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 年寄りの漬物歴史散歩

 東京つけもの史 政治経済に翻弄される
漬物という食品につながるエピソ-ド

明治42年11月11日大阪朝日新聞①

2007年03月09日 | 福神漬
明治42年11月11日大阪朝日新聞
○醤油事件と鈴木
日本醤油醸造株式会社の製品にサッカリンを混入して甘味を付し発売していたことは端無くも大阪警察本部の目にとまり大阪出帳所及び倉庫の在庫品全部を押収し、兵庫県警察本部においても同様尼崎工場在庫品一部を押収しその処分方法を内務省に伺い中の趣はすでに記事にした通りであるが前社長にして現主任技師である鈴木藤三郎氏は一切の責任を負って自決すべき旨田島社長に申し出でた。今回の出来事については田島社長も大いに憂慮し急速にこの問題を解決せんとしつつあるが重役の中で旅行不在の者があり、いまだ十分な協議を遂げることが出来ず時日を空費して株主はじめ社会一般をして会社の前途に対して長く危惧の念を抱かすことは不得策であると鋭意善後策について苦心しつつあれば遠からず成案の発表をみるに至るべきも鈴木氏は無論退社するほかならんとと某重役は語れり(東京電話)

昔も今も不祥事の後はパターン化されていた。
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