西欧の街には、トラム(市電)網が発達したところが多くありますが(ストラスブールのように、新しくトラムを導入した街もあるくらい)、チューリヒもその一つです。チューリヒのトラム網は、かなり広範囲をカバーしています(リンクページの水色以外の部分。水色はバス網)。どのトラムも必ず中央駅を通るベルンと比べれば、チューリヒのトラムは少々複雑なので、なかなか馴染めなかったのですが、最近になってようやく「土地勘」がつかめるようになってきました。
トラムの中の様子です。
新しい車両を多数導入し、ついでに真っ赤に変身したベルンのトラムに比べ、チューリヒのトラムは依然として古いものが多数走っています。線にもよるのですが、僕が日頃よく利用する10番のトラムなど、びっくりするくらい古いボロ車両が使われています。何気なしに製造年を見たら、1960年。僕より年上の車両が、いまだに「元気」に活躍しているわけです。椅子は木で作られていて、冬などお尻を乗せたら冷たいし、暖房も、椅子の下に古い暖房器具がとりつけてあったり(この場合、その席は暖かい)、天上から暖気が降りてくる(?)仕組みだったり(足元はあまり暖かくない)、よくこのような車両を使っているなと驚くほどです。
もっと困るのは、入口が狭くて高いことで、ベビーカーと一緒に乗る人はひと苦労です。そういう場合は、必ずといってよいほど手助けをする人が現れるのですが(見習うべきスイス人の美徳!)、手助けなしに乗れる構造のほうが良いに決まっています。
ということを考慮してなのでしょう、最近は、ボロ車両が多いこの10番ですら、低床構造の車両をつないで走るトラムが増えました。
これがその低床車両。
トラムの停留所自体が道路よりも若干高く作られているので、この車両なら、ほぼ段差なしでトラムに乗り込むことができます。古典的な高床車両は、ベビーカーのみならず、足腰の弱い人にも不親切なので、おそらく今後はこの形の車両が増えていくのでしょう。新しい車両は、床が低いだけでなく、入口も広く作られています。これは、車椅子での利用を考えた構造と思われます。
公共の交通網を出来る限り利用してもらい、自家用車が街に乗り入れることを防ぐのは、西欧の街に共通する課題ですが、チューリヒも、遅れているとはいえ、そのための努力をしているようです。さて、日本の電車やバスはどうでしょうか。
トラムの中の様子です。
新しい車両を多数導入し、ついでに真っ赤に変身したベルンのトラムに比べ、チューリヒのトラムは依然として古いものが多数走っています。線にもよるのですが、僕が日頃よく利用する10番のトラムなど、びっくりするくらい古いボロ車両が使われています。何気なしに製造年を見たら、1960年。僕より年上の車両が、いまだに「元気」に活躍しているわけです。椅子は木で作られていて、冬などお尻を乗せたら冷たいし、暖房も、椅子の下に古い暖房器具がとりつけてあったり(この場合、その席は暖かい)、天上から暖気が降りてくる(?)仕組みだったり(足元はあまり暖かくない)、よくこのような車両を使っているなと驚くほどです。
もっと困るのは、入口が狭くて高いことで、ベビーカーと一緒に乗る人はひと苦労です。そういう場合は、必ずといってよいほど手助けをする人が現れるのですが(見習うべきスイス人の美徳!)、手助けなしに乗れる構造のほうが良いに決まっています。
ということを考慮してなのでしょう、最近は、ボロ車両が多いこの10番ですら、低床構造の車両をつないで走るトラムが増えました。
これがその低床車両。
トラムの停留所自体が道路よりも若干高く作られているので、この車両なら、ほぼ段差なしでトラムに乗り込むことができます。古典的な高床車両は、ベビーカーのみならず、足腰の弱い人にも不親切なので、おそらく今後はこの形の車両が増えていくのでしょう。新しい車両は、床が低いだけでなく、入口も広く作られています。これは、車椅子での利用を考えた構造と思われます。
公共の交通網を出来る限り利用してもらい、自家用車が街に乗り入れることを防ぐのは、西欧の街に共通する課題ですが、チューリヒも、遅れているとはいえ、そのための努力をしているようです。さて、日本の電車やバスはどうでしょうか。