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 年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

心が痛まないのか開戦後のロシア産イクラを食べる日本人

2022年03月20日 | 宅老のグチ
報道によると経済制裁の漏れか、親ロシア派の日本の政治家がロシア産のイクラの制裁を遅らしているように思える。イクラはイラクと同じように日本政府の対応は不可解。ドルで決済されているのかル-ブルで決済されるのか、それとも物々交換か(密輸の金)。根室花咲港にウニを積んだロシア漁船の話から。野次馬的にはどの様な手段で金銭のやり取りをしていて、日本の政治家の利権は。

 福神漬の史料調査で、なぜ行徳の漬物商人が戊辰戦争の最後の函館の戦闘で浦賀奉行の与力たちと戦死しした文献から調べていた。(明治事物起源・石井研堂著・缶詰の始まり)
 江戸幕府の外交問題はオランダと中国の問題になっているが、実務の危機感は択捉島でロシアと日本が衝突した時から現実となった。この過程で、水戸藩の大津浜に異国人が上陸し、その取り調べで、水戸藩の漁民とクジラ船員が沖合で交流していたのが判明した。幕末の攘夷思想はここから始まる。語学を習わないと異国人との交際はあり得ないと信じていた武士層は漁民が異国人と交流していることに危機感を感じたようだ。あくまでも農漁民は無知層であって、言語の知識(漢文・蘭語)の知識がなければ交流・交際がないと思っていた。この点で築地市場のバブル時に、日本で不法滞在となった中国・イラン・バングラ・ネパ-ル人が築地市場で言葉も話せないのに荷物の市場内配送をしていた。朝は築地で働き、夜は飲食店で働き、あっという間に祖国で家を建てたという話がよくあった。賢い不法滞在者は日本の情報を流し、新規の密入国者を誘致していて、金がたまると祖国に戻らずアメリカに行ったという。やはり日本は物足りない様だ。築地の事例から大津浜の漁民の交際はなかったということはない。
 水戸藩で会沢 正志斎 が大津浜事件のあと、海岸防備の危機感を感じ、新論で国防策を説いた(過激な論調だったので出版禁止)。これが攘夷策の始まりとなり、異国船打ち払い令となる。
 イギリスと中国のアヘン戦争で中国が敗北し、次は日本ということで江戸幕府は打ち払い令を解除した。この混乱の犠牲者が高野長英だった。正論を言っても武士でない身分の人は越権ということで厳罰となった。


 ロシアの核攻撃の脅しでも、日本人はロシア産海産物を喜んで食べるのだろうか?もちろん根室の漁業には打撃はあるが夏の選挙目当ての5000円の給付金よりロシア産海産物の禁輸入し、関係業者への支援でも制度的にはコロナの前例があるので可能だろう。熊本産アサリの原料産地違反で国産のアサリが少ないことが知れ渡り、今は国産アサリの価格が高くなっている。産地偽装した主な原因は価格の上昇を認めない量販店の姿勢で、今後の産地表示違反の告発では納入業者だけでなく、低価格を求め偽装を暗に要求する量販店バイヤ-も同罪となる時期も間もない気がする。いわゆる優越権の乱用である。ロシア産のウニを寿司等で提供する業者も同様に産地表示する時期が来ている。築地市場の最後の方では取引の伝票に産地表示が必要になっていた。これは福島の原発事故の影響で放射能汚染の不安を除くための制度から始まった気がする。あれから11年経って制度の変遷の記憶が薄れる。
 アサリの国産の定義が業者でない人が理解できるのだろうか。安さを追求すると畑から他人の作物を盗むことになる。産地証明書作成は手間がかかるが犯罪を抑止し、正当な農漁民の労働対価を保護する。
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