下処理などの手間が一切かからず調理がしやすい鯖缶は、近年大変人気がありますね。
良質なタンパク質、ビタミン類、EPA・DHAなどの豊富な栄養素を丸々含みます。
日本で鯖を食べられてきた歴史は古く、縄文時代からだそうで馴染みの深い魚です。
出張先の京都から福井に抜ける山道を車で走りました。
昔から鯖街道と呼ばれるこの道筋には数件の鯖寿司店があります。
オーダーを受けてから作られる鯖寿司には数種あって、どれも絶品。
鯖は酢で〆ることが多い魚ですが、食あたりを防ぐ調理法、急速に鮮度が落ちるので「さばの生き腐れ・さばを読む」などの言葉も生まれました。
近年では技術が発達して美味しく食べやすい状態で色々販売されています。
街道を抜けた小浜市で、素晴らしい鯖の発酵食に出会いました。
福井県の昔ながらの糠で漬ける(さばのへしこ)、そしてこのへしこからさらに漬けられる「さばのなれ鮨」。
まったく生臭みがなく、むしろたっぷりの乳酸菌の爽やかな香りが鼻を抜けた時には驚きました。
丁寧な作業と時間が生み出す郷土食でもあるこの魚の発酵食に出会え、取材出来た事に感謝しています。
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