周りは、味噌おでんのサービスや、おまんじゅうの販売で、人山が出来ました。対面ではフラダンスも始まり、華を添えております。そんな凄い人出で、交流館の中はいっぱいになりました。

繭クラフト体験希望者は、行列が出来る程いっぱいで、中に入りきれない程でした。本日の活動伝道師2人は、昼食も取らず、汗、汗、汗で活動させて戴き、本日用意した繭クラフト用の繭もおかげ様で底を着いて参りました。

手づくり市の終了の15:00には、お客様の姿が無くなりましたので、交代で昼食を戴きました。

 

凄い混雑の中でお客様に、不行き届きの点のお許しを戴き、怪我も事故も無く、無事に広報活動が出来ました事、お客様からの笑顔と感謝と応援の御褒美を戴いた事、御礼申し上げます。

参加伝道師は、11/2(土)が H越一美、I川武男の2名。11/3(日)が、M木祥史、I川武男の2名。11/4(月祝)が、W辺光男、I川武男の2名でした。お疲れ様でした。

(T.I 記)

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富岡市産業祭で「富岡製糸場と絹産業遺産群」伝道広報活動 富岡製糸場世界遺産伝道師協会富岡支部

2013年12月23日 20時44分42秒 | 世界遺産伝道師協会

富岡市産業祭で「富岡製糸場と絹産業遺産群」伝道広報活動

富岡支部

恒例の第8回富岡市産業祭が11月17日(日) 富岡市上町駐車場と隣地富岡市役所西駐車場で行われました。

当日は、おだやかな、秋晴れの天候に恵まれ 66店のテントブースの各店舗が出現して地元生産の新鮮野菜、果物や生花の販売、衣類の販売、農機具店 木工クラフト電気自動車試乗会、各食品グルメのテント街が出来ました。

お客さまもドット現れイベント会場の各テントブースは押すな、押すなの大盛況です。

 

伝道師協会は「富岡製糸場と絹産業遺産群」の広報伝道活動をさせて戴きました。

座繰り無料体験、パネル展示解説 ぐんまちゃんまゆクラフト無料体験を9:00~15:006名(I井信子、K沢壮子、W辺光男、M田聰治、T江康、I川武男)の伝道師で参加させて戴きました。

 

まゆから糸が、引けて行く座繰り体験の前では、チビッ子達が目を輝かせて、自分の順番を待っています。

年配の女性は、懐かしいと言って、昔話をなされて、早く世界遺産に成ると良いですねと笑顔で、引いた糸をお持ち帰られました。

美人の富岡ミスシルクさんも応援に来て戴きました。

まゆクラフトコーナーもお客さまでいっぱいです。

親子で仲良く、「ぐんまちゃん」を作られ、笑顔でチラシと一緒にお持ち帰えられました。

 

ステージでは 「工女ぐんまちやん」もテープカットに、富岡ミスシルクと仲良く共演です。

ヘリテイジ仮面もあらわれ 悪人をバッタ バッタと退治してチビッ子達が大声援です。

 

大盛況の「富岡市産業祭」も14:00から、お客も帰途に着かれ始めました14:30より各店舗の皆さんも、終了の準備に取り掛かりましたので、私達も終了準備をして、次回の活動の打ち合わせを行い、本日の活動の気の付いた点や反省と、健闘を称えあい15:00終了致しました。

(市川武男)記

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おらが村の養蚕と芋煮会で「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産伝道活動

2013年12月18日 22時01分22秒 | 世界遺産伝道師協会

おらが村の養蚕と芋煮会で伝道活動

12月1日(日)猿ヶ京まんてん星の湯・三国館で開催された「NPOにいはるこども文化塾」(代表持谷靖子さん)の主催する「おらが村の養蚕と芋煮会」に参加し、伝道活動を行いました。

この催しは、平成22年春に開催されてから2回目で「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録の意義を改めて認識し、県民として支援する一環とし開催されました。

「NPOにいはるこども文化塾」は、地元の養蚕に関する伝説、民話、昔話、思い出話を長年にわたり収集し、民話語り部等の養成をしながら、保存伝承の活動を行っている団体です。

当日は、寒さは和らぎ、晴天でしたので活動場所を室内のロビーから野外に変更し、会場入口にパネルを展示し、また繭クラフトコーナーを設置しました。背景には漬物用の大根が干してあって山村の雰囲気が演出されました。

芋煮会の開始予定は11時でしたが、30分位前頃から集まり始め、温かい芋煮を食べながら私たちの解説に聞き入ってくれました。

神奈川県から来た若いカップルは、「富岡製糸場のことは教科書にあったので知っていたが、世界遺産候補になっていることは知らなかった」と驚いていました。 

   

また母親が前橋なので「上毛かるた」のことを知っていて、「日本で最初の富岡製糸」を思い出し感激していました。パネル解説には「上毛かるた」を切り口にすることも一つの有効な方法であることを感じました。

繭クラフトコーナーでは、ぐんまちゃん人気を背景に大変興味を持ち多くの体験者で賑わい、活動中には、岸みなかみ町長からの激励もありました。

午後1時の公演の始まる頃、活動を終了し、芋煮会と公演の入場者は延べ100人位でした。

公演は、地元小学生・民話語り部による「蚕の歌」、文化塾(語り座てまり)の持谷靖子さん、民話語り紙風船(群馬町)の結城裕子さんの民話語り、片品村民話語ろう会による「永井紺周郎といとの足跡」の紙芝居、地元歴史研究者による「養蚕信仰」の講演、最後に当協会町田企画部長の「富岡製糸場と絹産業遺産群について」の講演に移り、パワーポイントにより世界遺産の基礎知識から4構成遺産の内容まで40分以上わたる講演を熱心に聞いていただけました。午後4時過ぎすべてを終了し、伝道師一同は、主催者に今回の活動に当たり、特別な御配慮、御協力をいただいことに対して感謝の挨拶を申し上げ帰路につきました。

参加伝道師は、M田(睦)、S水(政)、S藤(光)、U澤の4名でした。

(梅澤 祐一 記)

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下仁田道の駅で「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産伝道活動・新人伝道師を中心にして

2013年12月18日 21時21分34秒 | 世界遺産伝道師協会

新伝道師「伝道活動実戦で」世界遺産登録候補 富岡製糸場と絹産業遺産群PR活動

富岡支部

平成25年12月7日 新伝道師が晴れて18名誕生致しました。

富岡支部にも3名 配属になりました。

その入会配属祝いも兼ねて12月14日(土)AM9:00~13:00下仁田道の駅で

早速 新伝道師「伝道実戦活動」を先輩の伝道師と行いました。

活動は座繰り・まゆクラフト・パネル解説・チラシ配布です

最初に伝道活動の準備

①    シルクカントリー旗の立て方

②    パネルの展示(イーゼル)の組み立て方

③    まゆクラフトの準備

④    チラシ配布の仕方

⑤    お客様との接客解説説明の基礎

・・・等の指導と説明を先輩伝道師より受けスタート致しました。

下仁田道の駅は、下仁田ネギの最シーズンで賑わいを見せて居りました。

新伝道師の皆さんは、三日間の養成講座で受けた知識をフルに発揮して、新しい伝道師ジャンパーに手を通し伝道活動を行いました。

グリーンの伝道師ジャンパーが良く似合います素敵です。

流石(さすが)です 立派です。素晴らしい活動が出来ました。

 

伝道活動終了後、荒船風穴を自身の目で見て解説に活かしたいとの希望もあり下仁田風穴を見学して参りました、風穴はシーズンオフと併せ1号風穴が工事中であり、邪魔にならない様に遠くからの見学でした。

新伝道師の皆さんは凄く勉強に成りましたと、感激をしておりました。

世界遺産登録は目の前に見えて参りましたもう少しです。新伝道師さんと力を合わせ

「富岡製糸場と絹産業遺産群」世界遺産登録に向けて伝道活動頑張りましょう

本日の活動は J保明子(新)U原一美(新)S藤真由美(新)

       T井八千代 I井信子 T江康 W辺光男 I川武男 でした。  

(T.I)記

 

新伝道師 伝道活動実戦で「富岡製糸場と絹産業遺産群広報伝道活動」

体験レポート№1               

富岡支部 J保明子

12月14日(土)下仁田道の駅で、世界遺産登録候補富岡製糸場と絹産業遺産群の伝道活動、初体験をしました。

その日、朝6時の気温は-3℃、9時になっても3℃でした。寒い中、外の北側通路で、パネルと旗の設置で始まり、座繰り器の準備などを手際よくされるI川支部長さんや伝道師の方々に混じり、お手伝いを開始しました。つい一週間前に伝道師講座を終えたばかりの新人女性3人はグリーンのジャンパーを着て、先輩伝道師たちから教えを受けながら、慣れない手つきで先ずは二度目の座繰り体験をしました。

そして、どうやら糸繰りが様になってくると、お客様もひとり、ふたりとやって来ました。

見るだけの人、ちょっとやってみたい人、昔おばあさんがやっていた、と話してくれる人など、足を止めてくれる人も増えてきて、新人3人はやる気まんまんでした。中には一人が糸車を回し、一人が繭の入った鍋をミゴぼうきで、かき回す協同作業で楽しんでくれた新婚カップルもいました。小さいお子さんには、糸車だけ回してもらって、「糸まきまき、糸まきまき・・・」の歌をうたいながら、一緒にやってもらいました。見ていたお母さんも喜んで、息子の写真をパチリ。微笑ましい、ひとこまでした。座繰り体験のあと、繰り糸をもらって本物の生糸だと、笑顔で帰った方たちが印象的でした。おみやげの生糸と一緒にパンフレットも持ち帰ってもらうという、やり方も伝道の一つだと教わり、なるほどと納得しました。

また、山繭を採ってきたと、わざわざ車まで取りに行って見せてくださり、T江伝道師から専門的な説明をうけて、喜んでいた家族連れもいました。そのかたは、まだ生きているさなぎの入った薄緑色の山繭をくださり、屋内での繭クラフトも楽しんで帰りました。

たまたま前日のNHKテレビで、繭糸からランプを作った番組をみていた方たちが、足を止めて、「ああ、これね!」などと口にしながら、木枠に巻き取った生糸を眺めて関心を寄せていました。

繭クラフトもちょっとお手伝いして、私の最初の伝道活動は終わりました。先輩の伝道師さんたちから見習うことが多く、大変勉強になりました。お客さまと何気ない話のやり取りの中で、けっして押しつけでなく伝道の趣旨を伝えている、先輩たちの技は見事でした。また、本や写真で見るのとは違い、実体験の大切さ、必要性を感じた初日でした。

“Seeing is believing.” はもちろんですが、“Doing it yourself is believing.”といった

ところでしょうか。先輩たちから伝道活動の実際を教えていただき、支えられ励まされて、楽しい活動の一歩を踏み出すことができました。

市川支部長さん、T江さん、W辺さん、I井(信)さん、T井さん、

そして新人同期のS藤真由美さん、U原一美さん、有難うございました。

今後共よろしくお願いいたします。 

 

新伝道師伝道活動実戦で世界遺産登録候補「富岡製糸場と絹産業遺産群」広報伝道活動

体験レポート№2

富岡支部 S藤真由美

下仁田道の駅(12月14日(土))での、世界遺産登録候補「富岡製糸場と絹産業遺産群」伝道広報活動は寒くなったとはいえ、天候に恵まれ名物のコンニャク、下仁田ネギを求める方々が、(9:00~15:00)沢山訪れて居ました。

伝道活動(座繰り)をしていると、

・家の人が、していた

・子供のころ、した事があるけど、上手くいかなくて怒られたんだよ。・・・等

養蚕が主産業であった事を、感じさせる思い出を語る方々が、沢山居られました。

また「昨日テレビで見ました」と興味深く、ご覧になっている方や、初めての

体験を真剣に楽しんでいる様子が、うかがわれ、こちらも嬉しくなりました。

子供たちと一緒に、つい「♪い~と~巻き巻き・・・」と唄いながら

糸巻きを、してしまいました。

巻きあがった糸の、お土産には皆ニッコリ笑顔でした。

先輩伝道師の方の、繭から糸を取る手際の見事さに、ため息も。

まゆクラフトは養成講座の苦い思い出、不器用さを再確認 繭をもらい後日、再挑戦

今日は見本の、作品を見ながら、コツを伝授して戴きました。

次回は少し可愛く出来るかな?

終了後はI川、W辺両伝道師に下仁田町の「荒船風穴と春秋館」に案内して戴きました。

春秋館は、風穴創設者 庭屋静太郎の自宅と事務所とお聞きしました。

風穴と事務所を結んだ明治時代の、私設電話の設置

自然の冷気を利用したエコな設備、双方は約10Km離れており、そこだけを考えても

荷馬車や人力で、110万枚の貯蔵の蚕種の輸送は大変だったろうなと、思いつつも

時代の要請と、地理的条件の発見に支えられた、活躍期の繁栄を想像しました。

今回の伝道活動は、本当に我々新米伝道師への、実戦伝道活動でした。

ご厄介をお掛け致しました。

ありがとうございました。

 

新伝道師伝道活動実戦で「富岡製糸場と絹産業遺産群」広報伝道活動

体験レポート№3                     

富岡支部 U原一美

12月14日(土)空っ風が吹く冬晴れの下、「下仁田道の駅」で、座繰り体験・繭クラフト・パネル解説 チラシ配布の活動を行い、「富岡製糸場と絹産業遺産群」のPR活動を行いました。

9時に集合し、(既に繭クラフトの準備も整いつつあり、皆さんが準備の真っ最中でした)市川支部長より、パネル展示のセットの組み方・置き場所、座繰り機のセットのしかた、のぼり旗の組み立て方、などを教えていただき、私達新人二人も、見よう見まねで準備作業のお手伝いをしました。

準備が完了すると、新人は座繰り体験を中心に活動を開始しました。

糸の取り方やハンドルの回転速度等を教えていただきながら、座繰り機のハンドルを廻す人・繭の入ったボールを廻す人と、二人で一台の座繰り機を廻しました。

「なつかしいです。私は若い頃、首都圏の製糸場で働いていました。」と話された方、

「糸巻きにまかれた糸は本当に綺麗ですね」とおっしゃる方、生糸が糸巻きにくるくると巻かれる様子を熱心に興味深そうにみている小学生など、小さいお子さんを連れた家族連れの方・三世代に渡る家族の方・年配者や若者のグループなど、広範囲の年代層の方が足を止め、立ち止まり見て下さいました。

また、座繰り体験には、比較的若い年代の方がチャレンジしてくれました。小さいお子さんの兄弟二人が何組かいらっしゃいましたが、共同して座繰り機を廻すと、ご両親がうれしそうに写真を撮っていました。

見てくださっている方に「座繰り体験をしてみませんか」と声をかけると、「難しいから」といって、しり込みされる方が多くいらっしゃったので、「私達のように二人でやりましょう。一緒にゆっくり廻してみましょう。」と声かけしました。初めに、一緒にハンドル手を添えてゆっくり廻していき、慣れてくると添えた手を離します。繭を入れたボールの

ミゴ箒をまわすのも同じ要領で、初めは手を添えて行います。時々糸が切れたりしますが、「大丈夫ですよ。よくある事ですし、繭の状態もあるので、気にしないで下さいね。」と話し、緊張をほぐす様にしました。

座繰り体験をしてくださった方には、自分で座繰り機を廻してできた糸巻きに巻かれたままの生糸に、手でそっと触れていただき、しっとりとした手触りを確かめていただきました。「水分が抜け乾燥すると光沢がでます。タペストリーやコースターなどとしてお使いください。」とお伝えし、「富岡製糸場と絹産業遺産群」の冊子に挿み、プレゼントしました。

展示パネルの上に、既に作った生糸を見本に掛けておきましたので、巻きたての生糸と

較べてみると、手触りや光沢の違いが一目両全にわかります。「こんなに光るのですね。」

「もらえるのですか、ありがとうございます。」と、大変喜んでくださいました。

徳江伝道師から、座繰り機で使用する手づくりの新しいミゴ箒をいただきました。

繭を廻す作業が格段に易しくなり、糸取りの作業も簡易になりました。有難うございました。

2時過ぎに片づけを始め、活動を終了しました。

その後、私達新人二人は「荒船風穴」に連れていっていただきました。行く途中に、下仁田町根小屋の庭屋静太郎氏の自宅兼事務所跡「春秋館」に立ち寄りました。

事務所「春秋館」は、ぐるりと塀が巡っています。しかし、道下に廻ると「春秋館」と

蔵を、横のアングルから見ることができ、当時の盛況をかいま見ることができました。

国道254号線から左折する屋敷の集落までの山道は、うっそうとした杉林に覆われていますが、車の待避所も3箇所でき、以前と較べて格段とよくなっているということでした。山道を抜けると、急に空が開け、そこが屋敷の集落でした。風穴に程近く、駐車場とトイレと事務所があり、案内板も立てられた見学路は整備されていました。

一号風穴は工事中でした。工事関係者の使う重機の音が時折山々にこだましています。

二号風穴には、風穴から出る風の様子を確認していると思われる、筆記用具と機器を持った作業員の方が一人いらっしゃいました。

番舎跡を見てから、じゃまにならないように二号・三号風穴を見学しました。見学路から見上げる、石垣で組まれた風穴には圧倒的な存在感を感じます。「風穴の石は、考えられて積まれています。」というお話をお聞きし、一つ一つの石の大きさに驚くとともに、石組の崩れた箇所に再び積まれている石積みの存在感にも感嘆させられました。そして、庭屋静太郎氏の事務所「春秋館」から、「荒船風穴・番舎」までの約7kmの距離を、私設の専用電話を引いていたという事にも驚かされました。

また、標高約850mという「荒船風穴」のある場所は、武田信玄が箕輪城を攻める際の近道として利用されていた、というお話をお聞きし、戦国の世の人々にも想いをはせました。

その後「下仁田道の駅」に帰り、散会となりました。

「下仁田道の駅」の活動は、伝道師として初めての活動でしたので、すこし不安がありましたが、先輩の方々がやさしく指導してくださったおかげで、何とか無事に、たくさんの来場者の方に説明することができて、ホッとしています。

荒船風穴と庭屋静太郎氏の自宅兼事務所「春秋館」に連れていっていただき、本当に有難うございました。「春秋館」と風穴についてたくさんのお話を伺えましたことを大変感謝しております。とても勉強になりました。また、様々なことを考えさせられました。

本当にありがとうございました。

 

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重要文化財・彦部家住宅 「第12回紅葉狩りウイーク」で”富岡製糸場と絹産業遺産群 ”の伝道活動

2013年12月17日 21時00分45秒 | 世界遺産伝道師協会

重要文化財・彦部家住宅 「第12回紅葉狩りウイーク」で伝道活動

11月23日から12月1日まで恒例の紅葉狩りが行われ、私達はオープニングの日にパネル展示と解説を致しました。快晴の空に色とりどりの紅葉が映えて、わら屋根の彦部屋敷も一段と威風堂々としてみえました。

桐生市長はじめ商工会議所、まちづくり委員会、古民家再生プロジェクトなどの関係者が関西方面からも大勢参加していました。早めに準備をしましたのでセレモニー開始の前からパネルの前に人々が集まってこられました。

さすがに専門家が多くて質問内容も、現況がどうなっているか、維持管理の状態や登録後の展望など専門的な事などに興味を持って尋ねておられました。

登録が目前といった現在では当然の質問でしょう。その視野でも伝道師達は新たな知識を学ぶ必要性を痛感しました。

セレモニーの後、文化庁に在籍中から文化財のみならず伝統的建造物群の発掘に活躍された苅谷勇雅氏(現小山高専校長)の基調講演がありました。

「歴史的建造物群を安全・安心で次代に受け継ぐ」のテーマで、観光地「栃木蔵の街」として有名になっている栃木市が、重要伝統的建造物群として登録に至るまでの活動報告でした。

映像を使った具体的な事例の展開は、重文指定を受けた近郷からの当主の方々も多かったので、常に無く緊張と白熱した雰囲気でした。

巴波川を使って木材を江戸に売る事で繁栄と財を成した街並みを次々と掘り起こし、山車の保存や豪商達の集めた美術工芸品の収集など、石畳の道の両側に当時の街並みを新たに甦えらせ多くの観光客を集めています。

華麗な山車展示の会館、美術館、博物館、豪商の屋敷等単に見るだけでなく、華やかに山車が繰り出す祭りや巴波川の川くだりなどで人々が参加するイベントを次々に打ち出しています。

何よりそれらに氏が校長を勤めている栃木高専の学生達が深く関わっている事に感動します。街を甦らせるだけでなく確実に次代に活動をつなげていく事は、我々の伝道活動のこれからも示唆しているように思えます。

桐生の重伝建群の中には小学校、高等学校、大学が点在しています。毎月の桐生紗綾市で伝導活動をしていますが、森寿作会長も大いに共感し肯いていました。

質疑応答の中、突然に富岡製糸場世界遺産伝道師協会について説明を求められました。

「公募に応じた人々が、まず専門家による集中講義を受ける。それは日本・世界の歴史、建築、産業、地理をはじめ養蚕等かなりな専門的知識を詰め込まれ、実地見学を経て、最終的には試験合格者が認定書をうけて、初めて伝道活動を始動する。年間三千円の会費納入をする全くの奉仕団体である。会員は住所の地域にグループ化され、又専門分野に別れて、さらにそれぞれの分野の知識の研鑽を深めている。

請われればどこにでも出かけて行くという、人類の宝物としての富岡製糸場と絹遺産群を次世代に繋ぐ為の情熱を持った集団である。」と話しました。満場の拍手は、各所で活躍する仲間達に聞かせたかった事でした。

松浦利隆課長や近藤会長が基調講演を勤めてもきました。県庁職員・土屋真志氏が在籍中は、手機・座繰りなどの手配をはじめ前日の搬入などにも協力してもらい始まった活動です。

来年の登録達成になれば7回目になる本年度は彦部家での伝道の最後かもしれません。

当日は5人の伝道師(I上・T比地・T井・N田各氏・Y田)が彦部家恒例のおもてなし・銀杏ご飯の昼食を堪能しました。

C.Y 記

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「県境を越えてのこども交流まつり」で”富岡製糸場と絹産業遺産群”の世界遺産伝道活動

2013年12月17日 20時38分15秒 | 世界遺産伝道師協会

「県境を越えてのこども交流まつり」で伝道活動

 

 11月17日(日)本庄市沼和田の「サンデンコミュニケーションプラザ」で昨年のタイトル「ベイゴマ大会」改め「県境を越えてのこども交流まつり」が開催されました。

 本日の参加伝道師は、梨木、庭屋、赤見、佐藤(昌)、村井、今井(玲)、吉澤、中島(進)の8名ですが、今年も昨年同様「みちくさ熟」の伝道師でもある金井拓美さんのお力添えを頂きながら伝道活動を行いました。

 午前9時には全員が集合し、昨年と同じ施設内は絶好の場所を提供して頂き、パネルの設営など準備万端整えて来場者をお待ちすることにうなりしましたが、ふと近くの壁面を見ると昨年とは様子が大きく変わっているのに気が付き、びっくりもしました。

と、言うのも、私たちが常日頃、解説する構成4資産などのパネル8枚が『私たちサンデングループは「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録を応援しています』とのメッセージとともに壁一面に展示してあったことです。

 午前10時の開会ですが、早々と来場される方が多く見られる中、開会前ですが私たちは体制を整えていましたので、即、来場された方にお応えすることができました。

 昨年に引き続いての催しとあって各伝道師は手際も良く、そしてチームワークよろしく来場者への座繰り体験、繭クラフトのぐんまちゃん作り、そして何よりも「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産に見込まれている現状を多くの人たちにお話をすることができました。

 特に、座繰り体験では引いた生糸の上に紅葉の葉や色づいた落ち葉を載せて低温で圧を加えコースター状にするという初めての工夫をしてお渡しをしたところ大好評でした。

ここ「サンデンコミュニケーションプラザ」は、埼玉県本庄市とは言いつつも、群馬県側から利根川を渡ってすぐの所で、境島村とはお隣同士です。当然のことながら、来場される方々は埼玉県の方と群馬県の方と言うことになりますが、たとえ行政区の違いがあても昔から養蚕や製糸で脈々と繋がっており、世界遺産候補「富岡製糸場と絹産業遺産群」に対しても感心の高さは、群馬県内と同様に認知度を強く感じ取ることもできました

私達は屋内での活動でしたが、屋外では「ベイゴマ体験・大会」「木工クラフト作り」「竹トンボ作り」「しゅろのバッタ作り」そして屋内では「バルーンアート」「紙芝居」など、盛り沢山の催しがあり、大勢の方々が過ごしやすい秋晴れの一日を思う存分に楽しめたと思います。

午後2時半を過ぎると帰路につく方が多くなってきましたので、私たちも活動を終了することにしました。

後片付けをした後、玄関前で本日の催しに関係した人たちで集合写真に納まり、お互いの健闘を称えながら解散することができました。           (S.N記)

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第13回 富岡製糸場世界遺産伝道師養成講座を開催

2013年12月16日 18時58分30秒 | 世界遺産伝道師協会

第13回 伝道師養成講座を開催

 

 群馬県企画部世界遺産推進課と富岡製糸場世界遺産伝道師協会の主催で「第13回富岡製糸場世界遺産伝道師養成講座」が12月5日(木)~7日(土)の3日間、県内外から18名の受講生を対象に開催されました。

 養成講座1日目(12月5日)は、群馬県庁29階294会議室で午前9時30分からの受付でしたが、受講生の皆さんは早めに受付を済ませて開講を待ちとなりました。

 午前9時45分からの開講式は、世界遺産推進課高橋補佐の進行で富岡製糸場世界遺産伝道師協会近藤会長と群馬県世界遺産推進課松浦課長からの挨拶に始まり、世界遺産推進課鈴木主任によるオリエンテーションで開講式を終え、10分間の休憩の後、1日目の講義が始まりました。

講義1:「世界遺産の基礎知識と日本の世界遺産」と題して世界遺産推進課古澤次長から「世界遺産条約と世界遺産リスト」「世界遺産の義務とメリット」「世界遺産の登録プロセス」「世界遺産の登録基準」「世界遺産としての産業遺産」「日本の世界遺産」と世界遺産全体についての講義が行われました。

講義2:「文化財保護法の概要と近代化遺産」と題して世界遺産推進課登録推進係井上主幹から「文化財保護法と文化財保護制度の概要」と題して「文化財保護法の概要」「近代化遺産」についての講義が行われ、午前の講義を終了しました。

 昼食休憩後、午後のスタートは受講生が1分間の持ち時間で自己をアピールする「自己紹介」からです。それぞれが前向きで意欲的な紹介がありました。

講義3:『「富岡製糸と絹産業遺産群』の価値と概要」と題して世界遺産推進課松浦課長から、世界遺産の登録基準(OUV)に触れながら、「鉄」に始まった西欧に見る産業革命の歴史や、その代表的な遺産であるイギリスの「アイアンブリッジ」を例に話された後、絹のたどってきた歴史から群馬の生糸が果たした役割に触れられ「富岡製糸場と絹産業遺産群」の価値について、19世紀中頃から20世紀における養蚕・製糸の分野における技術革新と世界との技術の交流を示すもので、富岡製糸場を中心に「高山社跡」「田島弥平旧宅」「荒船風穴」は技術の集合体であると、解りやすく丁寧な講義が行われました。

講義4:「絹産業の基礎知識」と題して富岡製糸場世界遺産伝道師協会町田企画部長から「蚕糸業のあらましーシルク産業の姿―」「製糸工程のあらましー生糸を作るにはー」「わが国の蚕糸絹業の概要」についての講義が行われました。

講義5:「ぐんま絹遺産ネットワークについて」と題して世界遺産推進課地域連携係高橋補佐から「ぐんま絹遺産とは」「ぐんま絹遺産の特徴」「ぐんま絹遺産ネットワークの趣旨」「登録の現状」などの講義が行われました。

本日の締めくくりは、講義6:「伝道師の心得について」と題して富岡製糸場世界遺産伝道師協会近藤功会長から「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録の可能性や保護について「一人ひとりに理解をしてもらう」ことを基本に活動をしてもらいたい。また、そのために一番の行動は「ビラ配り」であることを話されました。

 午後5時の終了でしたが、受講生の皆様には、疲れも見せずに最後まで熱心に受講されていました。

養成講座2日目(12月6日)は現地研修です。

受講生18名と伝道師11名、県職員1名の30名が参加して、午前8時に高崎駅東口を大型バスで出発し、道すがらの車内で近藤会長の挨拶と本日の概要説明を行いました。 

 最初に伊勢崎市境島村の「田島弥平旧宅」へ向かい、午前9時に「島村蚕のふるさと公園」に到着しました。ここでは伊勢崎市の専属解説員が出迎えてくれ挨拶をした後、2班に分かれて「田島弥平旧宅」を始め、周囲の養蚕農家群や島村の沿革などの説明を受けながら、約1時間の研修でしたが、受講生の皆さんは、これまでにあまり見たことのない光景に見とれておりました。

 

 次に、藤岡市高山の「高山社跡」に向かいました。予定どおりの午前11時の到着です。

ここでの案内は「高山社を考える会」の解説員が待ち受けており、早速、挨拶を交わした後、ここも2班に分かれて説明を聞くことになりました。

長屋門の前で全体的な説明を受け、母屋の中に入り、2階の蚕室では高山長五郎の養蚕飼育法「清温育」などの丁寧な説明を受けましたが、始めての蚕室に受講生の皆さんは興味深げに見ておりました。

続いての見学地は、富岡製糸場です。その前に昼食を仲町駐車場そばの「かわらや」で摂ったのち、徒歩で富岡製糸場に向かいました。

講義7:富岡製糸場の食堂で「富岡製糸場の歴史と文化について」と題して富岡製糸場総合研究センター今井幹夫所長より①安政の開港と蚕糸類の輸出、②明治政府が取った基本的な政策、③洋式器械製糸場設立の経過、④外国人の雇い入れと製糸器械の発注、⑤建築諸資材の調達、⑥創業までの諸経費などについて、丁寧な説明を受け、引き続き今井所長の案内で、場内を一巡しました。

通常では見るこのできない「下水溝」の発掘調査現場の様子や「鉄水槽」「初代鉄製煙突基部」「女工館」や「ブリュナ館」では展示会が開かれており、併せて見学することができ受講生は感嘆の声をあげていました。

 なお、「富岡製糸場と絹産業遺産群」の構成資産の一つである「荒船風穴」は、時期的に現地に入ることができないため、今回の研修からは外すことにしました。

 帰途のバス車内では、関連するDVDを放映し、これまでの見学地を再確認するとともに充実した研修を終えて午後5時30分、無事、高崎駅に到着しました。

養成講座3日目(12月7日)は、再び、県庁29階294会議室で行われ、この日も18名の受講生全員が参加する中、日下部中北毛支部長の司会で午前中、主に「富岡製糸場世界遺産伝道師協会」が担当するスケジュールとなっております。

 午前9時30分からは、講義8として、まず、中島広報部長からオリエンテーション①として「伝道師協会のあらまし」と題して、資料に基づき伝道師として伝道活動を行うのにあたっての種々の決め事など細かい説明を行いました。

続いて、オリエンテーション②として「伝道活動について」と題して、成田東毛支部長が「パネル解説」の方法について、そして引き続き伝道活動の中で行う「上州座繰り」と「繭クラフト(ぐんまちゃん)作り」の体験を受講生にしてもらいました。

 講義9:「建築から見た「富岡製糸場と絹産業遺産群」について」と題して、群馬県文化財保護審議会委員村田敬一氏による講義が行われました。

言葉巧みに話され、時には受講生から笑いがこぼれるほどの楽しい講義でもありました。

 昼食休憩後、この養成講座としての最後となる講義10:「世界遺産登録について」と題して、恵泉女子学園大学講師山内奈美子氏による講義がおこなわれました。

「世界遺産とは?」「危機からの救済が基本理念」「地域の誇りとアイデンティティー」「世界遺産の課題」などについての講義が行われました。なお、群馬独自の取り組みである「ぐんま絹遺産ネットワーク」については、大変な評価を頂きました。

 養成講座の全てが終了しましたが、この研修を締めくくる「テスト」を行いました。

選択問題30問で30点、与えられた課題に自己の考えを述べる記述問題で70点の合計100点です。その結果は閉講式の前となります。

 テストの後は「伝道師になったら何がやりたいか?」をテーマに受講生は2分間の持ち時間の中で発表を行いました。

「受講前と今とでは「富岡製糸場と絹産業遺産群」を世界遺産にとの知識を含め、考え方が違ったことを実感したし、伝道師協会に入会し「伝道活動に参加してみたい」などの心強い発表がそれぞれありました。

 テストの結果、すべての受講者が高成績であったことの報告があり、修了証書を近藤会長から受講生一人ひとりに渡されました。

 閉講式では、近藤会長から全体の感想を含めての挨拶が述べられ講習会の全日程を無事終えることができました。

 その後、午後6時からロイヤルホテルで懇親会を兼ねた食事会を行い、和やかに、そして賑やかに歓談し、お互いの健闘を誓い合って、午後7時にお開きとなりました。

(S.N 記)

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