日本の雑学の集成である事物起源の本は明治の石井研堂の著書から本格的に始まった。明治は石井の著書が目立ち、大正年間から他の雑学者たちが本格的に出版されるようになった。大正の秋鹿見二や日置昌一,植原路朗などが知られている。缶詰の始まりに関しては山田箕之助が関係している本と長崎の松田雅典が始まりと言う本もある。雑学的には山田の方が面白いのだが一部に記述の誤りがあって、日本缶詰協会のホ-ムペ-ジでは松田の長崎を始まりとしている。日本の雑学は学者の世界から離れていて、権威も無く、異説の攻撃に耐えられるように、全てといってよいくらい(ほかに諸説あります)と逃げている。出典を明示しないことによって攻撃から逃げる算段をしているように思える。
最近の事物起源の本で日本の缶詰の始まりに関して紀田順一郎氏の監修している本は山田箕之助が多いようだ。他の監修者富田 仁などは松田雅典となっている。フランス(松田)対アメリカ(山田)となる。最近では松田の方が長崎市の支援があって広く知られ、常識となりつつある。