稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

ザ・ピーナッツの時代

2016年07月13日 | 日々

 伊藤ユミさんが亡くなったとの報。
 往年のザ・ピーナッツの妹さんだ。

 とりたててファンであったわけではない。

 が、日曜日の「シャボン玉ホリデー」をみていたぼくにはなつかしい。
 クレージー・キャッツに大笑いしていたころだ。

 ラストでは、いつも彼女らが「スター・ダスト」で幕を引いた。

 あの番組をみていなければ、月曜日、みんなの話に入れなかった。

     

 ザ・ピーナッツといえば、その曲のかなりは外来モノ。

 当時、アメリカやイタリアでヒット曲が出れば、ただちにコピーして日本人歌手が歌うというパターンがあった。

 彼女らのデビュー曲は「小さな花」。
 始まりからそうだったわけだ。

 今の時代には考えにくい一種のモノマネ、それで稼げた時代だった。

 根っこのところには欧米への強い憧れがあったのかもしれない。

 その当時からみて、今の時代はどんなところに達しているのだろう?

     

 いずれにせよ、伊藤ユミさんの死、はたまた永六輔さんの死・・・。

 氷河が長い旅を終えて、その果てに次々と海に没し去る光景。

 ぼくには、戦後昭和の群像、その死の連なりがそれに重なってみえる。

 安らかなれ、時代を駆け抜けた人々。
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