年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

開国後の金・銀の交換比率

2024年06月08日 | 宅老のグチ
学校の教科書歴史で日本の開国後に物価が急上昇し、幕府への不満が増え、討幕の原因の一つとなったと教えられた。開港した港が少なく、輸入する物も幕府の言うように自給自足の日本では物価が急上昇すると思えず、そこで歴史学者が海外の金と銀の交換比率と日本の交換比率の差で金の流出があった。このことに気が付いていた日本人がいて幕府に捕縛され石川島人足寄場に投獄された人がいる。明治の豪商高島嘉右衛門である。この嘉右衛門の評伝を読んでいて、なぜ日本の物価が急上昇したのかが合理的な説明が学校では知ることは出来なかった。最近日本銀行本店の近くに貨幣博物館を訪問し、やっと幕末の開国後に物価が急上昇した理由が理解できた。
 金と銀、特に洋銀との交換比率の差で日本の金貨(小判)の流出が起きて、幕府は急遽金の小判の改鋳を行い、金の含有量を減らした。このことで市中の金の小判の価値が下がり、物価が日本全体で急上昇したようだ。やはりお金のことは日銀と思った。
 貨幣博物館は日本橋三越本店付近にあって金座があった地域という。そこでふと思い出し昭和天皇御即位60年の記念10万円金貨を思い出す。一時金相場が10万円金貨より低くなり、偽金貨が出回って、銀行に鑑定を依頼した事例があった。今は金相場が異常に高く、主にウクライナ戦争と中国の富裕層の不安から不動産から金投資に向かっているとおもう。そこで日本の古銭買取の相場をネットで検索すると10万円金貨は3種あって、高いものは367000円、安物は245000円で取引されているようだ。昭和の末期の発行なので、日本ではほぼ金利の無い時代で、金投資は盗難が無ければ良いのだろう。酒の文献を読んでいた時、中央区新川の建築現場で、埋蔵された小判が見つかった。江戸の火事にも強かったと思う。
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