稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

大雪山

2013年10月02日 | 
 前から見たいと思っていた北海道大雪山へ。

 バスツアー、途中で美瑛に立ち寄り。
 広大な畑が広がる。



 ガイドの話では、北海道では人口が減少。
 札幌だけが人口増となっているらしい。

 TPPの結果によっては、壊滅的になりはしないかと案じる。

 さて、大雪山。 

 先ずはこの山系で一番美しいと言われる銀泉台へ。

 森林限界を超えたところにあるこの地。



 残念ながら、盛りは過ぎたところ。
 そのうえ、雲が厚くなり、暗くなってきた。

 斜面を見下ろすと、黄葉はしているが、単調だ。
 しかも、この天候でくすんでいる。



 ツアー同行者で、何度も北海道の紅葉を見たという人。
「北海道の紅葉は黄色が勝ってるから、こんなもん」と。
『ウーン、するとパンフレットの写真はいいところだけを取り出したものなのか?』

 ネイチャーガイドの話では黄色は主に岳樺(ダケカンバ)だそうな。



 このあたり、本来はエゾマツ、トドマツなどの針葉樹との混交林だったらしい。
 が、昭和29(1954)年の洞爺丸台風。
 針葉樹の大木、その多くが倒れたという。

 その後、ダケカンバなどが茂り、実質的に広葉樹林と化したそうだ。

 このダケカンバ類が寿命を迎えて倒れれば、針葉樹の幼木は光を浴び、急成長。
 元の混交林がよみがえるそうだ。

 洞爺丸台風から約60年。
  元の混交林復活への道程は道半ばにさえ達していない。

 森林のその時々の姿、それはいつも過渡期にある、と考えれば
 このサイクル、実に息長く壮大、と感心。
コメント (2)
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