稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

イチョウのオス・メス

2011年10月21日 | 日々
ギンナンの季節
 京都市内の公園、おばさんがギンナン拾い。
 あちこちで実が落ち始めているのだ。
 ぼくはギンナンを食べるのも好きだが、イチョウの木も見るのも好きだ。

 そのイチョウの下で見上げると、黄色いギンナンがまだある。
 セミの抜け殻がまだついているのがおもしろい。



 イチョウ学講釈
 後ろから「今年はギンナン、少ないでっしゃろ」との声。
 白髪のめがねをかけた物識りらしいおじいさん。
「いや、毎年見ているわけではないので・・・」

 このおじいさん、いろいろ教えてくれる。
「イチョウの木、オスとメスでは枝からの葉の出方が違うんです。それに葉の形も違うんです。・・・」と、こまごま。
 自信にあふれた口調は学者のよう。

 いや、これは初耳、知らなんだ。

 オス・メスの観察
 ぼくは早速雌雄の葉を手にとって確かめた。
 なるほど、とも思ったが、いろいろ見比べてみると必ずしもそうではなさそう。



「この葉はオスなのに・・・ですが?、それに・・・?」と尋ねると「ああ、それは交配不完全の中性ですわ。土木事務所が悪いんです。ヘンなもん植えてしもて」
「ふうん・・・」

 ぼくは他の枝葉も見比べてみた。
 おじいさんは「ま、じっくり観察してみなはれ。ハッハッハッ。」と高笑いで去ってしまう。

 しかし見れば見るほど区別はむずかしい。さらに聞こうにもおじいさんの姿、すでになし。

 

 文献資料
 後から調べてみた。
「雌雄の区別は葉の形でできるという俗説があるが、植物学的には根拠がなく、雌雄の判別は生殖器官の観察によるしかない。(Wikipedia)」
「???」

 御堂筋のイチョウ
 朝の通勤、早めに出て、御堂筋を迂回。



 ここのギンナン、実の付き方が違う。「たわわ」という言葉がぴったり。

 

 さすが有名な御堂筋のギンナン。

 それにしても、イチョウのオス・メス、もうだまされん!
コメント
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