昼間薪切りの時、木陰で休んでいるとどこから出てきたものか、赤とんぼ(まだ赤くはないが)が群れて飛んでいた。そこに一陣の風が吹いて、ようやく気持ちの暑さが解消するようなおもいがある。こういうことはなんとも有り難い。夕方、暗く夜の帳が降りる前のひととき、ほんのひと声ふた声だったが蜩がカナカナと鳴いてくれた。うん、この声を聴くと毎度なにかしらこころにしみこんでくるものがあるね。古の人たちがこの蝉や鳥などの声に先祖の魂や霊性をかんじていた名残だろうか。蝶蝶のあのひらひらに浮遊する魂をみていたということを、先途書いてからなんだかこちらも意識するようになり、蝶蝶をみると妙な気分におそわれる時がある。こういう感覚も歳とともに変わりゆくものとしてあるんだね。
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