2021年8月下旬に母が特養に入所した。兄弟の申し合わせと、特養の施設側の感染対策で面会をずっと差し控えていた。母は80歳で胃がんの手術をしたときに入院した程度で、旅行時を除ければ家から外泊したことはなく、極力家に居たいと思っていたので、特養へ入って、『家に戻りたい』と介護の人に言い続けて迷惑をかけそうで心配だった。それから4か月経って、特養から回覧が回ってきて、面会が小時間なら出来ると言うことで、予約して15分ほど面会した。
家に居たときにあった様々な傷が消え、記憶の薄れた老母となっていた。たった15分の面会だったが近所ということでまたということで終わった。何か自分の人生で区切りがついた。施設の方々の様子から穏やかに過ごしているようだ。
介護の問題は自己満足につながり、100歳まで来た。これからは少し自由な時間を持ちたいと思う。母を直接介護してはいなかったが隣でいつも支援できる用意体制が終わった。