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人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

フェスタサマーミューザで広上淳一 ✕ NHK交響楽団による グリーグ:組曲「ホルベアの時代より」、ベートーヴェン「交響曲第8番」を聴く ~ 5か月ぶりの公開生演奏を堪能

2020年07月26日 01時25分05秒 | 日記

26日(日)その1.わが家に来てから今日で2125日目を迎え、トランプ米大統領は24日、処方薬の価格引き下げを促す大統領に署名したが、11月の大統領選をにらみ、有権者の関心が高い医療問題に対処する姿勢をアピールした形だ  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     トランプ・ファーストのエゴイズムを治す処方薬を開発したらノーベル賞ものだ

     

         

 

昨日、午後4時からミューザ川崎シンフォニーホールで「フェスタサマーミューザ」のNHK交響楽団のコンサートを、午後7時からサントリーホールで東京交響楽団「第682回定期演奏会」を聴きました ここではN響コンサートの模様を書きます

午後4時の開演に先立ち、3時20分からN響弦楽奏者4人によるプレ・コンサートがありました 演奏するのはロッシーニ(1792‐1868)が1804年に作曲した「弦楽四重奏のためのソナタ 第1番 ト長調」です この曲は楽器の指定がなく、今回はヴァイオリン2(森田、白井)、チェロ1(宮坂)、コントラバス1(西山)という編成(ヴィオラがない!)により演奏されました とても12歳の作曲とは思えないほど、軽くて明るくて楽しい曲です 4人は3つの楽章を軽快に演奏し、拍手喝さいを浴びました

 

     

     

さて本番です。会場の席は市松模様の座席配置で、コンピュータ-が選んだ自席は2RB4列3番です 限定600席は満席とのことです ステージと客席には公開ライブ配信のための映像収録カメラが8か所に配置されています プログラムは①グリーグ:組曲「ホルベアの時代より」、②ベートーヴェン「交響曲 第8番 ヘ長調 作品93」で、休憩なしの1時間コンサートです 指揮は広上淳一です

拍手の中、コンマスの篠崎史紀氏をはじめとするN響の弦楽器のメンバー28名がステージに登場します このうちマスクを着用しているのはチェロの4人全員と他のセクションの4人の計8人です 藤森首席率いるチェロ軍団は結束が固いようです しかし、個々の楽員間の距離は2メートルはあろうかと思われるのでマスクは必要ないと思われます 当然、譜面台は1人1台を使用します。これがN響が取った舞台上のソーシャルディスタンスです

1曲目はグリーグ:組曲「ホルベアの時代より」です この曲はエドゥアルド・グリーグ(1843-1907)が1884年から翌85年にかけて、同じノルウェー生まれの文学者L.ホルベアの生誕200年を記念して作曲した作品です 第1曲「前奏曲」、第2曲「サラバンド」、第3曲「ガヴォットとミュゼット」、第4曲「アリア」、第5曲「リゴドン」の5曲から成ります

広上氏が指揮台に上がり、第1曲から演奏を開始します。個人的には静謐な感じの「アリア」と、篠崎マロのヴァイオリンと佐々木ヴィオラ首席の対話が素晴らしかった「リゴドン」が特に印象に残りました

 

     

 

休憩なしで入る2曲目はベートーヴェン「交響曲 第8番 ヘ長調 作品93」です この曲はルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)が1811年から翌12年にかけて作曲、1813年にウィーンのルドルフ大公邸で私的に初演され、1814年にウィーンで公開初演されました 第1楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ・エ・コン・ブリオ」、第2楽章「アレグレット・スケルツァンド」、第3楽章「テンポ・ディ・メヌエット」、第4楽章「アレグロ・ヴィヴァーチェ」の4楽章から成ります

管楽奏者とティンパニが加わり総勢42人となりますが、これはN響楽団員総数114名の3分の1にしかなりません 逆に言えば、この日の演奏者は首席クラスを中心にN響のトップレヴェルの集まりと言えます マロの隣にはもう一人の首席・伊藤亮太郎がいます。ヴィオラには首席・佐々木亮がいます。チェロには首席・藤森亮一がいます。ホルンには首席・福川伸陽がいます。フルートには首席・神田寛明がいます。梶川真歩もスタンバイしています

広上氏が再度登場し、さっそく演奏に入ります 一人一人の間が離れているうえ 演奏者が少ないこともあってか、それぞれのセクションの演奏がクリアに聴こえてきます   隣との距離があることから、各自が他の演奏者の音に耳を傾けながら演奏しなければならない状況に置かれていると言えるかもしれません   個々人が2メートル離れていようが、アンサンブルをまとめる時はまとめるんだ、という気概が篠崎コンマスを通して伝わってきました

会場いっぱいの拍手に、「音楽っていいものだと思います」と言って広上氏は、モーツアルトの歌劇「フィガロの結婚」序曲をアンコールに演奏、再度満場の拍手を浴びました

今回の公演はN響にとって、コロナ禍のための公演中止を経て、5か月ぶりの公開演奏会だったとのことです この日ステージに上がった演奏者の皆さんはもちろんのこと、久しぶりにN響の演奏を間近で聴いた聴衆の一人として、忘れられないコンサートになるでしょう

 

     

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