富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

伊勢崎駅自由通路で「富岡製糸場と絹産業遺産群」の伝道活動 1月22日

2014年01月31日 11時37分57秒 | 世界遺産伝道師協会

伝道活動報告(伊勢崎駅自由通路;平成26年1月22日)

 

伊勢崎駅自由通路での伝道活動を行いました。

伊勢崎駅での伝道活動も今回で5回目、当駅は、JR両毛線と東武伊勢崎線の乗換駅でもあり、前回は、工事中であったものが、駅内部は、その工事も終わってかなり広いスペースでの活動になりました。駐車場で車を降り南口から駅に入りましたが、駅前広場もかなり広く確保されており、伊勢崎市としての表玄関リニューアル実施中の感アリでした。

活動開始は、15時30分からでしたが、15分前に会場へ着くといつものとおり早く到着したメンバーでパネルの展示は終わり、配布のパンフレットを準備しているところでした。

準備したパンフレットは、先日新前橋駅の活動で配布したJR東日本の小さな旅と世界遺産登録への本パンフレットに絹産業遺産群観光シャトルバス(田島弥平旧宅と、最寄り駅である東武伊勢崎線境町駅を結ぶ無料シャトルバス)の案内を添付しました。

当日の参加者は、I上雄二、S澤美代子、I十嵐満、K井拓美、T比地規雄、O田直巳、T田政利、K下部、N屋和幸の9名でした。

O田さん、T田さんは、13期生で新人の伝道師です。

そのうちT田さんは、初めての活動でした。

(終わったあとの感想は、「楽しかった」とのことですが、活動そのものは、仕事でもチラシ配りをしたことがあるとのことでベテランそのものでした)

活動内容は、パネル解説、パンフレット配布です。

両線合わせて、1時間辺り5、6本の電車が到着しての乗り換え時期がパンフレット配布のピークになりました。

主に 前橋、高崎方面から大田方面 またはその逆の方の乗換駅として役割のようです。

それでも パンフレット配布時に伊勢崎が世界遺産ですよ、今年の6月に伊勢崎の島村が世界遺産になりますよと声をかけると時折“にこっと”微笑まれて受け取られる方がいたのは、やはり地元だからでしょうか。

中には、「島村のトイレ設置工事やるからね」という方がいたかと思えば、JRから東武線に乗り換える方が、「島村」の声を聞くと「私の父が島村で学校の先生でした」と言って、声を返されました。金井さんがその先生をよくご存知で打ち解けてお話をしたり写真をとったりさせていただきました。そのお父さんは、現在 “ほぼにちパート2”というブログをされているそうで、そのブログを覗いてみると“島村レポート”もありこんなところにも仲間がいると思うと嬉しくなりました。

終了予定時間は、19時です。18時を過ぎると急に寒さが増し、体を動かしながら寒さをしのぎながら活動をしました。

それでも パンフレットを配布しながらパネルもどうぞご覧くださいというと足を止めて熱心に見てくださる方がいると寒さも吹き飛びました。

予定の時間になると電車も少なくなりましたので本日の活動も終わりにしました。

パンフレットは、約900部配布できました。

途中で、駅構内の日本海庄や伊勢崎駅中店の店長もパネルを見に来ていました。

その店へ寄って帰りに懇親会を開いたメンバーもいたようです。

寒い中での活動でしたが、今回も高野駅長からの温かいお茶や澁澤美代子さんからは地元の名代饅頭の差し入れもあり、心だけは、暖かく過ごせました。

6月の世界遺産登録へ向けて、1日ずつ近づいていることを実感しながら これからの活動も大切にしたいと思いました。

(K.N 記)

 

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賑やかな買場紗綾市で「富岡製糸場と絹蚕業遺産群」の伝道活動を行いました

2014年01月29日 23時07分51秒 | 世界遺産伝道師協会

 

賑やかな買場紗綾市で伝道活動を行いました

 

 

 師走に入って、127() (大雪)買場紗綾市でパネル解説とチラシ配布により伝道活動を行いました。チラシは基本のものの他に、地元制作の重伝建の案内パンフレット等も一緒に渡して説明して・・。これも、市外から訪問された方々に喜ばれました。参加した伝道師は5人のY()S藤、T井、Y田、中嶋()でした。

 今年の締めくくりの紗綾市のためか、予想外に賑やかでパネルを解説していた伝道師からは、「今までにない盛況で嬉しい悲鳴」と当然ながら、テキパキと当を得た解説をされていました。チラシは貰ってあると受け取ってもらえなくも、顔なじみとなり気さくに、好意的に、激励の声を掛けていただき、とても嬉しい思いで活動出来ました。(チラシ配付   枚)

 紗綾市へチラシを持って入ってみました。本藍染の上州小倉おりの店でチラシをお願いしたときもご夫妻が快くご理解を頂き又「買場紗綾だよりNO226号」をお分け頂きました。会場の真ん中でギタ-片手に歌っている青年の姿がありました。地元で話題のミュ-ジシャン(30)で会社勤めをしながら幼い時からの夢を追いかけて、この会場では、初めて盛り上げに一役買っていました。‘

 チラシを配りながらも、間のあくとき伝道師同士一服交流します。外から来ると、こうして、街の中を見ているだけでも楽しい。という話となり、特に身に付けているものが新しいものだけでなく、古いものも上手に取り入れ着こなす、色合いも奇抜であったり、落ち着いていたり絵になりそうだ。などと。

 伝道師の中には、地元で紗綾市メンバ-の中心的役割を担っている方もおられ、

お話いただくなかで、知らなかった繊都の理解を深めさせていただきました。

 

 過日、上毛誌上で、産学官で開発した電動バスの記事がありましたが、今日実物をみて駐車場不足等混雑緩和にも役立っていることを感じました。又一般の車も、人出の多いいことから、運転手1人1人心して徐行していることに感心いたしました

 最後になりましたが、いつも、森様には、会場を提供していただいたり、温かい飲み物をご配慮頂きましてありがとうございます。

 伝道師の皆さま、沢山のお客様の対応お疲れさまでした。おせわさまになりました。

 

                              (K.N)

 

 

 

 

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「装道礼法きもの学院新年の集い」で””富岡製糸場と絹産業遺産群の伝道活動

2014年01月28日 22時20分20秒 | 世界遺産伝道師協会

「装道礼法きもの学院新年の集い」で伝道活動

1月26日(日)、前橋マーキュリーホテルで開催された「装道礼法きもの学院群馬県認可連盟」主催の新年の集い会場で伝道活動をしました。

装道礼法きもの学院は、本校(部)は東京で認可校は全国に9000校、群馬県内には約30校(教室)があり、生徒数は約350人いるそうです。毎年、伝統文化の継承と着物の普及、参加者同士の交流を深めるために新年の集いを開いており、今回は34回目とのことです。

本日の活動は、前橋マーキュリーホテルに9時に集合し、会場前の広いロビーにのぼり幡を立て10枚のパネルを並べ参加者を待ちました。9時半頃から着物教室の先生や生徒たちが新年にふさわしい訪問着などを着飾って集まって来ました。参加者には2種のパンフレットを受付で配布してあるので、パネル前での解説のみを行いました。さすがに着物の素材が絹で出来ていることもあって、絹や養蚕、富岡製糸場等には関心が高く、パネル解説にも熱心に耳を傾けて頂けました。

参加された皆さんは富岡製糸場が本年6月に世界遺産に登録される見込みであることは殆どの方が知っていましたが、他の3資産が含まれていることを知らない人も見受けられました。また、解説している中で、「着物の着付けを通してきもの文化を守っていきたいが、養蚕業が衰退しているので心配している」との声も聞かれました。

11時から新年の集いが始まりました。会場には訪問着や振袖、あわせ、小紋などで着飾った200人を超える人たちの着物姿は壮観そのものでした。こうした華やかな雰囲気を醸し出す着物の文化は、いつまでも日本の伝統文化として後世に残していく必要があると強く感じ次第です。

 

集いは、君が代斉唱、主催者・来賓の挨拶に続いて、当協会の近藤会長が「富岡製糸場と絹産業遺産群」と題して、パワーポイントにより約30分間にわたり講演を行いました。世界遺産とは何か、「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産としての価値などについて分かりやすく話をされましたが、和装との関連が深いことから皆さん熱心に興味深そうに聞き入っていました。改めて絹文化についての理解を深められたものと思います。

 

講演に引き続いてきものショー「庶民のいぶき江戸の粋」をテーマにした江戸時代の町娘や遊女をイメージした着付け実演の後、江戸時代の色鮮やかな装いを再現した6人のモデルによるデモンストレーションが始まると会場から拍手がわき起こっていました。

最後に、参加した皆さんお待ちかねの帯や着物などの景品が当たる抽選会が行われ一喜一憂を味わった後、新年の集いもお開きとなりました。

 集いが終わった後、帰りにパネル解説を希望する人のために待機しておりましたが、近藤会長の講演を聴いた後でもあり解説を求める人もいませんでしたので、2時半頃に活動を終了しました。

本日活動した伝道師は、K藤功、I上雄二、K下部邦彦、N木多恵子、M田睦の5名でした。

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橘北小で学校キャラバン 昨年12月 蚕糸に親しみ 世界遺産学習 絹産業遺産群

2014年01月28日 16時58分38秒 | 世界遺産伝道師協会

橘北小で学校キャラバン 

12月17日に渋川市立橘北小学校での学校キャラバンに参加しました。この日は今年一番の寒波が襲来とのことで水上以北は大雪との予報で、子持山の向こう側は鉛色の雪雲に覆われ、吹き降ろす風が冷たいひと際寒い日でした。

学校のある北橘町は旧北橘(きたたちばな)村で、利根川の左岸、渋川市街地の対岸に当たります。この村は昭和恐慌のあと日本一の「経済更生村」として注目された村で、活力に富む人々が住む村でした。赤城山の裾野にあたり養蚕が盛んで昭和40年代の戦後養蚕最盛期の頃は、およそ千戸の農家が約500tの繭を生産していました。今でも赤城型の民家や、天窓を載せた大きな総二階建ての農家が所々に見られます。

 

今日のキャラバンの対象は、3年生2クラス46名の子どもたちでした。総合的な学習の時間に、蚕種から孵化させてカイコを飼ってきた経験のある子どもたちでした。そのため町田(順)伝道師が持参したカイコを掌に載せてかわいがる子もいるほどカイコに親しんできた子どもたちです。

学習は、学級別に講話と体験に分かれたローテーションでしたが、その前に講話の会場(3階音楽室)に全員そろって、推進課の鈴木主任の簡潔で要領をよく押さえた進行によって開会の挨拶の時間をとりました。

最初の「富岡製糸場と絹産業遺産」の話では、近藤会長が子ども向けのスライドを使って解説しました。3年生には一寸難しい話ですが、易しい言葉を選びゆっくり話したので、どの子も熱心に興味をもってしっかり聴いていました。富岡製糸場の大切さや他の絹産業遺産とのつながり、世界遺産としての価値などについ新しくて知ることが出来たようです。

続いて町田(順)伝道師が「蚕の生態や養蚕」の話をしました。カイコの研究者としての専門的な話を少し交えながらも、用意した図を使って親しみやすく語りかけていました。また持参した「蚕の一万倍模型」や繭、生糸などで子どもたちの関心を引きつけ、カイコの生態などについて色々な質問も受けていました。

 

2階の多目的教室では「上州座繰りの体験」をしました。担当は広岡・町田(悟)伝道師でした。最初に上州座繰りについて少し話をした後、ひとり一人が小枠を回しました。絡交して巻き取られた生糸の輝きに、細い繭糸が1本の生糸になる姿に、鍋の中で踊る繭に、薄皮となっていく繭に子どもたちは驚きの声を上げていました。広岡伝道師が煮繭した繭は索緒し易く、順調に全員が体験できました。最後に担任の先生に回してもらった後、分厚く巻かれた糸を切って記念に渡しました。

 

 

閉会のあいさつの後、推進課の上原さんを先頭に全員でテキパキと片付け車に積みこみました。そのあと校長室にて挨拶をして12時30分に解散となりました。

             (S.M記)

 

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富岡製糸場世界遺産伝道師協会東毛支部で新年会開催

2014年01月27日 17時00分39秒 | 世界遺産伝道師協会

東毛支部で新年会

 

1月24日(金)、太田市尾島町の『明養軒』で東毛支部主催の新年会を行いました。参加者は8名(S藤昌男、T田政利、S原一恵、T比地規雄、E原永治、N嶋紀嘉、T井八千代、N田裕美子)でした。

しばらく活動に出ていなかった人や新会員で、初対面の方も多かったため自己紹介から始めました。尾島町という小さな町に、桐生市、前橋市、安中市からも参加がありました。

明治18年創業の『明養軒』は、中島知久平が懇意にしていたことから飛行機の設計図や、北原白秋作詞の「尾島小唄」を書家の茂呂桑山が書いた額、金井之恭の書による看板など、食事以外でも興味をそそられる老舗の割烹料理屋です。

おいしい料理を食べながら、10年間の活動を振り返った話や世界遺産になってからの活動など、話題は尽きませんでした。12時から始めて和やかな時を過ごすうちに2時半になっていました。

東毛支部の発展と次回の懇親会を約束して散会となりました。

(Y.N 文責)

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≪中北毛支部は今年もフロンティア スピリット≫「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産活動

2014年01月21日 21時52分51秒 | 世界遺産伝道師協会

≪中北毛支部は今年もフロンティア スピリット≫



1月15日(水)JR新前橋駅:15時30分~19時
岡駅長にご挨拶して、今年初の活動開始です。新前橋駅の周辺には幾つかの専門学校や高校があり5時頃までは若者のグループ、そして夕方以降は通勤客が目に付きました。


若い世代の方は世界遺産への興味の差が大きく分かれており最初は戸惑いました。と、 同時に新人伝道師の頃のドキドキ感を想い出しました。渋川へ帰宅する高校生、桐生か ら通学の中学生やリトル野球の練習にいく爽やかな中学生投手など会話が弾みました。

 

専門学校の女子学生さんは高山社・荒船風穴を研究中とか。また、ターミナルホテルの方はパンフレットをフロントに置きたいと声をかけて下さいました。本当に有難いこと です。みんな郷土群馬が大好きなんですね。

5時を過ぎると、通勤客や行楽帰りのグループの人達が波のように私達の方へ歩いてきます。寒さの為ポケットに両手を入れた人がほとんどです。「世界遺産への応援、お 願いしまーす。」と声かけすると、ポケットから手を出して大勢の方が受け取って下さ いました。本当に有難いことです。

今回初めての場所という事もあり最初はぎこちない面もありましたが、寒い中「メインパンフレット」と「JR駅からさんぽ2014年世界遺産登録へ」を1000セット全て配布することが出来ました。

参加伝道師はI上・O野・K下部・N屋・T平・O田直巳・T山、H井、N木の9名。



なお、H井伝道師は新年早々のデビューでした。
登録実現まで半年、小さな努力が大きな輪になるよう祈って。( T.N記)

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第6回「建築ワーキンググループ」(現地視察)報告・田島弥平旧宅、高山社跡

2014年01月18日 20時45分03秒 | 世界遺産伝道師協会

第6回「建築ワーキンググループ」(現地視察)報告 

 1月7日(火)、4資産と新町紡績所等のガイドブック作成に先立ち、田島弥平旧宅と高山社跡を視察しました。昨年10月に荒船風穴と富岡製糸場の視察をしましたので、残るは新町紡績所のみとなります。この日は天候にも恵まれ、一日中風のない最高の視察日和でした。

建築WGの25名中、会長を始め23名が参加し講師の村田敬一先生と共に車で回りました。

午前10時、島村蚕のふるさと公園駐車場に集合。会長挨拶、村田先生の視察に関する事前注意、WG世話人の日程説明の後、伊勢崎市教育委員会文化財保護課の日野原係長、課員の和久さんと共に田島弥平旧宅を訪れました。村田先生の微に入り細にわたる解説と、写真を撮る際の構図や角度のとり方に至るまでのアドバイスがあり、参加者は探究心を満たされた面持ちで田島家を後にすることができました。

高山社に向かう途中の本庄市にあるサンデンの研修施設「サンデンコミュニケーションプラザ」で昼食を摂りました。ここは金井伝道師と田島伝道師の努力によって昨年、一昨年と伝道活動に施設を提供していただいています。牛久保会長を始め社の姿勢として、世界遺産登録後はこの施設を世界遺産の研修施設として提供する構想をお持ちです。昨年施設の一室に世界遺産コーナーが設けられて、パネル・各種パンフレット等が並べられ、

自動販売機では繭クラフトも扱っています。

ここから車に分乗し高山社跡を訪ねました。蚕室の内外・付属施設を村田先生の解説を受けながら隈なく巡りました。参加者が2資産で撮った写真も相当の枚数になっていることでしょう。高山長五郎の墓地に向かう坂道の途中から高山社跡の俯瞰写真も撮り、帰途に就きました。

執筆の期限は1月中ですので、参加者の執筆への意気込みが感じられる一日でありました。

 最後に田島弥平旧宅の田島さん、伊勢崎市教育委員会文化財保護課の日野原さん・和久さん、高山社跡の解説当番の方々、サンデンコミュニケーションプラザの山本館長・田島伝道師、ご指導をいただいている村田先生に感謝いたします。

 (Y.I 記)

 

 

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前橋市・臨江閣で2013年最後の世界遺産伝道活動をしました・伝道師協会中北毛支部

2014年01月08日 22時01分13秒 | 世界遺産伝道師協会

臨江閣で2013年最後の活動をしました

 

前橋観光コンベンション協会より、“地元の食文化”をテーマに沖縄国際映画祭実行委員会が主催する「JIMOT  CM  COMPETITION」にノミネートするため、群馬をPRするCM撮影への協力依頼があり、活動させていただきました。

「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録を応援するため、群馬県を支えた絹産業と絹産業を支えた食文化にスポットライトを当て、養蚕・製糸・織物を繋ぐというもので、依頼者は「オールぐんまの世界遺産応援団」、依頼内容は座繰りの演技指導をお願いしたいというものです。

日時は12月28日(土)12:30~15時、会場は前橋を代表するところということで「臨江閣」と決まり、K嶋静江伝道師とK下部の二人で活動しました。

座繰りと、桐生の織物屋さんたちが手軽にファーストフードとして食べて広がった“ひもかわうどん”を組み合わせての撮影でした。

 前橋市文化財保護課の座繰り器を使用し、K嶋伝道師が事前に煮繭した繭を使い、出演者は群馬県大間々町出身のアンカンミンカンの二人です。

撮影機材はスマホとのことでした。

 富所哲平さんが座繰りを、川島大輔さんが“ひもかわうどん”の食を担当です。

K嶋伝道師の指導で少し練習をしてから本番に入り、我々は少し離れた場所で見守りましたが、すぐに慣れて接緒する作業も含め撮影することが出来ました。

 座繰り器の仕組みに“スゲー”と驚きながら、糸まわしを楽しみながら、K嶋伝道師の説明や投げかける質問に答えながら和気あいあいの中で撮影終了となりました。

 終了後はスタッフの皆様にも折角の機会ということで座繰り体験をしていただきましたが、皆様興味津々、大変喜んでいただきました。

 コンペの結果は来年2月に決まるとのことで、受賞した作品は全国に流されるとのことですので楽しみに待ちたいと思います。

(K.K 記)

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伝道師協会、富岡市街並み研修会を実施

2014年01月08日 21時54分27秒 | 世界遺産伝道師協会

現地学習会「富岡製糸場のバッファゾーンである富岡の街並みを巡る」

 

12月13日(金)9時15分、富岡市宮本町の「まちなか観光物産館(お富ちゃん家)」に集合。近藤会長をはじめ27名が参加しました。風のない穏やかな研修日和でした。

富岡市の街並み巡りも3回目になります。登録を間近に控え、新しい会員にも富岡の街並みと、その成り立ちを実際に歩いて実感してもらえたらという企画です。

今回も富岡市出身で、この地域の研究をされ歴史・地理等にも詳しいT江伝道師に講師をお願いしました。

研修は、お富ちゃん家の向かいにある旧横山酒造の見ごたえある赤レンガ倉庫の見学から始まりました。続いて訪れた隣家のいりやま商店では伝道師であるご主人のご厚意で、2階内部まで見せていただきました。代々糸商を営んでいたという明治期の建築の小屋組みがはっきり見られる堂々とした造りです。

宮本町は、正面は近代的な商店として改装されているが横から眺めると屋根・壁・窓など昔のままの重厚な造りになっている商家が多いのが特徴です。平成21年、外観を当時の様子に復元した、いりやま商店の姿勢には感心します。横山陶器店のなまこ壁の塀を眺め、諏訪神社(九斉市の市神)をお参りして、旧甘楽社の赤レンガ倉庫(現富岡倉庫)に向かいます。

明治・大正期のレンガ倉庫、大谷石造倉庫、土蔵倉庫が並んでいて壮観です。そこで冨岡倉庫が20年ほど前まで稼働させていた、生繭乾燥機の入った建物内部を特別に見学させていただきました。6段と4段からなる大きな乾燥機が並んでいて圧倒されます。初期の頃は石炭を、その後は重油を燃料として用いたそうです。また小型ながらブリューナエンジンを彷彿とさせる蒸気エンジンが鎮座していて驚かされました。

富岡倉庫を辞して上町通りに入り、旧吉野呉服店(土蔵建築)、大黒屋(醤油・味噌醸造業)、福沢邸(3棟の土蔵建築)、阪本医院(土蔵建築・元呉服太物商)と道順に見学、龍光寺で工女と韮塚直次郎の墓参をしました。ここで町田睦伝道師が調査研究して分った韮塚直次郎製糸場の工女の墓3基を教えてくれました。

富岡製糸場からほど近い、ひらのや写場の裏庭に植栽されているブリューナのバラを見学しました。ポール・ブリューナらフランス人一行から贈られたと伝えられるバラの一群があり、ちらほらと白い花が咲いています。挿し木で増やしたものだそうです。これも一つのエピソードとして面白いと思いました。

そこから仲町通りを海源寺に向かいます。富岡新田開発の代官中野七蔵、海保庄兵衛(手代)の開基です。工女2名と工男1名の墓に参りました。海源寺から櫛淵邸(土蔵建築、塀は大江国風建築塾の建築)、篠原邸(旧荒物問屋)、カトリック富岡教会、扇屋(和・洋菓子製造販売、昭和初期のレンガ煙突)と回りました。

富岡の街並みは約400年前に、代官中野七蔵によって計画的に作られました。直角に曲げられた道路や短冊形の屋敷割、道の角に配置された神社・寺などが昔のままで残されています。そのあたりが徳江伝道師の案内でとても良くわかります。

なお、距離と時間の都合で下町通りにある本城寺(富岡新田開発時に宮崎村から移転してきた)、冨岡警察署(南牧村産の砥石輸送のための砥蔵が置かれていた所)は省略し、街中のレストランで和やかに昼食を摂り解散しました。

製糸場見学後の家族連れなどから時折行き方を聞かれる甘楽町のこんにゃく博物館を希望者で見学しました。これで行き方はもとより内部の様子も説明できます。   

 最後に、お富ちゃん家スタッフの皆さん、入山伝道師、冨岡倉庫の高橋さん、ひらのや写場のご主人、興味深く分りやすい説明をしてくださったT江伝道師、M田睦伝道師に感謝いたします。

        (Y.I 記)

 

 

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2014年 新年のご挨拶

2014年01月01日 21時41分20秒 | 世界遺産伝道師協会

謹賀新年

平成26年(2014)を迎えました。いよいよ「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録の可否がユネスコの世界遺産委員会で審議される年になりました。同時に暫定リスト入りした富士山が1年先に世界遺産に登録されています。

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は慎重に顕著な普遍的価値を検討し、「世界を変えた日本の技術革新と国際交流!」という考えを基本に構成資産を整理して4資産とし、「“富岡製糸場と絹産業遺産群”は、長い間生産量が限られていた生糸の大量生産を実現した“技術革新”と、世界と日本との間の技術の“交流”を主題とした近代の絹産業に関する遺産です。日本が開発した絹の大量生産技術は、かつて一部の特権階級のものであった絹を世界中の人々に広め、その生活や文化をさらに豊かなものに変えました。」という価値説明を展開してきました。単に「富岡製糸場が煉瓦つくりの巨大な建造物であるから」といった単純な発想でもありませんし、「日本の近代化の先駆け」といった国内的な価値基準からの推薦書の作成でもありませんでした。

 世界遺産登録が期待される今年の富岡製糸場世界遺産伝道師協会の活動は、遺産を構成する4資産をうまく組み合わせて、遺産の持つ顕著な普遍的価値を伝えていかかなければならないと考えています。

富士山が世界遺産になり「富士山に登る」という人々がたくさんいました。しかし、富士山がなぜ世界文化遺産なのかそれなりに語れる人は僅かでした。

 「富岡製糸場と絹産業遺産群」も富岡製糸場を見て煉瓦の作り方の苦労や、材木の切り出し、石材の切り出しの学習、大きい建物だったねという感想で終わってしまわないように、機会あるごとに遺産の普遍的価値を語り伝えていきましょう。パネル開設の場所でも、座繰りをしながらでも、繭クラフトを体験してもらっているところでも日本の絹が世界で果たした役割と、4資産の関連は語っていけると思います。

 登録後も見据えて、イベント等で何を語っていくべきか伝道師一人一人が考えながら、しっかりと地に足の着いた地道な活動を展開できる1年にしていきましょう。

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