水が止まった

2012-01-11 22:22:36 | 日記
 朝洗面の時、水が出ないとヒェーとおもう。ふだん水のことは
ここでもほとんど考えないから、それが唐突のように止まるとや
はり驚く。水が出なくなってやっとその有り難さというか、水が

生命線じゃんかとあらためて強く思う。毎回その大事なことを味
わっていると言えば、なにやら決まっているようだけんど。今日
のようなもうもうと雪降る日などはやっぱりべーなのだ。作業衣

に着替えていると例の旅する青年がぼくも一緒に行ってもいいで
すかという。こういう感覚、好奇心というか、のりがいい感じが
好きだ。ぼくは合羽でなく古びたジャンパーで行ったものだから、

下着まで濡れて最後はかなり寒かった。彼もおそらくそうだとお
もうけれど、そんなことより山暮らしの大事な部分に触れたとい
うことのほうが、強いらしく清々しい顔である。ところで彼はデ

ィジィデゥという楽器を吹く。オーストラリアアボリジ二の民族
楽器らしい。長さ1.5メートルほど真っ直ぐな木の筒。先っぽを
口を押し付けて吹いている。低音、太く響く音、ぶふぉぉん。肺

活量がいるかんじ。彼、髪も髭も半年切ってないというから、風
貌はボブマーレー。カッコよくいえばだ。へたすると、ホームレ
ス、つまり乞食に見る人もあるか、なれど心根はすこぶるやさし

く、求道的である。毎朝彼と坐禅、朝課、掃除、体操とたのしく
やっている。
コメント
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