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 東野としひろ活動NEWS

東野としひろの活動報告やメッセージをお届けします。

兵庫県信用保証協会

2008-10-23 10:46:04 | 企業訪問
 明日、県議会では本会議が急きょ開かれ、景気対策を打ち出した国の補正予算に合わせ、兵庫県でも補正予算が提案されることになりました。その補正の主な内容が、中小企業等の経営安定にあります。具体的には、融資目標額を680億円から980億円に引き上げ、融資対象の業種指定を185業種から545業種に拡充します。世界的な不景気の中で、大変な経営困難に陥っている中小企業にとっては、大きな救いとなると思います。しかし、金融機関の貸し渋りや貸しはがしが起こっているとの話も聞く中で、実情を調べるために、兵庫県信用保証協会西脇支所の廣末所長さんから話を聞きました。
 金融機関は、資産の透明性が求められ、融資(貸し出し)先の業績に応じて、債権者区分を明らかにしているそうです。融資先の業績が悪い場合、債権保証金(貸し倒れ引当金)を多く納めないといけない約束になっています。そのため、債権保証金が多くなると自由になる資金が少なくなり、貸し渋りや貸しはがしをせざるを得なくなるとのことです。そのため、公的資金を使って、金融機関に資金を注入する必要が起こります。
 10月末から開始される中小企業庁のセーフティネット保証(経営安定関連保証)は、これまでの185業種から545業種に拡充され、連鎖倒産防止(大型倒産の発生により影響を受ける中小企業者)、全国的な不況業種(業況の悪化している業種に属し、売上高が減少している中小企業者)を対象としています。
 廣末所長から、今回のセーフティネット保証は、過重債務で苦しんでいる企業にとっては、返済負担を少なくし体質改善を図れるチャンスであるとの指摘がありました。また、金融機関も目先のもうけに走るのではなく、企業を育てる観点で指導をして欲しいとの注文も出されました。今回の国・県の補正予算で、信用保証協会としても中小企業者からの問い合わせ、融資相談等で大変忙しくなるのではと尋ねると、兵庫県は震災融資を経験しており、休日出勤してでも頑張りたいいうことで、すでに現在の事務所以外でも、西脇商工会議所の窓口を借りて、毎月第3火曜日に相談活動を行っているとのことでした。
 信用保証協会を利用される場合、事前にアポイントを取って相談に来て頂けると助かるそうです。廣末所長が言われた、景気の先行きが見えない現在にあって、地域の中小企業者、金融機関、地方自治体等が『地域内共生』の立場で協力することが必要だということが頭にしっかりと残っています。
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企業訪問㈱兵庫パルプ工業

2008-09-19 17:08:40 | 企業訪問
 ㈱兵庫パルプ工業は、丹波市山南町谷川にあり、黒田庄町に最も近い企業です。日本のパルプ工場の多くは臨海部に位置していますが、㈱兵庫パルプ工業は内陸部に位置しています。



 ㈱兵庫パルプ工業は、昭和30年2月に、未漂白クラフトパルプメーカー(UKP)として設立され、国内最大のUKP生産会社として成長されています。また、バイオマスエネルギーに早くから取り組まれ、平成16年11月には、家屋解体材などの木屑をバイオマスエネルギー燃料とする発電設備を稼動させています。平成7年の阪神・淡路大震災の廃材や平成16年の台風23号の際の風倒木の処理を会社として積極的に行っていただきました。
 黒田庄町との関係では、篠山川の上流部に位置するため、排水をめぐって会社設立時より様々な問題がありました。バイオマス発電設備が完成されたとき、私が黒田庄町長として初めて会社を訪問させていただきました。排水についても企業努力をしっかりされていることが施設を見させていただくことで、よく理解できました。そのことを町民にもお話し、その後黒田庄町区長会にも、会社訪問をしていただきました。
 県議会議員に就任して初めての訪問だったのですが、大木所長さんが暖かく迎えていただき、詳しく説明を聞くことが出来ました。従業員数は140名で、平均年齢34歳と若く、従業員の約70%が地元丹波市の方で、約15%西脇市の方だそうです。地元の優秀な人を採用したいが、地域に残ろうとする子が少ない、また子どもを地域に残そうとする親も少なくなったと言われたことが耳に残っています。経営状況は、製品の55%が国内で販売されていますが、45%は中国・タイ・ベトナム等に輸出されています。ウェット状で輸出するためかさが高く、輸送費が高くなるとのことでした。
 国・県の行政に対して、林業経営が安定するように支援して欲しいこと、国道175号線の整備や川代渓谷対策等の道路網の整備を行って欲しいこと、地元企業の努力を宣伝してほしいことの3点の要望が出されました。
 企業として地元の理解を得るために、創業時から月1回の話し合い(現在は2カ月に1回)を行ってこられたことには、頭が下がります。当初、臭いや車の騒音等の苦情ばかりであったが、近頃は会社に対する励ましの声もあるそうです。大木所長さんの熱意が、しっかりと地域の方々に伝わっていると思います。職員教育のお話といい、今回の企業訪問は大木所長の人柄に触れることができ、大変嬉しかったです。
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㈱IST加美製作所開設20周年記念

2008-09-13 09:51:20 | 企業訪問
以前に企業訪問させていただいた㈱IST加美製作所が、開設20周年記念と新社屋完成の祝賀会を開かれ、私も招待を受け参加しました。
 ㈱ISTは、1983年、最先端の技術開発を主とする会社として、現会長の坂根勇氏が社員4名でスタートされたそうです。25年目の本年は、従業員960名を超え、売上高約150億円の会社に成長されました。
 加美製作所は、㈱ISTが技術開発だけではなく、製品の製造を行うための拠点施設として、20年前に㈱大和製衡から譲り受け、現在に至っています。坂根会長と㈱大和製衡の川西社長が親友だったことが大きな要因だったそうです。
 式典では、「感謝の意二十年の歩みと事業説明」と題して、坂根信一社長が㈱ISTのこれまでの歩みを分かりやすく説明されました。また、お父さんに当たる現会長の創業の思いを交えながら、今後の会社経営の方向性も話されました。祝宴会場での坂根会長のお話が、参加者の方々の胸を打ちました。加美製作所を開設するに当たって、会長の亡き御両親が始めて訪れた加美町の自然を愛し、加美製作所のことを亡くなる直前まで気にされていたそうです。お母さんが加美製作所のトイレをきれいに磨かれていたとの話も私の胸を打ちました。
 祖父母・両親・子どもと家族の絆の素晴らしさを感じましたし、坂根会長と川西社長との親友の温かさ、創業時から一緒に歩んでこられた社友を含めて、人と人とのつながりを大切にされている会社だからこそ、地域にもしっかり信頼され、飛躍されているのだということを感じました。高齢者雇用等、この地域に大きな財産を残してくれています㈱ISTのますますの発展を祈念しています。
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企業訪問(有)小円織物

2008-09-09 10:15:31 | 企業訪問
 播州織の織布業者には、創業者の名前を付けているところが多くあります。創業者の方の強い思いの表れのような気がします。八千代区俵田にある小円織物有限会社の創業者は、小林円次さんといわれます。小林円次さんは、織物機械に工夫を加えられ、ウェーブ・クロス(波の文様)の織物を開発されたことで有名です。若い頃から、設計が好きで、工場もご自分で設計されたようです。新しい織物を創り出そうとして、特許もいくつか取られたようです。また、俵田にある都市型市民農園「フロイデン八千代」の誘致にも、一役を果たされたようです。
 2代目の益造氏も、平成2年に千鳥サッカーの装置を作られ、兵庫県から表彰されています。そして、3代目の一光君(22歳)もお父さんと一緒に播州織を自分の一生の仕事として、取り組み始めています。
 一光君とは、先日、播州織工房館での「愛プロ7人衆」の集まりで初めて出会いました。熱心に小円織物の織布を説明してくれる彼に、興味を覚え色々と話を聞きました。不思議な縁で、彼と私の息子は西脇工業高校の同級生で、小学校時代は少年サッカーでも仲良くしていたとのことでした。中学からは息子は陸上に変わり、一光君はサッカーを続けていました。高校卒業後、体育の教師を目指したそうですが、最終的には、少年サッカーの指導をしながら、家業の織物を手伝うようになったそうです。八千代少年サッカーや多可選抜チームや北播選抜チームの指導をしているようで、家業がおろそかになりがちでお父さんからしかられることもよくあるようです。
 「本格的に、播州織に取り組みだして2年で、織物の基礎はまだまだで勉強することばかりだけれど、祖父・父が築いてくれた小円織物の良さを外へ発信していきたい」と、一光君は情熱的に語ってくれました。先日、東京コレクションにも出品したそうで、手応えも感じています。11月には、新しい織機も2台導入するようで、お父さんの期待も大きいことがよく分かります。20代の意欲的な後継者を見て、播州織の将来に少し明るさを感じました。
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企業訪問㈱竹内鉄工

2008-08-26 10:35:31 | 企業訪問
 8月25日、板波町にある㈱竹内鉄工を企業訪問させていただきました。昨年の訪問から1年振りだったのですが、日本経済が景気低迷の中の昨年は好調だった企業経営が、現在はどうかを伺いたいと考えたからでした。忙しい中、竹内社長から色々と話を伺うことが出来ました。
 昨年に比べ、原材料費の高騰が続き、7月末で倍近くなっているとのことです。㈱竹内鉄工は、川崎重工や住友金属等の大手企業の下請けとして、新幹線等の電車の車両部品(車軸、車軸カバー、ブレーキ機種等)の特殊な製品を生産しています。国内向けの電車は、原材料費の高騰が製品にすぐに跳ね返りませんが、アメリカ向けの電車は、原材料費の高騰部分が一定反映されるため、助かっているとのことでした。現在、台湾に輸出された日本製の新幹線が、順調に走っているため、ヨーロッパ製の新幹線より信頼性が高く、中国向け等で需要が大幅に増えてきているそうです。
社長のお話を伺っていると、車両の一部の部品とはいえ、他社には出来ないものを㈱竹内鉄工は作っているという信頼が、定着してきているように感じました。自動制御装置ATSの取り替えでも、日本のJIS規格にあたるアメリカのAWS規格を取得されたそうです。また、県立大学(旧県立姫路工業大学)と共同して、「マイクロ水力発電装置」の開発にも取り組まれています。「ものづくり」がしっかり出来る社員を育てること、より高品質の製品を作ることを社風として確立しようとされている意気込みを感じました。
昨年、竹内社長から市街化調整区域での土地利用がしやすい制度作りを要望され、現在兵庫県の特別指定区域制度をいかした方向での検討をさせていただいています。今回、道路整備や規制緩和の分野において、先を見通した行政運営をして欲しいとの指摘を受けました。
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企業訪問㈱稲坂歯車製作所

2008-08-13 08:13:26 | 企業訪問
 昨日は、加東市高岡にある㈱稲坂歯車製作所を訪問させていただきました。お忙しい中、稲坂社長さんから様々なお話を伺うことができ、工場見学もさせていただきました。
 ㈱稲坂歯車製作所は、昭和24年に現会長の稲坂重則氏が創業されました。会長は、戦時中、川西航空機で戦闘機「紫電改」の設計・整備に携われ、戦後その技術を活かされ、農機具製造から歯車の加工を行う現在の会社のもとを作られました。㈱稲坂歯車製作所は、オートバイ、自動車、農機用の各種歯車を一貫して生産しています。歯車の種類も約200種を超えるそうです。材料から完成品まで一貫して生産しますから、その技術力が問われます。しかし、その技術力に誇りを持って、たゆまぬ企業努力を続けられています。そのため、大量生産ではなく、少量生産を基本にされています。
 現稲坂社長さんのお話によると、製造業は30年・50年が切れ目だと言われるが、我が社が創業50年を超えているのは、分野を広げず特殊な部分を大切にしたこと、会社の利益を絶えず設備投資にまわしてきたことが理由のようです。
 稲坂現会長が書かれた著書『技術に生きるー稲坂歯車50年のあゆみ(稲坂重則語録集)』をいただき、早速読ませていただきました。大変読みやすく、一気に読みました。その中でも私がなるほどと心をひかれたのは、昭和55年の年頭挨拶「私は、静かに思うのでありますが、資源のない下請企業の日本が、資源を持つ国民並みの生活をしているのである。仕事をする時は、持てる金持ちの国民の2倍も3倍も徹底して知恵と汗を出さねば、同じ生活が出来る筈がない。これは理の当然のことであると思うのであります。」また、社歌を社員の詩をもとに作られ、よく歌われているそうです。「緑うるわし播磨富士 気高き姿仰ぎつつ みなぎる青春希望に燃えて・・・」。
 稲坂社長さんは、西脇市経営者協会に所属されており、西脇経済のことについてもお話を伺うことができました。JR加古川線とJR福知山線の利用促進を進めることが北播磨地域にとって大切だとの提案もいただきました。本当に、ありがとうございました。
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企業訪問㈱藤井電工

2008-08-12 13:25:18 | 企業訪問
 西脇市の経済状況をつかむ上でも、また今後のまちづくりの考える上でも、西脇市近隣の企業を知っておくことが重要だとの思いで、時間が許す範囲で企業訪問を行っています。
 8月11日には、加東市上滝野にある㈱藤井電工を訪問させていただきました。忙しい中、丸山総務部長さんと藤本社長室係長さんに対応していただきました。
 ㈱藤井電工は、昭和26年に関西電力に勤められていた藤井勉氏が、高所で作業をする際の安全帯等の用品と開発する藤井商会を設立されました。その後、安全帯、昇柱器、安全ロリップなど工事用安全用品・工具を開発し、全国で6割を超えるシェアーをもつ優良企業に成長しています。日常的に高所で作業を行う電力会社やNTT等の通信会社が主な取引先だそうです。メーカーとユーザーとの意見交換を大切に、様々な提案を受け入れて、日々技術開発に取り組まれています。
 ㈱藤井電工の従業員数は、約340名で、地元加東市はもちろん、西脇からもたくさんの方が働かれています。黒田庄町の私の知り合いの方や教え子も、働いています。働き甲斐のある会社だと、皆さん言われます。昨年の採用数は、15名で、高卒の採用は12名だそうです。その内、西脇工業高校生は、半分の6名だったそうです。高卒の離職率が高いといわれている現状の中で、㈱藤井電工では、ほとんど辞めてないそうです。高校生は、大きな声であいさつをし、礼儀正しいとほめられていました。工場の現場を見学をしたいことが伝わってなく、今回は工場見学ができなかったのが残念でした。
 帰りには、個人的にもお世話になっています黒田庄町福地の藤原課長さんも見送りに出てくださいました。ありがとうございました。
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市内企業まわり

2008-08-04 17:48:14 | 企業訪問
今日は、夜以外は予定が入っていなかったので、市内の企業訪問をかけ足で回りました。一年前、企業訪問をして色々とお話をうかがったり、工場見学をさせていただいてから、ご無沙汰をしていました。兵庫県議会の公的なニュース「県議会だより」と私のニュース「新しい県政の架け橋」を届けがてら、訪問させていただきました。
 時間を有効活用しようと、住吉町から中畑町の工場団地(バイオアッセイ、明々工業等)、上比延町の光洋機械、堀町の霧のイケウチ、高松町の内外織物、藤原産業、藤田幸三商店、藤井清掃等、板波町の竹内工業、西脇林業、廣田縫製、平野町の公商、みぎわ園、合山町の内橋化成、岡崎町のアサヒ工業、明楽寺町の日交紙管、野村町の丸和産業、ユタックス、西脇区の商工会議所、藤本会計等、駆け足で回りました。それでも、久しぶりだったので、私の訪問を驚かれている企業が多くありましたが、現在の原材料費の高騰等の悩みや土地利用の困難さ、優秀な人材を確保することの大変さ等を話してくださいました。   
しかし、急な訪問だったため、また、私自身時間がなく、十分にお話を聞くことができませんでした。これからは、1年に一度は、予定を組み、企業訪問をすることも必要だと反省もしました。残りの企業については、明日の午後、うかがう予定です。
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西興サイジングと藤井工務店

2008-08-01 17:32:50 | 企業訪問
7月31日には西興サイジング(西脇市嶋町)、8月1日には藤井工務店(八千代町下村)の企業訪問をさせていただきました。
 西興サイジングは、吉田現社長が25年前に設立されました。昔のサイジングは、手でのり付けを行い外に干すことが主流でしたが、機械化が進み、現在は、機会で糊付け乾燥を一連の流れの中で行っています。会社を興した25年前には、1年のうち正月の2日、お盆の2日間を休むだけで、フル稼働の状態だったそうです。しかし、現在は2台あるサイジングの機械もどうにか1台だけを稼動させている状態です。さらに、重油の高騰で、重油代が人件費を上回る状態にまでなっています。播州織の先行きが見えないと嘆かれていました。県の有利な制度融資があることは知っているが、先行きが見えないため借りようとは思わない状況だそうです。
 現在の大変厳しい状況を播州織産地全体で、真剣に考えないと明日が見えないと力説されたことが、印象に残っています。また、行政として、織物の糸くずの処分について力を貸して欲しいとの要望もいただきました。
 藤井工務店の藤井道信社長は、「マイ箸セット」を商品化し、地球環境問題と地場産業の活性化を目的とされています。藤井社長とは、私の町長時代、八千代町消防団団長として顔見知りでした。播州織の布を箸を包む袋に、小野のそろばん玉を袋の留め具に、箸の材料には丹波の檜や黒檀を使っています。
 藤井社長が、日本は木の文化で、まな板で料理をし、箸でつかむ文化であるのに対し、西洋はフォークとナイフで切り裂いて刺す文化だと言われたことには、なるほどと納得しました。マイ箸は、使い捨てにしない、小さなことでもできることをまず実行する考えで始められています。私も、県庁に藤井さんから買った「マイ箸」を置いています。
 藤井工務店は、当然家の建築を行う会社です。藤井社長も厳しい大工の修行を5年間行い、一人前になられたそうです。しかし、現在の建築方法は機械化され、ハウスメーカーによる建売が主流になってしまっています。「自分の家を作る」ではなく、「家を買いに行く」という感覚になってしまっていると嘆かれています。地元産木材を使い、長く続く本物の家を作る必要があると力説されました。藤井社長の熱意ある言葉を聞くことができ、いい企業訪問をさせていただきました。
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企業訪問㈱岡正林業

2008-07-11 08:56:10 | 企業訪問
 西脇市上比延町にある㈱岡正林業さんから、林業関係の要望を聞かせていただきました。私の父が材木関係の仕事をしていた関係で、私も岡正林業さんをこれまでも何度か訪問したことがあります。
 岡正林業の現社長は、先代の社長が早く亡くなられたため、急きょ林業の仕事をされるようになったそうです。素人でしたが、木の値打ちを自分なりに勉強され、当時、ゴルフ場の建設ラッシュの中で、事業を拡大されました。その時に、株式会社化も行われ、山林の伐採や運送等の機械化にも着手されたため、現在の会社を守ることができたと話されていました。現在、林業だけでは一年を通じて仕事がないため、夏場は、一級河川の堤防の草刈りを大型機械で請け負っておられるようです。また、三重県から岡山県までの収集運搬業務の許可も得て、広域で林業の仕事をされているようです。林業の後を継ぐ若者がいない中で、二人の息子さんが跡継ぎとして一緒に仕事をされていることを聞き、嬉しく思いました。
「今は大変だけれど、今後、日本の林業が見直され、国産・県内産の材木が再評価されるだろう。目先のことだけでなく、先を見通して仕事をしたい」と話されていました。また、国や県は、そうした業者を守る公共事業を行って欲しいとの要望も聞きました。
 話は変わりますが、西脇の若者達が、9月14日に岡之山公園で『そら祭り西脇』を計画しています。「音楽を通して、土地の大切さを知り、自然・人・場所・そらがつながる」をテーマに行おうとしています。私の教え子の山根謙順君が実行委員長をするというので、私もぜひ応援をしたいとの思いで、後援依頼を県民局や神戸新聞社へ同行しました。『そら祭り西脇』については、また別の機会に詳しく紹介したいと思っています。
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