淡路島の一期幾会(旅館若潮ブログ)

活魚料理旅館 若潮 で日々のお仕事を通じて”淡路島の魅力”を伝えていきます

夏の夜

2017-08-06 21:47:38 | つぶやき

 

 

 

調理場仕事を終えて、玄関先で作業をしていると、カランコロンと下駄の音

 

どうやら、花火に出掛けていたご家族さんが帰ってきたようだ

 

「おやすみなさい^^」宿の玄関にあがろうとしていると

 

小さなお子さんがコロンと寝転がっていたカブトムシを見つけた

 

メスだったけど、とても喜んでいたのを見て … 「よ~し!」

 

久しぶりにカブトムシを探しに軽トラを走らせた

 

三叉路の外灯の下、みっつ並ぶ自販機の周り、隣のホテルさんの駐車場の外灯の下

もちろん、ウチの看板の照明の周り、そして隣の地区の外灯まで …

 

 

 

結局、1匹も見つけられなかったけど、とても気持ちが晴れた

 

まだ息子たちが小さかった頃は、そんな笑顔が見たくて

夜遅く仕事を終えてから毎日のように探していたことを思い出し

今一度、子育ては苦労より楽しかったことが

こうしていつまでも頭のなかに蘇るものだと改めて知る

 

今からでも、誰かのために夜中、軽トラを走らせることも悪くないな

 

 

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春の磯

2017-04-15 22:22:39 | つぶやき

 

 

とあるお客さまとのやりとりが無性に気になる件 …

 

これで13回目のご来館とおっしゃられ、

これはこれは、毎度ありがとうございます!

までは良かったが、前回から10年ぶりとのこと

 

その10年前に何があったのかが、怖くて聞けらんかった^^;

 

昨夜からずっと気にはなっていたが、とうとう聞けず終いでお見送り …

 

そんな朝のモヤモヤから気持ち切り替えての本日

いつもより準備厚めにスムーズなお迎えから料理提供!

スッキリした気分で夜を迎えています

 

気候の良いこの季節、どうぞ良い旅になりますように!

 

 

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距離感

2017-03-13 20:30:22 | つぶやき

 

 

 

お客さんとの接客はほぼ、女将を始め仲居さんに任せてはいるが

お電話のご予約の対応やお帰りの際のお見送り、送迎などで多少の接点はあり

元々、修行時代はサービス志願だったのもあり、やはりそこにも面白みを感じる

 

特に気にかけるのが “ 距離感 ”

 

こうした宿の者との会話ややりとりを求めて来られる方もおられれば

‘ どうぞ、おかまいなく~旅 ’が心地良い方もおられます

また、その中間点なお客さまも …

 

会話のなかから、親しみを求められていると感じれば

目上の方に対しても、少し言葉をやわらかく崩してお話しすると

お客さまも心を許してくださり、よい滞在を提供できるためのヒントを落としていってくれる

若かりし頃なら考えもしなかった、そもそもNGだったかもしれないアプローチ

 

予約電話や送迎のお迎えなどのファーストタッチのところで

気持ちよく感じていただけると、眺望も料理もお風呂も 

すべての滞在が良いものになるし、こちらも十分な気持ちが入る

 

お客さんの多い日、少ない日に関わらずそんな空気が充満している時の感じは

この上なく心地良い

 

福良にご夫婦をお迎えにあがったが、お客さんもよいアプローチをしてくれるもので

ついつい、「今日のお造りは〇〇でね、煮付けは〇〇のいいのが入ったんですよ、

宝楽焼きならこの季節は〇〇がエエかと、唐揚げはね~ … … … 」

と、オーバーラップしてネタ晴らししてしまったことにも、大笑いしながら流してくれた^^;

 

まだまだ反省すべきところも多いがそれ以上に、ほんと来てよかったなって

思ってくれる回数が勝れば、楽しく仕事させてもらって前に進んでいるってことになる

 

 … と、思う^^

 

 

 

 

 

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いつまでも

2017-02-13 21:34:18 | つぶやき

 

 

 

“ 誰かのことを思いながら作ることは楽しい ”

 

それだけしっかりまとまった言葉ではなかったが、

ニュアンス的にはそんな感じのことを言ってきた娘

 

最後に「おとうさんのきもちがわかるわ~^^」

我が家での僕の一番の理解者は彼女なのかもしれない

 

友達んちで作ってきたのは、バレンタインデーの生チョコたくさん

昨日からお手伝いに来てくれている仲居さんたちに嬉しそうに配って周っていた

 

昨日だけでは配り足りず、今日もせっせと …

最後は近所で可愛がってくれるご夫婦さんちへ送っていき

あれれ?そのまま居候なり^^;

 

いつまでもこの奔放で朗らかな性格が続いてくれればと切に願うのである

 

 

 

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頼もしい存在

2017-02-07 21:39:44 | つぶやき

 

 

 

夕方前、娘といっしょに嫁のお迎えにバスターミナルへ

 

 

 

 

 

実家の用事のために前日から出掛けていたので

昨日からこの子のお世話は僕がすることに …

 

学校で用意するものもイマイチわからんし、三つ編みできんし、

時折不安そうな顔を覗かせるも、どうしようもないので

平静を装っていつも通りのあまり頼られない親父をかこつける …

 

そんな親といるからこその“自立”の芽生えは、娘にとしても良かった(と思う)

 

 

そして、大きくなったら …

 

義母が実の娘を頼るように、この子も嫁にとっての頼もしい存在であってほしいとも思う

 

 

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本年もありがとうございました

2016-12-31 23:23:46 | つぶやき

 

 

今年の大みそかは、なんとも穏やかで暖かい一日となりましたね

そして、今年最後のお客様をお迎えしての年越し …

一年前の予約で来てくださる方が年々増えて、今年は7割ほどになり

もうすっかり常連さんの顔や趣向、用意しておくものを覚えれるほどになりました

もう少ししたら、大晦日は休館にしようと思っていましたが

やはり、そんなお客様が来てくださることが嬉しく、ついつい先延ばしに^^;

 

 

本年もこのブログに寄り道してくださってありがとうございました

おかげさまで、明日より9年目に入ります

自分でもびっくりですが、みなさんとても上手に使ってくれるおかげで

やりがいも感じながらの更新ができております

 

また、来年もどうぞよろしくお願いします

 

 

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おおらかに

2016-11-09 20:45:57 | つぶやき

 

 

 

 

 

この仕事をしていると様々な家族のカタチを目にすることが多い

 

 

 

 

昨夜の年配のお母さんと息子さんの組をお送りしたオカンと嫁

コトコト奥で料理を準備している僕を知ってか知らずか、

そんな終始とても、それはとても母親を気遣っていた息子さまの話しを …

 

「ほんま、優しい息子さんやったね」

「(なんか、ちょっとこっち見たような)ほんまほんま、うらやましいわ~」

 

「どうやったら、あんな風になれるか知りたいぞのう~」

 

この挑戦的ともとれる語尾強めの “のう~” にかなり反応したが、ここは言葉を飲んだ

そして、その “のう~” が僕に対する “NO!” としかとれない自分も自分 …

 

卑屈な言葉がたまに出るオカンに反応する息子もまた卑屈 

 

もっと、おおらかな心を持てるように意識していかねばならぬ

 

 

 

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小さな偶然

2016-09-23 21:40:49 | つぶやき

 

 

最近では、島内至るところでいろんな催しがあり

この島で新たなお店を開かれたり、名産品などができているので

お迎えするこちらの方がお客様に逆に教えてもらうことも少なくない

 

 

そんな本日、チェックアウトされた千葉からのご夫婦さんと

帰り際にお話しできる機会があり、昨日のランチの話しを少し …

 

レンタカーで明石海峡大橋を渡り、初めての淡路島でせっかくだからと高速は使わずに

東海岸を車で走らせていたところ、東浦で一見カフェには見えないお店を発見され

流れで入ってみたお店のマスターとの話しがとても興味深かったとのこと

よく聞くとお店を始められて半年らしいのですが

すごい経歴と僕には雲をつかむような半生を過ごされて、今はここでお店を構えているそうだ

 

お迎えする側であっても、迎えられる側であっても初対面なのに

気さくになんでもお話をしてくれるのは、そのマスターもこちらのお客さんも一緒 

そして、それがお互いの旅の醍醐味のひとつであることも、もちろん一緒だ

まさしく、一期一会 …

最近はそういうことが自然に起こることが楽しい

 

確かにお店の看板を守っていくためには、たくさんのお客様をお迎えして満足していただく

という流れが僕にとってお店にとって、そしてお客さんにとっても理想なのだが

そのために頑張れるのはこういった、ふとした時に起こる小さな偶然があるからかもしれない

 

きっと、そのマスターもそういう出会いが楽しいからこそ

そこで小さな偶然を起こしているんだと思う

 

とても興味深い

 

 

 

 

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おかえり

2016-09-09 21:22:01 | つぶやき

 

 

 

「 おかえり 」 

 

 

 

小5の娘が5日間の自然学校を終えて帰ってきた

 

 

 

ここ数日間は、なんか物足りなく華のないような …

やはり、今のこの家族には彼女の存在が大きい

 

そんな娘が数日前に送ってきた手紙には

“ここのごはんもおいしいけど、やっぱりとうさんの作ったごはんがいい”と 

半泣きになりそうなほどの文面を載せてきた日にゃ~

帰ってきたら娘の好きなものを作ってあげようと思ってた

 

なので、今晩の賄いは娘の好物、鰆のムニエルを

いつもの賄い用のお皿からお客さん用の洋皿に変えて …

喜ぶ顔とおいし~の言葉が、なによりの幸せなのである 

 

 

 

 

 

ただ、そう思っている家族は僕一人ではなくて …

 

 

 

おばあちゃん特製のポテトサラダとゴーヤチャンプルーもね~^^

 

 

 

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感謝を込めて

2016-09-03 22:51:22 | つぶやき

 

 

 

 朝、お泊りのお客さんのご飯を炊くときに特大の大きな飯釜で炊いた栗ごはん

 

 

 夜のお泊りのお客さまに一点集中の為にお休みしたお昼に

日頃からお世話になっている方やいつもたくさんのお野菜やお魚をいただく方に配って周ってきました

 

 

基本たくさんいただいたお野菜やお魚は、

なるべく新鮮なうちに、なるべく多くの人に美味しく味わっていただくのが、

くださった方への感謝の気持ちに応えるものだと思っている

 

 

小さい頃から、いろんな料理を作ってはみなに配って周る祖母の姿を

見てきたのがとても影響しているようにも思える

 

“損して得獲れ”

ウチの祖母が我が家族の皆によく言っていた言葉で

今になって思うことではあるが、たぶん“損”は手間や苦労のことであり

“得”はどちらかと言えば、人徳の“徳”であるように思える

 

山のように食材をかき集めてイカナゴを炊いたり巻き寿司巻いたり

伽羅蕗炊いたり、押し寿司押したりしていた姿がとても印象に残っている

 

それが、とても楽しそうに作っていたことも …

 

後付けにはなってしまうが、そんな祖母の血を受けている自分が嬉しかったりもする

 

 

 

  

 

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