とりがら時事放談『コラム新喜劇』

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タイのおもしろCM

2005年10月11日 21時52分16秒 | マスメディア
毎度のことながら春秋の番組改編の時期になると、どうしてこうも夜のテレビ番組がつまらなくなるのか腹が立つ。
特番ばかり。
しかも一本当たりの時間が長いだけで退屈でつまらないクオリティ最低の番組が多いのだ。
テレビ放送というのは番組製作は子会社や外注に請け負わせ、自分たちは上前だけをきっちりとはねるというようなビジネスなのだ。
テレビ局、おまえらは祭りの屋台の元締めか!
ともかく低予算で、そこそこ視聴率を取れればよいのだろう。だから内容なんかどうでもいい。
こんなことだから韓国ドラマに視聴者が逃げて行くのだ。

ということで、長ったらしい下らないテレビ番組を新聞の番組表で見ていて、先日タイのバンコクで見た「短くてユニークな」テレビCMを思い出した。
最近CMさえも面白くなくなってしまった日本のテレビとは好対象に、何をいっているのか分らないにも関わらず、なかなか面白いCMがタイでは放送されていたので、少し紹介したいと思う。

なお、タイ語を理解できる人、CMを知っていて内容をしっかり理解している人は、私の目撃証言に間違いがあっても、そこは多めにみていただきたい。(管理人のお願い)

その一「携帯電話のCM」

タイの好青年がバンコク市内の横断歩道を歩いている。そこへ反対側から小さな傘を差し込んだリュックを背負ったちょっと可愛い若い女の子が歩いてくる。
女の子の傘が青年の鞄に引っかかって、お互いぶつかってしまう。
女の子は驚いて青年にペコペコ頭を下げて平謝り。
女の子は日本人旅行者なのだ。
これをきっかけに二人は食事をしたり、買い物をしたり。
ちょっと恋心が目覚める。
しかし女の子は単なる旅行者。日本に帰らなければならない。
分かれる二人。
空港のデスクで携帯電話を返却する女の子。
街を歩きながら女の子を思い出す青年は、彼女の借りていた携帯電話にプッシュする。
女の子が去りかけると電話のベルが....。
彼女は電話をとり、受話器を耳に当てると青年の声が.......彼女は満面の笑顔を見せる。

ハッピーエンドを思わせるたった1分の小さなドラマCMだった。バックミュージックは坂本九の「上を向いて歩こう」

その二「保険のCM?」

イケメンの人気男性アイドルがスポーツカーを運転している。
「キャー!」男を目撃して歓声を上げる女の子たち。
女の子の歓声に応えるイケメン男。手を振って彼女たちに爽やかな笑顔を送って、ふと前方を見ると車が止まっている。もはやブレーキは間に合わない。
ドスーン!と前の車に追突する。前へつんのめってハンドルに顔をぶつけるイケメン男。
心配して駆けつける女性たち。
で、ハンドルにつんのめたイケメン男が顔を上げると、なんと顔が「ジミー大西」そっくりに。
悲鳴を上げる女の子たち。
自分の顔をバックミラーで見て、本人もビックリする元イケメン男。

イケメン男が顔を事故でぶつけるとジミー大西になるという強烈なギャグで、言葉がわからなかった私もホテルの自室で大爆笑。

このようにタイのテレビでは愉快なCMが目白押し。

日本の映像製作者たちも、手を抜いたり他人任せにせずにもっと工夫をしてみてはいかがか。
今夜も新聞の番組欄を見ながら思わず呟く。
「タイに負けとるぞ。」