雰囲気の良いお蕎麦屋さん ひさ霧

　春一番が吹いたあとのお天気が良いぽかぽかの土曜日、印旛沼付近をドライヴして成田高速鉄道の新線区間の工事進捗状況を確認しがてら、成田のR408沿いグルメめぐりを敢行しました。

　その第一弾がこちら！まいうぜさまが「粋な店」と紹介してくださったお蕎麦屋さんで、ずっと行きたかったお店です。土屋交差点をすぎると、R408は典型的な田舎の3桁国道となり、びゅんびゅんとスピードをあげた車が行き交うので、つい行き過ぎてしまいそうになりました。ひっそりとした看板も奥ゆかしく、風情のあるたたずまいです。打ち水と薄浅葱？利休鼠？緑青？など和の名前で呼びたくなる緑ののれんが清潔な印象。

　店内に入ると素敵な女将さんが「いらっしゃいませ」と温かく迎えてくれました。店内は左側に4人用テーブル2卓と囲炉裏を囲んだ大きなテーブル、右側は小上がりで6人用の座卓が2卓。土曜日の12時を少し過ぎた時間だというのに先客はいなかったので、窓際の明るい座卓の席につきました。

　蕎麦茶をいただきながら手書きのお品書きを拝見。
　せいろ・かけ￥600、ざる・たぬき￥700などのほか、おぼろ・ちらし・かげろう各￥1,000という見慣れぬメニューもあります。女将さんにうかがうと丁寧に教えてくださいました。でも、初めてなので、あたくしはいつものとおり天せいろ￥1,100を注文。そばもち・ぜんざい￥500も気になるけど、次が控えているので我慢がまん。

　R408を通るびゅんびゅん車が気になるものの、店内のしつらえも落ち着いていますし、BGMはクラシックの室内楽が静かにかかり、厨房から聞こえる天ぷらを揚げるよい音をかき消すこともありません。雰囲気がとてもよいですね～。こんな目立たないところにひっそりとしているのがもったいない！

　天せいろの天ぷらは、海老2本、蓬、蕗の薹。天つゆや塩はついてきません。衣が多目の蕎麦屋さんの天ぷらですが、からっと揚がって海老の尻尾まで美味しいです。蓬と蕗の薹も春を感じて素晴らしい！でも、あたくしは海老1本でいいから野菜をもっと増やして欲しいなー。
　蕎麦もきりっとコシがあり、辛口のつゆもおだしとのバランスがよくあっと言う間に食べちゃいました。う～む、もっと量が欲しい！あと1枚追加しても余裕ではいっちゃいそうですが、土瓶にたっぷりはいった美味しい蕎麦湯をいただいて今日のところはごちそうさま。
　
　それにしても、こんなに雰囲気と居心地がよいお店なのに、他にお客さんが来ないのが不思議です…。

★★★★



店名■蕎麦 ひさ霧 （ひさぎり）
住所■千葉県成田市押畑西ノ内2223
電話■0476-23-4450
営業時間■[6月～9月] 11:30～18:30 [10月～5月] 11:30～18:00