富岡製糸場世界遺産伝道師協会 世界遺産情報

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は日本で初めての近代産業遺産として2014年6月25日付でユネスコ世界遺産に登録されました。

伊勢崎のまちなか絹遺産を案内

2023年09月27日 15時56分04秒 | 世界遺産伝道師協会

伊勢崎のまちなか絹遺産を案内

9月17日(日)午前9時から前橋絹遺産研究会の現地見学会が伊勢崎で行われ、まちなかに残る絹遺産を案内しました。

上毛かるたでは「銘仙織り出す伊勢崎市」とあるように、織物のまちとして知られていますが、最近ではまちなかにあった製糸場についての研究も進み、まちなか散策に際しては絹遺産にも関心が寄せられています。

今回は、残暑厳しき中、前橋絹遺産研究会のメンバー6名が伊勢崎駅に集合し、まちなか案内をスタート。

案内経路は、同聚院の武家門(市重文)、徳江八郎の墓(M42)~徳江製糸工女が利用した煉瓦トンネル(T6?)~旧時報鐘楼(T4、市重文)~戦災レンガ壁(S20を一部移設保存)~いせさき明治館(M45、市重文)~下城彌一郎・森村熊蔵の碑(M40、市史跡、ぐんま絹遺産)を巡りました。

先ずは、徒歩5分くらいにある同聚院です。ここは、伊勢崎藩成立後の最初のまちづくりの拠点となった場所で、今に残る「同聚院の武家門」を見た後、徳江製糸場の創業者「徳江八郎の墓」を案内解説しました。墓の裏面には前田正名による徳江八郎の事績が墓碑文として刻まれ、共研会社(後の徳江製糸場)、同伸会社(直輸出会社)、緑綬褒章(M25)などがキーワードとなりますが、生糸直輸出を生涯にわたり実践した製糸家としの活躍を前田正名との関係を含め解説しました。

つぎは、製糸工女が利用した煉瓦トンネル通路です。大正時代の始めの頃のもので唯一残る徳江製糸場関連遺構です。300人を超える工女たちが働いたこの製糸工場は伊勢崎佐波地域を代表する製糸場で、昭和6年に世界恐慌の影響で閉鎖となりましたが、県内でも屈指の製糸場のひとつでした。当時の製糸場写真と現地を照合確認し、今に残る不思議な空間を体験しました。

いせさき明治館では、館内解説員よりいせさき銘仙が誇る「併用織」について説明を企画展「秋色にあそぶ」を観覧しました。

最後は伊勢崎織物の発展に貢献した下城彌一郎・森村熊蔵の碑でした。下城彌一郎は伊勢崎太織会社(後の伊勢崎織物同業組合)や染色学校の設立を、森村熊蔵は紡績糸の導入や無伸縮の縮緬を開発し、絹織物の海外輸出を図るなどその功績が称えられています。

約2時間半の工程で、伊勢崎のまちなかに残る製糸・織物の絹遺産を巡り案内を終えました。

なお、絹文化研究会の参加者は午後に田島弥平旧宅等を見学とのこと。これらを合わせて、伊勢崎地域における養蚕・製糸・織物の絹遺産を巡ったようです。

・・・最後に、田島弥平(養蚕)、徳江八郎(製糸)、下城彌一郎(織物)の3人は明治25年にそろって緑綬褒章を賜い、郡を挙げての合同祝賀会が行われるなど、当地における絹産業の3偉人を示すものといえます。(K原 実 記)

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「赤岩ふれあい感謝祭」で広報活動と繭クラフトづくり

2023年09月25日 10時40分25秒 | 世界遺産伝道師協会

赤岩ふれあい感謝祭で広報活動と繭クラフトづくり

9月9日(土)午前10時から午後2時まで、中之条町六合保健センター前の芝生広場で、日本遺産フェスタ・赤岩ふれあい感謝祭が開催され、参加して来ました。コロナ禍を越えての4年ぶりの久々の開催ということで、開会式における主催者の発言は勿論のこと、この日を待ち望んで集まった方々の言行からも、楽しみと嬉しさがたくさん伝わって参りました。

常連参加者の伝道師協会からは、近藤 功 会長、I上雄二理事、女性スタッフのK嶋さんとN木多恵子さん、そして北毛担当副理事のT丸廣安が参加し、県庁による日本遺産クイズラリー・ブース隣りという格好な場所にて、世界遺産ならびに日本遺産のPRと共に、繭クラフトの指導サービスに力を入れることが出来ました。

午前10時開催の前に降った雨も上がり、お陰様で、暑くもなく寒くもない、芝生上の野外環境で、今年の役目を果たすことが出来ました。

繭クラフトコーナーには、繭玉を駆使して作るアートクラフトが年齢層に関係なく喜ばれ、結果、各自の特色が表れたユニークな完成品が多く作られ持って帰られました。

開会式では、来賓席にて、近藤会長のみならず、県庁の井上室長も紹介され、ほんのひと言づつですが、ご挨拶をされました。

通していえば、今年で14回目の開催となった感謝祭。主催者としては、この地域にとっては、一大イベントであることを強調されました。

また主催者は、平成18年(2006年)7月5日に重要伝統的建造物群保存地区となった六合赤岩地区は、中之条町の積極協力で発展してきていると述べられました。

来賓者を代表して挨拶された斉藤・吾妻振興局長は、同日からビエンナーレが開催されていることを言及しながら、自ら桑畑に囲まれた家で幼少期を過ごしたと述べると共に、平成18年の重要伝統建造物に選ばれたことの貴重さを強調して、「さらなる魅力発信を皆様と共に成してゆきたい」と意欲的に言われました。

地元行政を代表した外丸茂樹 中之条町長は、「先輩たちが大切に育て来た重伝建群です。未来永劫、発展充実いたしますようご祈念致します。」と述べました。

未来志向への共有の場となりましたが、集客能力を高める試みがさらに必要にも思われました。少子高齢化の進む中、親同伴が頼もしい未就学幼児だけではなく小・中・高校生の来場が会場全体に少なかったことはおそらく皆の感じたことだったでしょう。

午後2時でふれあい感謝祭は閉幕しましたが、総じて振り返れば、伝道師協会の存在感だけではなく、全体的にも、次回につながる催しとして弾みが付いた感がありました。(T丸廣安 記)

 

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ぐんま「はにわの里祭り」で伝道活動

2023年09月11日 16時36分16秒 | 世界遺産伝道師協会

ぐんま「はにわの里祭り」で伝道活動

8月20日(日)高崎市井出町にある「上毛野はにわの里公園」で第44回の夏祭りが4年ぶりに開催されました。

群馬地域の特色である古墳群を会場として祭りを開催することにより来場者に悠久の歴史を感じ、地域を知ってもらう事で地域の活性化及び特色を未来に繋いでもらう事を目的とする協賛団体の一つとして名を連ねての参加でした。

パネル解説繭クラフト体験で伝道活動を開始。昨年に続き今年の夏も35℃を超える暑さに耐えられる様にパネル解説はテント内の繭クラフト体験者のテーブルの横にスペースを設けて来場者を呼び込めるようにし、活動の場を手際よく設営、午前11時から活動を開始しました。本部テントの前に伝道師のテントがあり最高の場所でした。

祭りは午後1時からの開会式でスタートですが公園内にゲームコーナーや、模擬店等々が店開きしており来場者が続々と集まりはじめ祭りの気配が感じられ伝道師のもスイッチオン。のぼり旗を見て近づいて来た人にすかさずパンフレットを渡すT比地さんの話術は健在です、広く深く相手に合わせて質問が変化球でもキャッチし1時間程の対応することありましたが、少し熱中症になりそうなので涼しい博物館で休息してもらい、3人が交代で水分補給して午後4時迄活動しました。

お盆明けに帰省した家族連れの姿もありましたが旧群馬町、前橋市や高崎市からが多く目的は花火大会のようです。K藤会長が師匠だと話す男性、どっと楽市でぐんまちゃん作っているから解りますと「たてがみ」をきり落とした女の子、蛹を沢山持ち帰る男の子がお母さんに𠮟られる姿を見て何処のイベントでも同じような光景を見て来ましたが、子供達のキラキラした好奇心旺盛なフットワークの良さに脱帽です。K川さんの優しい眼差しは孫に対応している姿が垣間見えました。元伝道師のT松さんの陣中見舞い、元区長等々コロナ渦で顔合わせ出来なかった人が沢山見えてお話ができました。

久し振りの夏祭りは古墳トレインやひまわり迷路等々列ができ野菜と梅ジュースの無料配布は時間ごとにおこなわれ暑い中長蛇の列でした。祭り実行委員会の群馬支所産業課O田さんはじめ駐車場の出入りに協力頂いた方々に大変お世話になりました。T比地さん、K川さんには体調不良などで急遽欠席の伝道師のカバーをしていただき感謝致します。

(O田 三枝子 記)

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藤岡おにしの夏休みhyperで 伝道活動

2023年09月07日 16時07分57秒 | 世界遺産伝道師協会

藤岡おにしの夏休みhyperで 伝道活動

 

藤岡おにしの夏休みhyper夏やすみを有効利用して 子供たちに貴重な体験を身に着け、知識と体力の向上と健康を図り良い思い出作りに、藤岡市観光協会鬼石支部の主催で開催されました。
藤岡市鬼石町三波川 小平河川公園、小平活性化センターでは計35の体験コースが会場を3会場に分けて7/22(土)~8/27(日)開催され、巨大スライダー・カヌー体験・ハニワ作り体験などもあったようです。

富岡製糸場世界遺産伝道師協会は最終日の、8月27日(水)10:00~15:00、小平活性化センター会場で活動させて頂きました。

今日の会場は伝道師協会オンリーで、隣りのテントには鬼石観光協会さんのスタンプラリー券パスポート販売とドリンク販売だけです。
「富岡製糸場と絹産業遺産群」広報活動と体験コース(座繰り体験・まゆクラフト)を行いました。

会場の活性化センターは、お化け屋敷の準備が出来ていました。
テント二張りをお借りして8:00~活動準備を行っていると、ヤングファミリーの一番客様ご一行がお見えになられ、スタンプラリーパスポートを提出して座繰り・まゆクラフト体験をされて行かれ、続々とお客様がおしかけてスタッフは大忙しです。

駐車場は満車となりました。

座繰り器を回すちびっ子、まゆクラフトではカッターナイフでまゆをカットするちびっ子達、隣りの席のパパとママも出来栄えに大拍手です。
出てくる蛹に驚いたり、喜んだり、〃忙しい〃

どちらからお出でになられましたか?お聞きすると、遠くは川越、渋川方面からおいでのお客様もおりました。主に小学生のお子様連れが多い様に感じました。

それぞれ座繰り体験、まゆクラフトで作られたぐんまちゃんとともに世界遺産パンフを笑顔でお持ち帰り頂き、きっと良い体験・良いお勉強・宿題が出来たと思います。ありがとうございました。

34℃の熱射の中15:00に、お持ちしたパンフセット一式・まゆ玉プレゼント150セットを配布完了致しました。

会場下の小川では水遊びや、バーベキューに 歓声が上がっていました。

藤岡市世界遺産係T野・H谷様ご協力と差し入れ ありがとうございました。
鬼石町にぎわい観光課 I狩様会場設営に感謝申し上げます。

本日の活動伝道師はY井恵美子・Y村和子・S井 洋・S藤和男・I川武男でした。
残暑厳しい中 お疲れ様でした。(I川武男 記)

 

 

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「旧富岡倉庫前広場」令和5年7月の活動報告

2023年09月04日 08時42分51秒 | 世界遺産伝道師協会

「旧富岡倉庫前広場」令和5年7月の活動報告

7月9日(日)天気(晴、朝から気温がぐんぐん上昇しましたセカイトでの(お試し)活動2回目。9時30分集合。前回と同様、旧富岡倉庫から必要な物品を運び、準備しました。セカイトの金田さんが長テーブルを2つ運んで下さり、他いろいろと指導をいただき、10時スタンバイオッケー。最初のお客様は、埼玉県越谷市からのご夫婦。熱心に養蚕の話など聞いて下さり、S藤裕子伝道師の話も熱が入りました。高崎からの母子連れ、高校生のお子さん、K博物館で、蚕神の研究発表をなさるとかで、U原伝道師の話に熱心にメモをとり感謝して帰られました。流石、セカイトを訪れる方達は世界遺産に前向きに学ぶ姿勢が伺え、こちらも繭クラフトに加え、伝道活動に力が入りました。お客様にカットした繭をお土産にさしあげると、皆さんとても喜んで下さいました。セカイト2階の静かな場所で快く活動ができました。朝、セカイト所長さんからご挨拶をいただきました。その折、農工大絹サークルの絹作品展示の快いお返事もいただき良かったです。(K澤壮子 記)(活動伝道師 S藤裕子 K澤壮子 H原一美)

お客様のご感想

・優しく教えていただいて、楽しませていただきました。またゆっくり来たいです。(群馬県3名)

・自分の好きなぐんまちゃんが作れて楽しかったです。(群馬県3名)

・繭の肌触りがとても良かったです。(群馬県2名)

・繭の実物を初めて触った。おもしろい経験でした。初めて知る事が多く、とても興味深かったです。これから製糸場に向かうので楽しみです。(埼玉県2名)

・贅沢な繭を使って、可愛いぐんまちゃんができる!最高のワークショップでした!!(東京都2名)

・とても楽しく作れました。おしゃべりもたのしかったです。(静岡県2名)

・お蚕さんのことが知れてよかったです。(愛知県2名)

・初めて繭触りました。楽しかったです。今まで知らなかった事も知って有意義でした。(滋賀県2名)

・わたしはかんこくじんです。ほんとうにたのしかったです。(韓国1名)

🏠群馬県20名(8組)・埼玉県4名(2組)・東京都2名(1組)・千葉県9名(3組)・神奈川県1名(1組)・静岡県2名(1組)・滋賀県2名(1組)・愛知県5名(2組)・韓国1名(1組)(計43名20組)

7月23日(日)天気(晴)セカイト2階、10時スタートできるように準備。夏休みに入って家族連れが多いようです。製糸場に行く前に立ち寄る方々は、関心が高い感じがします。(1階のシアターを見てから製糸場に行かれるようにお勧めしました。)遠くからいらして下さるお客様も多く、夏休みに入った感がいっぱいでした。お近くの方(県内)も、もちろんいらしていて、「今まで来れなかったので来ました。」と話されているお客様もいました。皆さんとたくさんコミュニケーションがとれて充実していました。新伝道師の渡辺さんご来訪。昨日伝道師養成講座を受けられ、早速セカイトと製糸場見学にこられたそうで(本日の活動は御存じなかったとの事)、「良い機会です」と活動伝道師と楽しく懇談されました。S井広志伝道師とO塚初子伝道師が差し入れ持参下さりご来訪。有難うございました。(S田道代 記)(活動伝道師 O笠原信之 S田道代 K澤壮子 U原一美)

お客様のご感想

・カイコって、ただの虫だと思っていたけど、とても役にたっているんだなと思いました。(茨城県3名)

・おもしろかったです。7さい2ねんせい。(群馬県2名)

・とてもよくわかりやすく話して下さり、楽しく繭クラフトができました。(群馬県1名)

・ここに来たのは初めてでした。繭はブローチ作りを1度した事があり、懐かしい。親切に教えていただき楽しかったです。(群馬県2名)

・浴衣を着て来ました。可愛いぐんまちゃんを作る事ができました!!蚕についても知ることができました!ありがとうございました!!(^^♪(神奈川県3名)

・簡単にかわいいぐんまちゃんができて楽しかったです。(長野県3名)

・初めての体験でしたが、繭に描くのはこんなに大変なんだなと思いました。楽しい体験を有難うございました。(長崎県5名)

🏠茨城県3名(1組)・群馬県22名(10組)・埼玉県6名(2組)・神奈川県3名(1組)・長野県3名(1組)・長崎県5名(1組)(計42名16組)

お客様総数と都道府県内訳

2回 お客様総数:(計85名36組)  都道府県内訳:1都10県 韓国

🏠茨城県3名(1組)・群馬県42名(18組)・埼玉県10名(4組)・千葉県6名(3組)・東京都2名(1組)・神奈川県4名(2組)・長野県3名(1組)・静岡県2名(1組)・滋賀県2名(1組)・愛知県5名(2組)・長崎県5名(1組)・韓国1名(1組)

夏季の旧富岡倉庫前広場での活動は難しい事より、セカイト所長様、会長様、他たくさんの方々のお力添えをいただき、6月25日(日)、7月9日(日)の2回の(お試し)活動を経て、今夏のセカイト2階活動を、7月23日(日)、8月27日(日)、9月24日(日)の3回行う事となりました。セカイトに来館されたお客様に楽しく繭クラフトを作成していただき、少しでも世界遺産のPR活動に寄与できればと思います。お世話になりました皆様に感謝申し上げます。(U原一美 記)

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