人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

川瀬賢太郎✕神奈川フィルでドヴォルザーク「管楽セレナード」「交響曲第9番”新世界より”」、バッハ「2つのヴァイオリンのための協奏曲」を聴く ~ フェスタサマーミューザ

2020年07月29日 07時17分46秒 | 日記

29日(水)。わが家に来てから今日で2128日目を迎え、政府が新型コロナウイルスの感染拡大防止策として始めた布マスク配布事業の一環として、新たに約8千万枚を介護施設などに配る予定であることが28日わかった  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

      安倍政権の辞書には「予算消化」はあっても「反省」や「世論」はないようだな

 

         

 

昨日、夕食に「ビーフカレー」と「生野菜サラダ」を作りました ビーフといっても前回使った牛バラ肉が美味しかったので、今回もバラ肉にしました カレーの向きが変だな

 

     

 

         

 

昨日、ミューザ川崎シンフォニーホールでフェスタサマーミューザ2020参加公演「神奈川フィル」のコンサートを聴きました プログラムは①ドヴォルザーク「管楽セレナード ニ短調 作品44」、②バッハ「2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV.1043」、③ドヴォルザーク「交響曲 第9番 ホ短調 ”新世界より” 」です 演奏は②のヴァイオリン独奏=石田泰尚、崎谷直人、指揮=川瀬賢太郎です

 

     

 

自席は2RB4列8番、2階右サイド最前列左通路側です。会場は定員600席のちょっと手前でしょうか

1曲目はドヴォルザーク「管楽セレナード ニ短調 作品44」です この曲はアントニン・ドヴォルザーク(1841-1904)が1878年1月に作曲し、同年11月17日にプラハ国民劇場の仮劇場で作曲者自身の指揮により初演されました オーボエ2、クラリネット2、ファゴット2、コントラ・ファゴット1(任意)、ホルン3、チェロ、コントラバスによる作品です

第1楽章「モデラート・クワジ・マルチャ」、第2楽章「メヌエット:テンポ・ディ・メヌエット」、第3楽章「アンダンテ・コン・モート」、第4楽章「フィナーレ:アレグロ・モルト」の4楽章から成ります

左からオーボエ2、ファゴット2、チェロ1、クラリネット2が半円形状に並び、その後方に左からホルン3、コントラファゴット、コントラバスがスタンバイします

第1楽章の憂いを含んだ行進曲風のメロディーを聴いて、その昔、NHKテレビで放映された向田邦子原作「阿修羅のごとく」のテーマ音楽と勘違いしていたことを思い出しました その音楽は、正しくはメへテルハ―ネ作曲「ジェッディン・デデン」(祖父も父も)という曲名なのですが、メロディーが似ているのです

第1オーボエを中心に素晴らしい演奏でした 管楽セレナードとはいえ、チェロとコントラバスが有効で、ドヴォルザークの音楽の才能が垣間見られました

2曲目はバッハ「2つのヴァイオリンのための協奏曲 BWV.1043」です この曲はヨハン・セバスティアン・バッハ(1685‐1750)が1717年から1723年の間に、ヴァイオリン協奏曲(2曲)と供に書いたと考えられています

第1楽章「ヴィヴァーチェ」、第2楽章「ラルゴ・マ・ノン・タント」、第3楽章「アレグロ」の3楽章から成ります

ヴァイオリン独奏の石田泰尚、崎谷直人の両コンマスが舞台中央にスタンバイし、その後方にチェンバロが、向かって左サイドにヴァイオリン・セクション8人が、右サイドにヴィオラ2、チェロ1、コントラバス1がスタンバイします 弦楽奏者はチェロを除いて立奏します この曲だけ日本フィルのアシスタント・コンサートマスター千葉清加がコンマスを努めます

崎谷の第2ヴァイオリンからテーマの演奏に入り、石田の第1ヴァイオリンが追いかけます 神奈川組では石田が組長ですが、演奏では崎谷と対等の関係にあります 全楽章を通じて2つのヴァイオリンの掛け合いが楽しく聴けました 奇しくもこの日、没後270年(1750年7月28日没)を迎えた大バッハに音楽の花束を捧げるかのような素晴らしい演奏でした

会場いっぱいの拍手に気を良くした二人は楽譜を持って再登場し、フォスターの「金髪のジェニー」を甘く懐かしく演奏、再び大きな拍手を浴びました

 

     

 

プログラム後半はドヴォルザーク「交響曲 第9番 ホ短調 ”新世界より” 」です この曲はドヴォルザークがニューヨークの私立ナショナル音楽院の院長として招かれ、アメリカ滞在中の1893年に作曲、同年ニューヨークのカーネギーホールで初演され、大成功を収めました

第1楽章「アダージョ~アレグロ・モルト」、第2楽章「ラルゴ」、第3楽章「スケルツォ:モルト・ヴィヴァーチェ」、第4楽章「アレグロ・コン・フォーコ」の4楽章から成ります

オケは左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという並びです コンマスは石田組長、隣席は崎谷コンマスです 楽団員同士がソーシャルディスタンスを取っているとはいえ、それほど離れているようには見えません ただ、譜面台は1人1台を使用します。マスク着用はなしです

この曲の最大の魅力は第2楽章「ラルゴ」におけるコーラングレの独奏です 日本では「遠き山に陽は落ちて~」という「家路」の題名で知られています 私が初めてこの音楽に出逢ったのは、小学校5~6年の時に入隊していたボーイスカウトのキャンプで歌った野営の歌「家路」でした その頃はドヴォルザークの作曲だという意識は全くありませんでしたが

「郷愁を誘うメロディー」というのは、まさにこの曲のことを指すのではないか、と思うほどノスタルジーに満ちた万国共通の名曲です 女性奏者により奏でられた「ラルゴ」は素晴らしい演奏でした

この曲のもう一つの魅力は、第4楽章冒頭の、機関車が力強く前進していくような音楽です 良く知られている様に、ドヴォルザークは鉄道オタクで、ニューヨークに移ってからも、音楽院とは反対の方向にあるセントラル駅まで機関車を見に行った等々、エピソードには事欠きません この4楽章のアレグロはまさに機関車の発進の音楽です 神奈川フィルの演奏には勢いを感じました

この日、川瀬賢太郎はエネルギッシュな指揮で、神奈川フィルの面々から持てる力を全て引き出しました

 

     

コメント
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