とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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そしてデジカメは直った

2005年10月10日 15時49分32秒 | 社会
先月、ミャンマーへの旅行を3日後に控えた夕方、自分のデジカメを使って会社の商品写真を写そうとスイッチを入れた。すると、液晶に何やら紫色に横縞が入って画面がフアフアしているのだ。
小さなガキであったころ、わが家のガチャガチャ式チャンネルの白黒テレビも調子が悪いときは、漫画などでお馴染なように本体の上を叩くと、元に戻ったものだが、デジタルカメラでもきっと叩くと直るのではないか、と思い叩いてみた。

結果、なんにも変わらなかった。

昔のテレビは内部の回路に真空管などの「ちょっと不安定」な電子部品を搭載していたので、調子が悪くなると本体を叩けば物理的な力がそのフィラメントなどにかかって直ったのだろう。
しかし今や超集積回路の時代である。
叩いたところで直るわけがない。

カメラが故障して慌てたのは言うまでもない。
「先週末には撮影できたんですけどね」
と購入したカメラ店で言ったものの、
「保証期間切れてますし、CCDの故障ですから一二万円は覚悟してください」
と言われた。
修理費もともかく、旅行が3日後なので修理している時間がない。
仕方がないので「安いのを買おう」と決め、代用機種を探してみると、故障した機種の後継機種が製造終了の在庫処分で格安で売られていたので、それを買うことに決めた。
電池もそのまま使えるし、メモリカードも無駄にならない。なにより私はこのメーカーのデジカメが一番好きなのだ。
「土曜日に買えば10%引きです」
と店員が言うものだから、取り置きしてもらって旅行出発の前日の土曜日に購入した。

考えてみると、カメラとカメラ屋がグルだったのではないか、と思えるくらいの手際よさだった。

旅行から帰ってきて二三日すると、このコラムの友人「芦屋の探偵さん」から、「その機種、メーカーのリコールになっているみたいですよ」とのアドバイスを受け取った。
早速翌日、仕事をサボって大阪市内のサービスセンターへ立ち寄ってみたところ、
「製造過程でCCDの配線に不具合があり、無償で修理させていただきます」
と言うことになった。
で、修理はたった一日で完了。
そして料金は無料。

しかし似たような昨日のデジカメが2台わが家にはあるということになり、結局修理代よりも高くついたことにもなる。
故障して修理された機種は発売されて3年が経つ。
なんで今さらリコールなのか。
もっと早く「お知らせ」してくれていれば、新しいのを買わずに済んだものを。

修理はスピーディやったけど、リコールは超スロー。
注意せんと、どっかの自動車会社みたいになりまっせ、フジフィルムさん。