最後に神が降りたTEAM ―侍JAPAN WBC二連覇―

昨日、友人とおなじみの加賀屋でスポーツの話を肴に酒を呑んだ。
話題は自然とＷＢＣ（World Baseball Classic）の話となり、韓国との決勝戦で「勝てるといいよな～、原監督の采配は当たっているよな～」と巨人ファンの友人はとくに嬉しそうに話していた。

そして今日、休日の僕は自宅で侍JAPAN対韓国の決勝戦をＴＶ観戦した。

岩隈の好投で押し気味の試合展開だったが、なかなか得点出来ない侍JAPANにイヤなムードすらあった。
試合結果はさすがは宿命のライバルであり粘りと力のある韓国だけあって延長戦。

今大会不振のイチローが「神が降りてきましたね」とインタビューで話した延長１０回の打席でセンター前ヒットし２得点。

９回に同点とされた力みのあるストッパーのダルビッシュだったが１０回裏、なんとか韓国打線を押さえ５－３の勝利でＷＢＣ二連覇という偉業を達成。
前回同様に本当に大事な試合をものにしてきた侍JAPANの凄さと日本の野球のレベルの高さに頭が下がりますし、本当に嬉しいものです。

今大会印象に残ったのがイチローの不振と岩隈の好投。
「もう苦しいところから始まって、苦しいが辛いになって、心が痛んで、最終的に笑顔になった」とインタビューで答えていたイチロー。
「山あり谷ありでしたね」という質問に「谷しかなかったですね」と答えた今大会は観ているこちらも痛々しいくらいでしたが最後はさすがイチローです。
天才でもこれだけ苦しむんだと改めて感じた。

岩隈は安定感のある投球で今大会素晴らしい働きをしたと感じた。
さすがは昨年２１勝の名投手。日本球界で０６、０７年と２年間苦しんだ男は違います。

原監督自身が「僕はまだ過去の名監督たちに値する人ではない」ということから自らのラストネームをJAPANの冠にはせず、コミッショナーやNPBと相談し、“侍”という冠を付けたというJAPAN。
「前向きな発言をするということ。少しでもマイナスなようなことを言ったり、ちょっと弱気になるような発言、そういう発言はチームとしてはやらない。チームというものが一日一日、今日より明日、明日よりあさってとそういうふうにチームが強くなるんだということを一人一人が意識していれば、来る３月最後の戦いの時期にはチームというものがもっともっと大きくなっています」とミーティングする原監督（ＴＢＳ　ＷＢＣ特番より）

その前向きさが勝利に繋がった今大会の侍JAPAN。
ライバルは多いですが４年後のＷＢＣが楽しみです。

優勝！そして二連覇おめでとう！
ありがとう侍JAPAN！