八王子市・小金井市・入間市現地研修会報告
6月28日(火)に行われた現地研修会の報告です。
中型バスでの久しぶりの現地研修会です。参加人数は、27人の予定でしたが、最終的には、25人での活動になりました。
運転手さんに安全運転をお願いして、高崎駅を少し遅れて出発、最初の研修先“小泉家屋敷”へ向かいました。
バスの中では、町田副会長の挨拶から井上理事の最初の見学先“小泉家屋敷”、“絹の道資料館”の説明の後、町田副会長から“絹の道”の語源から由来と事細かな説明がありました。(その後、移動の都度 次の研修先の説明を井上理事がされました)
そこで 私は、もともとはドイツ語でそれを英語に訳して“シルクロード”となり日本語の“絹の道”になったということを初めて知りました。
途中 上里SAでの休憩をはさみ、最初の八王子市鑓水にある“小泉家屋敷”へ到着。我々は、バスを降り、バスは、止めるところがないのであらかじめ決めた駐車予定の場所へ移動しました。早速最初の研修が始まりました。小泉家の17代目当主は奥様で、説明してくださったご主人は、婿だと一生懸命話をされていました。家の中、家の裏と普段は入れない場所も案内していただきました。
次の研修先は、“絹の道資料館”です。徒歩で約10分でしたが、やや上り坂で少し汗をかいた方もいたようです。そこでびっくりしたのは、近くの公民館に駐車しているはずのバスが、“絹の道資料館”の駐車場に止まっていたことでした。入り口が狭く 館長からは、「バスが入るのは、無理ですから別の場所に駐車してください」と言われていたのですが、逆に我々が歩いて現地に着くと館長が、「この運転手さんすごいよ、無理だというのに入れちゃったよ」としばらくは感嘆の声が続きました。
“絹の道資料館”では、八王子市教育委員会経由でお願いした解説ボランティアの方が休憩室で現地の“鑓水”の語源から鑓水商人また絹の道等養蚕・製糸にまつわる様々な内容の説明をしていただきました。説明を聞いた後は、昼食と館内の見学を同時としたフリータイムとなりました。
遅れた時間を取り戻そうと超短めの昼食時間をとり、資料館を出発、約1.5Kmある絹の道を歩きました。幸いにも雨が上がり、少し涼しくなっていたので、皆さん無事に上り坂を歩きとおすことができました。
最後に頂上の大塚山公園(道了堂跡)まで登ると八王子の町が望めました。そのあとは、道を戻るのではなくて、“絹の道”の碑の横の道を降りるとバスが待っていました。そして次の研修先、小金井市にある“東京農工大学科学博物館”へ向かいました。
この時点では、出発時の遅れ時間は取り戻し、予定の時間になっていました。
現地へ着くと説明をされる方たちが待ち構えていました。というのは、火曜日は、OBの方たちが集まり解説のボランティアをされているとのことで、当日は、ちょうど火曜日でした。豊富な所蔵品を誇り、絹関連資料、絹以外の天然繊維・人造繊維・化学繊維、製糸機械、紡績機、織機、等々です。
見学は、二グループに分かれて、織機から見学するグループ、製糸機械から見学するグループに分かれて豊富な解説員に恵まれて質問をすると時間がすぐたってしまいました。
同時に“自動車の自動運転の最前線”という展示もあり若干興味をそそられました。
2~3時間は見学したかったところですが、予定は1時間なので 説明する方は、タイムキーパーもしていただいたので大変だったと思います。私自身も半分も見られなかったと思ってしまいました。これも せっかくの機会だからと多くの場所を研修先にしたためだと思います。
それでも予定を少しオーバーしただけで次の研修先、入間市の“旧石川組製糸西洋館”へ向かいました。途中道が混み予定の時間をかなりオーバーしての到着になってしまいました。
それにもかかわらず、説明をしてくださる方は気持ちよく迎えてくださいました。
ここでもバスの運転手さんは、大活躍で上手に狭い入り口をバックで入って行きました。
普段は、公開していない場所でしたが、我々伝道師協会が来るということで本館の1階と2階を事細かく見学させていただきました。とても清掃が行き届いており綺麗なのでびっくりしました。当時の石川組の興隆ぶりを思わせる贅を尽くした感がありました。
またクリスチャンであった創業者のキリスト教への思いも込められていました。
建設当時の内容が幾分改造されていたのは、戦後進駐軍に接収されていたためで、これも歴史なのでむやみに変更できないという話も伺うことができました。
最後に お宝の棟札まで見学させていただきました。
予定通りのすべての研修先の見学も終わり、一路 帰路につきました。帰りのバスでは、町田副会長が、絹の道ではなく“蚕種の道”の話をされたあと、各参加者から思い思いの感想等を含めた話が出されました。
その中で印象的で多くの方が話をしていたのは、我々伝道師協会の看板で見学に行くと丁寧な対応とともに普段見学できないところまで見学させていただけることです。
この話を聞くと我々も普段の活動で、いい加減な対応はできないと改めて思いました。
高崎駅へ着いたのは、19時頃でした。まる1日の大変 中身の濃い現地研修会を無事終えることができました。
みなさんどうもありがとうございました。
井上理事の十分準備した解説書、町田副会長のとっておきのお話、そして 何より研修先での暖かい対応、そして バスの運転手さんの安全運転。
全て「終わりよければすべてよし」だと思います。
我々は、この研修経験を活かすべく積極的に次の伝道活動へ参加しましょう。
よろしくお願いします。
(K.N記)