昨日今日は冬の勉強会である。毎冬2回行われるが、1回めは講師の都合で11月にもう終わったのでした。今回の方は佐野明弘さん、浄土真宗のお坊さまである。ここでお話を伺うようになってからもうかれこれ10年近くになるだろうか。
京大哲学科出、はじめ臨済宗妙心寺で修行、納まりつかず真宗に帰依という方。顔付も態度、喋り方も当方とは正反対、やさしく丁寧ながら鋭くそこからそこへ流れるように話される。たとえば、今度持って来られた東本願寺で出している同朋新聞(12年10月号)で学者の安富歩さんと対談をしており、そのなかで「自分が自分であることを受け止めたい。その為に自分を一つの立場につくり上げようとする。思想的にあるいは、社会的な地位や信仰によって。自己を固定化すること、それが自己を確立することだと思い込んでしまう。しかしそのことでかえって人間が見失われてゆく。」と、酒飲み、麺喰いのところだけはうまがあう。これからも教わりたい方である。
京大哲学科出、はじめ臨済宗妙心寺で修行、納まりつかず真宗に帰依という方。顔付も態度、喋り方も当方とは正反対、やさしく丁寧ながら鋭くそこからそこへ流れるように話される。たとえば、今度持って来られた東本願寺で出している同朋新聞(12年10月号)で学者の安富歩さんと対談をしており、そのなかで「自分が自分であることを受け止めたい。その為に自分を一つの立場につくり上げようとする。思想的にあるいは、社会的な地位や信仰によって。自己を固定化すること、それが自己を確立することだと思い込んでしまう。しかしそのことでかえって人間が見失われてゆく。」と、酒飲み、麺喰いのところだけはうまがあう。これからも教わりたい方である。