28日(土)。昨日は胃がん検診のため池袋健康診査センターに行ってきました 昨年が「胃カメラ」の検診だったので、今年は「バリウム」によるX線検査です
美味くもないバリウムを飲んで、はい右を向いて息を止めて、はい左向きに2回転して、はい左を向いて息を止めて、今度はうつぶせになって、台が傾斜して頭が下になるのでしっかりつかまってください・・・と、散々いいように動き回されて、頭に血が上りそうになりました
検査後 下剤を4錠渡されて「2錠を大量の水といっしょに飲んでください」と言われたので、水をコップ3杯飲んでー安心したら、下剤を飲むのを忘れていました
「このアホダラチンが
」と自分にツッコミを入れて下剤を水で飲み下しました
この嫌な検査も2年後までないので 少しは気が楽です
ということで、わが家に来てから今日で3819日目を迎え、「米国製」をアピールしていたトランプ米大統領の一族が発売する金色のスマホ端末が、実際には同国製ではなくなる可能性が高まった というニュースを見て感想を述べるモコタロです
まさか中国製と書くわけにいかないし スマホも車も米国製を作るとコスト高になるってことね
昨日、夕食に隔週金曜日のローテにより「鶏肉のガーリック・チーズ煮、スパゲティ添え」を作りました 今回も美味しく出来ました
村田沙耶香著「信仰」(文春文庫)を読み終わりました 村田沙耶香は1979年千葉県生まれ。玉川大学文学部芸術学科芸術文化コース卒業
「授乳」で第46回群像新人文学賞優秀作を受賞したのをはじめ数々の文学賞を受賞
2016年には「コンビニ人間」で第155回芥川賞を受賞した
本書は2022年6月に文藝春秋社から刊行された単行本に3篇を追加して文庫化したものです
本書には「信仰」「生存」「土脉潤起」「彼らの惑星へ帰っていくこと」「カルチャーショック」「気持ちよさという罪」「書かなかった小説」「最後の展覧会」「無害ないきもの」「残雪」「いかり」の11篇の短編小説(最後の「いかり」はエッセイ)が収録されています いずれの作品も信じることの危うさと切実さを描いているように感じます
同じ短編でも、比較的ページ数が多い「信仰」と「生存」の2作品はストーリーとして面白い
「信仰」は「その商品、原価はいくら?」が口癖の現実主義者の永岡が、会う人会う人に「そんなに高い商品でも原価はこんなに安い。現実を知るべきだ」と説得しまくっていたが、ある日、同級生・石毛から「カルト商売を一緒に始めよう」と誘われるという話です 若い女性を教祖に仕立て上げて新興宗教を立ち上げ、信者を増やして金儲けしようという企みです
徳岡は「現実主義者の私がそんな話に乗るものか
」と言いながらも、いろいろといきさつがあって話に乗ることになります
教祖に仕立て上げられた女性が「噓から出た実」のように振る舞うようになり、最後には思わぬ方向に向かっていく・・・というストーリーです
「生存」は、「65歳の時に生きている可能性がどのくらいか」を示す「生存率」が何パーセントかが分かり、収入格差と生存率格差がほとんどイコールの世の中になっている社会で、あるカップルの間で「生存率が低いから結婚するのは止めよう」「僕は君と別れるつもりはない」という会話が交わされるというストーリーです
”私”が友人に語る言葉が印象的です
「生存率って、ウィルスなんじゃないかって、思ったことない? なんだか、私たち、いつの間にか、行動も繁殖も思考回路も、全部『生存率』に支配されてるじゃない? 目に見えない無数のウィルスに侵食されているような気もちになるの」
これを読んで、「生存率」って「平均寿命」みたいなものか・・・ただ、平均寿命はあくまでも平均だから、個々人によって時差が出てくる その点、生存率は個々人に数値で示されるようだから、やっぱり違うか、と思ったりしました
どちらにしても、”数値”を信じるか信じないかは個人だということです
他の作品にも面白いものがありますが、ちょっとついていけない作品もあります
本書の巻末に「書かなかった日記 文庫版によせて」が掲載されています その中で著者は「希死念慮」という言葉を使って、「心の状態が悪くなると、病気の症状として”ねんりょ”が膨らむ」と書いています
うつ病のような症状だと思われますが、とにかくそうした精神的な症状が、本書に収録されている作品のいくつかに反映していると思いました
「コンビニ人間」が面白いと思った読者にお薦めします
今日は午前中、マンション管理組合の定時総会に出席し、午後サントリーホールに新日本フィル「第664回 定期演奏会」を聴きに行きます 14時開演ですが、30分前からプレコンサートがあるので、早めに会場入りしようと思います
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