富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」伝道活動・第14回「南牧村文化祭」

2015年03月24日 17時07分08秒 | 世界遺産伝道師協会

世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」伝道活動

恒例の第14回「南牧村文化祭」が3月14日(土)~16日(月)

南牧村農業者トレーニングセンターと隣の南牧中学校講堂で開催されました。

伝道師協会も、お招きを戴き「富岡製糸場と絹産業遺産群」の価値の解説に

参加させて、戴きました。

 

3/12(水) 会場設営を 文化祭役員様が行う予定で、活動人員が不足とお聞き

致しましたので、伝道師協会からも9:00~16:00迄、1名お手伝いに、

参加させて戴きました、パーティション等の運搬 組み立てです。

3/14(土)活動伝道師3名AM9:00富岡に集合、分乗して、現地に向いました。

会場は、地元の名画展・南牧村が生んだ江戸時代の三大書道家市川米庵の作品展示・南牧村の火とぼしの写真展・児童の書道展・黒滝山の秘宝展などなど、所狭しと、展示物がひしめいて、おります。「富岡製糸場と絹遺産群」も最良のコーナ―を、お借りしたしました、エリアにパネルの取り付け、まゆクラフトの準備等終了し、10:00お客様お迎えOKの時間と成り、役割分担して、伝道活動を致しました。

お客様は・南牧にも風穴は有りますよ

    ・星尾の養蚕農家群も赤岩地区に負けないよ・・・

と言う方が沢山居られました。

15:00に活動終了して、

ぐんま絹遺産 №51「南牧村民族資料館」に展示してある

「南牧の養蚕・繰糸・機織り用具」の勉強に約1時間30分ご案内致しました。

皆さん真剣に、見て周っているので、あっと言う間の時間でした。

会場に戻り、15日の活動は芸能文化祭も、校庭を挟んで隣の中学校講堂で

ありますので 其方にも、

4構成資産等のパネルを、セットして、帰途につきました。

3/15(日) 昨日同様に富岡に9:00集合、伝道師3名メンバーが入れ替わり、活動致しました。

15日は日曜日で、芸能文化祭も、隣の中学講堂も、お借りして2会場で活動致しました。芸能大会の開始時間まで、パネル解説を致しました。

唄・吹奏音楽隊・踊り・民話の語り部等催し物 盛り沢山です。

富岡市長も、おい出でに成られ、私達伝道師に「ご苦労さまです、お世話様に成ります」とご挨拶戴きました。

15:00終了で、活動戴いた伝道師メンバーに昨日の南牧の「絹遺産」に行った話をしましたら、自分たちも行きたいと、要望が有りましたので、

南牧資料館に、ご案内致しました、再度伺いましたら又、新しい発見が有りました。

・蚕のネズミ除けの猫の神様の絵(蚕をネズミに食べられない様)*写真参照

・種紙から蚕を孵化させる用具(催青用機)*写真参照

・高山社の印鑑・・・・などなどです。

展示物を見終わらず残念ですが、時間が無いので、会場に戻り、講堂のパネルを片付けて終了と致しました。

3/16(月)最終日となりました、9:00に会場に着きしました。

活動伝道師は1人です。

10:30~12:00前橋市歴史文化遺産活用室長 手島 仁先生の

「吉田松陰と檟取素彦」NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の講演がありました。

会場は沢山の聴講者の皆さんで満員になりました。

講演が始まるまで、「富岡製糸場と絹産業遺産群」のパネル解説をさせて戴きました。

14:00から後片付けをして、会長 副会長様に、ご挨拶をして3日間の

南牧村文化祭のイベント終了致しました。

伝道活動にご協力戴いた伝道師の皆さんです。

3/12(木)9:00~16:00W辺光男

3/14(土)9:30~15:00N屋和幸 Y井恵美子 I川武男

3/15(日)9:30~15:00T柳枝芸子 M細津幸子 I川武男

3/16(月)9:30~14:00I川武男

以上。

(T.I)記

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第25回 伊香保石段ひな祭りで今年度最後の伝道活動

2015年03月24日 16時34分27秒 | 世界遺産伝道師協会

第25回 伊香保石段ひな祭りで今年度最後の伝道活動

 

25回目を迎えた伊香保温泉石段ひな祭りで3月7日(土)・8日(日)の二日間、広報活動をしました。平成24年から数えて4回目となります。

時節柄降雪が気になるイベントで、昨年は特に2月の記録的な大雪により前々日に道路状況・駐車場の積雪状況の確認に行かざるを得なかったことが記憶に残っています。今年は降雪より降雨が心配の二日間でしたが終日観光客で石段街は賑わいました。

7日は地元の園児、8日は公募で選ばれたいずれも今春小学校に入学する園児が愛らしい姿で雛壇を飾りました。

7日は幸い曇天ながら降られることも無く、参加者はK藤会長、K嶋静江、K川尚允、N屋和幸、K下部の5名でした。9時半に蚕糸技術センターに集合し、10時過ぎには石段街に到着しました。活動場所は石段街中段の「いっぷく館」のある広場です。

甘酒の無料配布や、12時からは30分毎に4回餅つきがあり、希望者は餅つき体験もでき、つきたてのお餅のふるまいに行列ができました。

子供達が雛段に並ぶのは13時から、12時半を過ぎると各メディアや園児の家族、写真撮影をされる人たちで雛壇の周りに人だかりができました。

活動はパンフレット使っての解説で、富岡製糸場に寄って来ましたという方、今日これから行きますという方、明日予定しているという方もおり、新潟、東京、茨城、山形、滋賀、大阪、静岡、等など広域からの観光客でした。茨城の方には結城の話を、滋賀の方には韮塚美寧さんと製糸場の話、山形の方には松ケ岡製糸場の話を絡めて、というように来られた地域に合わせての解説を心がけました。

 

今年は昨年までと違い若い世代の観光客が多く、じっくり話を聞いていただけました。

8日は朝から生憎の雨、参加者はM田睦、I上雄二、S田道代、T柳枝芸子、K下部の5名、小雨が降り続く中で傘を差しながらの活動でした。ひな祭りの終了直前になって漸く降り止み、15時まで予定通り活動しました。

東京、山形、千葉など他県からの方が多いことと若い方が多いのは昨日と同様でした。数名の方から“今の製糸場の公開方法は検討が必要では”という意見もありました。

貴重品を預かっていただいた丸本館様には今回も二日間お世話になりました。また8日活動終了後にはM田さんのお知り合いの「郷土料理 再会」の女将さんに今回もお心遣いをいただきました。

 

帰る途中に主催者である伊香保観光協会に立ち寄り、伊藤事務局長に謝意を伝え帰路につきました。

26年度は今回の活動で53回目となりましたが、今年度の活動に参加・協力いただいた伝道師の皆様“一年間本当にありがとうございました。”

 

 

(K.K 記)

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「カイコの飼育体験学習講座」の受講生募集!群馬県立日本絹の里

2015年03月22日 21時13分57秒 | 世界遺産伝道師協会

蚕を育ててみよう
桑の葉、人工飼料でカイコを育てます
「カイコの飼育体験学習講座」の受講生募集!
蚕に興味があり、蚕を飼ってみたい人、また、蚕糸技術を体験したい人を
対象に「カイコの飼育体験学習講座」を開催します。また、蚕糸技術の知識
を高めることにより富岡製糸場と絹産業遺産群の理解を深めることにも役
立ちます。
内容:卵からふ化した蚕を飼育して繭を作るまでの技術等を体験する
ことができます。さらに、座繰り、わら蔟(まぶし)作り体験も行います。
1 時 期
◇ 実体験日数5日間
6月7日(日)、13日(土)、20日(土)、21日(日)、28日(日)
2 場 所
群馬県立日本絹の里
高崎市金古町888 番地の1 電話:(027)360-6300
3 対 象
◇ 蚕を育ててみたい人
◇ 飼育技術を体験したい人
◇ 18歳以上(学生を含む)
※ 入門的な蚕の飼育技術体験となりますので、とくに初心者を歓迎します。
4 募集人員
◇ 8名 (応募者多数の場合は抽選で決定します)
5 受 講 料
◇ 1 名 3,000 円(テキスト、人工飼料等) ※初日に徴収します
飼育された蚕の繭は、お1 人150 個程度、無償配布します
6 応募方法
◇ 往復ハガキの往信面に①氏名(ふりがな)②郵便番号 ③住所 ④電話番号、
返信宛名面に住所、氏名を記入のうえ、
日本絹の里「カイコの飼育体験学習講座」までお申し込みください。
7 応募締め切り 平成27 年5 月22 日(金)必着
8 お申込・お問合わせ
◇ 群馬県立日本絹の里「カイコの飼育体験学習講座」
〒370-3511 高崎市金古町888 番地の1 電話(027)360-6300
体験学習の日程及び学習内容
(6月7日~6月28日)
日 程

1日目{6月7日(日)}

10時   開講式

10~11時 実習 掃立て、4齢桑付け、桑の収穫作業

11時~12時 講義 蚕の一生 蚕種、蚕の飼育一般


2日目 {6/13(土)}

10~11時 実習 2齢給餌、5齢桑付け、桑の収穫作業
11~12時講義 稚蚕人工飼料育、壮蚕桑葉育、桑の栽培

3日目{6/20(土) }

10~11時 実習 4眠、5齢給桑、上蔟準備、蔟作り
11~12時 講義 蚕病予防 熟蚕~上蔟、ワラ蔟造り体験

4日目{6/21(日) }

10~11時 実習 4齢桑付け、上蔟作業
11~12時 講義 蔟中管理、桑の栽培方法

5日目{6/28(日) }

10~11時 実習 5齢3日目給桑、収繭作業、座繰り体験
11~12時講義 製糸について
12時閉講式


※講座は、講義以外は作業体験となりますので、各自持参するものがあります。
(1)実習が可能な作業着。
(2)屋外での桑収穫作業では、長靴と帽子の着用おねがいしますので各自ご持参ください。
(3)桑収穫には枝を切る剪定ばさみがあると便利です。持参できる方はおねがいします。

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敷島地区「県都前橋生糸の町歴史展」で初の世界遺産活動(中北毛支部)

2015年03月11日 21時47分29秒 | 世界遺産伝道師協会

敷島地区「県都前橋生糸の町歴史展」で初の世界遺産活動(中北毛支部)

 

かつての敷島地区は製糸業で栄え、市の発展に貢献した地区でした。また細ケ沢町(現住吉町)には日本で最初の藩営器械製糸場が造られました。昨年6月の「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録を踏まえ、こうした豊かな文化・生糸を育んだ地区の文化や歴史を振り返る機会とするための歴史展が、3月1日(日)~8日(日)の期間で旧安田担保倉庫(ぐんま絹遺産)一階を会場に開催されました。

伝道師協会中北毛支部では初日の3月1日(日)に、世界遺産活動の機会をいただきました。

参加者はM田睦、I上雄二、Y澤朗夫、K川尚允、N木多恵子、M山貴美子、T柳枝芸子、K下部の8名で、活動は座繰り体験、繭クラフト体験と世界遺産パネルの展示・解説です。

会場は「県都前橋生糸の町」に関連した明治・大正・昭和のパネル「生糸改所の写真、交水社の写真、大正13年前橋市全図、昭和13年前橋市全図、大正8年前橋市街地図、他」が多数展示され、前橋市文化財保護課からの養蚕器具の展示もあり、会場内は当時を彷彿とさせる興味深くて懐かしい貴重な資料が展示されました。

来賓の山本市長、佐藤前橋市教育長、第三中学校長、敷島小校長、市議会議員の列席を頂き10時のオープニングセレモニーを待って活動を開始しました。

3月に入ったとはいえ、朝から雨の予報で冬に逆戻りしたような肌寒さでしたので人出が心配でしたが、10時前から多くの関係の皆様がお揃いで、会場も終日賑わいました。

途中佐田衆院議員も来場、蛹の匂いが懐かしいとまた製糸に関係した同級生がいたことや、お祖父さんが高山社の事業員だったことの話もされながら、激励をいただきました。

多くは年配の方々で、製糸業に関係された方々も多くおられ、懐かしそうに“生糸の町”の往時の姿を偲ぶ展示にじっと見入る姿が多くみられました。

高山社跡と荒船風穴の見学を予定されている夫婦連れから見学に際する情報提供を求められましたので、最新の情報を提供させていただきました。今後はますますぐんま絹遺産を含め見学に当たっての情報を求められる機会も多くなると思われますので、普段の情報収集が必要と強く感じています。

子供さんの参加がわずかであったことは残念でしたが、座繰りも多くの方が体験され、自分で挽いた生糸を大事そうに持ち帰られました。繭クラフトも50名を超える方が体験し、できた“ぐんまちゃん”を見て皆さんにっこりする姿が印象的でした。

世界遺産のパネルに見入る方々にはじっくり解説をさせていただきました。

15時の活動終了後は、折角の機会ですので担保倉庫二階を全員で見学させていただきました。参加された伝道師の皆様には早朝からお疲れ様でした。

主催の敷島地区地域づくり協議会の橋本会長、古屋文化部長、他の皆様、前橋市文化財保護課(細野様)、総合教育プラザ、前橋市生活課Y島俊夫様・F田覚司様、前橋商品市場M上雅紀様、をはじめ関係の皆様には大変お世話になりました。               

 (k.K記)

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「ぐんま教育フェスタ」で初の伝道活動

2015年03月01日 20時40分30秒 | 世界遺産伝道師協会

「ぐんま教育フェスタ」で初の伝道活動

                                                                                           

 2月7日(土)、伊勢崎市の群馬県総合教育センターで行われた「ぐんま教育フェスタ」で初めての活動を行いました。

「ぐんま教育フェスタ」は、県内の教職員の指導力向上や授業改善を目的として平成13年度から実施しています。毎年この日は教育関係者を中心に約1,000人位の参加者があるそうです。

同センターで長期研修や特別研修を行った先生方、サンデンや群馬銀行など県内企業で1年間研修した先生方が研修成果を発表し、その概要・資料が展示されました。

伝道師協会への参加依頼の理由は、「世界遺産への興味関心を高めるとともに、郷土への誇りと愛情を持つことができるようにするために、富岡製糸場を中心とした世界遺産に関わる特別解説及びパネル説明、座繰り体験を実施する」ということです。

   

参加伝道師は10時までに集合、4階の普段は休憩室として使用されている部屋にパネル8枚を並べ、複数のパンフレットを組ませ、座繰りセットの組立てを行い準備完了です。木嶋伝道師が自宅で煮繭した繭を持参したので座繰り体験も希望者を待つだけです。

研究発表や展示の行われている各研修室を回ってきた先生方や一般の参加者が世界遺産の部屋に次々と入って来ます。世界遺産を学習素材とした授業づくりのために必要な知識を得ようと先生方の態度は真剣そのものです。パネル解説の伝道師にも力が入ります。先生方も多忙な生活を送っていることもあってか、4資産を全部訪ねた方はほとんどいないようです。

 

活動に入って間もなく、世界遺産課の井上係長が「伝道師協会の活動メニュー」と「学校キャラバンの募集について」のチラシを持参しながらねぎらいに来てくれました。直後にある先生から「生徒を富岡製糸場に連れて行きたいのですが、ただ行って建物を見ても得るものはほとんどないと思うので・・」との質問があり、早速チラシを渡しながら、事前学習の場として「学校キャラバン」を活用してくださいとPRする場面もありました。

伝道師のブースに隣接する4階ホールで近藤会長による「富岡製糸場と絹産業遺産群」の特別講演が2回行われました。用意された椅子は真剣な眼差しの先生方で埋まり、こちらにも熱気が伝わってきます。

座繰り体験コーナーも若い先生方が、珍しいと取り囲み、質問しながらうれしそうにハンドルを回す姿が印象的でした。

2階の世界遺産コーナーには、関連図書やDVDが並び、教科書に富岡製糸場が載っているページの展示もありました。また4資産のある市と町が行なっている郷土学習の事例紹介の展示もあり、とても勉強になるので交替で見に行きました。

そうこうするうち3時半に終了ということで、資材を手際よく片付け帰り支度に入ります。

この教育フェスタを機に各学校や一人ひとりの先生方が「富岡製糸場と絹産業遺産群」に一層の理解・興味・関心を高め、教育現場に生かしていただけたらと願い、そして伝道師協会を大いに利用して欲しいと思った次第です。

一旦控室に集合し、お世話になった方々に挨拶をして会場を後にしました。 

参加した伝道師は近藤会長、M田睦、K嶋、Y田、N木、M井か、T越朗、I上雄の8名でした。

一日精力的な活動でお疲れ様でした。

最後に、講演・伝道活動の場を提供してくださった県総合教育センターの所長をはじめ、お世話になりました職員の皆様に感謝いたします。

             (Y.I 記)

 

 

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第14回 伝道師養成講座を開催

2015年03月01日 20時22分16秒 | 世界遺産伝道師協会

第14回 伝道師養成講座を開催

 

 群馬県企画部世界遺産課と富岡製糸場世界遺産伝道師協会の主催で「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産に登録後、初の「第14回富岡製糸場世界遺産伝道師養成講座」が2月19日(木)~21日(土)の3日間、県内外から16名の受講生を対象に開催されました。

 養成講座1日目(2月19日)は、群馬県庁29階294会議室で午前9時30分からの受付でしたが、受講生の皆さんは早めに受付を済ませて開講待ちとなりました。

 午前9時45分からの開講式は、世界遺産課井上係長の進行で富岡製糸場世界遺産伝道師協会近藤会長と群馬県世界遺産課松浦課長からの挨拶に始まり、世界遺産課市川主任によるオリエンテーションで開講式を終え10分間の休憩の後1日目の講義が始まりました。

講義1:「世界遺産の基礎知識と日本の世界遺産」と題して世界遺産課世界遺産係石橋係長から「世界遺産条約と世界遺産リスト」「世界遺産の義務とメリット」「世界遺産の登録プロセス」「世界遺産の登録基準」「世界遺産としての産業遺産」「日本の世界遺産」と世界遺産全体についての講義が行われました。

講義2:「文化財保護法の概要と近代化遺産」と題して世界遺産課世界遺産課係亀井主幹から「文化財保護法と文化財保護制度の概要」と題して「文化財保護法の概要」「近代化遺産」についての講義が行われ、午前の講義を終了しました。

 昼食休憩後、午後のスタートは受講生が1分間の持ち時間で自己をアピールする「自己紹介」で始まり、それぞれが前向きで意欲的な紹介がありました。

講義3:『「富岡製糸と絹産業遺産群』の価値と概要」と題して世界遺産課松浦課長から、世界遺産の登録基準(OUV)に触れながら、「鉄」に始まった西欧に見る産業革命の歴史や、その代表的な遺産であるイギリスの「アイアンブリッジ」を例に話された後、絹のたどってきた歴史から群馬の生糸が果たした役割に触れられ「富岡製糸場と絹産業遺産群」の価値について、19世紀中頃から20世紀における養蚕・製糸の分野における技術革新と世界との技術の交流を示すもので、富岡製糸場を中心に「高山社跡」「田島弥平旧宅」「荒船風穴」は技術の集合体であると、解りやすく丁寧な講義が行われました。

講義4:「絹産業の基礎知識」と題して富岡製糸場世界遺産伝道師協会町田企画部長から「蚕糸業のあらましーシルク産業の姿―」「製糸工程のあらましー生糸を作るにはー」「わが国の蚕糸絹業の概要」についての講義が行われました。

講義5:「ぐんま絹遺産ネットワークについて」と題して世界遺産課地域連携係井上係長から「ぐんま絹遺産とは」「ぐんま絹遺産の特徴」「ぐんま絹遺産ネットワークの趣旨」「登録の現状」などの講義が行われました。

本日の締めくくりは、講義6:「伝道師の心得について」と題して富岡製糸場世界遺産伝道師協会近藤功会長から「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界遺産へ登録されたことと、今後はより多くの人に理解を深めてもらうためと保存のため「一人ひとりに理解をしてもらう」ことを基本に活動をしてもらいたい。また、そのために一番の行動は「ビラ配り」であることを話され、伝道師としての心得を話されました。

 午後5時近くの終了でしたが、受講生の皆様には、疲れも見せずに最後まで熱心に受講されていました。

養成講座2日目(2月20日)は現地研修です。

受講生16名と伝道師7名、県職員1名の24名が参加して、午前8時に高崎駅東口を中型バスで出発し、車内で、まず近藤会長の挨拶と本日の概要説明を、そして道すがら中嶋副会長が各構成資産についての基本的なことを事前に説明を行いました。 

 最初の現地研修地の伊勢崎市境島村は「田島弥平旧宅」へ向かい、午前9時に「田島弥平旧宅案内所」に到着しました。ここで伊勢崎市の解説指導員が出迎えてくれ挨拶をした後、「案内所」で、養蚕農家群や島村の沿革などのビデオで説明を受けてから、「田島弥平旧宅」に向かい約30分間の解説を聞きましたが、受講生の皆さんは、これまでにあまり見たことのない総櫓の建物の光景に見とれておりました。

 次に、藤岡市高山の「高山社跡」に向かいました。予定どおりの午前11時には新設された駐車場に到着です。駐車場から約300mの遊歩道を歩き「高山社跡」に着きました。       これまでの「高山社を考える会」が世界遺産登録を機に発展的な解消し「高山社顕彰会」と名を改めた解説員が待ち受けており、早速、長屋門前で全体的な説明を聞くことになりました。

長屋門前での説明後、母屋の中に入りますが、ここでは2班に分かれて1階組と2階組の2班に分かれ、蚕室では高山長五郎の養蚕飼育法「清温育」など約30分間の丁寧な説明を受けましたが、始めての蚕室に受講生の皆さんは興味深げに見ておりました。ここで群馬テレビの取材を受け、午後6時と午後8時からニュースで放映紹介をされました。

続いての見学地は、「荒船風穴」ですが、その前に昼食を下仁田駅前の常磐館でおいしく摂りましたが昼食後、折角ですので上信電鉄下仁田駅のすぐ傍にあるレンガ造りの{下仁田倉庫}を見学しました。

「荒船風穴」は、冬期の閉鎖となっており現地に入ることができないため、荒船風穴の模型や資料等を展示している「下仁田町ふるさとセンター」へと向かい、下仁田町文化財保護課の職員によるビデオで「荒船風穴」について約40分にわたって、分かりやすい解説をいただきました。

本日の最終の見学地は「富岡製糸場」です。場内での解説は解説員指導員の境野さんの案内で一巡しました。通常では見るこのできない「鉄水槽」も見学することができ受講生の皆さんは満足した様子でした。

 帰途のバス車内では、関連するDVDを放映し、これまでの見学地を再確認するなで充実した研修を終えて午後5時45分無事、高崎駅に到着し、二日目の現地研修を終えることができました。

養成講座3日目(2月21日)は、県庁2階ビジターセンターを主会場として行われ、この日も16名の受講生全員が参加する中、午前9時30分から日下部中北毛支部長の司会で、講義7として、まず、中島広報部長から「伝道師協会のあらまし」を、資料に基づき伝道師として伝道活動を行うのにあたっての種々の決め事など細かい説明を行いました。

続いて会場を151会議室に移動して「伝道活動について」と題して、成田東毛支部長が「パネル解説」の方法について、引き続き伝道活動の中で行う「上州座繰り」と「繭クラフト(ぐんまちゃん)作り」の体験を2班に分かれて受講生の皆さんに行ってもらいました。

休憩後、会場を再びビジターセンターに移して行われましたが、ここからは伝道師協会の会員も参加できる「講演会」と位置づけての開催となり、約40名の伝道師が加わりました。

講義8:「富岡製糸場の歴史と文化について」と題して富岡製糸場総合研究センター今井幹夫所長より①安政の開港と蚕糸類の輸出、②明治政府が取った基本的な政策、③洋式器械製糸場の製糸場設立の経過、④外国人の雇い入れと製糸器械の発注、⑤建築諸資材の調達、

⑥創業までの諸経費などについ、丁寧な講義を受けました。

 昼食休憩後、養成講座としての最後となる講義9:「日本の近代化と絹産業」と題して、東京大学大学院人文社会系研究科教授鈴木淳氏(元世界遺産学術委員会委員)による講義が行われました。落ち着いた口調で言葉巧みに話され、時には受講生から笑いがこぼれるほどの楽しい講義でもありました。  

養成講座の全てが終了しましたが、この研修を締めくくる「テスト」を行いました。

選択問題30問で30点、与えられた課題に自己の考えを述べる記述問題で70点の合計100点です。その結果は閉講式の前となります。

 テストの後は「養成講座を受講して感じたこと」をテーマに受講生は2分間の持ち時間の中で発表を行いました。

「受講前と今とでは世界遺産「富岡製糸場と絹産業遺産群」の知識を含め、考え方が違ったことを実感したし、伝道師協会に入会し「伝道活動に参加してみたい」などの心強い発表がそれぞれありました。

 テストの結果、すべての受講者が高成績であったことの報告があり、修了証書が近藤会長から受講生一人ひとりに渡されました。

 閉講式では、近藤会長から全体の感想を含めての挨拶が述べられ講習会の全日程を無事終えることができました。

(中島  進 記)

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世界遺産伝道活動報告(ぐんま冬国体;平成27年1月28日~2月1日)

2015年03月01日 20時03分18秒 | 世界遺産伝道師協会

伝道活動報告(ぐんま冬国体;平成27年1月28日~2月1日)

 

ぐんま冬国体が開催された1月28日から2月1日まで会場の一つである群馬県総合スポーツセンター(前橋市関根町)で世界遺産のPR活動を行いました。

1月28日午前中は、ぐんまアリーナ建物内、1月28日午後から2月1日までは、屋外テントでした。

1月28日午前中は、室内で開始式の始まるまでの間で、パネルに興味深そうに近づいて見学する方が多かったようです。皆さん 監督とか団長の方が多く年配の方の興味を引いたようです。その中に 何人かの方が 昔 家で蚕を飼っていたという人もおり、この機会だから富岡製糸場には行ってみたいという方も多くいました。

しかしながら「今日の午後しか時間がないのに今日は、水曜日だからお休みだよね」と言って残念がっていたお客様もいました。

ただ その方たちには、特に構成4資産のことを説明し、田島弥平旧宅と高山社跡への訪問をおすすめさせていただきました。

また 来年の国体の開催場所が岩手県ということで岩手の報道関係者が多く来場しており、我々の世界遺産PR活動が参考になると言って取材をしていました。

(来年の岩手県の国体でも平泉の世界遺産PR活動があるかもしれませんね)

開始式が終わりアリーナ建物内から関係者が外へ出るタイミングで我々の活動場所も屋外へ移動し準備しているテントへパネルと幟を設置しました。

設置場所は、おもてなし広場の一角で、他のテントでは、大会グッズとか県の特産物、屋台等があり、我々の隣のテントは、NHK大河ドラマの「花燃ゆ」のPRブースでした。

期間を通して、屋外の活動場所は、県のおもてなしテントの隣でもあり行き来をする方が、興味を持ってよっていただけたようです。我々も合間を見ておもてなしテントに行き、初日は、お切り込み、期間を通しては、とん汁、焼きまんじゅう等をいただくことができました。

昨年は、“世界遺産”、“国宝”、“ぐんまちゃん”と群馬県民が、元気づくことが続きました。

今年も“花燃ゆ”“ぐんま冬国体”から始まり元気をもらっています。

また引き続き我々のPR活動もより一層元気に続けたいものです。

期間中は、寒い日もあり、雪の日もあり、風の強い日もありました。

その中で元気に活動した伝道師は、次の方々です。

1月28日(水)午前 K下部、F縄、Y田、N屋、I川(県職員)

午後 M田(睦)、T比地、K嶋、I川(県職員)

1月29日(木)午前 F縄、N嶋(弘)、午後 N田、I川(武)

1月30日(金)午前 K下部、Y田、午後 I上(雄)、N嶋(弘)、N島(進)

1月31日(土)午前 K谷、N屋、午後 N木、K下部

2月1日(日)午前 K下部、I上(雄)、M田(睦)

皆さん 本当にどうもありがとうございました。

今年も1年頑張りましょう。

(K.N 記)

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