20日(月)。わが家に来てから今日で2119日目を迎え、共同通信の世論調査によると、森友学園問題を巡り公文書改ざんを強制され、近畿財務局職員・赤木俊夫氏が自殺したとされる問題について、政府は再調査する必要があるとの回答が82.7%に上った というニュースを見て感想を述べるモコタロです
当然の結果だ 雅子夫人の指摘通り 安倍首相は調査する側でなく される側にいる
昨日、早稲田松竹でクエンティン・タランティーノ監督による2019年アメリカ映画「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」(161分)を観ました
テレビ俳優としての人気のピークを過ぎ、映画スターへの転身を目指すリック・ダルトン(レオナルド・ディカプリオ)と、リックを支える付き人でスタントマンのクリフ・ブース(ブラッド・ピット)。目まぐるしく変化するエンタテインメント業界で生き抜くことに神経をすり減らすリックと、いつも自分らしさを失わないクリフは対照的だったが、2人は固い友情で結ばれていた リックの暮らす家の前の豪邸に「ローズマリーの赤ちゃん」などを手掛けて一躍時代の寵児となった気鋭の映画監督ロマン・ポランスキーと、その妻で新進女優のシャロン・テート(マーゴット・ロビー)が最近引っ越してきていた
今では悪役しか回ってこない落ち目のリックは、今まさに光り輝いているポランスキー夫妻を目の当たりにして、自分も俳優として再び輝くため、イタリアでマカロニ・ウエスタン映画に出演することに同意する
そして、1969年8月9日、彼らを巻き込むある事件が発生する
(以下、ネタバレ注意)
この映画は、当時流行っていたご機嫌な歌が全編を通して流れます 私が解るのは「ミセス・ロビンソン」「カルフォルニア・ドリーミング」ぐらいなものでしたが、とにかく、これらの歌が楽しい映画に仕立て上げています
そして、シャロン・テートはカラフルなミニスカートに白いブーツでゴーゴーダンスを踊ります
まさにあの時代を切り取った作品であることを認識させられます
また、クリフに投げ飛ばされてしまうブルース・リー(の そっくりさん)が出てきたり、雑誌「プレイボーイ」の総師ヒュー・ヘフナーの豪邸ではスティーヴ・マックイーン(の そっくりさん)が登場したりして、いかにも当時のハリウッド映画界の雰囲気を醸し出します
さて、1969年8月9日といえば、チャールズ・マンソン率いるカルト集団の信徒たちが、シャロン・テートの屋敷に押し入り、妊娠8か月の彼女を惨殺した日です 映画を観ている誰もが、信徒たちが屋敷に近づいた時、「間もなく彼女が惨殺されるシーンを見ることになるはず」と 手に汗握るのですが、タランティーノ監督は(良い方に)期待を裏切ります
信徒たちはテートの屋敷ではなく、なぜか隣家のリックやクリフの住む家に押し入るのです
その結果、悲惨な返り討ちに遇うことになります。ある者はクリフの飼い犬に噛み千切られ、ある者はリックの火炎放射器で焼きつくされてしまいます
この映画はエンドロールが終わるまで目が離せません リックによるタバコのCM映像が流れます。リックがタバコを吸いながら登場し、リックの等身大の姿の看板の前で「うまい
これを吸ったら、ほかのタバコは吸えない
」と持ちあげるのですが、「カット!」の合図があると、「くそまずいタバコだ
」と言って投げ捨て、看板を見て「(自分の顔が)二重顎になってるぜ
」と文句を言って看板を倒して去っていきます
これが本当の「看板倒れ」か
このあたりはタランティーノらしいラストだと思います