令和二年前橋市立月田小学校での活動報告
令和二年11月16日(月)前橋市立月田小学校で、四年生10名対象の学校キャラバンを行いました。
当校は児童数80名の前橋市内の小学校では二番目に在校生の少ない学校ですが、創立は明治11年と歴史ある小学校です。
本日担当の四名の伝道師が到着する時刻にはS教頭先生やお手すきの先生が外に出てこられて、駐車箇所を誘導していただき、続けて二階の図工室への機材搬入もお手伝いいただきました。
恒例の検温をして異常なしを確認してから、準備に取り掛かりました。
10名の児童数ですのでグループ分けはせず、三校時は講話を、四校時で座繰り体験をすることを皆で確認しました。
講話担当のK川尚允さんは本日が学校キャラバン初参加で、事前に準備した自作の映像を使って進めました。
・お蚕・まゆ・生糸・製糸・遺産と話を展開させて、富岡製糸場の東・西置き繭所や繰糸場の大きさを、群馬県庁やエジプトのピラミッドと比較するなど分かり易く解説しました。四年生になりますと新しい知識に対する興味も理解力も身についていますので、真剣に取り組んでいる様子が分かりました。最後にまとめとして「こうして学ぶことで感動と発見があると思います」と伝えると、皆さん納得した様子で、目を輝かせて大いに盛り上がって貰えました。
四校時は図工室に移動して、Y澤朗夫さんとK嶋静江さんが担当の座繰り体験をしました。先ずY澤さん・K嶋さんがデモンストレーションをしてから二人一組で、ハンドルを回す人とみご箒を持つ人と交代して体験しました。担当者の説明が良かったのでしょうか、みご箒を持つとお鍋の中をよく見て繭を上手に除けて、鍋肌に沿ってみご箒を動かしていました。又、煮繭した繭からどのように糸口が出るのかに皆さん関心があって、複数の糸口がスッと一本の繭糸になる様子にとても驚いていました。
接緒も体験しまして「あっ、くっついた」「はやっ」「いったー」などと賑やかでした。生糸が小枠に巻き取られて次第に厚みが出てくる様子には「ちりも積もっているからだ」と表現した児童がいて、「なるほどその通りですね」と返しました。担任のI先生からは「機械より手でやる方が良いものができると言った子どもがいました」とお聞きしました。
鍋底にたまった蛹を「くださいください」と喜ぶ子、「気持ち悪い」と逃げる子、「怖いもの見たさです」と手を出す子と様々です。
楽しく体験して貰えたのでしょうか、終わりの時間を気にして「5・6時間目もこれやりたい」と嬉しい発言もありました。
M校長先生にも子供たちの様子をご覧いただけました。
少人数のクラスではありましたが、それ故の親しさや暖かなまとまりを感じ取ることができました。
後片付けをして帰路につく途中で、当校直ぐ近くの近戸神社前を通りまして、三年ほど前の【蚕神調査】で当地を訪れたことを懐かしく思い出しました。
本日の担当はK嶋静江さん・K川尚允さん・Y澤朗夫さんとY田節子でした。皆様大変お疲れ様でした。 (Y田:記)