2ヶ月ほど前、本屋さんで見かけた一冊の本の広告に
ひと目惚れして即、予約 … 先週末一本の電話が掛かってきて、入荷したと …
当然、知ることもない昭和初期の淡路島の情景から
戦後復興から高度経済成長の勢いのあった時代の人の営み
子供時代を過ごした昭和後期の行事ごとや交通手段の発達
春や秋のお祭りや地蔵盆、回り弁天さんに派手な初節句や厄払いなどの地域の風習
何気ない顔で撮られている子供たちの表情にも …
昭和の終わりの子供だった僕には懐かしさと言うより、興味深さが勝るのである
昨夜、うずしお温泉を補給しに来てくれたおっちゃんと、そんな昭和のここらへんの話しになった
戦後、船乗りになった祖父と、近所でうどんやを始めた祖母
その頃、役場に勤めていたおっちゃんは、昼飯によく祖母のうどんを食べに来てくれたという
あまりにも旦那さんの姿を見ないので、その時は未亡人と思われていたようだ
お店も繁盛しかけた矢先に室戸台風ですべて流されてしまうも
負けん気出して祖父とふたりで今ある宿の礎を築いた
晩年は温厚でマイペースな印象しかない祖父も当時は目が血走っていたという
いろんな人から土地を借りて借金して、やれることはめいいっぱいやってたらしい
「 ま~、兄やんもこれからやさかい、おじいさんみたいにきばらんかれ~ 」
自分の知らない祖父の一面に血が熱くなった
血縁 …
根拠はなくとも十分な自信にはなり得るのである