年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

築地市場解体工事記録の本を読む

2023年10月04日 | 築地市場にて
中央区京橋図書館が移転して、本のもり中央となった。この地は水没の危険性ががない。前の中央区役所の地下と言う所よりましな位置となった。武蔵小杉の水没事件の時、川崎市と大学の図書館が水没した。後の検証で水没の危険があるところだった。
築地市場解体工事記録
[東京] [豊洲市場・銀鱗文庫]
[2022]
 都営浅草線宝町駅で降りて、歩く。図書館はJRと日比谷線八丁堀駅の隣にある。この地は戦後まで堀が多かった地域で、中央区の施設も堀の埋め立て地となる。
 図書館の二階に郷土資料室があって、いつものように築地市場の本棚に行く。今は豊洲へ移転後4年も経って、新規の本はあるのだろうかと眺めていて、あるのはコロナ以前の築地場外飲食店物しかないなと思っていたら、背表紙がしっかりしていた本があった。
 廃線マニアが喜びしそうな、築地市場解体物の本。読んでいると水産仲卸の大通りの通路の天井に穴が開いていて、人気のない時に舗装通路に水玉のような光の円がある。もうこの風景は忘れていた。いつもは仕事で天井の穴を気にすることはなかった。
 水産仲卸の店舗の下の石畳は水産部の人はピンコロ石と言っていたようだ。今は次の再開発まで埋まっている。著者が言うには2020東京オリンピック開催という名分で十分な地下調査をしないで壊した部分もある。当然だが何万もいると言われたネズミの住処の調査はない。次の解体は浜離宮との間に築地川上の仮設道路撤去だろう。この川と言う名前の付いている場は銀座ヨットクラブと言ういかがわしいこともあった。大型ヨットには十仁病院と言う美容整形の広告があった。ここが奇麗になると江戸の昔に戻る。後は江戸城再建は難しいが浜離宮の施設は木造で再建できるかもしれない。今はバリアフリーということで昔のままの再建は難しい。
 2024年の春に旧築地市場再開発の企業が決まる。築地場外市場はほっとするだろう。それにしても図書館の築地市場のコ-ナ-にある豊洲地下汚染本は寂しそうだ。今でも汚染水が出ているのに誰も気にしないで豊洲直送と言って魚を売っている。この騒動で無駄な金が数兆円消えた。当然このことで利益を得た人もいる。

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