17日(金)。わが家に来てから今日で2116日目を迎え、政府が22日に始める観光支援策「Go To トラベル」キャンペーンについて、赤羽国土交通相は16日、新型コロナウイルスの陽性者が増大している実情を受けて、東京都発着の旅行や、都内在住者を対象から外す方向で、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会に諮ることを記者団に明らかにした というニュースを見て感想を述べるモコタロです
政府と東京都のバトルは 「Go To トラブル」キャンペーンに発展しそうな感じだ
昨日の夕食は、勝浦のS君が送ってくれた秋刀魚を塩焼きにし、「マグロの山掛け」「生野菜とアボカドのサラダ」「ホウレン草のお浸し」「ジャガイモと玉ねぎの味噌汁」を作りました 昨日の日経朝刊によると、北海道釧路市の地方卸売市場で15日、全国に先駆けて秋刀魚の初競りが行われ、これまで最も高かった2018年の値札を更新したそうです
釧路市漁協の担当者の話では、量が少ないので高値になったとのことです
千葉県はどうだったでしょう。いずれにしても貴重な秋刀魚です
とても美味しくいただきました
昨日、神楽坂のギンレイホールでクリント・イーストウッド監督による2019年アメリカ映画「リチャード・ジュエル」(131分)を観ました
1996年、オリンピックを開催中のアトランタで、警備員のリチャード・ジュエル(ポール・ウォルター・ハウザー)が、センテニアル公園で不審なリュックを発見する 中には無数の釘が仕込まれたパイプ爆弾が入っていた
多くの人々の命を救い 一時は英雄視されるジュエルだったが、現地の新聞社とテレビ局が彼を容疑者であるかのように実名報道し、FBIがジュエルを第一容疑者として捜査を開始したことから彼を取り巻く状況は一変する
FBIは誘導尋問、家宅捜査などによりジュエルを追い詰めていく一方、メディアによる連日の過熱報道により、ジュエルの人格は全国民の前で貶められていく
そんな状況に異を唱えるべく、ジュエルと旧知の弁護士ワトソン・ブライアント(サム・ロックウェル)が立ち上がる
ジュエルの母ボビ(キャシー・ベイツ)も記者会見で息子の無実を訴える。ついにFBIは証拠を挙げることができず、ジュエルの無実が明らかになり、その後、真犯人が逮捕される
この映画は、巨匠クリント・イーストウッドが1996年のアトランタ・オリンピック爆破テロ事件の真実を描いたサスペンス・ドラマです
監督のイーストウッドは今年90歳を迎えるそうですが、こういう「知られざる真実」を掘り起こし、感動のドラマを作り上げる手腕はまったく衰えていません
この作品を通してイーストウッド監督が主張したかったことは、捜査権力としてのFBIの恐ろしさ、そして、捜査対象者の人権を無視してまでスクープのために過熱報道に走るマスコミの「メディア・スクラム」問題です 「第一発見者を疑え」というのは捜査の鉄則でしょうが、容疑者の過去を洗い出すうちに、「過去にこういうことをやった人間は、絶対こういう事件を引き起こす」と決めつけるようになり、結論ありきで そのための自白を求めて罠を仕掛けることになる、という恐ろしさがあります
日本の検察・警察でもでっち上げ事件がありました
また、「メディア・スクラム」については、1996年の当時こそ「マスコミ」が前面に出ていますが、SNSが社会に広まった現代においては、マスコミと並んで、匿名による誹謗中傷が空間を飛び交っています
フェイク・ニュースでも瞬く間に広がってしまい、取り返しのつかない状況に追い込まれます
この映画は、そうした、誰もが被害者にも加害者にもなり得る現代社会への警鐘を鳴らした作品と言えるのではないか、と思います