7月30日、群馬県庁で、大沢知事の発案で実現した「富岡製糸場と絹産業遺産群」を世界遺産にしようという関係11市町村長の会議が開催されました。
会議の様子は上毛新聞の1面トップ記事で31日に報道されています。その記事によりますと、大沢知事が「6月にパリの国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部を訪問した成果を『世界遺産登録が価値ある大切な事業であり、審査が年々厳しくなっていると再認識した』と報告。『原点に戻り、連携して運動を進めていかなければいけない』と強調した。」と知事の姿勢を記述しています。
大沢知事がユネスコの松浦事務局長さんたちと意見交換する中で、”世界遺産”の実現が価値のある仕事であることを再認識して来て、知事の本気な取り組みで”いい形で”世界遺産の実現を図ろう、との狙いで今回の会議がもたれた様子が良く分かります。
大沢知事の本気に対して参加した市町村長さんたちも、その方向で応えてくれたものと思われますが、桐生の亀山市長は「『養蚕、製糸、織物という流れの中で責任は感じている。本町一、二丁目だけで織物資産の価値は十分なのかという心配もある。じっくりと協議していきたい』と発言。」したと記事になっていました。
桐生市には”のこぎり屋根の織物工場を世界遺産に”という動きがありますので、絹織物問屋の町並みだけでいいのか?という逡巡があるようにも読めました。
高崎市は市長さんでなく副市長さんの出席ということで「新町屑(くず)糸紡績所が候補の高崎市の座間愛知副市長は『まだ住民の合意が一致していない。全体の遺産のビジョンを示した上で、やはり新町が重要という話になれば理解が得られるのではないか』と話した。」と記事は書いています。”住民の合意が一致する”ということを高崎市はどのように捉えているのでしょうか?高崎市新町を中心に”よみがえれ新町紡績所の会”が活躍し世界遺産運動を進めていて新町の住民の意向はかなり高まっています。
課題は未だ、拾い上げれば色々あります。日本の農民を動かし、その糸で世界を動かした組合製糸碓氷社の本館を世界遺産にしようという動きが安中の地元から地元の誇りとして、市民運動が出てこないものかと期待していたり、島村の蚕種を生産した養蚕農家群の世界遺産運動が伊勢崎市全体の動きになってほしいという願いもあります。西毛の養蚕の中心地、甘楽町の養蚕農家群の世界遺産への仲間入りの動きも大きくなってほしいという願いもあります、”絹産業遺産群”を最もいい形にするためには、課題が残っていますが、今回、知事さんの肝いりでこうした首長さん方の会議が開催され、それぞれの首長さん方が自分のところに残っている絹産業遺産を改めて見直し、最もいい形で残すのに、自力だけでなく県・国と共同で取り組んでみようと知事さんの意気込みに応えてていただければ、群馬県の世界遺産運動がいい形で展開できる物と思います。
今回、知事さんが率先して動いていただけたということが、今後の運動にとって重い大きな一歩になることは間違いないと思います。関係市町村もそのことを踏まえて今後の動きがなされるものと期待したいと思います。
記事によれば、今までは暫定リストに載った”絹産業遺産群”を構成している8市町村で開催していた実務者の会議が、今回の会議を契機に高崎・桐生・伊勢崎の3市が入った会議に衣替えするようですので、その会議の成果も待ちたいと思います。
知事さんが「「世界遺産登録が価値ある大切な事業」であり、その事業は「審査が年々厳しくなっていると再認識」したとして、自らの政策として率先して取り組む覚悟を内外に示したことは、私たち民間の世界遺産運動にも大きな勇気を与えられた思いがします。知事さんの動きに連動して私たちも頑張りましょう。
会議の様子は上毛新聞の1面トップ記事で31日に報道されています。その記事によりますと、大沢知事が「6月にパリの国連教育科学文化機関(ユネスコ)本部を訪問した成果を『世界遺産登録が価値ある大切な事業であり、審査が年々厳しくなっていると再認識した』と報告。『原点に戻り、連携して運動を進めていかなければいけない』と強調した。」と知事の姿勢を記述しています。
大沢知事がユネスコの松浦事務局長さんたちと意見交換する中で、”世界遺産”の実現が価値のある仕事であることを再認識して来て、知事の本気な取り組みで”いい形で”世界遺産の実現を図ろう、との狙いで今回の会議がもたれた様子が良く分かります。
大沢知事の本気に対して参加した市町村長さんたちも、その方向で応えてくれたものと思われますが、桐生の亀山市長は「『養蚕、製糸、織物という流れの中で責任は感じている。本町一、二丁目だけで織物資産の価値は十分なのかという心配もある。じっくりと協議していきたい』と発言。」したと記事になっていました。
桐生市には”のこぎり屋根の織物工場を世界遺産に”という動きがありますので、絹織物問屋の町並みだけでいいのか?という逡巡があるようにも読めました。
高崎市は市長さんでなく副市長さんの出席ということで「新町屑(くず)糸紡績所が候補の高崎市の座間愛知副市長は『まだ住民の合意が一致していない。全体の遺産のビジョンを示した上で、やはり新町が重要という話になれば理解が得られるのではないか』と話した。」と記事は書いています。”住民の合意が一致する”ということを高崎市はどのように捉えているのでしょうか?高崎市新町を中心に”よみがえれ新町紡績所の会”が活躍し世界遺産運動を進めていて新町の住民の意向はかなり高まっています。
課題は未だ、拾い上げれば色々あります。日本の農民を動かし、その糸で世界を動かした組合製糸碓氷社の本館を世界遺産にしようという動きが安中の地元から地元の誇りとして、市民運動が出てこないものかと期待していたり、島村の蚕種を生産した養蚕農家群の世界遺産運動が伊勢崎市全体の動きになってほしいという願いもあります。西毛の養蚕の中心地、甘楽町の養蚕農家群の世界遺産への仲間入りの動きも大きくなってほしいという願いもあります、”絹産業遺産群”を最もいい形にするためには、課題が残っていますが、今回、知事さんの肝いりでこうした首長さん方の会議が開催され、それぞれの首長さん方が自分のところに残っている絹産業遺産を改めて見直し、最もいい形で残すのに、自力だけでなく県・国と共同で取り組んでみようと知事さんの意気込みに応えてていただければ、群馬県の世界遺産運動がいい形で展開できる物と思います。
今回、知事さんが率先して動いていただけたということが、今後の運動にとって重い大きな一歩になることは間違いないと思います。関係市町村もそのことを踏まえて今後の動きがなされるものと期待したいと思います。
記事によれば、今までは暫定リストに載った”絹産業遺産群”を構成している8市町村で開催していた実務者の会議が、今回の会議を契機に高崎・桐生・伊勢崎の3市が入った会議に衣替えするようですので、その会議の成果も待ちたいと思います。
知事さんが「「世界遺産登録が価値ある大切な事業」であり、その事業は「審査が年々厳しくなっていると再認識」したとして、自らの政策として率先して取り組む覚悟を内外に示したことは、私たち民間の世界遺産運動にも大きな勇気を与えられた思いがします。知事さんの動きに連動して私たちも頑張りましょう。