富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

「旧富岡倉庫乾燥場」令和5年5月の活動報告

2023年07月26日 13時19分06秒 | 世界遺産伝道師協会

「旧富岡倉庫乾燥場」令和5年5月の活動報告

5月7日(日)天気(雨)連休最終日で、あいにくの雨で、全体的にお客様は多くなかったようですが、立ち寄って下さる方はとても熱心に体験して下さったり、お話しを聞いて下さったり、ありがたいことでした。東京在住のフランスとマレーシア出身のお客様もあり、「体験が何より」「世界遺産センターのような施設があるのが良い」等々、温かいコメントをいただきました。午後も雨が止まず、気温も低くて外の活動には寒い感じでしたが、少ないながらもお客様が途切れず、コミュニケーションをとることが出来て良かったと思います。セカイトで、連休にいらしたお客様向けに手作りの「しおり」配布中との事で、おすそ分けをいただきました❤有難うございました。K澤壮子伝道師がリリアンをたくさん切ってきていただきました。次の活動準備として大切です。有難うございます。(S田道代 記)(活動者 S藤裕子 J神保明子 K澤壮子 U原一美 篠田道代)

・手作りのぐんまちゃん、可愛らしい顔に出来上がりました。有難うございました。(群馬県・2名)

・初めて世界遺産の富岡製糸場に来ました。繭玉を使ってキャラクターのぐんまちゃん作り、楽しかったです。有難うございました。(千葉県・3名)

・とても親切にしていただきました!ありがとうございます!(東京都・1名)

・初めて訪れて初めて体験させていただきました。知らない事ばかりで楽しかったです♡(新潟県・2名)

・絹産業の歴史・文化を残し、伝えてくれて有難うございます。(フランス・1名)(S田伝道師の意訳より)

🏠群馬県3名(2組)・千葉県3名(1組)・東京都9名(3組)・神奈川県4名(2組)・新潟県2名(1組)・マレーシア1名(1組)・フランス1名(1組) (計11組23名)

 

∞座繰り∞

久し振りに座繰り実演をして、お客様にも参加をしていただきました。お客様にも大変喜んでいただき、楽しく経験させていただき、有難く思っております。愛知県からいらっしゃった若い男性は、小学校教師という事で、沢山の質問をしてくださり、子供達への指導に役立てて下さるようで嬉しくなりました。座繰り体験を通して、蚕の事、繭の事、生糸の事、そして日本の近代化を助けた製糸の事などを学んでいただき、伝道師としての役目を少しでも果たせたかなと思うと、今日の活動の意義がありました。楽しい一日でした。(J保明子 記)(活動者 S藤裕子 J保明子)

・初めての体験でした。コツをつかむと、とても楽しかったです。(東京都・4名)

・初めてで新鮮な体験でした。有難うございます。(神奈川県・2名)

・貴重な体験をさせていただきました!ご親切に有難うございます。(愛知県・1名)

・素晴らしい経験ができた。見て楽しい。実際にやって習う事が何よりです。有難うございます。(フランス・1名)(篠田道代伝道師の意訳より)

🏠群馬県1名(1組)・千葉県3名(1組)・東京都4名(1組)・神奈川県2名(1組)・愛知県1名(1組)・マレーシア1名(1組)・フランス1名(1組) (計7組13名)

 

5月21日(日)天気(曇り、晴れ)天気は(水)(木)ほどの暑さは無く、過ごしやすい一日でした。おかって市場で、かごの販売や衣類エクスチェンジのイベントが行われていたので、そこに来た方があわせて寄って下さり、一日お客様が途切れる事なく繭クラフトを楽しんでおられました。また、長野・東京・静岡・埼玉など、県外からもご家族連れを中心に、思ったよりも多くのお客様が来て下さいました。皆様、ぐんまちゃん作りを楽しみながら、伝道師の説明も熱心に聞いて下さり、「富岡に来た良い思い出になった。」と、嬉しい言葉もいただきました。「子どもの頃、家で蚕を育てていた。」と、養蚕の苦労や、おじいちゃんおばあちゃんの事、「座繰りを家でしていたのを見たことがある。」等々、いろいろな事をお聞きする事もできました。こちらも楽しく活動のできた一日でした。セカイト宮川所長と職員の方々が様子を見に寄って下さいました。I田みち子伝道師がリリアンを切ってきて下さいました。有難うございました。(S藤裕子 記)(活動者 J保明子 K澤壮子 S田道代 N嶋 弘 U原一美 S藤裕子)

・繭、とっても可愛いですね。繭、大事にしていきたい文化ですね。有難うございました!(群馬県・3名)

・久しぶり?45年前におじいちゃん家で養蚕していたのを、今、思い出しました。(群馬県・3名)

・可愛いぐんまちゃん♡ができて、皆さんと楽しい時間が過ごせました。(群馬県・2名)

・丁寧に説明していただき有難うございました。ぐんまちゃんも有難う。(長野県・2名)

・かわいいぐんまちゃん作れました。良い思い出になりました。(岐阜県・2名)

・ぐんまちゃん作り楽しかったです♡色々教えていただき有難うございました。(京都府・1名)

🏠山形県2名(1組)・栃木県2名(1組)・群馬県24名(9組)・埼玉県9名(3組)・東京都4名(2組)・神奈川県2名(1組)・長野県2名(1組)・静岡県4名(1組)・岐阜県3名(2組)・京都府1名(1組) (計22組53名)

 

4月2回・5月2回の都道府県内訳とお客様総数」

都道府県内訳:1都2府13県 マレーシア、インド、フランス

繭クラフト:山形県4名(2組)・栃木県6名(2組)・群馬県45名(18組)・埼玉県15名(6組)・千葉県8名(3組)・東京都19名(8組)・神奈川県16名(6組)・新潟県2名(1組)・山梨県2名(1組)・長野県4名(2組)・岐阜県3名(2組)・静岡県6名(2組)・愛知県4名(1組)・京都府1名(1組)・大阪府4名(2組)・奈良県1名(1組)・マレーシア1名(1組)・インド1名(1組)・フランス1名(1組) (計61組143名)

座繰り:群馬県1名(1組)・千葉県3名(1組)・東京都4名(1組)・神奈川県2名(1組)・愛知県1名(1組)・マレーシア1名(1組)・フランス1名(1組) (計7組13名)

(U原一美 記)

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「旧富岡倉庫乾燥場」令和5年4月の活動報告

2023年07月26日 13時14分46秒 | 世界遺産伝道師協会

「旧富岡倉庫乾燥場」令和5年4月の活動報告

 4月23日(日)天気(晴れ)今年になって初めて外でお客様に体験していただく活動を行いました。晴れていたが、風が肌寒い一日でした。午前中は、繭クラフト体験をしていただいたところ、わずかな時間に9組20人以上のお客様が寄ってくださり、思ったより賑やかな活動となりました。ご夫婦2人や、小さなお子さんが一緒の家族などで、関東を中心にした方々が来られていて、個人のお客様が戻って来ている事を感じました。午後は、伝道師の人数が午前より減った事もあり、繭クラフト作り(繭カット、リリアン付け、リリアンカット)等の、今後の活動の準備作業を行いました。これからの活動に活用していただければ幸いです。中嶋伝道師より差し入れをいただきました。有難うございました。(S藤裕子 記)(活動者 K澤壮子 J保明子 N嶋 弘 U原一美 S藤裕子)

・ご近所ですが子供達と楽しくできました。繭に触れる機会があまりないので貴重でした。(群馬県・4名)

・繭にぐんまちゃんの顔を初めて描けて、すごく楽しい体験ができました。(群馬県・5名)

・登録の時以来です。生糸や繭が思ったよりもしっかりしているので驚きました。(埼玉県・2名)

・初めて来ました!世界遺産が4か所あるのを初めて知りました。有難うございました。(長野県・2名)

・今日は楽しい体験をさせていただきました。スタッフの方との懐かしい話、有難うございました。(静岡県・2名)

🏠群馬県11名(3組)・埼玉県4名(2組)・東京都2名(1組)・長野県2名(1組)・静岡県2名(1組)・大阪府1名(1組)(計9組22名)

 

4月29日(日)天気(晴れ)風もなく静かな一日です。途切れる事なく、忙しくもなく、丁度よいお客様。S田伝道師が楽しく丁寧に家族連れに接していました。I田みち子伝道師とK澤は、室内で、リリアン作り、繭カットと、下準備に追われました。お昼頃、礼儀正しい四人の若者の御来客。皆さん社会人一年生とか。H大学の同級生。民間、公務員と職場は愛知県や東京都等それぞれとの事でしたが、穏やかな口調で、色々と話しが弾みました。ちょうどG7で群馬での会議の事、高崎の事、製糸場の事を話す中で、これからの日本をしょって立つ意気込みが感じられ、頼もしく思いました。また、他のお客様も、かわいい家族連れ、恋人同士、仲間と共に、と、終始楽しい一日でした。U原伝道師がインドからの男性のお客様とスマホを使って上手に対応されていました。O笠原伝道師が所用の帰りに寄って下さり差し入れいただきました。有難うございました。(K澤壮子 記)(活動者 S田道代 I田みち子 K澤壮子 U原一美)(新社会人四人の若者の一人は国の官公庁勤務との事で、偶然、K伝道師親族と同期という事がわかり、お互いに紹介し合う微笑ましい光景がありました。U原 記)

・初めて繭に触れました。簡単にできて楽しかったです。(山形県・2人)

・子どもがぐんまちゃん大好きで、ぐんまちゃん作れて良かったです。(千葉県・3名)

・初めて繭を触ったので、こんな固さなのだなと思いました。(神奈川県・3人)

・世界遺産の説明、わかりやすかったです。(山梨県・2名)

・群馬県の方のやさしさに触れました。有難うございます。(愛知県・4人)

🏠山形県2名(1組)・栃木県4名(1組)・群馬県7名(4組)・埼玉県2名(1組)・千葉県5名(2組)・東京都4名(2組)・神奈川県10名(3組)・山梨県2名(1組)・愛知県4名(1組)・大阪府3名(1組)・奈良県1名(1組)・インド1名(1組) (計19組45名)

 

新型コロナ感染症もほぼ落ち着いて来ている事より、昨年11月27日(日)の活動から約5か月振りに活動を再開する事ができました。活動再開にあたり、4月2日(日)「旧富岡倉庫」室内外の掃除を行いました。天井の埃を箒で払い、パネル・壁面・テーブル・椅子を雑巾で拭き、床は水拭き、出入口ガラス戸は濡らした新聞紙で磨き、軒下天井は埃を払い、軒下石畳の砂は箒で掃きました。室内外が綺麗になりお客様を安心してお迎えできます。セカイト職員の皆様に大変お世話になりました。有難うございました。活動伝道師は、S井広志、S田道代、K澤壮子、U原の四人でした。

四月、五月の約二ヵ月間、セカイト1階に繭花桜を展示させていただきました。職員の方々より「お客様は、一緒に写真撮影をしたり、熱心に見ていらっしゃいます。」との嬉しいお話を伺いました。春の訪れを告げる桜は富岡市花と下仁田町花。少しでも世界遺産の伝道に寄与できればと思います。

約5か月振りの活動再開にあたり、お世話になった皆様に感謝申し上げます。(U原一美 記)

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伊勢崎市立赤堀小学校で学校キャラバン活動(R4.11.8)

2023年07月19日 11時51分44秒 | 世界遺産伝道師協会

伊勢崎市立赤堀小学校で学校キャラバン活動

令和4年11月8日(火)伊勢崎市立赤堀小学校で三年生3クラス85人対象の学校キャラバンを行いました。

当校は国道50号に面した赤堀地区のほぼ中央に位置して、児童数590人ほどの大きな小学校です。

午後2時開始に向けて全員一時間前の午後1時に集合して、体育館に二台の座繰り器を運び入れて準備に取り掛かりました。

お昼休み時間なのでしょう、いろいろな学年の児童が体育館の様子を見に来て「何しているのですか」「あつ、これ知ってる、去年やった」などと声が掛かって、これも楽しいふれ合いです。

本日の体験をする三年生は3クラス85人の児童ですので、全体を座繰り体験と講話の二つのグループにして、体育館のステージ近くで講話を、出入り口近くで座繰り体験を交替して行いました。

今日の講話担当は、学校キャラバン初参加の伝道師O野勝正さんで、H岡誠さんと交代で担当しました。

O野さんは深谷市在住で、渋沢栄一研究に深く関わっている方ですので、世界遺産と渋沢栄一との関係についても解説しました。

渋沢栄一は富岡製糸場設立の事務主任を務めたこと、又、宮中ご養蚕の指導者に田島武平を推薦したのは渋沢栄一で、その後日本が生糸輸出世界一になって日本の経済を救った元を作った人であることも伝えました。

H岡さんの講話は、今日の三年生は一学期に蚕を育てた経験があるので復習を兼ねて『蚕の一生』のDVDの要所を少し見せてから、四か所の世界遺産の価値とつながりの板書を基に、蚕から生糸へそして織物への流れの中で、今日体験する座繰り器での糸引きはどの位置になるのかを伝えました

座繰り体験は二台の座繰り器を使って行いました。座繰り担当の伝道師K嶋静江さんとN木多恵子さんで一台を、K井拓美さんとS沢美代子さんで一台の座繰り器を担当しました。

夫々の担当者が先ずお手本を示してから一人ずつ交代でハンドルを回して糸引きを体験しました。皆さん初めは『恐る恐る』の様な感じでしたが、座繰り器のハンドルを回す左手に糸を引く手応えを感じながら、一人30回を目安に体験しました。周りの子供たちは「いち・に・さん……」と回数を数えたり、座繰り器の後ろに回ってあや振り棒の仕組みを観察したりしました。一巡して未だ少し時間がありましたので「二回目やりたい人」との問いかけに「やりたいやりたい」「はい、はい、はい、やります」など元気の良い返事があって希望者に二回目の体験をしてもらいました。二回目はすっかり手慣れた様子で、かなりのスピードでハンドルを回す児童もいました。

U田由希江さんは座繰り体験の順番待ちと、体験の終わった子供たちに、厚紙の糸巻きを使っての【糸巻き体験】を指導しました。

煮繭した繭から糸口を出して渡すとき「糸が乾くと固く締まるので指には絶対巻かないで」と注意を忘れずに伝えて指導しました。

児童の皆さんは強く糸を引き出すと切れてしまうことをすぐに理解して、ゆっくり無理せず上手に糸巻きができました。

当校の三年生は一学期に養蚕を体験済で、来年富岡製糸場見学を予定しています。「本日の講話と座繰り体験が来年の製糸場見学に役立ってもらえます様に」と伝えて終了しました。

本日の参加者はH岡誠さん・O野勝正さん・K嶋静江さん、N木多恵子さん、K井拓美さん、S沢美代子さん、U田由希江さんとY田節子でした。皆様お疲れ様でした。(Y田:記)

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群馬県立渋川特別支援学校で学校キャラバン活動(R4.10.27)

2023年07月17日 08時12分16秒 | 世界遺産伝道師協会

群馬県立渋川特別支援学校で学校キャラバン活動

令和4年10月27日(木)群馬県立渋川特別支援学校中学部一年生6名対象の学校キャラバンを行いました。

当校は昨年初めて中学部三年生の申込をいただいて訪問した学校ですが、昨年の体験が良かったので、今年度は中学部一年生の体験申込をされたそうです。

本日の会場は昨年と同じ二階の会議室で講話と座繰り体験を行いました。

六名の生徒さんは、車いす使用の身体障害の方や知的障害の方と様々でしたが、初めにH岡さんから蚕を育てて繭になって、繭から糸を引き出して織物にしてと、一連の流れを聞いてから、座繰り体験を始めました。

皆さん初めは恐る恐る様子を見ながらでしたが、繭からするすると糸が引き出されて小枠に巻き取られてゆくのが実感できると、安心して積極的に参加し始めました。

六名の生徒数ですので二回目、三回目と体験するにつれて上手になって「グッド・グッド」「拍手、ばんざぁーい」などと掛け声が出ました。中には元気よく回し過ぎて座繰り器が動いてしまって、H岡さんが慌てて座繰り器を抑える一幕もありました。

K嶋さんが繭から糸口を出して接緒するのを不思議そうに見つめる生徒さんがいました。「やってみますか?」と声を掛けますと「やりたいです」と即座に答えがかえってきて、一人がやると次々に希望者が出てきました。

皆さんはとてもお行儀が良くて、きちんと順番に接緒体験もできました。

担任の先生からは今年は染物体験とりんご狩りもできたとお聞きしました。

後日、皆さんの写真と感想を書いたアルバムを送っていただきました。一様に「たのしかった」「ありがとう」「はじめてだったけれどたのしかった」との感想が添えられていました。

お手数をかけて下さった先生方に感謝申しあげ、関係した伝道師に回覧して今後の励みにさせていただきました。有難うございました。

本日の担当はH岡誠さん、K嶋静江さんとY田節子の三人でした。皆さんお世話になりました。(Y田:記)

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「大泉町立東小学校」で学校キャラバン(R4.11.11)

2023年07月14日 14時51分01秒 | 世界遺産伝道師協会

「大泉町立東小学校」で学校キャラバン

令和4年11月11日(金)大泉町立東小学校で四年生2クラス45名の児童対象に学校キャラバンを行いました。

大泉町には東・西・南・北の四つの小学校がありまして、当校は各学年2クラスで270名ほどの児童が学んでいます。

校門を入るとすぐに見上げるような巨木がありました。1983年の開校以来子供たちを見守ってきた約20Mの立派な欅です。

先ず校長室に伺ってW校長先生にご挨拶してから準備に取り掛かりました。

座繰り担当のH岡さん、N木さん、K井さん、S沢さん、U田さんで二台の座繰り器を家庭科調理室に設置して、講話担当のY澤さんはPTA会議室で講話の準備に取り掛かりました。

本校の二年生は一学期には蚕を育て、富岡製糸場を見学しています。2クラスですので、クラス毎に講話と座繰り体験を交替して行いました。

講話担当のY澤さんは、一学期に富岡製糸場見学を行っているのでその復習と、製糸場では聞けなかった四資産のつながりの重要性などを、伝道師としてしっかりと伝えました。

座繰り体験は二台の座繰り器を使って、N木さんとU田さんで一台、K井さんとS沢さんで一台の座繰り器を担当しました。お鍋の中のお湯の温度や、繭糸を絶対指に巻き付けないことなどを伝えてから、体験を始めました。H岡さんには個別の質問に答えたり、進捗状態を見て、全員が時間内に等しく体験できるように、見ていただきました。

実際に体験が始まりますと、児童の皆さんはとても積極的でした。「昔の人の気持ちが分かる」「製糸場みたいな機械が無くても大丈夫だ」「今日は初めてだけど、経験すれば専門家になれそうな気がする」「おー、だんだん慣れてきたぞー」「群馬に生まれて良かった」などと思い思いの感想を言いながら盛り上がりました。

 

H岡さんからの「繭の数が減るとどうなると思いますか?」の問いかけに「糸の太さが変わると思います」と的確な答えが返ってきて驚きました。

一学期に育てた八頭の蚕には名前をつけて育てたことも話して貰えました。

小枠に巻き取られた生糸を切る時は「おー、手応えがある」と嬉しそうでした。又、繭の臭いを嫌がる児童はいませんでした。

 

担任のT先生は前橋五中のご出身だそうで、試験場の臭いは覚えていらっしゃるそうです。

3・4時限の授業が無事終わりまして「有難うございました」と大きな声でご挨拶があって、児童の皆さんは給食の準備に、伝道師は手早く後片付けをして、本日の学校キャラバンは終了しました。

本日の担当は講話のY澤朗夫、座繰りのN木多恵子、K井拓美、S沢美代子、U田由希江、全体を見ていただいたH岡誠とY田節子の7名でした。皆様大変お疲れ様でした。 (Y田:記)

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「高崎市井野町第三公民館」で伝道活動(6/18)

2023年07月12日 13時24分12秒 | 世界遺産伝道師協会

「高崎市井野町第三公民館」で伝道活動

「井野町第三公民館」にて、6月18日(日)座繰り体験と世界遺産の講話を実施してきました。以前に当館長より要請のあったものでしたが、コロナ禍により今回まで延期していた事案です。

(1)「井野町第三公民館」の紹介

 当館は、公的な補助金を受けず、住民の寄付等により建てられたもので、町内の イベント、サークル活動等に利用され、例年、年間のべ4000名近くの方々が利用している施設です。

(2)座繰り体験と講話の内容について

 今回の参加者は小学生1名を含む12名でした。活動時間は、午後1時から、参加者と挨拶を交わした後、全員で座繰り体験から開始しました。繭から糸を 引き出すために煮繭(しやけん)を行う理由から実際繭から1本の糸になるまでの一連の操作を実演してから、一人づつ約15粒の繭から、各人ハンドルを50回廻してもらい、終了後、木枠から糸を押しながらはずしたリング状の生糸を 記念に持ち帰ってもらいました。

 

 「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産に登録された経緯の講和は、世界遺産のパンフレットと、今回準備した「富岡製糸場と絹産業遺産群」関連年表(出典:世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」建築ガイドP110-111)を用い説明しました。本資料には4資産が赤色で記載されており、世界文化遺産に登 録されたところまでの時代の流れが分かり易いこと、が特徴と言えます。

 ボードには、絹産業の流れ(養蚕-製糸-織物)と4つの遺産群を張り付けた文章を準備し、養蚕における技術革新(養蚕の多数回化と雑種強勢技術により生糸の量産化)、器械製糸の導入から自動機械の開発など、適時のこれらの関連を示しました。輸出された生糸が庶民の身に着ける商品になり、本世界遺産のキーワードの一つである「絹の大衆化」につながるの物語を完成させました。

 今回参加の小学生は、講和には目もくれず、一人、座繰りに専念していました。

 繭を操作し、ハンドルを廻す糸巻きと木枠から糸を外す操作まで、一人でこなしていました。

 習得の早さに驚かされた一幕でした。質疑応答を終えた後、機材を搬出し、午後3時に今回の活動を終了しました。当初は、3人体制で実施の予定でしたが、諸般の事情により、1人対応となりました。

 井野町第三公民館に関する資料は、I十嵐館長より、また、活動時の写真は井野町第三町内会、K林区長より提供されたもので、本報告書に、活用させて頂きました。

ここにお礼を申し上げます。有難うございました。(文責;H岡誠)

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