全国で桜前線が北上し各地でいろんな桜の名所の満開の知らせを耳にしますが
この辺はまだまだこれからといった感じでしょうか、これから咲き始めを迎えるところがほとんど
地元、阿那賀の小高い丘の上にある桜の名所、桜ヶ丘公園にも
ようやくちらほらと桜が咲き始めております
毎年、この桜の時期にアップさせていただいております桜ヶ丘公園
こいねがわくば この淡路の地に
予科練といふ 童顔の防人ありて
壮烈なる戦死を 遂げられたることを
いつの世までも 伝えられんことを
合掌
そんな石碑に記されるように昭和20年8月2日、まさに終戦直前の鳴門海峡で
宝塚海軍航空予科練生を乗せた船が対岸の徳島県撫養港より
ここ、阿那賀港に向かって航行中、この丘から見える鎧崎沖で
敵襲を受け、大半の82名の幼き少年の尊い命がこの海に散っていったという歴史があります
まだ、母の温もりも恋しかったであろう16歳前後の少年達に哀悼の銘碑と、
この鳴門海峡を望む高台から母のような温かい眼差しで彼らのまだ幼かった心を慰めるための
慈母観音像が建立されたのが昭和40年5月、同じ時期に植えられた桜の木
樹齢50年以上を経て老木となりましたが、3年前から遺族の方により新しく桜の木が植樹され
そんな木々にも毎年少しづつ桜の花を増やしています
この地を綺麗に手入れしたり掃除したりしてるのが地元の老人会のみなさま
あの日に助けに行くために船を出した漁師さんや運ばれてきた子供たちを
小学校の校舎で手当てを手伝った地元の方はもうほとんどおられませんが
そんな方たちの意思を引き継いで、こうしてこの場所を大切にしておられます
そんなひとりだった祖父から幼い時に、この場所で戦争のいろんな話しを聞かされて
子供心にも特別な想いを持てたことは今になってとても感謝しています
だから、桜の咲くころにはおにぎり持って子供たちとここで昼ごはんを食べることにしてます
娘はまだキョトンとしてますが上のふたりはなんか感じているのかいないのか …
今はただ繰り返すことを良しとして、今年も満開になったらいっしょに行こうと思います
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