とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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ミャンマー大冒険(4)

2005年10月16日 14時49分07秒 | 旅(海外・国内)
ヤンゴンへ到着後、ホテルへチェックインを済まし、食事に出かけた。
「何が食べたいですか?」
とガイドのTさんが訊くので、「ミャンマー料理、カレーを食べたいですね」と答えた。
するとガイドさんはチャーターしていたタクシーでホテルから15分ほど走ったところにあるミャンマー版ファミリーレストランに連れて行ってくれた。
ファミリーレストランといっても、日本のフレンドリーやロイヤルホストを想像してはいけない。
ただの食堂なのだが、ミャンマーにしてはかなり清潔感が漂う家族連れの多いクーラーの無いレストランなのだ。
料理が陳列されている棚から「これなんですか?」と訊いてみたり「これ美味そうですね」などと言って選ぶのが、また楽しい。
テーブルにつくと料理が次々に運ばれてくる。
毎度のことながら凄い量だ。
しかし料理の量に驚いてはいけない。
「ご飯食べますね?」
「ハイ」
と言って、給仕の男の子がお皿にすくって入れてくれるご飯の量が、これまた凄い。
ミャンマー人は小柄なので食も細いのではないか、という印象があるのだが、それは大きな間違いだ。
件の給仕くんは私の皿とガイドさんの皿にた~ぷりとご飯をよそった。
その量、私がいつも家で使っている男茶碗の3杯分。
そんなに、食えるか!ちゅうねん。

信頼できる世界的な統計によると。ミャンマー人の一人当たりの米の消費量は一人当たり年間204.7キログラムで世界一。
それに対して「おいしいお米世界一」であるはずの我が日本は57.7キログラムで世界第29位。
どうりでミャンマーのレストランでは大量のご飯が皿に盛られるわけだ。
納得。

食事をしながら近況をいろいろと話した。
中でも私が聞きたかったのは、この4月に発生したヤンゴンでの同時爆弾テロについてであった。
この4月のテロは、世界で流行しているイスラム原理主義者によるテロルではなく、ミャンマーからの分離独立を主張している少数民族によるものであったが、なんせ普段は物静かなヤンゴンで同時に数件もの爆弾が爆発し大勢の一般市民が犠牲になったものだから、日本でもかなり大きく伝えられることになった。
もちろん、このような爆弾騒ぎでも、政治に関わるニュースということになるのでミャンマーではあまり触れないほうが良いのだが、どうしても聞きたくて訊いてしまったわけなのだ。
すると、驚愕の事実が判明したのだ。
まず、最も多くの犠牲者を出したスーパーマーケットは、昨年私が買い物に行ったスーパーマーケットで、しかも、爆発現場となったのが、「このCD、ミャンマーのヒットソング?」とか「このVCD,おもろそうやから買お」とか言って数枚のCDを買い求めたCDショップなのであった。
そして、爆弾が炸裂したホテルがあったのだが、そのホテルは昨年、そして今日も私が宿泊しているホテルなのだった。
炸裂したのは一階ロビー横のトイレだったという。
「○○さんの行くところは、爆弾が爆発するみたいですね」
とTさんは笑いながら話した。
私も笑っていたが、笑っている場合かどうかは大いに疑問だった。

ということで、レストラン向かいのアパートから流れてくる大音響のカラオケのヘタッピな歌をBGMに、食事とおしゃべりを楽しんだのであった。

ごちそうさま!

つづく