富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

「富岡製糸場を世界遺産に」甘楽富岡倫理法人会で講演会

2006年01月31日 14時15分39秒 | 世界遺産伝道師協会
甘楽富岡倫理法人会の新春講話(モーニングセミナー)が甘楽町のラ・フェスタ御所苑で開催され、早朝6時から「富岡製糸場を世界遺産に」と題して伝道師協会長が講演しました。推進室のU氏とともに出かけ、パワーポイントは伊勢崎東高校でのバージョンを使って45分の講話でした。

参加者は16社20名の方々でした。富岡の地元の経営者が中心でしたが、前橋の講演会にもきていただいた前橋や高崎の経営者の方も居られました。

終わったあとの朝食の時間に意見交換が出来て、地元の方々にとって今日の話は富岡製糸場を見直すきっかけになってくれたようなので、良かったと思っています。

明治政府が殖産興業政策の最初の工場として作った工場であること、模範工場、伝習工場として日本の近代産業の原点として大きな役割を果たしたこと。現在の工業国日本の礎になっていること。フランス人の力は借りているが、日本人が主体性を持った近代化の姿があること、富岡製糸を考える時、群馬県の養蚕・製糸・織物をシステムとして考え広い視点で世界遺産への道を考えていくこと、等々のことを強く訴えていくことで地元の富岡の人が片倉製糸として考えている富岡製糸を官営富岡製糸場が果たした役割をも考える方向も持っていただけるようにしていきたいと思います。

学校・企業経営者・地域サークル等々幅広い伝道機会をもてるよう折に触れて各方面に働きかけていきましょう。

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足利の織物業を視察します=近代化遺産ワーキンググループ第5回勉強会=

2006年01月30日 21時43分16秒 | 世界遺産伝道師協会
近代化遺産ワーキンググループ世話人が作成された「近代化遺産WG第5回勉強会予習資料によりますと「今回の勉強会の目的は、桐生との共通点と相違点を探ることです。県内の近代化遺産は知っているが、隣接地域はちょっと~と思う人も少なからずいるのではないでしょうか。広い視野を持ち、他地域の方々への解説等に役立てるよう勉強しましょう」と書かれています。

お知らせによると計画は次の通りです

見学実施日 平成18年2月18日(土)

集合 足利市助戸公民館 午前10時

見学場所 10:00~10:40 木村輸出絹織物工場の遺構見学(助戸公民館構内 資料館あり)
       11:00~11:15 足利模範工場跡(現 スポーツクラブ)
             東武足利市駅発11:24→福居駅着11:29
       11:30~1155 明治紡績工場の遺構見学
             12:00~12:50 昼食 名物 例幣使そば

             オプション 東武福居駅発 12:57→治良門橋駅着                     13:33

☆JR利用者は、高崎発8:36(両毛線 小山行き)・前橋8:51・伊勢崎9:04・桐生9:22~27・足利着9:42 公民館まで徒歩10分 なるべく最後尾の車両にご乗車下さい。沿線ガイド・情報交換をしたいと思います。とのことです。

☆自家用車利用者は、直接、助戸公民館へお願いします。(助戸仲町 電話0284-44-0791)

なお、当日の天候により、助戸公民館構内の資料館が見学できない場合がありますので、ご了承下さい。(足利市文化財保護課より)

以上の案内です。希望者はご参加ください。

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群馬テレビで「群馬の近代化遺産」が再放映されます

2006年01月29日 19時23分04秒 | 世界遺産伝道師協会
今年の元旦に群馬テレビで放映された「群馬の近代化遺産」が2月4日(土)の20:00~20:50までの時間に放映されます。正月の元旦に見逃した方はご覧下さい。おすすめです。

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「速水堅曹履歴抜粋・自記」の勉強会【歴史ワーキングループ】=産経新聞の記事に=

2006年01月29日 11時10分12秒 | 世界遺産伝道師協会
1月12日(金)の産経新聞群馬版に、「前橋の『養蚕・製糸の父』速水堅曹=日記を現代語に=子孫ら出版目指す『業界知る一級資料』」という見出しで、明治3年に器械製糸の「藩営前橋製糸場」を設立した速水堅曹の”日記”を読んでいこうという仕事が紹介されています。

このワーキンググループは昨年6月新町紡績所などの現地研修が終わったあと、有志3人が新町紡績所付近のレストランで富岡製糸場に関連した事の歴史的な意義のあることを研究しようと話し合っていく中で、堅曹の子孫の方が堅曹の足跡に強い関心をもち、資料も集めておられることを知り、富岡製糸場の赤字が問題になるといつも顔を出す速水堅曹の実像を学んでみようということになり、動き出すことになりました。

天保10年(1839)年、武蔵国川越藩士の3男に生まれた速水喧騒が、28歳で藩主松平氏が前橋藩に移るに伴い、前橋藩士として活発な活動を行うようになり、日本で最初の器械製糸場の「藩立前橋製糸場」を設立し、富岡製糸場の設立時にも接触があり、やがて富岡製糸場の経営にも関わっていく速見堅曹の生き方を”日記”の中で追いかけて、実像を知り、やがて、現代語訳を果たして1冊の書物に出来ればと、世話人を中心とした動きを新聞では紹介しています。

次回の勉強会は2月9日に開催されます。勉強に参加したい方は時間、場所等を世界遺産推進室にお尋ねください。


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世界遺産学校キャラバン(伊勢崎東高)が上毛新聞の記事になりました

2006年01月28日 21時53分50秒 | 世界遺産伝道師協会
上毛新聞1月28日(土)の県央のページに「『蚕業の歴史知って』世界遺産学校キャラバン 伊勢崎東高で講座」という見出しでパワーポイントで説明をしているところの写真とともに記事が書かれています。学校キャラバンの狙いや実施方法が紹介され、境島村の養蚕農家群にも話が触れられたこと、伊勢崎東高の「地域理解講座」のなかで実施されたこと、国際科と文化系の2年生と日本史選択の3年生の約200名が参加したこと、、富岡製糸場と世界遺産の説明、クイズ、そして養蚕・製糸・織物についての質問等があったことが記事になり、「生徒の知識や関心をさらに広げた」と結んでいました。機会がありましたら、新聞記事を読んでみてください。次の学校キャラバンも頑張りましょう。

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今年初の世界遺産学校キャラバン=伊勢崎東高校=

2006年01月27日 21時53分32秒 | 世界遺産伝道師協会
1月27日(金)の11時から伊勢崎東高校の2年生と3年生の1部の生徒約200名を対象に「富岡製糸場を世界遺産に」と伝道活動をしてきました。

解説の内容は(1)なんで製糸場を? (2)なんで富岡に? (3)誰が計画したの? (4)いつ完成したの? (5)フランスと日本の技術の組み合わせ (6)工場の中は? (7)〈工場は〉どんな働きをした? (8)今、何が残っているの? (9)何がすごいの? (10)〈どんなかたちで〉世界遺産へ? (11)島村養農家群[1] (12)境島村養蚕農家群[2] (13)桐生本町建造物群 (14)世界遺産って何? (15)世界遺産のイメージ (16)日本の世界遺産 17)有名な観光地だけ? (18)産業遺産[世界遺産] (19)世界遺産のプロセス (20)どうすれば世界遺産? (21)富岡製糸場の見学 というものでした。スライドを見ながら、説明は30分です。

その後クイズの時間で、富岡製糸場関連の質問をしました。3択問題も多かったのですが、明治初期の蚕糸類の輸出に占める割合や工女の月給を示しておブリューナの月給の推定などは難しかったようです。

この後、碓氷製糸の製糸の工程を動画で見て、第2部のクイズをしましたが、この、養蚕・製糸関係のクイズに生徒は手を焼きました。今の子供たちに、それだけ蚕や生糸に関係が薄くなっていることの現れだと感じました。先ず、養蚕の起源は?蚕が繭を作るのは何故?繭の糸の長さは?などとなると難しかったようですね。

最後の質疑などは今までの学校では出なかった質問なども出て、さすが高校生だなと思う場面もあり、楽しく90分を終わることが出来ました。

群馬テレビの17:30~のニュースで、活動の様子が放映されました。上毛新聞の取材もありました。記事になるかもしれません。楽しみに待って見て下さい。

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イギリスの産業遺産専門家によるシンポウムの各紙の報道

2006年01月25日 16時10分10秒 | 世界遺産伝道師協会
1月25日の新聞各紙は富岡製糸場などを視察した後でのシンポジウムいついて報じています。上毛新聞の見出しは〔世界遺産シンポ〕「まるで宝石箱」〔英・専門家 富岡製糸場を賞賛 登録運動へエール〕という見出しで、シンポジウムの主題や、富岡製糸場などを視察しての見解などを報じています。ファルコナー氏の「富岡製糸場は日本の繊維工業の歴史の中で、大変重要な位置を占めている。宝石箱のような場所で疑いなく世界遺産に登録されるべきだ。」という評価を紹介しています。また、新町紡績所については「保護管理体制の構築が重要」といった指摘も記事にしています。

読売新聞群馬版は「『旧富岡製糸場』保存・活用へ”英知”集めシンポ」という見出しで、3段の記事を載せ「旧新町屑糸紡績所などを見学、『産業遺産として素晴らしい」と話していた。」と記しています。

毎日新聞群馬版は「建物の連携保存を=旧富岡製糸場世界遺産シンポ=英国研究者ら報告」という見出しで、イギリス人3人の発表の記事と「県内の一連の産業遺産は日本の経済発展の原点で貴重。産業遺産発祥の地から学びたい」と山本理事の挨拶を載せています。

産経新聞群馬版は「世界遺産登録シンポに150人」という見出しで、3人の発表や「シンポジウムを通して『多くの県民が産業遺産に興味を持つきっかけになれば(世界遺産推進室)』と期待している。」と書いています。

東京新聞群馬版は「英国の保存・活用法学ぶ 県庁で世界遺産推進シンポ」の見出しで3段の記事にしています。3人の発表を記したあと、「質疑応答では、県などが目指す旧官営富岡製糸場の世界遺産登録について、3人から『碓氷峠の鉄道は別にした方が良い。他にもっと完成された山の鉄道が世界にある』『登録に向け最も大切なのは管理計画書だ』などと述べた。」と記し、齊藤教授の話で締めくくっています。

富岡製糸場世界遺産運動の今年の行事の出発になる大行事でしたが、大きな成果を確認して、次に進みたいと思います。伝道師協会独自の活動も今週から動き出します。世界遺産の実現に向けて、今年もまた、着実な歩みをしていきたいと思います。伝道師の皆さん、頑張りましょう。

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イギリス産業遺産の保存・活用と群馬県の産業遺産

2006年01月25日 00時49分15秒 | 世界遺産伝道師協会
世界遺産登録シンポジウムとして「イギリス産業遺産の保存・活用と群馬県の産業遺産」が1月24日(火)14時30分から群馬県庁2階ビジターセンターで開催されました。参加者は約160名、当初準備した資料が足らなくなり、増刷に追われる程の盛況でした。富岡製糸場伝道師協会会員が約40名、富岡市関係者が約40名で、双方で参加者の約半数を数えました。

山本理事は群馬県の「富岡製糸場、養蚕・製糸・織物のシステムを世界遺産へ」と取り組んできた過程などを話し産業遺産について「活用なければ保存なし、イギリスから保存・活用についてのご教示をいただければ」と挨拶されたあと、シンポジウムが開始されました。

イングリッシュ・ヘリテイジ産業遺産部門主任キース・ファルコナー氏は「イギリスにおける歴史的産業遺産の持続可能な再利用」と題して講演されました。イギリスにおける産業遺産の再生への道を具体的に説明したあと「再生には産業遺産の本質を十分に理解すること、法律の保護がガイドラインに使われることが必要である。産業遺産は一度死んだものを再利用で、よみがえらすことができる。」と結んでいました。

世界遺産「ブレナボン産業景観」プロジェクト責任者ジョン・ロジャー氏は「世界遺産ネットワークの構築ヨーロッパ産業遺産の道(ERIH)」というお話をされました。ヨーロッパの産業遺産を有機的に結合して活用する方法を具体的に示された。ネットワークのルートにはアンカーポイントを作り、地域ルートや産業別ルートを作っている。産業遺産のネットワーク構築の利点は産業遺産は比較的新しい遺産なので他の経験から学ぶことに意義がある。また、活動の中で他の専門家との仕事があり、仕事の幅を広げることが出来る。-日本のプロフェッショナルは素晴らしいー産業遺産は国際的性格があり、共通の理解が必要。ネットワーキングで相対的な理解が出来、効率的な再活用が出来る。としている。

リバプール市世界遺産担当ジョン・ヒンクリフ氏は「リバプールにおけるHELPとロープ・ウォークスによる保存活動」という講演でリバプールの遺産の再生の過程を具体的に説明されました。そして、産業遺産の再生により、都市の再活性化・経済的な力を取り戻したいと取り組みの目的を話し、産業遺産の再生と保存は共存できる。と述べていました。

三人の方の発表の後、松浦室長の方から、富岡製糸、新町紡績所、碓氷峠鉄道遺構、碓氷製糸などを視察した印象などをお聞かせくださいということで、質問の時間としました。

3人のご意見を総合すると、「富岡製糸場は世界遺産に登録されるべきものです。宝石のような場所で、日本の繊維工業の中で大切な場所です。」と述べるとともに、世界遺産に登録するのには、先ずは、目標を明確にした方がいいという事があって、事を複雑にするような、(産業遺跡として分野の違う)山の鉄道などは(世界遺産に登録するのに)別に取り組んだ方がいいということをお話されました。また、世界遺産の登録は難しい問題であることを身にしみて感じているので、次のことを考えることが大切と、4点をあげていました。(1)富岡製糸場が世界に向かって普遍的価値をもっているか、人類の発展に影響を及ぼしているか、といったことを世界遺産委員会を納得させるように説明できること。(2)その遺産が元のままのものか、真正性があると説明できるかということ。(3)遺産の保護管理が的確になされているかということ。(4)地元の支援があり、遺産を共有しているという気持ちがあること。が大事であるといわれたと思います。とくに4点目の地元の支援の問題は2004年には問題になり、スコットランドはその支援がなくて負けてしまいました。ということでした。

齊藤教授のまとめ
富岡製糸場が世界遺産へチャレンジする意味はあります。世界遺産にふさわしいと説明するのいは富岡市であり、群馬県であり、日本国です。
アジアの中での産業遺産としての存在意義を考えていいのではないでしょうか。3人がタイトなスケジュールの中でやっていただいたことに感謝したい。

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イギリス国産業遺産専門家とのレセプションを開催

2006年01月23日 22時22分50秒 | 世界遺産伝道師協会
1月23日18時過ぎから群馬県庁昭和庁舎で、碓氷峠鉄道遺構・碓氷製糸農業協同組合・富岡製糸場を視察してきたイギリス国の産業遺産の専門家の3人をお迎えして、レセプションが行われました。伝道師協会からも7人が参加しました。

先ず、山本理事が英語で挨拶、長い外国滞在の経験者であったことを改めて認識しま
した。

次いで、富岡市の今井市長が1月18日に史跡富岡製糸場の土地購入の契約が完了したことを報告するとともに、ここに至るまでにお世話になったことに感謝の言葉を述べてから乾杯。

ケイス・ファルコナー氏の挨拶から「書物でしか知りえなかった日本の産業遺産を現実に見ることが出来ました。学ぶべきものがたくさんあります。イギリスでは織物工場を残す仕事をしてきました。今日は生糸の生産を始めて見ました。1872年に富岡製糸場で器械製糸を導入したのを知り、今日の二つの製糸場の見学はとても良い機会でした。」

ジョン・ロジャー氏の挨拶から「私どもは2000年に登録した『ブレナヴォンの産業景観』の仕事をしています。世界遺産登録という課題がうまくいくことを願っています。富岡製糸場は産業遺産建造物として魅力ある完璧なものです。日本が開国して以来、世界の先進工業国になった源を知りました。世界遺産は人々のものです。」

ジョン・ヒンクリフ氏の挨拶から「世界遺産『海商都市リバプール』の担当者です。今日見た鉄道施設など驚きました。一週間日本に居ますが、日々驚きと心に残ることばかりです。富岡製糸場を見学して、何故世界遺産にしようとしているのか分かりました。県も市も熱心で取り組んでいます。世界遺産にするには地元の人々の協力を得る事が大切です。世界遺産は共有物であることを知ることが大事です。」

斎藤 英俊氏の挨拶から「筑波大学で世界遺産の大学院博士コースが出来ると世界最初のことです。近代化遺産を残すことにに取り組んできました。それにともなって登録文化財の数が増加しています。将来1万とか2万といった登録になれば・・。文化遺産の活用についてはヨーロッパは経験が深い。ドイツ、イギリス、フランス、イタリアなどは先進国。日本にその経験を知ってもらいたいとイギリスからお呼びしました。また、日本の近代化遺産・産業遺産を知っていただきたいという思いもあります。今日の見学で富岡製糸場・碓氷峠の鉄道遺構は理解してもらえたと思います。」

荒い、乱雑なメモから皆さんの言われたことの一端を書いてみました。舌足らずはお許しください。

この後、参加者の交流は大変有意義で、富岡製糸場の世界遺産運動に関わるメンバーが様々なところから参加されていたので幅広くお話できました。色々な方とお話しましたが、『中央公論』2月号で「知られざる世界遺産を訪ねて」を書かれた佐滝さんにもお会いできて意見交換できたことも楽しいひと時になりました。

最後は、参加者の皆さんが手をつなぎ、輪を作って、中沢新政策課長さんのリードで〈世界遺産に向けて〉「がんばろう」を3回発声して、参加者の息を合わせて散会しました。

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再度「イギリス国産業遺産の保存・活用と群馬県の産業遺産」について

2006年01月22日 10時34分01秒 | 世界遺産伝道師協会
先に『中央公論』2月号で佐滝剛弘氏の「知られざる世界遺産」を訪ねてーホンモノを見つける旅 を読んできました。

「水と闘い続けた400年」を世界遺産に登録し、いわゆる”華麗な美”ではない、見る人に「オランダの国の本質」を考えさせてくれる世界遺産。また、「20世紀のドイツ」を思い起こさせる近代ドイツの本質に迫るドイツの産業遺産について読んできました。

富岡製糸場と養蚕・製糸・織物が「近代日本工業の礎」として、世界に向かっての「工業国ニッポンの原点」としてのアッピールができる世界遺産に、そしてそれに伴い「日本の生活史や近代史の本質」を語れる活用のできる世界遺産へと、今年は大きくステップを踏み出せる年にしたい。

その、出発点として「世界遺産登録推進国際シンポジウム」が開催されます。イギリス人の産業遺産の研究者が県内の碓氷峠鉄道遺構、碓氷製糸農業協同組合、富岡製糸場、桐生市本町建造物群を視察した後でのシンポジウムになります。イギリスの産業遺産を研究している研究者の目で富岡製糸場を中心とした養蚕・製糸・織物の産業遺産をどのような感じで視察したか、生の声を聞くことが出来ると思います。23日のレセプションには出られなくても、24日のシンポジウムだけは万障繰り合わせて参加しましょう。

◎世界遺産登録推進国際シンポジウム
1、日時、平成18年1月24日(火) 14時30分~18時
2、場所、群馬県庁 2階 ビジターセンター
3、パネラー、 キース・ファルコナー氏(Mr.Keith Falconer)
         ジョン・ロジャー氏(Mr.Jhon Rodger)
         ジョン・ヒンクリフ氏(Mr.Jhon Hinchliffe)
         斎藤 英俊氏
4、日程、受付、14:00~14:30
      開会、14:30~
      講演、14:35~17:30
      質疑応答、17:30~18:00
5、参加料、無料
6、お申し込み、直接会場へお越しください。

問合せ先 群馬県 新政策課 世界遺産推進室
電話 027-226-2326

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