年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

野田キッコとは誰なのか

2013年04月26日 | 福神漬

食品業界の専門誌である『食品新聞』の最近の記事で『野田キッコ』という言葉を知った。
今では醤油業界の最大企業であるキッコーマンが戦争の混乱で日本国民にブランド名が忘れつつあった。戦後の物不足の時代は物があれば売れていた時代で日本国民が
ようやく飢餓の危機を脱出する見込みのついた時期が昭和25年頃であった。この時期にキッコーマンがブランドの市場調査をしたところ忘れられていたという。そこで野田キッコという女性を宣伝名として使ったようだ。
昭和16年から昭和24年までの統制経済の中では基本的には配給の時代で食品を選ぶことができなかった。その影響は深刻で市場調査の結果がキッコーマンというブランドが8年の統制経済で忘れ去られた。昭和25年の戦前からある食品メーカーの宣伝の急増はこのような記憶から失われたブランド危機があったという記事となっている。これは戦前の卸による特約商品の宣伝が消え、食品メーカーの消費者へのダイレクト宣伝活動となってゆくことになった。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする