西脇市旧來住家住宅では、人形作家でもあり僧侶でもある川田泰山(かわたたいざん)さんの作品展が、11月2日(木)~15日(水)の期間、開催されています。
川田さんは、自己紹介で「日本人・人形作家・僧侶・シェアアトリエ店主」と書かれています。小学生の頃よりものづくりが大好きだったそうで、2015年に奥さんの勧めで人形作家に転向されたそうです。
川田さんの製作される人形は、レジンや樹脂、粘土など様々な素材を用いながら思いのままに創り出されます。「私にとっての『縄文のビーナス』。肥満と妊婦がテーマです」と川田さんは言われます。『縄文のビーナス』とは、縄文遺跡から出土する土偶です。おなかとお尻が大きく張り出した妊婦の姿が表現されているといわれています。
川田さんは、今年に入ってから油絵も始められたそうです。ハガキサイズのキャンバスに女性を描かれています。モチーフは、愛する奥様だそうです。
川田さんの独特な作風は、最初驚きとともに目に焼き付いてきました。しかし、時が過ぎると、気持ちの安らぎを覚えてきました。不思議な感覚です。川田さん自身がありのままに表現されている思いが伝わってきているのかもしれません。
川田さんは、近年、「アートブリュット」への関心が高まり、障がい者の方々のアート制作を手伝うことも、ご自身の指名だと話されています。
ぜひ、『川田泰山作品展』を観て、川田さんの感性を感じ取っていただきたいと願っています。