稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

安部整形外科火災から

2013年10月11日 | 日々
 11日未明、福岡市内の安部整形外科が全焼、10人が亡くなった。

 先代院長も今の通称若院長も地域で広く慕われていたそうだ。

 亡くなった方々のご冥福をお祈りする。

 こうした中規模の医療機関が全焼するというのもあまり聞かない。

 ぼくも防火管理者の資格だけはもっている一人。
 新聞、テレビなどの報道で知る限り、わからない点が気になる。



 火災に気づく
 「見回り中に火災を知った看護師」という報道。
 ここは自動火災報知設備があるはず?
 この設備の感知は早いはずなのだが?
 どうだったのだろう。

 防火戸が開いたまま
 次に防火戸がことごとく作動しなかったということ。
 3、4階の防火戸は「常時閉鎖」であるはずが開いていたらしい。
 事実であれば管理ミスの可能性が高い。
(もっとも、3階が先代院長の居住階、4階が看護師寮という用途からは「常時閉鎖」は非現実的だったとも思える。)

 では、1階、2階が作動(自動閉鎖)しなかった理由はなんだったのか?
 院内はかなり狭く、防火戸周辺に物が置かれていた可能性。
 自動火災報知設備との連動が切り離されていた可能性。

 ほかの避難経路
 さらにニュース映像では、屋内階段とは別に、らせんの非常階段(屋外型)があった。
 高齢の入院患者には自力避難はむずかしかったろうが、3~4階の居住者たちには使えなかったのだろうか?

 解明は今後の調査を待つしかない。
 
 似たような実態の施設はほかにもあるはず。
  
 スプリンクラー論議も起こってはいるが、莫大な費用から考えれば、一足飛びにそこへいくのも現実的ではなかろう。

 原因の究明と実際的な方策の提示を待ちたい。
 
コメント (2)
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